19 / 27
第三章 性欲と嫉妬に汚れた食卓
19 壊したい
しおりを挟む
魔王は手を振ると女の体が崩れ落ちる。更にもう一度手を振ると両隣の女達も血を拭いて体が真っ二つに裂ける。
彼は笑っている。だがその笑みはどこまでも残酷で冷たく、熱も欲もない。俺とモンスターを抱き合った時にするあの熱い視線や俺に向ける低く喉を鳴らしながらする笑いではない。
そして……溺れるほど色っぽい。
血に濡れた魔王は誰にもひれ伏さない残忍な美しい化け物だ。
服の上から激しく反応をしている肉棒を掴む。
――――俺は……欲情しているのか? 魔王に。それとももっと深い執着なのか?
動かない女の遺体に手を突っ込んで掻き回しながら冷たく笑うモンスターの王。そいつが俺にしか見せない執着がはっきりと、明確に、他のモンスターに通達された瞬間だ。魔王の義務である繁殖すらも拒む程の執着。
そして俺もきっとそれと同じぐらい彼に執着し始めている。
――――触れたい。触れる時に俺にしか注がないその熱をねじ伏せて犯したい。何度も深くまで犯して垂れ出ないほど奥に俺のザーメンを何度も流し込みたい。奴を俺の物にしたい。魔王を壊したい
俺は最後にもう一度だけ魔王の顔を見ると無言で部屋へと戻る。ベッドに横たわる。
下半身が熱い。俺は脈打つような肉棒を引っ張り出してすぐに激しく扱き始める。
――――クソ、あいつを壊したい。壊したい! あの冷酷な無表情は俺の前だけ崩れる。あいつを力いっぱいねじ伏せたらどんな表情をする? あの妖艶な目付きで、あのエロい舌で、また唇を舐めなぞるのか? 笑いながら俺を煽るのか?
「……っ」
大量に熱い精子を掌に受け止める。乱れた呼吸が耳元で煩く鳴る。
――――あいつは……俺とどうなりたいんだ? 朝に二人でここを出よう。旅をしながら彼と思いっきり遊ぼう。素直な獣欲に呑まれて流されるみにお互いをもっと壊していこう
俺は昨夜彼が横になった辺りに顔を埋める。彼の残り香がする。あの少しエロいような濃厚な香り。
その体勢のまま俺は目を閉じた。
何時間経ったのだろう。ドアの開く音に目を開ける。
「……起きているのだろう?」
俺は顔だけ動かして彼を見る。彼は俺に少し触れる距離でベッドの縁に腰掛ける。
「……見たんだろ? 楽しんだか?」
俺は無言で彼の目を見詰め返す。魔王は一瞬目を細めると俺の顔の横に片手を置いて吐息が顔に掛かるぐらい近付く。僅かに触れている脇腹が熱を持つ。
「答えろ。誤魔化すな。君は私が、私の為に用意された孕み用の女達を殺すのを見てどう思った? 私に犯されたいと思ったか?」
彼が上半身を更に近付ける。俺の耳に僅かに彼の唇が触れる。とても熱く、柔らかな唇。低く鳴る喉はまるで獣のような音だ。
「それとも私を犯したいと思ったか?」
「……思った」
俺の声は掠れている。自分でも分かる。触れないように自制するので手一杯で自分の欲望が垂れ流しになっている自覚はある。
彼と視線が合う。
熱い底なしの闇色の瞳が濡れたように潤み、欲情している。
この俺に。
「私もだ」
彼の低い囁きに自制が効かなくなりそうだ。
「君が瞬間的な遊びではなくって特定の人に腰を振りたくなったら、私はきっと君を噛み殺すだろうな」
「ははは、じゃお前がその特定の人だったら?」
「……その時は、止まる必要はない。最後まで犯し尽くし合えばいい」
俺は少し笑って目を閉じる。こんなに近くにいるのに、お互いにその一線を越したら戻れなくなるのを分かっている。だからまだ越さない。まだ触れない。
触れるのは、もっと激しく燃え上がってから。
そうなったら壊そう。
――――もっと俺を欲しがれよ、魔王。皆から激しく求められるお前は、俺だけを激しく求めろ
彼は笑っている。だがその笑みはどこまでも残酷で冷たく、熱も欲もない。俺とモンスターを抱き合った時にするあの熱い視線や俺に向ける低く喉を鳴らしながらする笑いではない。
そして……溺れるほど色っぽい。
血に濡れた魔王は誰にもひれ伏さない残忍な美しい化け物だ。
服の上から激しく反応をしている肉棒を掴む。
――――俺は……欲情しているのか? 魔王に。それとももっと深い執着なのか?
