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第2章
ガンナーを護衛にするにあたって
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そして問題解決と判断されて2日後。
アーバスノイヤー家には珍しくとーさまもにぃ様も居て、ノヴァも来た。
そしてやっと呪縛も解け、身も心も解放されたガンナーさんも居る。
というか、僕の提案というか…我儘というか…そのことでガンナーさんは此処に居る。
「…本当に、いいのか?仲間達も…」
「貴方達は操られ苦痛を強いられた被害者でありながら他者を傷つけた事実を受け入れ、罪を償わせてほしいと自ら申し出た。その姿勢に国王様そして学園の者達は満足しておられる。悪鬼達の中で鬼神となった貴方はアーバスノイヤー家で暫くの間監視を目的に預かり、ルナイスの護衛として仕えてもらう。他悪鬼達にはスラムの清掃と炊き出し、他種族交流の場への参加をしてもらう。それが君たちへ課せられた相応の償いだ。」
とーさまが珍しくすごく長文を話された通り、ガンナーさんは僕の護衛にしてもらった。
鬼神となったガンナーさんは強いし、異種族の者が貴族の子息の側に着くことで、未だ貴族の底にこびりついている無意識の差別を無くす目的がある。
それに、ガンナーさん良い人だし、義理堅そうだし、真面目だし。
裏切らないで居てくれそうだなって。
「この御恩を忘れず、必ずこの身に変えてもルナイス・アーバスノイヤー様を御護りいたします。」
ガンナーさんはとーさまの言葉に椅子から腰を上げて、床へ跪き深く頭を下げてそう言ってくれるけれど、仲間達から強制的に離して一人僕の護衛にしたのだからこちらとしては申し訳ない気持ちもある。
操られる前は鬼族の族長をしていた彼はこれからの仲間達が酷く心配であるだろうし、傍で一緒に過ごしたかっただろう。
しかし僕は護衛にガンナーさんを望む気持ちが強いし、鬼神となり強い力を手に入れた鬼族を野放しにできない国の問題もある。
思うところはあるけれど、僕の護衛としてアーバスノイヤー家の預かりとなることが一番穏便に平和に過ごせるだろう。
「とーさま。」
「許可する。」
ここからは一応主となる僕からガンナーさんへのお話がある為、当主であるとーさまから許可を得てガンナーさんに視線と体を向ける。
「まず、ガンナーさんがアーバスノイヤー家預かりとなったのは僕の我儘であることを謝罪させて下さい。」
「ぇ…あぁ、ルナイス様が望んでくださり俺…私は此処にいる、のですね?感謝こそすれど、謝罪される覚えはございません。それから…私のことはガンナーと呼び捨てでいいかと。言葉も。」
謝罪をした僕にガンナーさんはきょとんっとした後、自身がどういった経緯で僕の護衛になったのかを理解したのかそう言ってくれた。
まだ丁寧な喋り方に慣れていないガンナーさん、改めガンナーが微笑ましい。
「分かった。ガンナーも公の場でない所では別に俺って言っちゃっても大丈夫だよ?」
「いえ…上手く切り替えられる自信がないので。」
「そっか。焦って慣れていく必要はないから、頑張ってね。ここからはガンナーに知っておいてもらいたいことと守ってもらいたい約束事をお話するね。」
「はい。」
少しだけガンナーの緊張が解かれたところで、本題に入る。
「まずは知っておいてもらいたいことからお話するね。これから話すことは近しい一部の人しか知らない。そしてその人達には口外しないことを誓う誓約書にサインをしてもらってる。ガンナーも例外なく誓約書にサインをしてもらう。ガンナーが僕の護衛につくなら知ってもらわないといけないことで、サインをしてもらうのは強制になる。」
「わか…かしこまりました。…すみません…これ、どうサインしたら?あと…文字を知らなくて。」
とーさまに魔法誓約書を出してもらってガンナーにサインを促すとまさかの返答。
当たり前にサイン書けるって思っていたけど…そうか。文字を知らない種族もいるし、たぶんスラムの人はもちろん庶民の中にも文字を知らない人っているんか。
産まれてから貴族として育ち、屋敷からあんまり出ることがなかったからそういったことに考えが及ばなかった。
「文字を知らなくてもサインはできる。これに手をかざして魔力を流す。頭の中もしくは口に出して自身の名を告げればいい。」
僕が自身の世間知らずさに唖然としている間にノヴァがガンナーに誓約書へのサインと仕方を教えてくれ、ガンナーのサインが無事に誓約書へと記された。
…学園へ再び通いだす前に(今回の誘拐事件でまた休学中)その辺りの知識を少しは身に着けておこうっと心に決め、気を取り直してガンナーに僕の秘密を話す。
_____
(お知らせ)
行方不明の魔法使いさんをお話の中に登場させるのを忘れていたので、前ページに少し文をたしました。
編集したことで保存していたページが表示できずページがありませんと表示される人がいるのですかね?
