9 / 131
私が魔王の椅子になるまでのお話
1
しおりを挟む
毎日毎日の仕事に、賞味期限切れ間近のお弁当。健康診断では、再診の知らせ。食欲不振が続いていたけど、体重70kgの巨体。多少、食べなくていいやと放置。
「あぁ、きっと、最近嘔吐が酷いけど、あれだ、なんか、ダイエット的なことができるさ。きっと。」
とか考えを放棄。
別に不満は無い。
もうちょっとゲームする時間とか積みに積もったゲームを消化するだけの心の余裕とかが欲しい今日この頃。
仕事してる間はゲームのことを考えられない。例え、帰宅しても、明日のことについて、計画建てているうちに一日が終わる。私がゲームすると決めるのは、基本、次の日が休みの時だけだった。でも、オンラインゲームでチョットするくらいならいいかとスマフォに届いていた『事前登録したら~。』とか書いてあるMMOの新着通知を思い出す。
メールを開くと、『β版に選ばれた』的な文言と登録コードが書かれていた。しかも、β版が終わったら、3000円分のゲーム内課金通貨が付与されるとかなんとか。
最近、新しいスマフォにしたこともあって、速攻でインストールボタンを押す。すると、『現在、β版の為、登録コードが無い方はインストールできません』とメッセージが出て、その下にコードを書く空間が表示された。
メールをもう一度開き、コードをコピペする。
すると、ほどなくして、ダウンロードが開始された。
「なんだろう?通常、こんな消極的なメッセージがでるもんだっけ?」
とつい疑問が出た。
今までも事前登録のβ版は他のゲームでやって来てたので、『コード無いと出来ない』というメッセージが直接出るのは初めてだったのだ。何と言うか、凄く遠回りに書かれることはあったが、基本的には
『現在、β版稼働中。登録コードを入れてください』とか『試験運用中だぜ!登録コード持ってる奴だけのお・楽・し・み』とか言う感じのユーモアあふれるメッセージとかだったのだ。でも、単純に経験が無いだけで、そう言うのもきっとあるんだろうとすぐに思考放棄。
インストールを待った。
しかし、10分経ってもインストールどころかダウンロードも完了しない。
私はスマフォを充電器に繋ぎ、テレビをつけて、弁当とテレビ番組の方に思考を移すことにしてしまった。
ご飯を食べ終わり、丁度、番組も終わったので、スマフォを確認したら、ダウンロードエラーのメッセージ。
どうやら、途中でスマフォを扱わなかったから、休止状態になって、電波が止まってしまったようだ。
「あー、wifiオンリー設定にしてたっけ。」
と思い至ったが、気分は既に萎えていた。
今度でいいやと思い、風呂の準備をし、その頃にはゲームのことは既に忘れてしまっていた。
それから、1か月後。
既にそのMMOのことは忘れていた。しかし、メールが来て、思い出した。
メールには、来週から本格始動的なことが書かれており、β版を体験してくれた方は、課金コードが送られる旨が書かれていた。
でも、私はゲームをインストールボタンを押したが、インストール自体は完了しなかったし、通常なら、β版で新キャラ登録しないとβ版を体験したと認識しないもんだと思って、メールをごみ箱に送った。
でも、その一週間後、メールで3000円分の課金コードが届いた。しかも、1万人登録記念で+500円のコードも追加された内容。
なんか、しないと損した気がしてしまう気がした。
現在のゲーム評価は星3つ。通常のオンラインゲームで、β版が終わった後は、いい奴なら星4以上だし、悪い奴なら星2以下。3つのままってのは、つまり微妙ってことなんだろう。でも、3500円はこのゲームでタダで使える。
なら、勿体ないし、やっちまうかと思って、稼働日直前、事前インストールだけ出来るようになってたから、今度は真面目にポチっとインストールボタンを押した。
そして、ダウンロードとインストールが終わるまで、携帯小説でも読んで時間をつぶした。
30分ほどして、やっとダウンロードが終わったらしく、思わず
「なげーよ。」
と突っ込みを入れたくなった。今日は金曜で、珍しく土曜が休みだったので、まぁいいかと思い、スマフォを専用の防水ケースに入れてお風呂場に直行。風呂に入りながら、携帯小説の続きを読む。
小説の内容はVRMMOから異世界に行っちゃった系の話。
基本的になんでか主人公はテイマーの力を手に入れちゃっている。主技能は別なのも多いが、テイマー能力は必ず付いている気がした。
「確かにモフモフをテイムってあこがれるわな。」
と自分もちょっとテイマーにあこがれた。しかし、現実世界では、モフモフに対して、これと言って・・・と考えて、そうでもないかと思い至る。なんでか、家族全員、基本的に動物に好かれる。人間にも・・・と言っても本能に忠実な幼少期までの子供だが、そう言った者たちにも無条件に好かれた。一部のご老体たちにも何でか声をかけられて、和気あいあいの話をしたりする。
