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第4章
母子の行動力えぐい
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「火山ってひとつしかないの?」
「いいえ。東にもありますし、南には3座ありますよ。東の火山はレッドドラゴンには合わないでしょうし、他の種族が嫌がる可能性が高いですから南の3座でどこかに住処を見つけてもらったほうが良いでしょう。」
山って座って数えるんだっと新しい知識を脳みそに入力しながらじゃあ別の火山へってガーネットに提案をしようとしたらガーネットが動き出して地面が揺れた。
地面を這いながら移動するから凄い振動だ。
しかも弱り切っているとはいえ、まだ近づけないほどの熱波を放っている。
ここで僕がまたガーネットに声を掛けていいものかっと悩んでいるとククちゃんがお腹に隠れていたパンを咥えて僕の方へ投げた。
ズシン!という大きな揺れとぎゃ!というパンの悲鳴が聞こえたけれど直ぐに動き出したから怪我とかはしてないっぽい。
ドラゴンって愛情深いわりに結構子の扱い雑なんだよね。
『私がガーネットと話してくるわ。今なら無駄に突っかかってこないでしょうし。』
ククちゃんがそう言ってズシンズシンと地を揺らしながらガーネットの方へ向かって行ってくれる。
「ルナイス、クク様はどうされたのだ?」
「ん?あぁ…僕の代わりにレッドドラゴンにお話しに行ってくれたみたい。」
「…レッドドラゴンの手足を氷で地面に縫い付けているが?」
「んー…たぶん大丈夫と思う。」
僕意外はドラゴンの言葉は分からないからノヴァが代表して僕にククちゃんが動き出した理由を尋ね、僕の回答に首を傾げた。
なぜなら、ククちゃんは弱っているガーネットが動けないように手足を凍らせてしまっていたからだ。
たぶん話をするのに動かれたら面倒だって思っただけで、ガーネットを害するつもりはないと思う。
『ガーネット、旦那様の元へ帰れないと言うのなら子を連れて別の火山へ移ったらどう?』
『…簡単に言わないで。子を殺そうとする奴が現れた時に私じゃこの子を守れない。それに別の火山に移るにはそこの火山の頭首に許されないといけないのよ…そう簡単な話じゃないの。』
『なら意地はってないで旦那の所へ戻りなさいな。どの道このままでは貴方も子も死ぬしかないわ。』
『…嫌よ…あいつは私と言うものがありながら別の雌と仲睦まじくしていたわ。』
『それなら貴方は旦那様ときちんと話し合いをするべきよ。それでも旦那様が貴方も子供も愛さないというのなら私が火山付近一体を凍らせてレッドドラゴンを追い出してやるわ。その後の火山で貴方は子と過ごせばいいじゃない。』
ククちゃんとガーネットの話を盗み聞きしていた僕は少しずつ怪しい雲行きになってきた話に眉間を揉む。
レッドドラゴンは他種よりも野生的だから子を全員で慈しむというより、他の雄の子を殺して自分の子を産んでもらおうとするという習性なのは知っているから他火山に移った所で子が危ないという主張は理解できる。
そもそも、まだ卵である子を連れて相方の傍を離れるということが滅多にないことなのだと思う。
ガーネットが他の火山に移動しづらい理由は分かったし、それに対して旦那様と話し合いをしっかりとするべきというククちゃんのアドバイスにも頷けるが、ダメだったら火山凍らせてあげるは駄目だ。
噴火しちゃうのは困るんだけど、凍らせてしまっては生態系にも関わってくる。
「ノヴァ!このままだとククちゃんが火山凍らせちゃうかも!」
「何でそんなことに?」
すぐさまノヴァに報告するとちょっと疲れた顔で詳しい事情を聞いてくれた。
そして僕が盗み聞いた話を聞いて立ち上がったのがパン。
『僕がガーネットさんの旦那様に聞いてきてあげる!』
僕達とククちゃん、ガーネットにそう告げて止める間もなくパンは飛んで行ってしまった。
『まちなさーーーーい!!』
もちろん慌てたククちゃんが直ぐに飛んで追いかけたのだけど…
「凍らされるかも!」
「何故パンはレッドドラゴンの相方の元へ迷わず飛んだのだ?知っているのか?」
「…そう言えば…ほ…ホルス様ぁ!!」
何かよく分かんないけど、パンに聞かせちゃいけない話だった!
