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第4章
もしかして結構怒ってる?
しおりを挟む「お前はどうしてそう面倒な問題事にばっか巻き込まれるかなぁ?」
とーさまとじっくり話し合う前にヒュー様に腕を掴まれて近くの使ってもいいよってちゃんと許可を得た空き部屋に連れ込まれた。
ノヴァがついて来て何度もヒュー様にあんまり僕の腕を強く引くなと珍しく敬語もなしに注意するが、ヒュー様は無視。
仕方なしに僕がノヴァにそこまで強く引かれてないから大丈夫だよっと答えて、ノヴァは渋々口をとざした。
「僕だって好きで巻き込まれてません。」
「そんなことは分かってる。ただ今回はお前自分から調査するって関わったろ。」
お互いに顔を突き合わせて座ったところで僕は先程のヒュー様の言葉に反論する。
心外だと思っている気持ちが伝わるように頬を膨らませれば、膨らませた頬はすぐにヒュー様の片手によって潰されてしまった。
お互いに行動はいつものおふざけ混じりだけど話の内容や顔は真剣。
「あの場で身軽に動けるのは僕達だけでした。この件については迅速に対応した方がいいと僕も皆様も判断した。だからあの場で誰も僕の提案を退けられなかった。違いますか。」
「っ…しかしお前はただの魔導研究員だ。しかもまだ一日も出勤していない新人もド新人だろーが。」
「うぐっ…そうですけど!でもでも!これ放っておいたらもーっと面倒臭いことが僕の身に降りかかってきそうなんですもん!!とーさまやにぃ様に怪我して欲しくないですし!」
一日も出勤してない新人という言葉に少し動揺してしまったが、何とか言い返した。
怪我をしてほしくないと思っている人の中にはもちろんヒュー様もいるのだけど…今は言ってやらない!
それに東の地はドラゴンと関係の深い地だから、龍神様からの加護がある僕は今回の事件で無関係ではいられない予感がびしばししているんだ。
それならもう早い段階で面倒な種は摘み取れるのなら摘み取っておきたい。
「はぁ…これは後程公爵様からも言われるだろうが、危険と判断した時は何も考えず逃げろよ。国民は騎士団が守る。国は王が守る。無理はするな。必ずだ。」
「はい。約束します。ノヴァも居るし大丈夫です。僕だってそこらへんの輩には負けません。」
「…はぁ…ノヴァ、頼んだぞ。」
「お任せください。」
僕の言葉に何故か深いため息を吐いたヒュー様は何故かノヴァに何かを託した。
僕が信用ならないってか?お?っと睨みつけているとがっと頭を掴まれて持ち上げられた。
「いだいいだいいだい!」
「痛くしてんだ馬鹿野郎。お前が雑魚に負けるわけないことくらい知ってるに決まっているだろうが。」
イライラした様子でヒュー様は僕の頭から手を離し、僕は無事床に着地する。
「速攻で終わらせてやる。」
何故かヒュー様が額に青筋作って激怒した様子のまま部屋から出て行った。
たぶんそのままヒル領へ侯爵と帰って行くのだろうけど…何かやばそう。
昔にぃ様と2人あんな様子でお爺様の所へ乗り込もうとしていたことを僕は知っている。
たまたまお家に帰って来てたとーさまが見つけて捕まえられていたけど、後日使用人の間で
「アドルファス様とヒュー様がマーフィー伯爵家の近くの山を崩して邸宅を半壊なされたそうよ。」
「川の流れを変えて土砂崩れを起こしたのだとか。」
「でも証拠がないから罪に問われなかったそうよ。」
「まだ若い子供がそんなことできるわけないってお話だったそうだけど…あの方々ならできてしまうでしょうね。」「いい気味だわ。」
「「「「ねぇ。」」」」
という話がされていたことを僕は知っているんだ。
あのヒュー様はあの時の雰囲気に近かった。
歳を重ねてより凄みが増していて…
「ノヴァ…あれ大丈夫かな?狂戦士化してない?」
「気持ちは分からないでない。まぁ…ルナイスは好きなように動けばいい。」
言葉は足りないけれど、僕を援助するから好きなように動いていいよってことだよね。
ありがとうと大好きを伝えてノヴァにくっつく。
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