それを見ていた友人だったり、同僚が
「今の知り合い?」
と聞いて来て
「いや、初対面。」
と言うやり取りを何度もしたことがあるレベル。犬猫も歩いていたら、よく囲まれていることがある。おかげでズボンのすそがしょっちゅう毛まみれだ。粘着テープで取るけども。
そんなことを考えていたら、頭がポーっとなってきた。
ゲームもやっとインストールが完了していたようで、新しいアイコンが出来て、ピコピコ動いていた。
お風呂から上り、その間に充電器につないでおく。
めんどくさいけど、冬は乾燥しすぎて、手とか足とかかっさかさになって、酷いときは切れちゃうので、めんどくさいけどクリームを塗りたくる。
腕とか足とかも念入りに。
一通り終わったら、さぁ、やるかとスマフォを持って、ベッドに向かう。
寝ころびながら、ゲームを開始。
同時にタブレットの方で攻略情報ページも開いておく。
スマフォには、OPが適当に流れ、すぐに新キャラ作成画面になった。
当たり前かもしれないけど、どのキャラも美形だ。肥満型とかは無い。正直、自分に似た感じのアバターは望めないようだ。せめて、タンクって感じのむっきむきの『アー〇ン』タイプを探したが皆無。一応、攻略情報ページにもそう言ったアバターはない模様。
仕方なく、普通の女性型のアバターを選択しようとした。
・・・あぁ、ちなみに私は女だ。女性らしいことは最近全くしていないが、一応、女だ。
だから、適当に人間型の女性で眠そうな感じの垂れ目ロングヘアーの女性アバターを作成。黒髪、やや青みがかった黒目、ハイライトあり。胸はCくらいのパッと見、無い胸系にしといた。
いや、最近の異世界漫画で爆乳お化けが一杯いるけど、アレは無い。自分に適用は絶対させたくないと思う。
そんなこんなで、キャラ作成は完了。
次に初期職業。
剣士、弓士、魔法使い、回復士とある。
そして、その隣にはルーレットが回っているのが2種類ある。
一つは、上記の4つ以外にもレアな職業がこのルーレットで選べるかもしれないとのこと。3回まで振り直し可能。課金は不要。
もう一つの方は、必ずレアな職業が選べる。3回まで振り直し可能。500円の課金が必要。
攻略ページを見る。
課金不要のルーレットの内容は、先の基本4つの職業と一緒にテイマーと盗賊が入っているんだそうだ。
課金ありのルーレットの方は、先の基本4つの職業は出ず、テイマーを含む、いろんな職業が選択肢にあるようだ。
攻略ページでは全部判明はしていないと前置きがある状態で、テイマーや斧使いや精霊魔導士やモンクなどの職業が書かれていた。
ちなみにβ版では3つ目の街で転職が可能になる。と書かれていたので、最初の職業のおすすめについて考察されていた。おすすめは、剣士と精霊魔導士だった。
「剣士はまだしも、精霊魔導士はランダム職業じゃないか・・・。」
ちょっとため息をつくが、画面の左端にピンクっぽい赤のアイコンがどうにも¥マークだ。課金を促している。それに、ほぼ全員に課金コード500円は無料配布されている。
要は、今ここで使えってことなんだろうと思わずため息が出た。
別に損するわけじゃないのに、なんか仕組まれてますって雰囲気にげんなりするのは仕方ないと思う。
500円のコードとついでに3000円のコードも入力してしまう。
その時は既に無課金ルーレットも基本職業を選ぶ気もサラサラなくなっていた。なんでか。
そして、課金ルーレットを回した。
初めに出てきたのは、定番のテイマー。4つの選択肢の下に緑文字でテイマーが追加された。
「あ、これって、3回回せるって書いてるけど、3つ職業選択肢が増えるの意味?」
と今までだったら、ルーレットで決定したのしか選べ無かったゲームを思い出す。だから、もう一回、振り直しボタンを押した。そしたら、今度は精霊魔導士の選択肢が追加された。もちろん、前回のテイマーを選べる模様。
「こうなったら、最後の一回ももちろん振るよね。」
と思い、もう一度振り直しを選択。すると『ドリアード』という選択肢が追加された。
「ドリアード??種族じゃないの?それ。」
攻略ページを見るが、ドリアードなんて職業は無い。β版にも転職の街の情報の中にもドリアードと言う職業は無い。一応公式を見ても、そんな職業についての説明は無い。職業の隣にヘルプがついているので、そこを押したら、初期スキルが出てきた。
ドリアードの初期スキルに吸魔とドレインがあった。あとは、鞭攻撃が通常スキルとのこと。
私は速攻でドリアードに決めた。
だって、吸魔とドレインの∞ループって最強じゃね?
