海へ帰る

愛梨

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海へ帰る

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昔から私には帰る場所が無かった
心が帰る場所が無かった
家に帰っても私の居場所は無かった
いつも一人
いつも孤独
心も体も休まる場所なんてない
そんな中唯一あったのは
「海」
だった
海へ行くと心が穏やかになり
安堵感に包まれる

あなたを知って
その時思ったのは
「海みたいな人」
傷ついている私の心を優しく受け止めてくれて
私がどんな人生を送ってきたか
あなたは私の穢れた人生を肯定してくれた
誰にも言えずにずっと苦しんできた
一人でずっと抱えてきた
あなたを愛して
そして私の帰る場所が出来た
心の安らぎ
でもあなたを失った今
私が帰る場所はもう「海」しかない

目の前に広がる広大な海
月に照らされ一筋の光の道が海に浮かんでいる
その道を目指し海へと体を沈める
冷たい海は私の心も体も優しく包みこみ
私を海の底へと誘ってくれる

もう失う物はない
もうこれ以上居場所のない人生を歩んで行く程の気力はない
あなたへの愛を抱きしめながら
私は海へと帰る…
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