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中学校
中学3年生【お酒⑤】
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家に帰ってしばらくすると市川君から電話が来た。
僕は市川君に迷惑をかけてしまった事を謝った。
そして、市川君が怒られなかったか気になったので聞いてみた。
「市川君、高橋先生に怒られへんかった?」
「口止めした事は怒られた。でも、俺がみんなに注意した事は褒めてくれたから大丈夫やで。特にしばかれたりとかも無かったし。」
「それなら良かった。」
「それよりもげんき教室で俺のこと庇ってくれたんやろ?金山先生から聞いた。ありがとう。」」
「庇うとかじゃなくて、元々の原因作ったの僕やし。ホンマごめん。」
「げんきは大丈夫やったんか?めっちゃ怒られたやろ?」
「それがお酒飲んだって自分から言った時にはめっちゃビンタされた。でも、それ以降何も言われてないし、結局高橋先生と話してないまま帰ってきた。高橋先生めっちゃ怒ってて、僕の事見捨てたと思う。何も僕に言ってくれへんねん。どうしよ?このままやったら、これからどう接したら良いかわからん」
「そうやんな。そんな高橋先生俺ら見た事ないもんな。」
「今日も謝って、怒って欲しいって言ったのに。それでも何も言ってくれやんねん。」
「明日はどうする?学校行くの?」
「東先生から『絶対に遅刻しやんと来い。』って言われたから行く予定。東先生も高橋先生に話しといてくれるって言ってた。」
「そっか。それなら朝一で迎えに行くから一緒に学校行こう。俺からも高橋先生に言ってみるから。」
市川君と約束をして電話を切った。
次の日の朝。
僕はいろいろ重なり憂鬱な気分だったが、用意をして市川君を待った。
そしていつもより早く家を出て学校に向かった。
その道中も、僕は市川君と昨日の事、たくさん話をした。
学校に着くと、僕たちは職員室に行った。
高橋先生を呼んだ。
それを心配そうに見ていた東先生も出てきてくれた。
僕は改めて高橋先生に謝ってお願いをした。
「先生、今回の事ホンマにごめんなさい。やってしまった事もアカンかったけど、その後に高橋先生が何も言わんかってめっちゃ落ち込んだ。もう見捨てられたと思った。先生いつも『信じてる。』って言ってくれてたのにまた裏切ったし、いろいろ後悔した。これからちゃんと変わるから、ちゃんと反省するから、いつもみたいに怒って欲しい。」
「げんき問題起こすの何回目や?」
「わからんぐらいいっぱいある。」
「その度に先生はげんきと向き合ってきたつもりや。でも、今までのやり方ではげんきには何も伝わってなかった。だから同じ事をしてしまうんやろ。もう、正直先生もどうしたらいいかわからんようになった。自信無くなった。だから今回は東先生と金山先生に任せるから。ちゃんと2人の話聞いて反省しといで。」
僕は困った。
やっぱりもう諦められた。
見捨てられたと思った。
すると市川君が高橋先生に怒った。
「先生、俺らを家連れて帰って面倒見てくれてた時に『ホンマの家族みたいに接する。これからも容赦なく関わるし、アカン事したら怒る。』って言ったやん。あれは嘘やったん?」
高橋先生は黙っていた。
「俺も問題起こすし、間違った事もする。でも、先生がいっぱい話して、真剣に向き合って怒ってくれたから反省する事ができた。げんきも何回も同じような事繰り返してしまうけど、高橋先生に怒られて少しずつ成長してるやん。いつも『逃げるな。』って怒るのに、先生げんきから逃げてるやん。何で怒ったれへんの。げんきは先生から逃げずに来てるやん。」
市川君は少し興奮気味に高橋先生に言ってくれた。
その後も高橋先生は答えなかった。
すると、東先生が「高橋先生、この2人にここまで言われてて良いんか?先生が1番覚悟できてないんと違うか。この2人と関わるって決めた時点で、先生は何があっても向き合う覚悟したんじゃなかったんか?げんきがやった事は許されへん事や。何回も繰り返してみんなに迷惑かけて、『ホンマにいい加減にしろよ。』って私も思うし、腹立つ。だから、関わってきた先生ならもっと思ってると思う。だから、情けなくなるのも、自信なくなるのもわかる。でも、そんな事言ってる場合か?ここでげんきも先生も変わらんといつ変わるんや。」と言ってくれた。
しばらく沈黙が続いた。
その後に高橋先生は「市川ごめんな。こんなん先生に言いにくかったやろ?東先生もすみません。この後、相談室でげんきとちゃんと向き合ってきます。」と言った。
僕は相談室に行くように高橋先生から言われた。
市川君は「ちゃんと怒られて反省しといで。」と送り出してくれた。