そこからは、自分が作ったキャラが事件に巻き込まれ、村から出る的なOPが開始され、その間に簡単なチュートリアルが入っていた。魔法に関してのチュートリアルもあったが、このボタンを押せば魔法が使えるってだけで、魔法の説明自体は無かった。主に物理攻撃の方のチュートリアルで、一般的なMMOと同じ感じだった。
その間に強制イベントと任意イベントとかログインボーナスの説明とかが入った。
全チュートリアルが終わった頃には既に11時を回っていた。そして、一旦、ログアウトするかとログインサービスだけ全部ゲットする。
その頃には何故か有料クリスタルと言われるところの数値が3000から5600に上がっていた。どうやら、チュートリアルとログインボーナスで2600円もゲットしたようだ。
ちょっと萎えていた心が復帰した。
そうなるとゲームを続けたくなるが、ログアウトするって決めたんだからと一旦ログアウト。目薬をつけて、一度、充電器の台にスマフォを置き、意味も無く歯磨きに行く。
いや、お風呂に入る前に歯も磨いたよ?でも、なんでか考え事をする時は歯を磨きたくなるんだよね。
歯を磨きながら、タブレットに表示されている攻略掲示板のほうに「職業に『ドリアード』って出たんだけど、情報求む。」ってスレを立てておいた。どうせすぐには反応は無いだろうと思い、別のゲームの掲示板のドリアードの存在を確認する。
どこのゲームにも職業がドリアードと言うのは無かった。種族ではまぁ、稀だがあった。そのゲームでのドリアードは鞭で全体攻撃が出来る特性や火に非常に弱いと言う内容が書かれており、「あっしまった」と思わず、頭に手を当ててしまった。
少し考えれば、そうなるよなと。そして、ゲーム序盤の雑魚敵は結構ファイアーボールを出すよな。とぐったりしてしまう。
もちろん、このゲームがそうなのかは不明だ。だが、今までのゲームならそうだと言うこと。
「やばい。既に転職したい。」
と思わず、ため息が出てしまった。
一通りの頭の整理が出来たので、うがいをして、再度、自分がたてたスレを確認する。そしたら、かなり否定的な返信ばかりだった。
そんな職業無いとかゲーム間違えてるんじゃとか返信が主。あれば楽しいねと基本否定しながらの好奇心票もあるが、基本は『知るかボケ』というニュアンスが過分に含まれた返信だけだった。新しい情報は無く、取り合えず、初期スキルと初期武器を書き、加えて、スクショも貼り付けておいた。
やる気がかなり落ちたので、そのまま就寝した。
朝の6時。出勤時間と同じ時間に起きた。まぁ、仕方ない。朝食をとりながら、スマフォで色々チェック。最後にゲームを起動。ついでにPCも立ち上げて、別のゲームをやりつつ、同時進行でスマフォゲームもやる予定。
オンラインゲームなら、パーティープレイが基本だが、どうにもやる気が出ない。某ハンターゲームでもギルドに所属はしたが、協力プレイは参加しなかった。勿論イベントは参加したし、ギルドポイントを稼ぐクエストはちゃんとやった。でも、基本はソロ。それはどうにも変えることのできないものだった。
だから、今回のゲームでもそのつもり。ちょいちょいと別のゲームのハントしながら、スマフォのゲームイベントをぺちぺち流す。
一応、オートでメッセージは流れるんだけど、初めての話の内容が多いらしくスキップが出来ない。話の内容はまるで聞いていないが、さっさと進みたくて、画面をペチペチ叩く。
やっとこさ、別のゲームの方のハントがログインボーナスの分とギルドノルマの方が終わったので、真面目にスマフォの方に視線を向けた。
どうやら、子供が一人で森に出かけてしまい、その子供を探すと言うイベントが開始されていたようだ。
既に森には来ており、こうこうしたら、森の動物をテイムできるという説明が流れているが、テイムできるのはテイムの首飾りをゲットするかテイマーだけなんだそうだ。ちなみにテイムの首飾りは課金アイテム。でも、まぁ、300円だ。しかも、初期ショップに売っている。
それならもちろん購入するわと既に6000円になっている課金クリスタルから300円引かれ、課金アイテム用のプレゼントボックスが点灯。開くとテイムの首飾りが入っていたので、アクセサリーとして装備する。
偶然、レアの水の管狐に遭遇。通常の管狐は火の管狐なので、本当ラッキーだ。レベルは通常の管狐よりは高いけど、自分のレベル的にできなくはない。
「チュートリアルみたいなもんだ。やったる。」
と思い、交渉開始。ちょっと課金クリスタルを50もっていかれたけど、無事ゲットできた。
「てか、テイムするのにクリスタル消費するとか聞いてない。」
とちょっと文句が出そうになるが、まぁ我慢。でもって、テイム数は初期で3匹。それなら他もゲットしようと思い、迷子のことも忘れて魔物探しをした。
