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第二章 穢れた二本の肉棒
12 品定めのベッド
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「寝具ぐらいはあっただろう」
彼は小さく笑いながら長い爪でシーツをどかす。
「……お前、そんな手をしていたか?」
彼は自分の長く尖った手を見て笑う。
「君への変装が解けてきたんだろ。普通の人間に見えるように魔法を掛けているが私の正体を知っている人には掛からないからな」
「へぇ。まだ魔法が掛かっている部分ってどこなんだ? というか、お前の顔がまだ変わっているんだが、本当はどんな顔をしている?」
彼はそれには答えずに笑う。
――――確かに彼は今まで会った人の中で一番妖艶で綺麗な顔をしている。しかも時間が経てば経つだけもっと綺麗だと思うのは……
女性的とかではなく、生きた者としての臭みや弱さを兼ね備えていないような冷酷な美だ。そしてそれは確実に毒を秘めているような獰猛な美だ。
「お前、変装って普通自分をより美形に見せるもんじゃねぇのか。なんで敢えて面の良さを悪くする?」
「顔の造形で簡単に落とせてしまえるのはつまらん」
「ははは、すげぇ自信だな。俺は好きだけどな。勝手に人の顔で想像して、実際に手を出されて『こんなはずじゃなかった』って表情をしながら泣き喚かれるの」
「それは君だからだろう。魔王相手に『こんな人だとは思わなかった』って普通は思うか?」
「あぁ、確かにそれは一理あるな。正体は隠してねぇのか?」
「どっちでもいい。良い表情が引き出せそうならば正体を明かすし、変わらなさそうならば何も言わない」
「ふーん、結構臨機応変なんだな。逆に物凄い醜い変装をして犯す事ってあるのか?」
「昔はよくそれで遊んでいたが、飽きた」
「あぁ、そう」
――――一度どんな感じなのかちょっと見てみたい気もするが
「朝には君に対しての変装は全て解けているはずだ」
「お前の本物の外見か?」
「まぁ、人型の時の、な」
――――マジで人型じゃない時も見てみてぇ
魔王は俺の心の声が聞けたかのように小さく笑う。
「なぁ、マジで寝ている時に俺を殺すなよ」
「ふっ、それは私のセリフでもあるだろ」
俺は前髪をかき上げて笑い返す。
「こんな面白そうな奴を殺すかよ。……なぁ、この先、お前は俺に飽きたら俺を殺さない選択肢ってあるのか?」
「なんだ、もう心配しているのか? それとも私に飼われたいのか?」
「ふざけんな。誰も俺を飼う事は出来ねえよ」
「ふっ、『今は』だろ?」
俺はそれに反論しようとして止める。魔族に口喧嘩で勝てるとは思えない。
「ところで一つ君に伝えないといけない事がある」
「……なんだ?」
「寝室は一つしかない」
「……はぁ?」
「ふっ、誘っている訳じゃない。本当に今、私達が寝られそうな寝室はここしかないんだ。他の寝室だと少し問題ありでね」
「気になる言い回しだな」
「取り敢えず言いたい事は同じベッドで寝るが今夜はまだ手を出さないから安心しろって事だ」
「……は? おい――――」
「怒るな、冗談だよ」
――――何が冗談なんだ……?
「お前、俺に突っ込むつもりだったら諦めやがれ」
「ふっ、何故? 勇者様は凄くいい声でアンアン啼きそうだと思うけどね」
「お前がな。普通は俺をそんな目で見ねぇよ」
「普通の男じゃない。魔王だ」
二人の間に少し気まずい静けさが落ちる。だがそれは思ってもみなかった気心地ない関係に対するものではなく僅かに着き始めた火種を意識させられた事に対してだ。
「他の部屋はどんな問題があるんだ?」
「盛ったモンスターや獣達が来る。この部屋だけは『品定め中だから手を出してはならぬ』と言う規則があるんだよ」
「……俺は品定めされているのかよ」
「味見もしていない果実に先に群がられると不快だろ?」
「っは。だったらお前を味見してやろうか?」
「……ふっ、簡単に煽られるな、勇者」
彼は小さな笑みを浮かべたままゆっくりと服を脱いでいく。
――――ぅわっ、いい体してんな。マジで喘がせてみてぇ
綺麗で引き締まった筋肉の盛り上がりとギュッとしぼられたくびれの差がえぐい。そして小さく尖った乳首。
魔王は上半身裸になると横になり、腕を頭の下に組んで目を閉じる。腕と胸の筋肉が艶めかしく収縮をする。
「安心して寝ろ。ここは私の家だ。命令に背いてこの部屋に入ってくる命知らずなんかいない」
綺麗な顔からがっちりと引き締まった体、血色のある薄茶色なのになぜか先端のみ妙に赤みのある色っぽい乳首、凹凸の連なった腹筋、そして窪んだへそへと視線を流す。その下はシーツの下で隠れている。
ずっと目を閉じているけど俺を意識しているのが分かる。
「眠れないのなら子守唄でも歌ってあげようか?」
「魔王の子守歌なんて逆に悪夢を見そうじゃねぇか」
「ふっ。だけどさっき言った事は本当だ。悪夢を見るとしても、私の横にいるのが一番安全だ。流石の勇者様も何十ものモンスターに同時に襲われたら逃げられない。初めての相手が私じゃなくって大勢のモンスターとの乱交だったら嫌だろ」
「いや、だから、俺に突っ込むのは諦めろって。したいんだったら好きなだけお前に突っ込んでやるけどな」
彼の隣に横たわると僅かに笑ったように空気が揺れる。
――――なんか、気まずいな。共犯というよりも今は品定め中だからか?
