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28 お姐さんといっしょ 居候
しおりを挟むそれからしばらくは、ジェニー姐さんのお着替えタイム&お薬服用タイムがあったりで、
少し手持ち無沙汰な時間が発生してしまったワタシ
そこで、再度お買い物タイムに突入することにします
【買い物履歴】画面を開き、ジェニー姐さんに渡した一式を予備として追加購入したり、
ウィンドショッピングならぬ、
ネットサーフィンならぬ、
【買い物履歴】サーフィン? を楽しんだり
そこで目についたよさげなモノは、すかさず購入します
【シームレススポブラ 1,990円】 ユニコロ(淡ベージュ系) 大人対応 多分義姉購入のヤツ
【コットンリブタンクトップ 790円】 ユニコロ(濃ベージュー系) 大人対応 多分義姉購入のヤツ
【ショートソックス ~26cm 3枚組 990円】 ユニコロ(茶・紺・ベージュ) 多分義姉購入のヤツ
【バスケットシューズ コンバート 帆布ミドル丈 24.5cm 1,980円】 中1のバスケ部入部時に買ったヤツ
【姿見 130×45 自立式 3,980円】 昔ネットで見つけて玄関用に購入したヤツ
購入したモノを早速取り出し、まずは姿見をセッティングします
女の子ですもの
何はなくとも身嗜みチェックは欠かせません
自分の全身を姿見に映してみて「うふっ、お洋服カワイイかも」と、ひとりご満悦になるワタシ
さらに、姿見の前で、今買ったばかりの下着類を、服の上から合わせてみたり、
先程同様、モデル気取りで[キレてるナイスポーズ(のつもり)]をはじめてみたり、
最後は興が乗ってきたので、姿見の前で片足を上げ、バレエのアラベスクを真似てみます
(大きな鏡があれば、やっぱりバレエはオヤクソクだよね!)
両腕を広げつつ第1アラベスクから入り、体を左に捻って右腕を前に出しつつ第2アラベスクへ、
軸足を変えて第3アラベスクへ、というタイミングで、
身嗜みを整え終わったジェニー姐さんが戻ってきました
「あら? それもいいわねぇ」
そんな一言と共に、ワタシの楽しいお遊戯タイムは突如終了となります
追加購入したモノたちは、ジェニー姐さんに秒で奪われ・・・
ジェニー姐さんは再度お着替えタイムに突入したのでした
(姿見まで・・・)
姿見という名のおもちゃまでも没収されてしまい、
楽しいひとりあそびタイムを封じられてしまったワタシなのでした
「それで? スキニーちゃんはいくつなのかしら?」
お着替えが終わってご機嫌なジェニー姐さんの開口一番のセリフです
いえ、違いました
開口一番のセリフは
「肌触りも付け心地も、最高ね!」
「こんないい生地の下着なんて、ちょっと信じられないわね!」
「それに、あの大きくてきれいに映る鏡はなに?」
お洋服と姿見、特に下着に対する感想が最初でしたね・・・
それはそうと、
「いくつとは? ワタシの年齢のことです?」
「そっ」
「う~ん、逆にですけど、何歳に見えます?」
「え? そうねぇ・・・」
「体つきはいいのだけれど、身長的に・・・」
「12歳ぐらい?」
「っじゅ12歳・・・」
(ガーン)
(そんなに若く見られていたなんて・・・)
(ワタシってば、小学生扱い?)
(せめて中学生くらいには見てほしかった・・・)
ん?
小学生って?
中学生??
「・・・ワタシ、そんなに若く見えちゃったりします?」
「ええ。若いっていうより、幼いって感じかしらね?」
「でもそういう返しをするところからして、違うのね?」
「ハイ・・・」
「因みにですけど、この辺りの成人は何歳からです?」
「え? あぁ、そういえば、スキニーちゃんはこの辺のことあまりよく知らないんだったかしら?」
「ハイです」
「この辺、というかこの国の人族は、15歳で成人とみなされるわね」
「なるほどなるほど・・・」
「じゃあ、ワタシは15歳です!」
「「じゃあ」って、あなた・・・」
「まぁいいわ、そういうことにしておいてあげる」
「あじゃ~っす!」
「ふふっ。それで、どうするの?」
「はい? どうするとは?」
「泊まる場所よ。あなた、女の子ひとりでどうするつもりだったの?」
「それはそのぉ、この管理小屋のお隣にでもと・・・」
「あなた、まさか、野宿でもしようとしていたの?」
「・・・ハイです」
「呆れたっ。ダメよそんなの、危ないじゃない」
「え? でも・・・」
「分かったわ。この部屋で私と一緒、いい?」
「へっ? いいんです?」
「もちろんよ。色々もらっちゃったし、これくらいさせてほしいわ」
「ヤフー! あじゃ~っす!」
「こらこら、あまり騒がないの」
「あっ、すいません。つい嬉しくて・・・」
そんな経緯で、
自分の年齢と、
ジェニー姐さんのお部屋に居候することが決定したワタシです
スキニーちゃん、
ネコの獣人?
15歳!
野宿予定から、居候宿泊にランクアップなのですっ!
応援ありがとうございます!
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