最終的に『土の精霊ドイッチ君』『水の精霊で管狐のミズモちゃん』『光の精霊カバーンちゃん』をゲットした。ちなみにカバーンちゃんはオカマっぽい精霊で、ミズモちゃんは狐耳獣人な僕っこ(性別不明)。ドイッチ君はドワーフちっこいバージョンな感じ。
テイムレベルが現在2なので、20分使用可能。但し、戦闘不能になったり、一度引っ込めたら、1時間はリアルタイムで使用が不可能。つまり、20分×3体で1時間。戦闘不能にさえさせなければ、どれかを常に戦闘に出せる模様。この森では、土の精霊はあまり使い物にならないけど、居ないよりマシ。レベル上げも兼ねて、軽く戦闘訓練をする。森の魔物にあまり手をかけずに一発で仕留められるようになるまで、ペチペチと魔物を叩く。
レベルが12まで上がった。テイムレベルも5まで上がった。これで、一匹当たりの出動時間が50分に上がった。なので、基本好きな精霊を選らべる。ならばと思い、一番のお気に入りオネエ精霊カバーンを召喚。ちょっとだけの合間潰しに交互にミズモちゃんとドイッチ君を呼ぶと言う感じになった。
十分力がついたので、やっとこさ、本イベントを進める。森の奥で子供が蔦の魔物に襲われそうになっている。それをテイムした精霊の攻撃が間一髪のところで助ける。但し、オネエが画面いっぱいに移りこむので、思わずブフッと吹き出したのは仕方ないと思う。
自分のキャラが自動で子供を助け、どうしてここに来た経緯とかのお話が流れる。
まぁ、既に知っているよ、だって、森の捜索前に村長さんに既に同じこと言われたもん。
そう思いながら、蔦の魔物キラープラントとの戦闘開始。弱点は火なので本当は火の管狐をゲットして、戦闘に有利って感じになるんだろうけど、既にレベルも上げていたので、普通に物理でぶっ叩いて、クリアーした。
子供を無事に村に返して、一旦、ログアウト。
又、歯磨きタイム。
ある程度、今までの整理をして、攻略掲示板を再度確認。新しい情報は無かったので、ハントゲームの方の交流掲示板の方を確認。再来週に大型イベントがあるらしいので、参加するなら〇〇を回収しておいて的なことが書いていた。ギルド長に確認したら、ギルドも参加するんだそうなので、一人最低3本集めてくれとのこと。
うがいをして、PCでそっちの方のノルマを達成させた。
そっちの方は一度ログアウト。
音楽プレイヤーを起動しながら、スマフォゲームの方を本格的にやろうとし始めた。
特に難しいことは無い。
レベルをきちんと上げて、無理なくイベントをクリアーしていく。掲示板の方で『2の街の洞窟がヤバい』とか書かれていたが、レベルが15ある魔物だだらけのところにレベル10以下の人間がいけばそりゃそうなるだろうよと思った。
現在のレベルは12なので、多少苦戦するがある意味丁度良く経験値が稼げる。
部屋をかえるだけで新しい魔獣が補充されるので、効率よくどんどん稼げた。
気付けば、レベル20。カバーンちゃんもレベル15まで上がった。
一度カバーンちゃんを仕舞ってから、1時間だけ他の精霊で魔物をペチペチして、時間をつぶす。
カバーンちゃんの再召喚が可能になったので、再召喚して、ボス部屋に特攻。全く苦も無く討伐できた。
3時間で既に3の街入り。これって早くない?とか思っていたけど、そうはいかない。β版様がいらっしゃる。どうやら引継ぎが出来たようで、β版からやっていた方々が強い強い。
既に11の街にいるんだそうだ。
まぁ、そうなるわなとか思いつつ、12時半。一度ログアウトして、昼飯を作る。と言ってもカップ麺・・・と思ったが、どうにも食欲が出ない。むしろ、ウっと吐き気を覚える。
鍋に昆布を入れて放置。ほうれん草ともやしを軽く湯がき、それを水で冷やす。すりごまで和え、もっさもっさと食べる。
追加味は鰹節だけ。醤油は無し。
一合分だけご飯を洗い、先ほどの昆布水に突っ込む。
そしたら、歯磨きタイム。
なんか最近ほんのり左わき腹が痛い気がするなぁ。胃はいつも痛いけど。
そんなことを考えながら、うがいをする。
音楽プレイヤーを止めて、ベランダにござをひく。そして、日向ぼっこしながら、ゲーム起動。
レベル上げしながらの堅実プレイのせいか他の人よりかなり遅く感じ始めてきたが、焦らずにゲームを勧めた。
3の街には転職の街があるとのことだが、なんか、意外に行けそうな感じだったので、スルー。5の街に着いた頃には既に夕方になっていた。
一度ログアウト。
買い出しをしに外に出た。
マスク着用は必須なので、メンドクサイと思いつつ、新しいマスクを着用して、スーパーで適当に購入。大好きなメーカー緑茶が激安だったので2リットルを2本購入。徒歩なのに気付いて、四苦八苦しながら帰宅。指に買い物袋の跡がしっかり残った。
食欲も無かったので、昼の残りのほうれん草ともやしをもっさもっさと食べてから風呂に入る。指の赤みがなかなか治らないので、お風呂場で揉み揉み。