東先生も「げんきが言い出した事やからな。逃げずに最後まで怒られておいで。」と言ってくれた。
僕は市川君に迷惑をかけてしまった事を謝った。
そして、市川君が怒られなかったか気になったので聞いてみた。
「市川君、高橋先生に怒られへんかった?」
「口止めした事は怒られた。でも、俺がみんなに注意した事は褒めてくれたから大丈夫やで。特にしばかれたりとかも無かったし。」
「それなら良かった。」
「それよりもげんき教室で俺のこと庇ってくれたんやろ?金山先生から聞いた。ありがとう。」」
「庇うとかじゃなくて、元々の原因作ったの僕やし。ホンマごめん。」
「げんきは大丈夫やったんか?めっちゃ怒られたやろ?」
「それがお酒飲んだって自分から言った時にはめっちゃビンタされた。でも、それ以降何も言われてないし、結局高橋先生と話してないまま帰ってきた。高橋先生めっちゃ怒ってて、僕の事見捨てたと思う。何も僕に言ってくれへんねん。どうしよ?このままやったら、これからどう接したら良いかわからん」
「そうやんな。そんな高橋先生俺ら見た事ないもんな。」
「今日も謝って、怒って欲しいって言ったのに。それでも何も言ってくれやんねん。」
「明日はどうする?学校行くの?」
「東先生から『絶対に遅刻しやんと来い。』って言われたから行く予定。東先生も高橋先生に話しといてくれるって言ってた。」
「そっか。それなら朝一で迎えに行くから一緒に学校行こう。俺からも高橋先生に言ってみるから。」
市川君と約束をして電話を切った。
次の日の朝。
僕はいろいろ重なり憂鬱な気分だったが、用意をして市川君を待った。
そしていつもより早く家を出て学校に向かった。
その道中も、僕は市川君と昨日の事、たくさん話をした。
学校に着くと、僕たちは職員室に行った。
高橋先生を呼んだ。
それを心配そうに見ていた東先生も出てきてくれた。
僕は改めて高橋先生に謝ってお願いをした。
「先生、今回の事ホンマにごめんなさい。やってしまった事もアカンかったけど、その後に高橋先生が何も言わんかってめっちゃ落ち込んだ。もう見捨てられたと思った。先生いつも『信じてる。』って言ってくれてたのにまた裏切ったし、いろいろ後悔した。これからちゃんと変わるから、ちゃんと反省するから、いつもみたいに怒って欲しい。」
「げんき問題起こすの何回目や?」
「わからんぐらいいっぱいある。」
「その度に先生はげんきと向き合ってきたつもりや。でも、今までのやり方ではげんきには何も伝わってなかった。だから同じ事をしてしまうんやろ。もう、正直先生もどうしたらいいかわからんようになった。自信無くなった。だから今回は東先生と金山先生に任せるから。ちゃんと2人の話聞いて反省しといで。」
僕は困った。
やっぱりもう諦められた。
見捨てられたと思った。
すると市川君が高橋先生に怒った。
「先生、俺らを家連れて帰って面倒見てくれてた時に『ホンマの家族みたいに接する。これからも容赦なく関わるし、アカン事したら怒る。』って言ったやん。あれは嘘やったん?」
高橋先生は黙っていた。
「俺も問題起こすし、間違った事もする。でも、先生がいっぱい話して、真剣に向き合って怒ってくれたから反省する事ができた。げんきも何回も同じような事繰り返してしまうけど、高橋先生に怒られて少しずつ成長してるやん。いつも『逃げるな。』って怒るのに、先生げんきから逃げてるやん。何で怒ったれへんの。げんきは先生から逃げずに来てるやん。」
市川君は少し興奮気味に高橋先生に言ってくれた。
その後も高橋先生は答えなかった。
すると、東先生が「高橋先生、この2人にここまで言われてて良いんか?先生が1番覚悟できてないんと違うか。この2人と関わるって決めた時点で、先生は何があっても向き合う覚悟したんじゃなかったんか?げんきがやった事は許されへん事や。何回も繰り返してみんなに迷惑かけて、『ホンマにいい加減にしろよ。』って私も思うし、腹立つ。だから、関わってきた先生ならもっと思ってると思う。だから、情けなくなるのも、自信なくなるのもわかる。でも、そんな事言ってる場合か?ここでげんきも先生も変わらんといつ変わるんや。」と言ってくれた。
しばらく沈黙が続いた。
その後に高橋先生は「市川ごめんな。こんなん先生に言いにくかったやろ?東先生もすみません。この後、相談室でげんきとちゃんと向き合ってきます。」と言った。
僕は相談室に行くように高橋先生から言われた。
市川君は「ちゃんと怒られて反省しといで。」と送り出してくれた。
東先生も「げんきが言い出した事やからな。逃げずに最後まで怒られておいで。」と言ってくれた。
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