詳しいことが分からないのですが…その辺りも何かあれば知らせてくださると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
アーバスノイヤー家には珍しくとーさまもにぃ様も居て、ノヴァも来た。
そしてやっと呪縛も解け、身も心も解放されたガンナーさんも居る。
というか、僕の提案というか…我儘というか…そのことでガンナーさんは此処に居る。
「…本当に、いいのか?仲間達も…」
「貴方達は操られ苦痛を強いられた被害者でありながら他者を傷つけた事実を受け入れ、罪を償わせてほしいと自ら申し出た。その姿勢に国王様そして学園の者達は満足しておられる。悪鬼達の中で鬼神となった貴方はアーバスノイヤー家で暫くの間監視を目的に預かり、ルナイスの護衛として仕えてもらう。他悪鬼達にはスラムの清掃と炊き出し、他種族交流の場への参加をしてもらう。それが君たちへ課せられた相応の償いだ。」
とーさまが珍しくすごく長文を話された通り、ガンナーさんは僕の護衛にしてもらった。
鬼神となったガンナーさんは強いし、異種族の者が貴族の子息の側に着くことで、未だ貴族の底にこびりついている無意識の差別を無くす目的がある。
それに、ガンナーさん良い人だし、義理堅そうだし、真面目だし。
裏切らないで居てくれそうだなって。
「この御恩を忘れず、必ずこの身に変えてもルナイス・アーバスノイヤー様を御護りいたします。」
ガンナーさんはとーさまの言葉に椅子から腰を上げて、床へ跪き深く頭を下げてそう言ってくれるけれど、仲間達から強制的に離して一人僕の護衛にしたのだからこちらとしては申し訳ない気持ちもある。
操られる前は鬼族の族長をしていた彼はこれからの仲間達が酷く心配であるだろうし、傍で一緒に過ごしたかっただろう。
しかし僕は護衛にガンナーさんを望む気持ちが強いし、鬼神となり強い力を手に入れた鬼族を野放しにできない国の問題もある。
思うところはあるけれど、僕の護衛としてアーバスノイヤー家の預かりとなることが一番穏便に平和に過ごせるだろう。
「とーさま。」
「許可する。」
ここからは一応主となる僕からガンナーさんへのお話がある為、当主であるとーさまから許可を得てガンナーさんに視線と体を向ける。
「まず、ガンナーさんがアーバスノイヤー家預かりとなったのは僕の我儘であることを謝罪させて下さい。」
「ぇ…あぁ、ルナイス様が望んでくださり俺…私は此処にいる、のですね?感謝こそすれど、謝罪される覚えはございません。それから…私のことはガンナーと呼び捨てでいいかと。言葉も。」
謝罪をした僕にガンナーさんはきょとんっとした後、自身がどういった経緯で僕の護衛になったのかを理解したのかそう言ってくれた。
まだ丁寧な喋り方に慣れていないガンナーさん、改めガンナーが微笑ましい。
「分かった。ガンナーも公の場でない所では別に俺って言っちゃっても大丈夫だよ?」
「いえ…上手く切り替えられる自信がないので。」
「そっか。焦って慣れていく必要はないから、頑張ってね。ここからはガンナーに知っておいてもらいたいことと守ってもらいたい約束事をお話するね。」
「はい。」
少しだけガンナーの緊張が解かれたところで、本題に入る。
「まずは知っておいてもらいたいことからお話するね。これから話すことは近しい一部の人しか知らない。そしてその人達には口外しないことを誓う誓約書にサインをしてもらってる。ガンナーも例外なく誓約書にサインをしてもらう。ガンナーが僕の護衛につくなら知ってもらわないといけないことで、サインをしてもらうのは強制になる。」
「わか…かしこまりました。…すみません…これ、どうサインしたら?あと…文字を知らなくて。」
とーさまに魔法誓約書を出してもらってガンナーにサインを促すとまさかの返答。
当たり前にサイン書けるって思っていたけど…そうか。文字を知らない種族もいるし、たぶんスラムの人はもちろん庶民の中にも文字を知らない人っているんか。
産まれてから貴族として育ち、屋敷からあんまり出ることがなかったからそういったことに考えが及ばなかった。
「文字を知らなくてもサインはできる。これに手をかざして魔力を流す。頭の中もしくは口に出して自身の名を告げればいい。」
僕が自身の世間知らずさに唖然としている間にノヴァがガンナーに誓約書へのサインと仕方を教えてくれ、ガンナーのサインが無事に誓約書へと記された。
…学園へ再び通いだす前に(今回の誘拐事件でまた休学中)その辺りの知識を少しは身に着けておこうっと心に決め、気を取り直してガンナーに僕の秘密を話す。
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(お知らせ)
行方不明の魔法使いさんをお話の中に登場させるのを忘れていたので、前ページに少し文をたしました。
編集したことで保存していたページが表示できずページがありませんと表示される人がいるのですかね?
詳しいことが分からないのですが…その辺りも何かあれば知らせてくださると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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