王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第1章

将来の先生

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しばらくノヴァ・ウォードさんに遊び相手をしてもらって満足した僕はそのままノヴァ・ウォードさんの腕の中で眠りについていたらしい。


お外が暗くなってきてる頃にばぁやに起こされて何時もより綺麗めなヨダレ掛けを着けられ、ばぁやに抱かれてやって来たのは人生初のリビングらしき所。


父も兄もお行儀よく座っていて、ノヴァ・ウォードさんも居た。

皆を見渡した父が頷きフォークとナイフを握り1口食べると、兄とノヴァ・ウォードさんもフォークとナイフを握りご飯を食べ始めた。


前世ではご飯前の挨拶があったけど、今世はない。
その場で一番お偉い方が先に食べるのが始まりの合図。


僕もばぁやに抱かれてミルクを飲む。
皆静かに食べるから僕のんくっんくって音が響いて少し恥ずかしい…。




「ノヴァ、ルナイスの面倒を見てくれて感謝する。」

しばらく食べ進めたところで父がノヴァ・ウォードさんに声をかけた。

「いえ。魔法に興味があるようで…私も楽しく過ごしました。」

ノヴァ・ウォードさんはチラっと僕を見て言う。
楽しく過ごしてもらえたならよかった。

赤ん坊のお世話何て嫌いな人は本当に嫌いだろうし…。

それに僕凄くノヴァ・ウォードさんに魔法のおねだりしちゃったし。


「ほぅ。やはりルナイスは剣術よりも魔法か。」

父よ。
判断するにはまだ早い。

僕は剣術にもとても興味があるぞ。

只この世界に生まれて一か月の僕には剣術は難しいと思うんだ。
魔法であればもしかしたら今からでも少しずつできるかもしれないけど、木刀を振り回すのはまだ無理。





「ノヴァ。ルナイスの魔法教師を頼めないか。」

全て食べ終わったらしい父が口元をお上品に拭き、真剣なお顔でノヴァ・ウォードさんにお願いする。

父のお願いにノヴァ・ウォードさんは少し考える仕草を見せながらじーっとばぁやに抱かれている僕を見つめる。
ノヴァ・ウォードさん魔法凄そうだし、僕もぜひ彼に教えてもらいたい。

一日でも早く魔法が扱えるようになりたいし、早く教師が決まるのは助かる。
それにノヴァ・ウォードさん、の魔法綺麗で温かくて好き。



「んぅあ!(お願い!)」

思わず僕もノヴァ・ウォードさんを見つめて大きな声が出てしまう。


「ふっ…わかりました。引き受けます。」


僕の言葉が魔法で分かったのかふっと笑うと頷いてくれた。



ノヴァ・ウォードさんが引き受けてくれたので、お給料のお話や訓練内容について話す為に父と彼は別室でお話をするみたいで僕は兄に抱かれて部屋へ戻った。

その後、ノヴァ・ウォードさんが僕に教えにくる授業は週2回と決まった。

でもそれはもう少し大きくなってからのお話で、今は父と兄に手伝ってもらって体内の魔力の循環の仕方を覚え、膨れ上がる魔力を外に流すってことをしないといけないんだって。


僕が魔法を使える年齢になるまではノヴァ・ウォードはんは偶に様子を見に来てくれるらしい。
次はもっと凄い魔法を見せてくれないだろうか。




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