慌てて冷静になる為に此処を離れたホルス様を呼び戻す。
まだ気持ちを入れ替え切れていないので複雑そうであったが、僕が緊急事態だと告げてパンとククちゃんの話をすると僕達を背に乗せて急いで飛んでくれた。
「いいえ。東にもありますし、南には3座ありますよ。東の火山はレッドドラゴンには合わないでしょうし、他の種族が嫌がる可能性が高いですから南の3座でどこかに住処を見つけてもらったほうが良いでしょう。」
山って座って数えるんだっと新しい知識を脳みそに入力しながらじゃあ別の火山へってガーネットに提案をしようとしたらガーネットが動き出して地面が揺れた。
地面を這いながら移動するから凄い振動だ。
しかも弱り切っているとはいえ、まだ近づけないほどの熱波を放っている。
ここで僕がまたガーネットに声を掛けていいものかっと悩んでいるとククちゃんがお腹に隠れていたパンを咥えて僕の方へ投げた。
ズシン!という大きな揺れとぎゃ!というパンの悲鳴が聞こえたけれど直ぐに動き出したから怪我とかはしてないっぽい。
ドラゴンって愛情深いわりに結構子の扱い雑なんだよね。
『私がガーネットと話してくるわ。今なら無駄に突っかかってこないでしょうし。』
ククちゃんがそう言ってズシンズシンと地を揺らしながらガーネットの方へ向かって行ってくれる。
「ルナイス、クク様はどうされたのだ?」
「ん?あぁ…僕の代わりにレッドドラゴンにお話しに行ってくれたみたい。」
「…レッドドラゴンの手足を氷で地面に縫い付けているが?」
「んー…たぶん大丈夫と思う。」
僕意外はドラゴンの言葉は分からないからノヴァが代表して僕にククちゃんが動き出した理由を尋ね、僕の回答に首を傾げた。
なぜなら、ククちゃんは弱っているガーネットが動けないように手足を凍らせてしまっていたからだ。
たぶん話をするのに動かれたら面倒だって思っただけで、ガーネットを害するつもりはないと思う。
『ガーネット、旦那様の元へ帰れないと言うのなら子を連れて別の火山へ移ったらどう?』
『…簡単に言わないで。子を殺そうとする奴が現れた時に私じゃこの子を守れない。それに別の火山に移るにはそこの火山の頭首に許されないといけないのよ…そう簡単な話じゃないの。』
『なら意地はってないで旦那の所へ戻りなさいな。どの道このままでは貴方も子も死ぬしかないわ。』
『…嫌よ…あいつは私と言うものがありながら別の雌と仲睦まじくしていたわ。』
『それなら貴方は旦那様ときちんと話し合いをするべきよ。それでも旦那様が貴方も子供も愛さないというのなら私が火山付近一体を凍らせてレッドドラゴンを追い出してやるわ。その後の火山で貴方は子と過ごせばいいじゃない。』
ククちゃんとガーネットの話を盗み聞きしていた僕は少しずつ怪しい雲行きになってきた話に眉間を揉む。
レッドドラゴンは他種よりも野生的だから子を全員で慈しむというより、他の雄の子を殺して自分の子を産んでもらおうとするという習性なのは知っているから他火山に移った所で子が危ないという主張は理解できる。
そもそも、まだ卵である子を連れて相方の傍を離れるということが滅多にないことなのだと思う。
ガーネットが他の火山に移動しづらい理由は分かったし、それに対して旦那様と話し合いをしっかりとするべきというククちゃんのアドバイスにも頷けるが、ダメだったら火山凍らせてあげるは駄目だ。
噴火しちゃうのは困るんだけど、凍らせてしまっては生態系にも関わってくる。
「ノヴァ!このままだとククちゃんが火山凍らせちゃうかも!」
「何でそんなことに?」
すぐさまノヴァに報告するとちょっと疲れた顔で詳しい事情を聞いてくれた。
そして僕が盗み聞いた話を聞いて立ち上がったのがパン。
『僕がガーネットさんの旦那様に聞いてきてあげる!』
僕達とククちゃん、ガーネットにそう告げて止める間もなくパンは飛んで行ってしまった。
『まちなさーーーーい!!』
もちろん慌てたククちゃんが直ぐに飛んで追いかけたのだけど…
「凍らされるかも!」
「何故パンはレッドドラゴンの相方の元へ迷わず飛んだのだ?知っているのか?」
「…そう言えば…ほ…ホルス様ぁ!!」
何かよく分かんないけど、パンに聞かせちゃいけない話だった!
慌てて冷静になる為に此処を離れたホルス様を呼び戻す。
まだ気持ちを入れ替え切れていないので複雑そうであったが、僕が緊急事態だと告げてパンとククちゃんの話をすると僕達を背に乗せて急いで飛んでくれた。
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