恋に臆病なままではいられない

pino

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三章

37.元彼からのメッセージ

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 夜、俺らがそれぞれ寝床に着いたのは日付けが変わってしばらくしてからだった。冬真が一緒に寝たがったけど、今日はワタルもいるし断って別で寝る事になった。

 俺は一人でベッドの中で先程までの余韻に浸っていた。
 余韻って言うのは三人で飲んで騒いだ事に対してだ。ワタルは飲めないからコンビニで買って来たジュースで楽しんでたけど、結局コンビニには冬真と二人で行かせたんだ。
 冬真は俺の言う事を聞いてだから渋々って感じだったけど、戻って来る頃にはワタルに対して態度こそツンツンしてたけど始め程は嫌な感じもしなかった。

 そして冬真も飲み始めて三人で楽しんだ。うん。きっとあれは楽しかったんだ。
 冬真がここへ来てから一人で飲む事がなくなって、それでも楽しいなと思えていたんだけど、ワタルが加わった事によって更に楽しさが増した。
 なんて言うのかな、一見二人は仲が悪そうだけど、二人のやり取りを見ているとまるで兄弟喧嘩を見ているようで微笑ましく思うんだ。俺はそれを見てやれやれと思う兄。
 だけど兄だから分かる。二人はとても良い子だ。二人共優しくて、思いやりのある良い子なんだ。

 まぁワタルがglowで働きたいって話は保留って言うかglowの経営スタイルやタイミング的にも現実的ではないけど、二人の出会いは悪いものじゃなかったのかなとも思っていた。

 俺は眠りにつこうと目を閉じようとした時、枕の横に置いておいたスマホが光った。
 光ちゃんかな?寝転がったまま画面を見ると、一件のメッセージ。って、ワタルじゃん。
 隣のリビングのソファに寝かせたけど、まだ寝てなかったのかと少し笑えた。
 ワタルのメッセージを開いて見てみる。

『ゆっきー起きてる?』

『寝ようとしてたとこ』

 特に何も考えずに返信をした。部屋に来られなかっただけ良かった。もし冬真がまだ起きてたら物音で起き出して来てまた騒ぎになりそうだからな。

『少し話さない?真面目な話』

『内容による』

 寄りを戻そうとかならもう聞く気はない。俺は冬真を選ぶんだ。ワタルにもその気があるような素振りを見せたらいけないと思ってなるべくいつも通りにして返した。

『これからの僕の事。ゆっきーにも聞いてもらいたい』

『明日じゃダメ?昼前なら時間あるから』

『ダメ。話さないと眠れなさそう』

 俺は考えた。どうするのが正解か。
 正直もう少し起きてはいられるけど、良い感じにお酒も入って気持ちよく眠れるのは今だ。かと言って眠れなくなったワタルが勝手に俺の部屋にでも入って来たら困るし。

『10分だけだよ。今そっち行くから』

『ありがとう』

 本当に少しだけだ。水を飲みに行く。そのついででリビングの戸締りを見に行くだけ。
 そのつもりで俺はスマホを持って自分の部屋を出た。

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