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【眷属視点】
しおりを挟むまずいわ。少し盛り過ぎたかも……?
あまりのジレジレ具合につい盛った。何をってちょっとタガが外れちゃうハーブだ。ちゃんと精査した副作用もない、カナン特有のハーブ。ペットに使うものじゃなくて、私がいつかお迎えする陽咲様の伴侶のために実験を繰り返して完成させた特製ブレンド。
檸檬と蜂蜜の果実酒に特製ハーブ数種類ブレンドしたものをたっぷりと氷にかけてお渡しした。きっと陽咲様は気付いていらっしゃるけど……お、怒られない…?わよ?ね?
「………はっ!まずい!まずいわ!!」
私としたことが!!まだ色々とお渡ししてないし、使い方も説明してない!お二人がそのままことに及んだら……最悪大惨事、上手くいっても最高の初体験にならないじゃない!!
急いでそれらをインベントリから出して転移。陽咲様の元へ馳せ参じた。
「陽咲様ァ!奏様ァ!」
バァン!!
「ヒイッ!?」
「!!??」
「まずはバスルームで直腸を洗浄してください!こちらが器具で、お湯を入れて使います!先端をお尻に入れてゆっくり容器を押してお湯を入れる、出す、を数回と……あっ、あとこれローションです!特製ハーブの香りで良い匂いですよ!痛みを和らげて気持ちよくなる成分も入ってます!最後にコンドーム!御子様のご誕生を眷属一堂お待ちしておりますがいきなり中出ししてお腹壊しちゃうとセックスが怖くなりますからね!アヴァロンに特注で薄々で作ってもらいましたからナマとほとんど変わりませんよ!あっ、あっ、それから……」
「………………メル…………………?」
「はい?」
プルプル震えてらっしゃる奏様と、……えっ?陽咲様、ちょっと…え……お、怒って…らっしゃる……!?あ。ああー……まさに子作りされてたんですねえ……。
「おっ、俺、もう寝なきゃだからおやすみいいいいいい!!」
「奏!!」
「あっ……あらぁ?」
乱れた服を掻き抱いて、脱兎の如く駆け出して奏様はお隣の自室に閉じこもってしまった…。あー…あああー……
「メッ……メルの!ばかああああああ!!」
「わああああん!ごめんなさあああああああい!!」
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