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第3話 聖拝の日

④ 未亡人との情事(H)

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「はぁぁぁぁ――お、おっきいぃぃぃ――」

 ヴィルの勃起したイチモツを見て、セリーヌはうっとりと呟いた。

「こんな――こんなのが、おちんぽなの――?
 今まで、見たことない――」

「いや、そこまでのもの、か?」

 自身のモノを褒められるのは悪い気はしないが、ちょっと過剰でなかろうか。

(他の奴と比べたことはないけれども)

 処女だったエルミアだけでなく、未亡人であるセリーヌにまで言われるのだから、多少は大きい部類なのかもしれない。
 妙なところで自分に自信がついた青年であった。

 2人はあれから、移動することなく居間にいる。
 夫人の寝室はエルミアのいる部屋に近いので、ここでヤることにしたのだ。
 ヴィルは変わらず椅子に座り、床へ腰を下ろしたセリーヌがその彼の股間へ顔を埋めている・・・・・・・形だ。
 彼女は、青年の肉棒へ鼻を近づけ、臭いを嗅ぎだした。

「……ああ、いいわぁ――
 男性の、雄の香り――
 たまんなぁい――」

 感極まった声で呟く。
 その反応に、嬉しいような、ちょっと引くような、複雑な感情をヴィルは持ってしまう。
 一方でセリーヌは舌を出し、亀頭をペロっと舐める。
 ぬるっとした感覚が、股間を刺激した。

「んぅううう――凄い、男の味――久々だわぁ――」

 ……この女性は本当に雄が大好きなのだろう。
 そこで堰を切ったかのように、男根へむしゃぶりつく夫人。

「んんっ――んふぅうっ――レロ、エロレロっ――んんんんっ――あふぁぁあああ――」

 ぴちゃぴちゃと唾液で音を鳴らし、ヴィルの股間に吸い付いてくる。

(うおお、なんだこれ!?)

 “女”となってから日が長いせいか、セリーヌのフェラは気持ちの良いポイントを的確についてきた。
 男の扱いが、エルミアより大分手慣れている。

「んっんっんっんっんっ――おふっ――チュッ、ペロペロ――はぁぁああ――」

 亀頭を吸い、竿に舌を這わせ、袋まで舐めてくる。
 そのどれもが青年に快楽をもたらす。
 彼の股間は、セリーヌの唾液でびちょびちょになっていった。

「んふっんっんんっ――チュッ、チュッ――んんんんんっ――んんっんんんんぅっ――」

 夫人の勢いは衰えない。
 余程飢えていたのか、ご馳走でも味わうかのようにイチモツを咥えていた。
 ただ、ヴィルの方はそれにいつまでも付き合うことはできそうもなく。

「う、ぐ――で、出そう、だ――」

 射精感が高まる。
 もう、直に達してしまいそうだった。

「はぁぁぁ――イキそうなのねっ――いいわ、わたくしの口に、出してっ――
 ん、んんっんんんっ――いっぱい、いっぱい出して頂戴っ――」

 激しくフェラを続けながら、青年へ語り掛けてくる。
 とても我慢できるような快感ではないため、お言葉に甘えさせてもらうことにする。

「――で、出るっ」

 ヴィルは、欲望の赴くまま、セリーヌの口内へ精を迸らせた。

「ん、んんぅううううっ!!」

 夫人は射精に顔を背けるようなことはせず、寧ろさらに強く吸い付いてくる。

「――んっ――んっ――んっ――んっ――」

 そして、喉を鳴らしながら精液を飲み込んでいった。
 ヴィルの竿から一滴残らず吸い尽くすつもりのようだ。

(――これは――気持ち、いいな)

 精子を出し尽くしたにも関わらず、絶え間ない刺激でヴィルの股間は勃起を維持していた。
 セリーヌは一旦顔を上げ、恍惚とした声を出す。

「すごい――こんな濃いのを――たくさん出しちゃうなんて――」

 夫人は唇をゆっくり舐める。
 それは至極蠱惑的な仕草であった。

「それに、全然萎えてない――」

 続けて、彼女は青年の愚息を優しく撫でた。
 ここでヴィルの中に、

(……このまま、されるがままというのは癪だな)