熱い風呂に入っている筈なのに、手も足もヒンヤリとしている。心なしか心臓が止まっているんじゃないかと不安になるほど冷たい。一応、確認する。太っているからわかりにくいが、ちゃんと脈はあった。
しかし、脈拍はおかしい。1分間に126回。まぁ、風呂に入っているし、しょうがないのだろうか?でも、おかしい気がするなぁ・・・。
ちなみに太ってはいるものの、血圧は低め。むしろ低血圧側にいる。なのに、この脈拍・・・。
長湯は危ないなと思い、さっさと風呂から上がる。
さて、もう一回ゲームすっかとスマフォを起動。
ペチペチと順当にレベル上げとイベントをクリアーしていった。
「あぁ、きっと、最近嘔吐が酷いけど、あれだ、なんか、ダイエット的なことができるさ。きっと。」
とか考えを放棄。
別に不満は無い。
もうちょっとゲームする時間とか積みに積もったゲームを消化するだけの心の余裕とかが欲しい今日この頃。
仕事してる間はゲームのことを考えられない。例え、帰宅しても、明日のことについて、計画建てているうちに一日が終わる。私がゲームすると決めるのは、基本、次の日が休みの時だけだった。でも、オンラインゲームでチョットするくらいならいいかとスマフォに届いていた『事前登録したら~。』とか書いてあるMMOの新着通知を思い出す。
メールを開くと、『β版に選ばれた』的な文言と登録コードが書かれていた。しかも、β版が終わったら、3000円分のゲーム内課金通貨が付与されるとかなんとか。
最近、新しいスマフォにしたこともあって、速攻でインストールボタンを押す。すると、『現在、β版の為、登録コードが無い方はインストールできません』とメッセージが出て、その下にコードを書く空間が表示された。
メールをもう一度開き、コードをコピペする。
すると、ほどなくして、ダウンロードが開始された。
「なんだろう?通常、こんな消極的なメッセージがでるもんだっけ?」
とつい疑問が出た。
今までも事前登録のβ版は他のゲームでやって来てたので、『コード無いと出来ない』というメッセージが直接出るのは初めてだったのだ。何と言うか、凄く遠回りに書かれることはあったが、基本的には
『現在、β版稼働中。登録コードを入れてください』とか『試験運用中だぜ!登録コード持ってる奴だけのお・楽・し・み』とか言う感じのユーモアあふれるメッセージとかだったのだ。でも、単純に経験が無いだけで、そう言うのもきっとあるんだろうとすぐに思考放棄。
インストールを待った。
しかし、10分経ってもインストールどころかダウンロードも完了しない。
私はスマフォを充電器に繋ぎ、テレビをつけて、弁当とテレビ番組の方に思考を移すことにしてしまった。
ご飯を食べ終わり、丁度、番組も終わったので、スマフォを確認したら、ダウンロードエラーのメッセージ。
どうやら、途中でスマフォを扱わなかったから、休止状態になって、電波が止まってしまったようだ。
「あー、wifiオンリー設定にしてたっけ。」
と思い至ったが、気分は既に萎えていた。
今度でいいやと思い、風呂の準備をし、その頃にはゲームのことは既に忘れてしまっていた。
それから、1か月後。
既にそのMMOのことは忘れていた。しかし、メールが来て、思い出した。
メールには、来週から本格始動的なことが書かれており、β版を体験してくれた方は、課金コードが送られる旨が書かれていた。
でも、私はゲームをインストールボタンを押したが、インストール自体は完了しなかったし、通常なら、β版で新キャラ登録しないとβ版を体験したと認識しないもんだと思って、メールをごみ箱に送った。
でも、その一週間後、メールで3000円分の課金コードが届いた。しかも、1万人登録記念で+500円のコードも追加された内容。
なんか、しないと損した気がしてしまう気がした。
現在のゲーム評価は星3つ。通常のオンラインゲームで、β版が終わった後は、いい奴なら星4以上だし、悪い奴なら星2以下。3つのままってのは、つまり微妙ってことなんだろう。でも、3500円はこのゲームでタダで使える。
なら、勿体ないし、やっちまうかと思って、稼働日直前、事前インストールだけ出来るようになってたから、今度は真面目にポチっとインストールボタンを押した。
そして、ダウンロードとインストールが終わるまで、携帯小説でも読んで時間をつぶした。
30分ほどして、やっとダウンロードが終わったらしく、思わず
「なげーよ。」
と突っ込みを入れたくなった。今日は金曜で、珍しく土曜が休みだったので、まぁいいかと思い、スマフォを専用の防水ケースに入れてお風呂場に直行。風呂に入りながら、携帯小説の続きを読む。
小説の内容はVRMMOから異世界に行っちゃった系の話。
基本的になんでか主人公はテイマーの力を手に入れちゃっている。主技能は別なのも多いが、テイマー能力は必ず付いている気がした。
「確かにモフモフをテイムってあこがれるわな。」
