甘灯の思いつき短編集
作者の思いつきで書き上げている短編集です
※本編は現実世界が舞台になっていることがありますが、あくまで架空のお話です。フィクションとして楽しんでくださると幸いです
※本編は現実世界が舞台になっていることがありますが、あくまで架空のお話です。フィクションとして楽しんでくださると幸いです
あなたにおすすめの小説
都合のいい女をやめた日、私は空へ戻る
凪ノ
恋愛
自他ともに認める禁欲主義の御曹司と付き合って四年目、彼は今もなお、彼女を拒んでいた。
そこで小林時絵(こばやし ときえ)は母親に電話をかけた。
「お母さん、前に言ってたパイロットの面接、もう手配してもらえる?」
電話の向こうで、時絵の母は驚きを隠せなかった。
「本当なの?でも、海浜市に残って結婚するって言ってたじゃない……あんなに好きだったパイロットの仕事も全部諦めたんじゃなかったの?」
薄暗い光の中、彼が夢中でその女に手を伸ばし、理性を失っていく彼の姿を眺めながら──
時絵は自嘲的に笑った。
──H市に戻れば、また自分のキャリアを取り戻せる。
これからはまた、大空を自由に飛ぶパイロット、小林時絵として生きていく。
不倫に溺れた……惨めな女なんかじゃなくて……
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
【感謝】
第19回恋愛小説大賞にて奨励賞を受賞しました。
ありがとうございます。
あなたの片想いを聞いてしまった夜
柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」
公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。
政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。
しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。
「好きな人がいる。……片想いなんだ」
名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。
みつなつ花企画へのお申し込みありがとうございます!
「徒桜の契り」拝読しました。
政略結婚は珍しくない時代だったのかもしれないけれど家族の仇との婚姻となると承服できないのも分かります。そしてそれ以上に澪さんは前世からの約束で自分を待っている鬼の元にいきたかったというのもあったのでしょう……。
前世では鬼への贄として育てられたものの鬼と心を通わすことができた澪さんはつかの間の幸せを味わえたと思います。けれど今世では約束通りに桜の木の下で再会を果たすことができたけれど、すぐに殺されてしまった(。>_<。)
澪さんが生まれ変わるのを待ち続けていた鬼も、きっと深く澪さんを愛していたのでしょう。
澪さんの来世が、自由に愛する人と結ばれることが許される時代であることを祈ります。
朗読配信へのお申し込みありがとうございます!
「機械仕掛けの真心」拝読しました。
突然の事故で母親が亡くなってしまった悠里くん。まだ幼く、なかなか現実が受け入れられない悠里くんに、読んでいて心が痛くなりました。
父の新さんも愛する妻を亡くして深い悲しみの中で、悠里くんのことやレイのことをきちんと考えてくれていたと思います。
悠里くんにとってレイと過ごした時間は、突然訪れた母との別れを受け入れるための時間だったのかも……。
20年後、大人になった悠里くんがレイのことを『母さん』と呼んだのも、とても素敵でした。
御堂玲という『ママ』と、レイという『母さん』、悠里くんには二人の母がいるんですよね。
とても素敵な『家族』の物語をありがとうございました!
バレンタイン企画へのご応募ありがとうございます!
「炎の魔王とOL勇者」拝読しました。
ゲームを遊んでいて、いきなりキャラクターがテンプレ台詞と違ったことを言い出したらビックリしますよね。でも、決められたストーリーとは違う展開になりそうでワクワクしちゃいそう(笑)
アイテムボックスの仕組み、モンスターを倒した時のドロップ品、その他にも色々と不思議で納得いかない魔王様の素朴な疑問……ゲーム内の造られた「魔王」というキャラではなく、心も人格もある「イグニスさん」と感じられて作品に引き込まれるように読み進めました。
アズサさんが魔王イグニスさんの質問に答えるかたちで会話を重ねて二人が少しずつ仲良くなっていくのがほのぼの楽しかったので、ゲーム機が壊れてしまった時にはもう会えないのかと……私まで寂しい気持ちになりました。
最後の一文の「真のエンディング」という言葉を見て、もしかしたら二人はいつかお互い大切な存在になれるかも……と、二人を応援したくなりました(*'ω'*)
朗読配信へのお申し込みありがとうございます!
「暁が愛した優しき怪物」拝読しました。
最後にミノタウロスを殺した男が羨ましく思うほど、ミノタウロスはイオスネルに愛されていたんですね。でもその愛はあまりに悲しくて切なかったです。
怪物の見た目だからと迷宮に閉じ込められて、贄として差し出された子供達を喰らうこともなく、イオスネルの解放を望んで、最期まで誰も殺めることなく死んでしまったミノタウロス……。
恐ろしい怪物とされながらも、ミノタウロスこそが一番の被害者だったように思いました。
最期まで「夜明けの空色」を知らないまま逝ってしまったミノタウロスだけど、イオスネルの魂と共に安らかに眠って欲しいと思いました。
Xの秋企画へのご応募ありがとうございます!
「邂逅のアトリエ」拝読しました。
記憶をなくしても消えない想い……大切な人を描き続けた芦谷さんが切なくて、明里さんが個展を開いてくれて、女性が現れて欲しいと祈るような気持ちで読み進めました。
不幸な事故で芦谷さんと湊さんが結ばれることはなかったけれど、最後の場面で幸せそうな二人が描かれて、切ないながらも穏やかで優しい気持ちになれました(*´ω`*)
素敵な作品のご応募ありがとうございます!
納涼企画へのご参加ありがとうございます!
「シロツメクサの真意」拝読しました。
冒頭から主人公の陽太くんが何か記憶に曖昧な部分があるというのは書かれていたものの、明らかになった真実はあまりに衝撃的でした。
可愛い女の子の咲夜ちゃんとのどきどきお祭りデートである前半と、恐ろしい過去が明らかになっていく後半の温度差がすごく激しくて、よけいにヒヤリとさせられました(; ゚Д゚)
陽太くんがやってしまったこと、そしてそれらを忘れてしまっていたこと、夜都ちゃんからしたら耐えられないくらい悔しかったでしょうね……。
自業自得の主人公陽太くんの後味の悪さと、忘れていた自分の罪を思い出すことの恐怖……この作品の「怖いポイント」だと思いました!