だが俺はこいつの横から離れるつもりはない。最高の気分で俺は目を閉じた。
彼は小さく笑いながら長い爪でシーツをどかす。
「……お前、そんな手をしていたか?」
彼は自分の長く尖った手を見て笑う。
「君への変装が解けてきたんだろ。普通の人間に見えるように魔法を掛けているが私の正体を知っている人には掛からないからな」
「へぇ。まだ魔法が掛かっている部分ってどこなんだ? というか、お前の顔がまだ変わっているんだが、本当はどんな顔をしている?」
彼はそれには答えずに笑う。
――――確かに彼は今まで会った人の中で一番妖艶で綺麗な顔をしている。しかも時間が経てば経つだけもっと綺麗だと思うのは……
女性的とかではなく、生きた者としての臭みや弱さを兼ね備えていないような冷酷な美だ。そしてそれは確実に毒を秘めているような獰猛な美だ。
「お前、変装って普通自分をより美形に見せるもんじゃねぇのか。なんで敢えて面の良さを悪くする?」
「顔の造形で簡単に落とせてしまえるのはつまらん」
「ははは、すげぇ自信だな。俺は好きだけどな。勝手に人の顔で想像して、実際に手を出されて『こんなはずじゃなかった』って表情をしながら泣き喚かれるの」
「それは君だからだろう。魔王相手に『こんな人だとは思わなかった』って普通は思うか?」
「あぁ、確かにそれは一理あるな。正体は隠してねぇのか?」
「どっちでもいい。良い表情が引き出せそうならば正体を明かすし、変わらなさそうならば何も言わない」
「ふーん、結構臨機応変なんだな。逆に物凄い醜い変装をして犯す事ってあるのか?」
「昔はよくそれで遊んでいたが、飽きた」
「あぁ、そう」
――――一度どんな感じなのかちょっと見てみたい気もするが
「朝には君に対しての変装は全て解けているはずだ」
「お前の本物の外見か?」
「まぁ、人型の時の、な」
――――マジで人型じゃない時も見てみてぇ
魔王は俺の心の声が聞けたかのように小さく笑う。
「なぁ、マジで寝ている時に俺を殺すなよ」
「ふっ、それは私のセリフでもあるだろ」
俺は前髪をかき上げて笑い返す。
「こんな面白そうな奴を殺すかよ。……なぁ、この先、お前は俺に飽きたら俺を殺さない選択肢ってあるのか?」
「なんだ、もう心配しているのか? それとも私に飼われたいのか?」
「ふざけんな。誰も俺を飼う事は出来ねえよ」
「ふっ、『今は』だろ?」
俺はそれに反論しようとして止める。魔族に口喧嘩で勝てるとは思えない。
「ところで一つ君に伝えないといけない事がある」
「……なんだ?」
「寝室は一つしかない」
「……はぁ?」
「ふっ、誘っている訳じゃない。本当に今、私達が寝られそうな寝室はここしかないんだ。他の寝室だと少し問題ありでね」
「気になる言い回しだな」
「取り敢えず言いたい事は同じベッドで寝るが今夜はまだ手を出さないから安心しろって事だ」
「……は? おい――――」
「怒るな、冗談だよ」
――――何が冗談なんだ……?
「お前、俺に突っ込むつもりだったら諦めやがれ」
「ふっ、何故? 勇者様は凄くいい声でアンアン啼きそうだと思うけどね」
「お前がな。普通は俺をそんな目で見ねぇよ」
「普通の男じゃない。魔王だ」
二人の間に少し気まずい静けさが落ちる。だがそれは思ってもみなかった気心地ない関係に対するものではなく僅かに着き始めた火種を意識させられた事に対してだ。
「他の部屋はどんな問題があるんだ?」
「盛ったモンスターや獣達が来る。この部屋だけは『品定め中だから手を出してはならぬ』と言う規則があるんだよ」
「……俺は品定めされているのかよ」
「味見もしていない果実に先に群がられると不快だろ?」
「っは。だったらお前を味見してやろうか?」
「……ふっ、簡単に煽られるな、勇者」
彼は小さな笑みを浮かべたままゆっくりと服を脱いでいく。
――――ぅわっ、いい体してんな。マジで喘がせてみてぇ
綺麗で引き締まった筋肉の盛り上がりとギュッとしぼられたくびれの差がえぐい。そして小さく尖った乳首。
魔王は上半身裸になると横になり、腕を頭の下に組んで目を閉じる。腕と胸の筋肉が艶めかしく収縮をする。
「安心して寝ろ。ここは私の家だ。命令に背いてこの部屋に入ってくる命知らずなんかいない」
綺麗な顔からがっちりと引き締まった体、血色のある薄茶色なのになぜか先端のみ妙に赤みのある色っぽい乳首、凹凸の連なった腹筋、そして窪んだへそへと視線を流す。その下はシーツの下で隠れている。
ずっと目を閉じているけど俺を意識しているのが分かる。
「眠れないのなら子守唄でも歌ってあげようか?」
「魔王の子守歌なんて逆に悪夢を見そうじゃねぇか」
「ふっ。だけどさっき言った事は本当だ。悪夢を見るとしても、私の横にいるのが一番安全だ。流石の勇者様も何十ものモンスターに同時に襲われたら逃げられない。初めての相手が私じゃなくって大勢のモンスターとの乱交だったら嫌だろ」
「いや、だから、俺に突っ込むのは諦めろって。したいんだったら好きなだけお前に突っ込んでやるけどな」
彼の隣に横たわると僅かに笑ったように空気が揺れる。
――――なんか、気まずいな。共犯というよりも今は品定め中だからか?
だが俺はこいつの横から離れるつもりはない。最高の気分で俺は目を閉じた。
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