と自分もちょっとテイマーにあこがれた。しかし、現実世界では、モフモフに対して、これと言って・・・と考えて、そうでもないかと思い至る。なんでか、家族全員、基本的に動物に好かれる。人間にも・・・と言っても本能に忠実な幼少期までの子供だが、そう言った者たちにも無条件に好かれた。一部のご老体たちにも何でか声をかけられて、和気あいあいの話をしたりする。
それを見ていた友人だったり、同僚が
「今の知り合い?」
と聞いて来て
「いや、初対面。」
と言うやり取りを何度もしたことがあるレベル。犬猫も歩いていたら、よく囲まれていることがある。おかげでズボンのすそがしょっちゅう毛まみれだ。粘着テープで取るけども。
そんなことを考えていたら、頭がポーっとなってきた。
ゲームもやっとインストールが完了していたようで、新しいアイコンが出来て、ピコピコ動いていた。
お風呂から上り、その間に充電器につないでおく。
めんどくさいけど、冬は乾燥しすぎて、手とか足とかかっさかさになって、酷いときは切れちゃうので、めんどくさいけどクリームを塗りたくる。
腕とか足とかも念入りに。
一通り終わったら、さぁ、やるかとスマフォを持って、ベッドに向かう。
寝ころびながら、ゲームを開始。
同時にタブレットの方で攻略情報ページも開いておく。
スマフォには、OPが適当に流れ、すぐに新キャラ作成画面になった。
当たり前かもしれないけど、どのキャラも美形だ。肥満型とかは無い。正直、自分に似た感じのアバターは望めないようだ。せめて、タンクって感じのむっきむきの『アー〇ン』タイプを探したが皆無。一応、攻略情報ページにもそう言ったアバターはない模様。
仕方なく、普通の女性型のアバターを選択しようとした。
・・・あぁ、ちなみに私は女だ。女性らしいことは最近全くしていないが、一応、女だ。
だから、適当に人間型の女性で眠そうな感じの垂れ目ロングヘアーの女性アバターを作成。黒髪、やや青みがかった黒目、ハイライトあり。胸はCくらいのパッと見、無い胸系にしといた。
いや、最近の異世界漫画で爆乳お化けが一杯いるけど、アレは無い。自分に適用は絶対させたくないと思う。
そんなこんなで、キャラ作成は完了。
次に初期職業。
剣士、弓士、魔法使い、回復士とある。
そして、その隣にはルーレットが回っているのが2種類ある。
一つは、上記の4つ以外にもレアな職業がこのルーレットで選べるかもしれないとのこと。3回まで振り直し可能。課金は不要。
もう一つの方は、必ずレアな職業が選べる。3回まで振り直し可能。500円の課金が必要。
攻略ページを見る。
課金不要のルーレットの内容は、先の基本4つの職業と一緒にテイマーと盗賊が入っているんだそうだ。
課金ありのルーレットの方は、先の基本4つの職業は出ず、テイマーを含む、いろんな職業が選択肢にあるようだ。
攻略ページでは全部判明はしていないと前置きがある状態で、テイマーや斧使いや精霊魔導士やモンクなどの職業が書かれていた。
ちなみにβ版では3つ目の街で転職が可能になる。と書かれていたので、最初の職業のおすすめについて考察されていた。おすすめは、剣士と精霊魔導士だった。
「剣士はまだしも、精霊魔導士はランダム職業じゃないか・・・。」
ちょっとため息をつくが、画面の左端にピンクっぽい赤のアイコンがどうにも¥マークだ。課金を促している。それに、ほぼ全員に課金コード500円は無料配布されている。
要は、今ここで使えってことなんだろうと思わずため息が出た。
別に損するわけじゃないのに、なんか仕組まれてますって雰囲気にげんなりするのは仕方ないと思う。
500円のコードとついでに3000円のコードも入力してしまう。
その時は既に無課金ルーレットも基本職業を選ぶ気もサラサラなくなっていた。なんでか。
そして、課金ルーレットを回した。
初めに出てきたのは、定番のテイマー。4つの選択肢の下に緑文字でテイマーが追加された。
「あ、これって、3回回せるって書いてるけど、3つ職業選択肢が増えるの意味?」
と今までだったら、ルーレットで決定したのしか選べ無かったゲームを思い出す。だから、もう一回、振り直しボタンを押した。そしたら、今度は精霊魔導士の選択肢が追加された。もちろん、前回のテイマーを選べる模様。
「こうなったら、最後の一回ももちろん振るよね。」
と思い、もう一度振り直しを選択。すると『ドリアード』という選択肢が追加された。
「ドリアード??種族じゃないの?それ。」
攻略ページを見るが、ドリアードなんて職業は無い。β版にも転職の街の情報の中にもドリアードと言う職業は無い。一応公式を見ても、そんな職業についての説明は無い。職業の隣にヘルプがついているので、そこを押したら、初期スキルが出てきた。
ドリアードの初期スキルに吸魔とドレインがあった。あとは、鞭攻撃が通常スキルとのこと。
私は速攻でドリアードに決めた。
だって、吸魔とドレインの∞ループって最強じゃね?
