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恋人ごっこ
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「なぁ、アンチャン……。恋人ごっこの続きでもしよか」
「えっ……?」
一体何を言い出すんだ?
恋人ごっこの続きって、なんなんだ?!
それはもしかして、好きとかそんな恋愛感情はないけれど、遊びでなら一度くらい体の関係を持ってもいいって、そう言ってる?
心臓が壊れそうなくらい大きな音をたてて、また身体中の血が沸き立つように熱くなる。
「そのつもりで連れて来たんとちゃうの?」
たしかに、まったく考えなかったと言ったら嘘になるけれど、僕は遊びなんかでねえさんをどうにかしたいなんて思っていないんだ。
「恋人ごっこなんて、しない……」
ひどく掠れた声が、僕の口からこぼれた。
「……ん?」
ねえさんは僕の目を覗き込むようにして、少し首をかしげた。
「僕は、そんないい加減な気持ちで……ねえさんを……」
不意に、唇に柔らかいものが触れた。
ねえさんが、唇で僕の唇を塞いで、僕の言葉を遮ったのだ。
ねえさんにキスされているのだと理解すると、僕の頭の中は真っ白になった。
「今だけ……遊びじゃなくて、本気になろ」
ねえさんが小さく呟いた。
「今だけ……?」
「うん、今だけ……恋人になろ」
そんなの、遊びと同じじゃないか。
今だけとか、遊びなんかじゃイヤだ。
「ねえさん、僕は……!」
「お願い、もう黙って」
ねえさんはまた僕の唇を塞いだ。
ねえさんの唇の柔らかさとか、絡められた舌の温かさに、頭がボーッとしてしまう。
ねえさんが、欲しい。
遊びなんかじゃなくて、本気で、ねえさんのすべてが欲しい。
精一杯理性で抑えていたはずの本能が、堰を切ったように溢れだした。
僕はねえさんの頭を引き寄せて、貪るように唇を重ねた。
ねえさんが、好きだ。
安い建前とか理性なんかでは抑えきれない。
僕は全身でねえさんを求めた。
わけもわからなくなるくらい、ただがむしゃらにねえさんを抱きしめて、この手でねえさんの肌に触れ、柔らかい部分に舌を這わせた。
今だけなんて言わずに、ずっと僕の腕の中で、僕だけを感じていて欲しい。
ねえさんがいつも安心して笑っているれるように、強くなるから。
カーテンの隙間から射し込む日射しの眩しさに目を覚ました。
随分日が高くなっているのだろう。
僕はゆっくりと目を開く。
夕べ一緒に眠ったはずのねえさんの姿は、そこになかった。
「……ねえさん?」
起き上がり、部屋の中を見回した。
エアコンが冷たい風を吐き出す音と、冷蔵庫のモーター音が微かに響く以外は、何一つ物音がしない。
「ねえさん……いないの……?」
僕の貸した部屋着が、ベッドのそばにきちんとたたまれて置かれていた。
たしかにねえさんはここにいたはずなのに、ベッドはもう、ねえさんの体温をすっかり失って冷たくなっている。
「なんで……?なんで何も言わずに出て行っちゃうんだよ……」
「えっ……?」
一体何を言い出すんだ?
恋人ごっこの続きって、なんなんだ?!
それはもしかして、好きとかそんな恋愛感情はないけれど、遊びでなら一度くらい体の関係を持ってもいいって、そう言ってる?
心臓が壊れそうなくらい大きな音をたてて、また身体中の血が沸き立つように熱くなる。
「そのつもりで連れて来たんとちゃうの?」
たしかに、まったく考えなかったと言ったら嘘になるけれど、僕は遊びなんかでねえさんをどうにかしたいなんて思っていないんだ。
「恋人ごっこなんて、しない……」
ひどく掠れた声が、僕の口からこぼれた。
「……ん?」
ねえさんは僕の目を覗き込むようにして、少し首をかしげた。
「僕は、そんないい加減な気持ちで……ねえさんを……」
不意に、唇に柔らかいものが触れた。
ねえさんが、唇で僕の唇を塞いで、僕の言葉を遮ったのだ。
ねえさんにキスされているのだと理解すると、僕の頭の中は真っ白になった。
「今だけ……遊びじゃなくて、本気になろ」
ねえさんが小さく呟いた。
「今だけ……?」
「うん、今だけ……恋人になろ」
そんなの、遊びと同じじゃないか。
今だけとか、遊びなんかじゃイヤだ。
「ねえさん、僕は……!」
「お願い、もう黙って」
ねえさんはまた僕の唇を塞いだ。
ねえさんの唇の柔らかさとか、絡められた舌の温かさに、頭がボーッとしてしまう。
ねえさんが、欲しい。
遊びなんかじゃなくて、本気で、ねえさんのすべてが欲しい。
精一杯理性で抑えていたはずの本能が、堰を切ったように溢れだした。
僕はねえさんの頭を引き寄せて、貪るように唇を重ねた。
ねえさんが、好きだ。
安い建前とか理性なんかでは抑えきれない。
僕は全身でねえさんを求めた。
わけもわからなくなるくらい、ただがむしゃらにねえさんを抱きしめて、この手でねえさんの肌に触れ、柔らかい部分に舌を這わせた。
今だけなんて言わずに、ずっと僕の腕の中で、僕だけを感じていて欲しい。
ねえさんがいつも安心して笑っているれるように、強くなるから。
カーテンの隙間から射し込む日射しの眩しさに目を覚ました。
随分日が高くなっているのだろう。
僕はゆっくりと目を開く。
夕べ一緒に眠ったはずのねえさんの姿は、そこになかった。
「……ねえさん?」
起き上がり、部屋の中を見回した。
エアコンが冷たい風を吐き出す音と、冷蔵庫のモーター音が微かに響く以外は、何一つ物音がしない。
「ねえさん……いないの……?」
僕の貸した部屋着が、ベッドのそばにきちんとたたまれて置かれていた。
たしかにねえさんはここにいたはずなのに、ベッドはもう、ねえさんの体温をすっかり失って冷たくなっている。
「なんで……?なんで何も言わずに出て行っちゃうんだよ……」
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