動かない女の遺体に手を突っ込んで掻き回しながら冷たく笑うモンスターの王。そいつが俺にしか見せない執着がはっきりと、明確に、他のモンスターに通達された瞬間だ。魔王の義務である繁殖すらも拒む程の執着。
そして俺もきっとそれと同じぐらい彼に執着し始めている。
――――触れたい。触れる時に俺にしか注がないその熱をねじ伏せて犯したい。何度も深くまで犯して垂れ出ないほど奥に俺のザーメンを何度も流し込みたい。奴を俺の物にしたい。魔王を壊したい
俺は最後にもう一度だけ魔王の顔を見ると無言で部屋へと戻る。ベッドに横たわる。
下半身が熱い。俺は脈打つような肉棒を引っ張り出してすぐに激しく扱き始める。
――――クソ、あいつを壊したい。壊したい! あの冷酷な無表情は俺の前だけ崩れる。あいつを力いっぱいねじ伏せたらどんな表情をする? あの妖艶な目付きで、あのエロい舌で、また唇を舐めなぞるのか? 笑いながら俺を煽るのか?
「……っ」
大量に熱い精子を掌に受け止める。乱れた呼吸が耳元で煩く鳴る。
――――あいつは……俺とどうなりたいんだ? 朝に二人でここを出よう。旅をしながら彼と思いっきり遊ぼう。素直な獣欲に呑まれて流されるみにお互いをもっと壊していこう
俺は昨夜彼が横になった辺りに顔を埋める。彼の残り香がする。あの少しエロいような濃厚な香り。
その体勢のまま俺は目を閉じた。
何時間経ったのだろう。ドアの開く音に目を開ける。
「……起きているのだろう?」
俺は顔だけ動かして彼を見る。彼は俺に少し触れる距離でベッドの縁に腰掛ける。
「……見たんだろ? 楽しんだか?」
俺は無言で彼の目を見詰め返す。魔王は一瞬目を細めると俺の顔の横に片手を置いて吐息が顔に掛かるぐらい近付く。僅かに触れている脇腹が熱を持つ。
「答えろ。誤魔化すな。君は私が、私の為に用意された孕み用の女達を殺すのを見てどう思った? 私に犯されたいと思ったか?」
彼が上半身を更に近付ける。俺の耳に僅かに彼の唇が触れる。とても熱く、柔らかな唇。低く鳴る喉はまるで獣のような音だ。
「それとも私を犯したいと思ったか?」
「……思った」
俺の声は掠れている。自分でも分かる。触れないように自制するので手一杯で自分の欲望が垂れ流しになっている自覚はある。
彼と視線が合う。
熱い底なしの闇色の瞳が濡れたように潤み、欲情している。
この俺に。
「私もだ」
彼の低い囁きに自制が効かなくなりそうだ。
「君が瞬間的な遊びではなくって特定の人に腰を振りたくなったら、私はきっと君を噛み殺すだろうな」
「ははは、じゃお前がその特定の人だったら?」
「……その時は、止まる必要はない。最後まで犯し尽くし合えばいい」
俺は少し笑って目を閉じる。こんなに近くにいるのに、お互いにその一線を越したら戻れなくなるのを分かっている。だからまだ越さない。まだ触れない。
触れるのは、もっと激しく燃え上がってから。
そうなったら壊そう。
――――もっと俺を欲しがれよ、魔王。皆から激しく求められるお前は、俺だけを激しく求めろ
22
あなたにおすすめの小説
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる