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第三章 性欲と嫉妬に汚れた食卓
※21 腐った触手の餌食
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俺は周りを見渡し、村の外れの方を指差す。
魔王がそこら辺を歩き回ると小山の斜面に石防らしき入り口が見付かる。二人で暗い入り口から奥へと覗き込む。崩れた石枠の奥にはぽっかりと口を開けた地下への通路。そこから僅かに流れ出す異臭に腐臭が混じっている。
「……なんかいるな」
「本当に嗅覚いいな。弱った人間の匂いが立ち籠っている」
「弱っている? じゃ獲物じゃなくって単なる救助かぁ?」
魔王は俺の顎に指を引っ掛けて彼の方へと向かせる。笑いながら目を細める。
「人間を助ける事を単なる救助ってバッサリ切る辺り、君は本当に最高だ」
「面倒が嫌いなだけなんだよ。言っただろ、俺は別に人助けをしたくって『勇者』をやっている訳じゃねぇよ」
「弱っている男は、弱っているなりに面白いぞ」
「ははは、マジでお前って悪趣味だよな」
「君は足を広げて汁を垂らしている穴には興味ないのか?」
「いや、ちょっと待て。馬鹿にするな。弱っていても淫乱な穴には突っ込むぜ」
「ふふふ、緩んだ肛門括約筋はいい遊びが出来るしね」
「どんな遊びを考えているんだ?」
「同じ穴に同時に挿れるのも面白そうだ」
俺はエロい雰囲気垂れ流しになっている魔王に口角を上げる。
「俺のちんぽに触れて、てめぇの我慢が利かなくなっても知らねぇぞ」
彼は俺の唇スレスレまで顔を近付けて囁く。熱い温度がねっとりと絡み付くようだ。
「まだ手は出さん。今の君が欲しがっているのは『共犯』だろう?」
――――今の俺、ね
「腐れ魔王め」
彼は愉快そうに笑いながら俺の顎から手を離して体を引く。魔王の指先が触れていた皮膚がちりちりしているように少し痙攣をする。彼はその指を軽くペロッと舐めながら離れていく。
そして俺はまた彼の赤い舌先にぞくりとする。
俺は少し低くなっている石の入り口を潜り、バランスを取りながら岩の上を歩いて行く。後ろから魔王も物凄く身軽について来る。
石防の中はどんどん地面の奥の方へと入って行く。最初魔物から防衛をする為の石防かと思っていた場所は古くって小さな遺跡らしく、途中から倒れた柱が折り重なった空間へと出る。空気は重く澱み、湿気が高く、生臭い匂いが逃げ場なく重々しく広がっている。
「灯火魔法」
隣の男が軽く指を慣らすと俺達の周りを仄かな明かりが照らす。
「魔法って便利だよな」
「君は魔法の才能は?」
「……そっちはからっきしだな。俺は剣一本だ」
「ふふ、私にその情報を教えていいの?」
「いい。お互いに『途中で抜けられない』関係なんだろ?」
彼は嬉しそうに目を細める。
――――やっぱり城にいるのと全然違うな。表情は結構豊かだ
それだけ俺に執着しているのが目に見えて分かり、その事に優越感を感じる。
ゆっくりと足元に気を付けながら奥の方へと進む。ずっと下り気味だった廊下はいつの間にか真っ直ぐ横に伸びている。地上の光はもう届かない暗闇の中だ。彼の魔法がなければ松明をずっと持たなければいけなかった事を考えると魔法が便利過ぎて別の理由でももはや彼から離れなくなりそうだと思ってしまう。
更に少し進む。村の真下辺りに来ると木で出来た建築物が崩れた跡がある。何かの祭壇だったのだろうか。腐った木材が散らばり、対モンスター用のトラップが所々見られる。
「……っふ、……あ。……ん、あ……」
甘い喘ぎ声が聞こえてくる。
材木が折り重なった方向から僅かに聞こえる。そして酷く濃厚な卑猥な匂い。体液が腐って発酵をしたような甘い匂いに混じったセックスの匂い。濡れた音が静けさの中、異様に大きく聞こえる。
「これはこれは。非常に美味しそうな獲物が祭壇で私達に捧げられているな。最高の前菜じゃないか」
魔王がそこら辺を歩き回ると小山の斜面に石防らしき入り口が見付かる。二人で暗い入り口から奥へと覗き込む。崩れた石枠の奥にはぽっかりと口を開けた地下への通路。そこから僅かに流れ出す異臭に腐臭が混じっている。
「……なんかいるな」
「本当に嗅覚いいな。弱った人間の匂いが立ち籠っている」
「弱っている? じゃ獲物じゃなくって単なる救助かぁ?」
魔王は俺の顎に指を引っ掛けて彼の方へと向かせる。笑いながら目を細める。
「人間を助ける事を単なる救助ってバッサリ切る辺り、君は本当に最高だ」
「面倒が嫌いなだけなんだよ。言っただろ、俺は別に人助けをしたくって『勇者』をやっている訳じゃねぇよ」
「弱っている男は、弱っているなりに面白いぞ」
「ははは、マジでお前って悪趣味だよな」
「君は足を広げて汁を垂らしている穴には興味ないのか?」
「いや、ちょっと待て。馬鹿にするな。弱っていても淫乱な穴には突っ込むぜ」
「ふふふ、緩んだ肛門括約筋はいい遊びが出来るしね」
「どんな遊びを考えているんだ?」
「同じ穴に同時に挿れるのも面白そうだ」
俺はエロい雰囲気垂れ流しになっている魔王に口角を上げる。
「俺のちんぽに触れて、てめぇの我慢が利かなくなっても知らねぇぞ」
彼は俺の唇スレスレまで顔を近付けて囁く。熱い温度がねっとりと絡み付くようだ。
「まだ手は出さん。今の君が欲しがっているのは『共犯』だろう?」
――――今の俺、ね
「腐れ魔王め」
彼は愉快そうに笑いながら俺の顎から手を離して体を引く。魔王の指先が触れていた皮膚がちりちりしているように少し痙攣をする。彼はその指を軽くペロッと舐めながら離れていく。
そして俺はまた彼の赤い舌先にぞくりとする。
俺は少し低くなっている石の入り口を潜り、バランスを取りながら岩の上を歩いて行く。後ろから魔王も物凄く身軽について来る。
石防の中はどんどん地面の奥の方へと入って行く。最初魔物から防衛をする為の石防かと思っていた場所は古くって小さな遺跡らしく、途中から倒れた柱が折り重なった空間へと出る。空気は重く澱み、湿気が高く、生臭い匂いが逃げ場なく重々しく広がっている。
「灯火魔法」
隣の男が軽く指を慣らすと俺達の周りを仄かな明かりが照らす。
「魔法って便利だよな」
「君は魔法の才能は?」
「……そっちはからっきしだな。俺は剣一本だ」
「ふふ、私にその情報を教えていいの?」
「いい。お互いに『途中で抜けられない』関係なんだろ?」
彼は嬉しそうに目を細める。
――――やっぱり城にいるのと全然違うな。表情は結構豊かだ
それだけ俺に執着しているのが目に見えて分かり、その事に優越感を感じる。
ゆっくりと足元に気を付けながら奥の方へと進む。ずっと下り気味だった廊下はいつの間にか真っ直ぐ横に伸びている。地上の光はもう届かない暗闇の中だ。彼の魔法がなければ松明をずっと持たなければいけなかった事を考えると魔法が便利過ぎて別の理由でももはや彼から離れなくなりそうだと思ってしまう。
更に少し進む。村の真下辺りに来ると木で出来た建築物が崩れた跡がある。何かの祭壇だったのだろうか。腐った木材が散らばり、対モンスター用のトラップが所々見られる。
「……っふ、……あ。……ん、あ……」
甘い喘ぎ声が聞こえてくる。
材木が折り重なった方向から僅かに聞こえる。そして酷く濃厚な卑猥な匂い。体液が腐って発酵をしたような甘い匂いに混じったセックスの匂い。濡れた音が静けさの中、異様に大きく聞こえる。
「これはこれは。非常に美味しそうな獲物が祭壇で私達に捧げられているな。最高の前菜じゃないか」
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