僕と先生との物語

げんき

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中学校

中学3年生【お酒④】

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そして、2人に付き添われて僕は教室に言った。



僕は教室に入りにくかった。
自分からお願いしたのに、またみんなに迷惑かけて申し訳ないと思った。

それでも、僕はやっぱり市川君の事をちゃんと伝えて、誤解を解きたくて教室に入った。



教室に入ると、中が静まり返った。

「ホンマにみんなに何回も迷惑かけてごめん。」そう言って頭を下げた。

「僕が坂本君と阪崎君と一緒になって何も考えずに酎ハイ飲んだ。市川君が僕ら止めてくれた後、ヤバイって気づいて僕が缶も中庭に投げ捨てた。」

みんな黙って聞いていた。



「でも、その後になって高橋先生に怒られるって思った。怒られたくないって思って、必死でどうやったら逃げれるか考えた。それぐらい高橋先生怒るとめっちゃ怖いねん。市川君も高橋先生の怖さ知ってるから、僕らを守ろうと思って『この事絶対誰にも言わんといて欲しい。』って言った。僕はそれを聞いて、自分がやってしまった事やけど、正直これで逃げれるかもって思った。だから僕もみんなに『言わんといて欲しい。』って言った。市川君が言ったその一言が脅されたと思ったならそれはごめん。でも、悪いのは市川君じゃなくて、僕やねん。僕がまたこんな事してしまったから、学校中巻き込んでこんなトラブル起こしたから。またみんなにも嫌な思いさしたし、授業も出来なくなって迷惑かけた。全部僕が原因やねん。僕の事はどう思ってくれても良い。でも、市川君は違うねん。それだけはわかって欲しい。お願いします。それと、ホンマにごめんなさい。」



僕は必死に話をして、再び頭を下げた。



「確かに俺も高橋先生に怒られてしばかれたことあるけど、めっちゃ怖かった。泣いても許してくれやんかったし。普段の様子を見てるとげんきはもっと高橋先生に怒られて、しばかれてると思う。今も顔腫れてるし。だから、市川がげんきを庇おうとする気持ちはわかる気がする。誤魔化してバレへんようにしようと思ったのは間違いやと思うけど。げんきの気持ちも市川の想いもわかったから大丈夫やで。みんなも大丈夫やろ?」と石川君はクラスメイトに聞いた。

それを聞いてみんな頷いてくれた。



「げんきこの後も先生たちと話するんやろ?」

「うん。」

「もうやってしまった事や。悪いと思うならちゃんと怒られて反省しておいで。」

石川君は僕にそう言ってくれた。

改めて僕はみんなに謝って教室を後にした。



それから僕は東先生と相談室に移動した。

東先生はずっと付いていてくれた。

でも、それ以降高橋先生が来る事はなかった。



僕は東先生に反省文を書くように言われて書いた。

書き終わった時にはもう夕方になっていた。



東先生から「今日はお母さん迎えに来てもらって帰ろう。また明日ちゃんと朝からおいで。」と言われた。

僕は高橋先生が何で来てくれないのかずっと気になっていた。

往復ビンタはされたが、普段ならこれだけの事をしたらこれでは絶対許してくれないと思った。
それに話もほとんどされてない。

もう見捨てられたんかなって不安になった。



だから、僕は東先生に尋ねた。

「何で高橋先生来やんの?」

「高橋先生、今回の事めっちゃ凹んでる。高橋先生、気持ちの整理つかないんやと思うで。」

「もう、やっぱり見捨てられたんかな?」

「何でそう思うんや?」

「だっていつもならこんな事してしまったらボコボコにしばかれる。それにいっぱい話もしてくれる。こんなに高橋先生から放っておかれる事なかった。」

「高橋先生がげんきを見捨てるなら、もっと前から見捨ててると思うで。でも、どう接して良いのかわからなくなってるのはあるんかもしれんな。」

「高橋先生の所行きたい。もう一回謝ってくる。」

「それなら先生が呼んで来るから、げんきはここで待ってて。」



そう言うと部屋から出て高橋先生を、呼びに行ってくれた。




しばらくすると東先生は高橋先生と一緒に戻ってきた。

「僕は、先生ホンマごめん。めっちゃ迷惑もかけたし、またやったらアカン事してしまった。怒られて当然やと思う。だから、先生僕のこと見捨てんとちゃんと怒って欲しい。」

高橋先生はしばらく黙っていた。



東先生が「げんき毎回同じような事繰り返すけど、高橋先生の想いちゃんと伝わってるやん。痛い目合うのわかってるのに、怒って欲しいってお願いまでしてる。ホンマは問題起こす前に考えれないとアカン事やけど、げんきはげんきのペースで少しずつ成長して変わってきてるん違うか。」と言った。

それに対して高橋先生は「でも、私もいろいろと気持ちの整理付かないので、今回は申し訳ないんですが東先生代わりにげんきと話してあげてくれませんか?」と言った。



そして、高橋先生は教室から出て行った。

「げんきもう諦め。今回はげんきが悪い。」

「でも、明日からどう接したら良いかわからん。」

「先生はげんきの気持ちも、高橋先生の気持ちもわかる。ちゃんと先生ももう一回高橋先生に話はしてみるから。とりあえずお母さん迎えに来てもらって帰ろう。話はまた明日や。明日絶対に遅刻しやんようにおいでや。」



僕は迎えに来たお母さんと帰った。
お母さんは東先生にずっと謝っていた。













































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