僕と先生との物語

げんき

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小学校

小学6年生【カンニング②】

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そして次の日。

授業の中でテストが返却されると思って楽しみにしていたのに、先生はまだ採点が終わってないからと言ってテストは返って来なかった。

ただ、その日の放課後になぜか僕たちは残された。

「何で残されたかわかるか?」

「わからん。」

「この6人で共通してることはないか?心当たりもないんか?」

そう聞いて来た。

ただ、僕を含め周りの友だちもカンニングはバレてなかった。

カンニングを一緒にしたこと以外に心当たりは何もなかった。

ただ、もしそれじゃなければ自分から怒られるような事を言うのはあり得ない。

結局先生は何度か聞いてきたが、誰もその事は言い出さなかった。



すると先生は全員のテストを机に並べ出した。

国語も算数も、全てたくさん◯がついてる。

僕たちはテスト当日にカンニングがバレなかったことに浮かれていたが、解答を見た先生はその解答用紙に書いていることからカンニングを発見した。

「カンニングしてないか?」

そう聞かれて何も応えれなかった。

「みんな初めは良く勉強したんやなって感心してた。ただ、国語の作文まで一緒ってどう考えてもおかしいやろ?違うか?」



僕たちは問題も読まずに答えを書き写した。

その結果、全員同じ作文が出来上がっていた。

この時初めて、この計画の浅はかさに気付かされた。



何度謝っても許してくれないのも知っている。
でも、謝るしかない。



先生はめっちゃ怒っていた。

「6人も集まって、誰も辞めとこうって注意もできへんのか?点数取る事よりも大切な事あるやろ。そんなこともわからんか?今日は許さん。」

そう言って立ち上がり、全員思いっきりビンタされた。

この時点で目には涙が浮かんでいた。

もう泣いている子も居てた。



でも、それでは終わらない。

奥から木の棒を取り出してきた。

この木の棒、5年生の時に夏休みの宿題をサボり62発けつバットされて、泣き崩れた時に使われた物だった。

それ以来ずっと見ることがなかった棒。

あの時の悪夢が蘇る。

僕は必死でその棒使うのだけは辞めて欲しいとお願いした。

でも先生は、聞き入れてくれない。

先生は僕の言葉を無視し、「1人50発な。誰から行く?」と聞いてきた。

みんな覚悟が決まらない。

僕はこの棒の痛さを知っている。
他のみんなも僕がやられて泣いていたのを知っている。

誰も手を挙げれなかった。



先生は返事を待つのを諦め、一番近くに居てた山本君を捕まえた。

そして山本君が泣き叫ぶ中、50回けつバットを行った。

毎度の事ながら、この後自分もやられると思うとめっちゃ後悔した。

でも、もう遅い。

山本君に続いてみんな木の棒の餌食になっていく。

いくら泣いても、姿勢を崩して暴れても容赦なく打ち下ろされる棒。





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