 そんな、反骨心が生まれる。
 ――女性上位のプレイが嫌いというわけでも無いのだが。
 そもそも事の発端からしてセリーヌからの脅迫に近いものであったこともあり、彼女の翻弄され続けるのは彼の沽券に係わる――ような気がしたのだ。

 というわけで、ヴィルは床に座り込んでいるセリーヌを力任せに抱き上げた。

「――きゃっ!?」

 思いがけぬこちらの行動に、婦人の口から可愛らしい悲鳴が漏れた。

「な、何を――?」

「どうせ、下の方にも欲しいのだろう?」

 彼女を、自分の腰の上に降ろす。
 対面座位のような格好だ。
 ただし、まだ挿入はしていない。
 その前に、セリーヌの胸元を強引に開けさせる。

「――あっ!?」

 びりっと、服が破ける音も聞こえたが、気にしない。
 ヴィルの注意は、でかでかとした夫人のおっぱいに向いているからだ。
 下着も剥かれ、完全に露わとなった、彼女の双丘に。

「やはり、でかいな、これ」

 感想を呟く。
 ただ、大きいからと言って垂れているというわけでもなく、綺麗な形を保っている。

「……おおっ」

 揉んでみる。
 ――柔らかい。
 ちょっと力を加えれば、ムニムニと形を変える。

「あ、ああぁぁっ――」

 手の動きに合わせて、婦人が喘ぎを漏らした。
 感度もなかなか良いようだ。

「――それに、結構、重い。
 こんなのを付けてたら、動きにくいんじゃないのか?」

 ぐいっとおっぱいを持ち上げると、どっしりとした質量を感じられた。

「は、はいっ――走ったりすると、揺れちゃって大変なんです――
 あ、あぁぁあああっ――それに、物にもよくぶつかるし――ああっあぁあああっ――」

「やはりそうなのか」

 言いながら乳首を抓む。

「あ、ああああっ!――そ、そこっ! 気持ちいいっ!!――あっあっあっあっ!
 気持ち、いいですっ!――あぁあああんっ!!」

 嬌声が大きくなった。
 聞き心地の良い雌声だ。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ――はぁあああんっ!
 ああああっ――いいっ――あぁああああっ!!」

 コリコリと乳首を弄る内に、そろそろ挿入したい衝動が。
 それはセリーヌも同じのようで、

「あっあっあっ――お、おっぱいだけじゃなくてっ――
 ああ、ああああっ――下にもっ! わたくしのおまんこも責めて下さいましっ!」

「分かった」

 特に拒否することもない。
 ヴィルはもう一度彼女の腰を掴んで抱え上げると、今度は自分のイチモツの上へと降ろしていった。

「あぁぁああああああっ!? 来た、来ました!!
 ヴィルのすっごいのが、わたくしの中にぃっ!!」

 歓喜の子を出す夫人。
 彼女の身体が下がるにつれ、ずぶずぶと膣へ肉棒が刺さっていく。

(――熱いな)

 夫人の膣内は熱が籠っていた。
 締め付けはエルミアよりやや緩いが、優しく包み込んでくる膣壁は、また新鮮な感触である。

「あっあっあっあっあっ!? まだっ!? まだ来るのっ!?
 あはぁあああああっ!? 深いっ! 深いのぉっ!!
 そんなとこ、挿れられたこと無いのぉっ!!」

 剛直を押し進めていくと、コリコリした感触に行き当たる。
 これは――

「子宮口か。
 大分、降りてきた・・・・・んだな」

「あっあっあっあっあっ!?
 あ、当たってますっ!? わたくしの子宮に、ヴィルさんのがっ!!
 ああっあっあっあああっ!! コンコン、当たってるぅっ!!」

 ソコへ亀頭を当てる度に、セリーヌは悶えた。
 だが、まだヴィルのモノは挿れきってない・・・・・・・
 完全に挿れる・・・ため、上手く“位置”を調整し、

「――よっと」

 その内側・・へ、男根を突き入れた。

「あっあひゃああああああああっ!!?」

 盛大な艶声が部屋に響く。

「う、そっ!? 入っちゃったっ!?
 わたくしの子宮にっ!! ヴィルさんのおちんぽがっ!?
 んお、おっおぉおおおっ!! 入っちゃったのぉっ!!?」

 信じられない、という口調で叫ぶ夫人。
 しかし、その顔は快楽に蕩けていた。
 ヴィルは、セリーヌの身体を上下に動かし、イチモツを出し入れさせる。

「おっ! あっ! あっ! あっ! おおっ!!
 しゅ、しゅごいぃいいっ!!
 子宮っ!! 子宮がっ!! 犯されてるのぉっ!!」

 目から涙を零しながら、セリーヌは喘ぐ。
 ヴィルもまた、彼女の肢体を味わっていた。
 竿を膣肉が、先端を子宮口が扱いてくる。

「んぁあああああああっ!!! 太いのっ!! 固いのっ!!
 もう、夫のとは全然違うぅうううっ!!!」

「……いや、流石に旦那さんと比べるのはちょっと」

 倫理的に如何なものか。
 いや、今更だとは思うが。
 しかし、夫人は止まらなかった。

「だって、だってぇっ!!
 あの人、こんな力強く突いてこなかったんですものっ!!
 こんな“奥”に届かなかったんですものっ!!
 あっあっあっあっあっあっ!! あぁあああああっ!!!」

「……あー、そういうのは、あんまり言わない方が――」

「おっおっおっおっおおおっ!!
 アナタぁ、ごめんなさいぃっ!!
 わたくし、もう絶対、アナタのじゃ満足できないのぉっ!!
 こんなのを知っちゃったら、もうアナタの貧相なちんぽじゃ我慢できないのぉっ!!」

「……せ、セリーヌさん?」

 暴言尽くしである。
 とはいえ、こんな状況でもピストンを緩ませないヴィルにも責任はある――かもしれない。

(……気持ち良くて、つい)

 快楽には勝てなかった。
 寧ろ、さらなる快感を得るため、夫人をより強く、激しく、揺さぶる。

「あっ!! あっ!! ああっ!! あああっ!!
 負けたっ!! 負けましたっ!! もう、わたくし、ヴィルさんのおちんぽ様に負けましたっ!!
 あぁあああっ!! あっ!! ああぁぁああんっ!!
 無理っ! 無理ですっ!! 勝てないっ!! 絶対勝てないっ!!
 わたくしみたいな雌はっ!! このおちんぽ様に服従するしかないのぉおっ!!!」

 セリーヌがヴィルへしがみ付いてくる。
 胸が顔に当たり、おっぱいの感触が顔全体へ広がる。

(……いつから勝ち負けになったのだろう)

 言っても、もう無駄のようなので口には出さない。
 それに実のところ、ヴィルも限界が近かった。

「――また、出すぞ!」

「はいっ! はいぃっ!! 出してっ!! 出して下さいまし!!
 わたくしの子宮の中にっ!!
 一発で孕んじゃうくらい濃い精液をっ!!
 たっぷり注いで下さいましぃっ!!!」

 セリーヌは、自分からも腰を振りだした。
 増幅される快楽の波に、ヴィルは絶頂への階段を一気に駆け上がる。

「――出るっ! 出るっ!!」

 約束通り。
 彼女の子宮へ精液を直接流し込んでやった。

「あっ!! あぁあああああっ!!
 熱いっ!! 熱いぃっ!! ホントに子宮に来ちゃったぁっ!!
 あっあっあっあっあっあっあっあっ!!!
 びゅるびゅる来てるっ! びゅるびゅる来てるぅっ!!!
 孕むっ!! 孕んじゃうわっ!!
 こんなの絶対、孕んじゃうに決まってるっ!!!」

「――本当に妊娠したらどうするんだ?」

 ぽつっと疑問を口にする。

「育てますっ!! ちゃんと育てますっ!!
 ヴィルさんの子供、しっかり育ててみせますぅっ!!
 だからっ!! ああっ!! だからっ!!
 いっぱい、いっぱい、注いで下さいぃっ!!!」

(……まあ、そういうことなら)

 惜しみなく、射精を続ける。

「おぉおぉぉぉぉ――すごいぃぃ―――
 ああぁぁぁ――あ、あぁぁぁぁぁ―――」

 セリーヌがぐったりとヴィルへ身体を預けてくる。
 知らぬ間に、彼女の方もイっていたらしい。

 そのまま座位の姿勢で互いに抱き合い、余韻を楽しんだ。
 ――そこへ。


 「な、何をしているのですか?」


 声が、かけられた。


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