そこからは、自分が作ったキャラが事件に巻き込まれ、村から出る的なOPが開始され、その間に簡単なチュートリアルが入っていた。魔法に関してのチュートリアルもあったが、このボタンを押せば魔法が使えるってだけで、魔法の説明自体は無かった。主に物理攻撃の方のチュートリアルで、一般的なMMOと同じ感じだった。
その間に強制イベントと任意イベントとかログインボーナスの説明とかが入った。
全チュートリアルが終わった頃には既に11時を回っていた。そして、一旦、ログアウトするかとログインサービスだけ全部ゲットする。
その頃には何故か有料クリスタルと言われるところの数値が3000から5600に上がっていた。どうやら、チュートリアルとログインボーナスで2600円もゲットしたようだ。
ちょっと萎えていた心が復帰した。
そうなるとゲームを続けたくなるが、ログアウトするって決めたんだからと一旦ログアウト。目薬をつけて、一度、充電器の台にスマフォを置き、意味も無く歯磨きに行く。
いや、お風呂に入る前に歯も磨いたよ?でも、なんでか考え事をする時は歯を磨きたくなるんだよね。
歯を磨きながら、タブレットに表示されている攻略掲示板のほうに「職業に『ドリアード』って出たんだけど、情報求む。」ってスレを立てておいた。どうせすぐには反応は無いだろうと思い、別のゲームの掲示板のドリアードの存在を確認する。
どこのゲームにも職業がドリアードと言うのは無かった。種族ではまぁ、稀だがあった。そのゲームでのドリアードは鞭で全体攻撃が出来る特性や火に非常に弱いと言う内容が書かれており、「あっしまった」と思わず、頭に手を当ててしまった。
少し考えれば、そうなるよなと。そして、ゲーム序盤の雑魚敵は結構ファイアーボールを出すよな。とぐったりしてしまう。
もちろん、このゲームがそうなのかは不明だ。だが、今までのゲームならそうだと言うこと。
「やばい。既に転職したい。」
と思わず、ため息が出てしまった。
一通りの頭の整理が出来たので、うがいをして、再度、自分がたてたスレを確認する。そしたら、かなり否定的な返信ばかりだった。
そんな職業無いとかゲーム間違えてるんじゃとか返信が主。あれば楽しいねと基本否定しながらの好奇心票もあるが、基本は『知るかボケ』というニュアンスが過分に含まれた返信だけだった。新しい情報は無く、取り合えず、初期スキルと初期武器を書き、加えて、スクショも貼り付けておいた。
やる気がかなり落ちたので、そのまま就寝した。
朝の6時。出勤時間と同じ時間に起きた。まぁ、仕方ない。朝食をとりながら、スマフォで色々チェック。最後にゲームを起動。ついでにPCも立ち上げて、別のゲームをやりつつ、同時進行でスマフォゲームもやる予定。
オンラインゲームなら、パーティープレイが基本だが、どうにもやる気が出ない。某ハンターゲームでもギルドに所属はしたが、協力プレイは参加しなかった。勿論イベントは参加したし、ギルドポイントを稼ぐクエストはちゃんとやった。でも、基本はソロ。それはどうにも変えることのできないものだった。
だから、今回のゲームでもそのつもり。ちょいちょいと別のゲームのハントしながら、スマフォのゲームイベントをぺちぺち流す。
一応、オートでメッセージは流れるんだけど、初めての話の内容が多いらしくスキップが出来ない。話の内容はまるで聞いていないが、さっさと進みたくて、画面をペチペチ叩く。
やっとこさ、別のゲームの方のハントがログインボーナスの分とギルドノルマの方が終わったので、真面目にスマフォの方に視線を向けた。
どうやら、子供が一人で森に出かけてしまい、その子供を探すと言うイベントが開始されていたようだ。
既に森には来ており、こうこうしたら、森の動物をテイムできるという説明が流れているが、テイムできるのはテイムの首飾りをゲットするかテイマーだけなんだそうだ。ちなみにテイムの首飾りは課金アイテム。でも、まぁ、300円だ。しかも、初期ショップに売っている。
それならもちろん購入するわと既に6000円になっている課金クリスタルから300円引かれ、課金アイテム用のプレゼントボックスが点灯。開くとテイムの首飾りが入っていたので、アクセサリーとして装備する。
偶然、レアの水の管狐に遭遇。通常の管狐は火の管狐なので、本当ラッキーだ。レベルは通常の管狐よりは高いけど、自分のレベル的にできなくはない。
「チュートリアルみたいなもんだ。やったる。」
と思い、交渉開始。ちょっと課金クリスタルを50もっていかれたけど、無事ゲットできた。
「てか、テイムするのにクリスタル消費するとか聞いてない。」
とちょっと文句が出そうになるが、まぁ我慢。でもって、テイム数は初期で3匹。それなら他もゲットしようと思い、迷子のことも忘れて魔物探しをした。
最終的に『土の精霊ドイッチ君』『水の精霊で管狐のミズモちゃん』『光の精霊カバーンちゃん』をゲットした。ちなみにカバーンちゃんはオカマっぽい精霊で、ミズモちゃんは狐耳獣人な僕っこ(性別不明)。ドイッチ君はドワーフちっこいバージョンな感じ。
テイムレベルが現在2なので、20分使用可能。但し、戦闘不能になったり、一度引っ込めたら、1時間はリアルタイムで使用が不可能。つまり、20分×3体で1時間。戦闘不能にさえさせなければ、どれかを常に戦闘に出せる模様。この森では、土の精霊はあまり使い物にならないけど、居ないよりマシ。レベル上げも兼ねて、軽く戦闘訓練をする。森の魔物にあまり手をかけずに一発で仕留められるようになるまで、ペチペチと魔物を叩く。
レベルが12まで上がった。テイムレベルも5まで上がった。これで、一匹当たりの出動時間が50分に上がった。なので、基本好きな精霊を選らべる。ならばと思い、一番のお気に入りオネエ精霊カバーンを召喚。ちょっとだけの合間潰しに交互にミズモちゃんとドイッチ君を呼ぶと言う感じになった。
十分力がついたので、やっとこさ、本イベントを進める。森の奥で子供が蔦の魔物に襲われそうになっている。それをテイムした精霊の攻撃が間一髪のところで助ける。但し、オネエが画面いっぱいに移りこむので、思わずブフッと吹き出したのは仕方ないと思う。
自分のキャラが自動で子供を助け、どうしてここに来た経緯とかのお話が流れる。
まぁ、既に知っているよ、だって、森の捜索前に村長さんに既に同じこと言われたもん。
そう思いながら、蔦の魔物キラープラントとの戦闘開始。弱点は火なので本当は火の管狐をゲットして、戦闘に有利って感じになるんだろうけど、既にレベルも上げていたので、普通に物理でぶっ叩いて、クリアーした。
子供を無事に村に返して、一旦、ログアウト。
又、歯磨きタイム。
ある程度、今までの整理をして、攻略掲示板を再度確認。新しい情報は無かったので、ハントゲームの方の交流掲示板の方を確認。再来週に大型イベントがあるらしいので、参加するなら〇〇を回収しておいて的なことが書いていた。ギルド長に確認したら、ギルドも参加するんだそうなので、一人最低3本集めてくれとのこと。
うがいをして、PCでそっちの方のノルマを達成させた。
そっちの方は一度ログアウト。
音楽プレイヤーを起動しながら、スマフォゲームの方を本格的にやろうとし始めた。
特に難しいことは無い。
レベルをきちんと上げて、無理なくイベントをクリアーしていく。掲示板の方で『2の街の洞窟がヤバい』とか書かれていたが、レベルが15ある魔物だだらけのところにレベル10以下の人間がいけばそりゃそうなるだろうよと思った。
現在のレベルは12なので、多少苦戦するがある意味丁度良く経験値が稼げる。
部屋をかえるだけで新しい魔獣が補充されるので、効率よくどんどん稼げた。
気付けば、レベル20。カバーンちゃんもレベル15まで上がった。
一度カバーンちゃんを仕舞ってから、1時間だけ他の精霊で魔物をペチペチして、時間をつぶす。
カバーンちゃんの再召喚が可能になったので、再召喚して、ボス部屋に特攻。全く苦も無く討伐できた。
3時間で既に3の街入り。これって早くない?とか思っていたけど、そうはいかない。β版様がいらっしゃる。どうやら引継ぎが出来たようで、β版からやっていた方々が強い強い。
既に11の街にいるんだそうだ。
まぁ、そうなるわなとか思いつつ、12時半。一度ログアウトして、昼飯を作る。と言ってもカップ麺・・・と思ったが、どうにも食欲が出ない。むしろ、ウっと吐き気を覚える。
鍋に昆布を入れて放置。ほうれん草ともやしを軽く湯がき、それを水で冷やす。すりごまで和え、もっさもっさと食べる。
追加味は鰹節だけ。醤油は無し。
一合分だけご飯を洗い、先ほどの昆布水に突っ込む。
そしたら、歯磨きタイム。
なんか最近ほんのり左わき腹が痛い気がするなぁ。胃はいつも痛いけど。
そんなことを考えながら、うがいをする。
音楽プレイヤーを止めて、ベランダにござをひく。そして、日向ぼっこしながら、ゲーム起動。
レベル上げしながらの堅実プレイのせいか他の人よりかなり遅く感じ始めてきたが、焦らずにゲームを勧めた。
3の街には転職の街があるとのことだが、なんか、意外に行けそうな感じだったので、スルー。5の街に着いた頃には既に夕方になっていた。
一度ログアウト。
買い出しをしに外に出た。
マスク着用は必須なので、メンドクサイと思いつつ、新しいマスクを着用して、スーパーで適当に購入。大好きなメーカー緑茶が激安だったので2リットルを2本購入。徒歩なのに気付いて、四苦八苦しながら帰宅。指に買い物袋の跡がしっかり残った。
食欲も無かったので、昼の残りのほうれん草ともやしをもっさもっさと食べてから風呂に入る。指の赤みがなかなか治らないので、お風呂場で揉み揉み。
熱い風呂に入っている筈なのに、手も足もヒンヤリとしている。心なしか心臓が止まっているんじゃないかと不安になるほど冷たい。一応、確認する。太っているからわかりにくいが、ちゃんと脈はあった。
しかし、脈拍はおかしい。1分間に126回。まぁ、風呂に入っているし、しょうがないのだろうか?でも、おかしい気がするなぁ・・・。
ちなみに太ってはいるものの、血圧は低め。むしろ低血圧側にいる。なのに、この脈拍・・・。
長湯は危ないなと思い、さっさと風呂から上がる。
さて、もう一回ゲームすっかとスマフォを起動。
ペチペチと順当にレベル上げとイベントをクリアーしていった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
19
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる