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連載
決着とその先
自分とガルのぶつかり合いは──引きわけと表現するべきだろう。派手な爆発が発生し、お互いの技(&魔法)が消し飛ばされたからだ。が、爆発によって煙などで周囲が見えない中、ガルのつぶやきを耳が拾った。
「そんな……いくらアースが特殊ルールで強くなっているからとしても、僕が今までの旅と経験と得てきた物の全てを組み合わせた結果、習得できた最強魔法が相殺され、た……」
普段のガルが決して出さない、絶望に染まり切った声を出す。本人は見えないが、ガルから感じ取れていた戦意という物が急速にしぼんでいく。間違いなく、先ほどの大魔法がガルの最大にして最後の切り札だったのだろう。あれで決める、そう言う段取りの元にグラッドパーティの残った四人は動いていたのかもしれない。
(そして、まだ一人向こうは戦える人物がいる)
まだ煙は収まっていないが、勘で自分は全力で左に飛びのいた。そして飛んできた超高速の矢。ああ、ジャグド。お前さんならそう言う攻撃を仕掛けてくるよな。大技を防ぎきって安心するという一瞬の油断を突いてくるとは思っていた。なぜなら、自分がジャグドと同じ立場に立っていたならば、まさに同じことを選択するからだ。
「やれることがある程度似ている分、その思考は予測しやすい所があるんだよ」「──ちっ、大半の奴なら今ので逆転勝利となるのによ……これでこっちの手も売り切れだぜ、くそったれ」
煙が晴れてきた。そこには力なく座り込んでしまっているガルと、両手……特に左手からかなりの血を流しているジャグドがいた。ジャグドの息は荒く、立っているのがやっとと言った感じだ。あの両手から血を流している状態と、先ほど飛んできた目に納める事が難しい超高速の矢はやはり関係があるのだろう。
そんな事を考えていたのが表情に出ていしまっていたのだろう、ジャグドが口を開く。
「避けられちまったから、教えてやる……さっき放ったのは、ガルと同じく今までの旅で得た経験と得たものを組み合わせた結果習得出来たアーツだ。Wikiに物ってねえから、たぶん習得出来た奴はごく少数だろうよ」
少なくとも、そんなアーツを自分は習得できていない。恐らくは各分野を極めに極めたプレイヤーのみに発現する究極のアーツなのだろう。先ほどのガルの魔法もまた、その手の類なのだろうと予想が出来る。
「で、だ。このアーツは強力な分、反動とでも言うべきデメリットがある。ガルは半日MPが常時ゼロになっているだろうし、俺もこの腕の治療には半日かかる。こういった理由で連発できねえし、外したらそこでお終いというまさに最後の切り札とでも形容するアーツや魔法って訳だ。だからこそ、最後の最後までアースと戦う戦意を失わないで済んでたわけなんだが……」
ここまで話すと、ジャグドもすっくりと地面に腰を下ろした。両腕からかなりの痛みが来ているようで、しばしの間小さなうめき声をあげている……ワンモアのシステム上、こういった痛みは実際の怪我と大差ない痛みをプレイヤー自身に感じさせるからな。相当辛いはず。それでも呼吸を整えたジャグドは、再び自分に向かって話を再開した。
「済まねえな、ガチでこれは痛いんでな……とにかく、アースには俺達の最終手段すら対処されちまったことになる。残り時間はあと一分……すでにザッドもゼットもやられちまっているし、ガルと俺は戦闘不能だ。受け入れるのは悔しいが、ここから逆転の目は流石にねえ。俺達の負けだ」
──どうやら、これは本心からの言葉のようだな。何らかのアイテムでダウンしているザッドとゼットが一瞬で起き上がってくる可能性は常に考慮していたのだが、その様子もない。一応ザッドとゼッドに鎖を飛ばしてみたが、二人とも三時六せずに鎖にからめとられて檻に飛ばされていった。
そして、タイムアップ。勝敗は決した。この非対称対戦の勝負は自分の勝利である。すると、自分とグラッド達は全員が九九五階のエリアに戻された。
「お疲れさまでした。最後までどうなるか分からない素晴らしい戦いであったと思います。それではアース様はあちらの扉から先へ……グラッド様率いるパーティは一日だけ、このエリアで待機していただいた後にあの扉をくぐれるようになります」
これは勝負を見届けたこの階の管理人からの言葉だ。いよいよ、本当にいよいよ塔の天辺にたどり着ける……長かった。それでも、ついに手が届く。そして……なぜ自分には挑んで欲しいとミリーを通じて頼んできたのかという疑問も解ける筈だ。残り三か月を切ったこの世界で、自分は何を見る事になるのだろうか。
「私の同行はここまでね。貴方と出会えて楽しかった。最上階での話が済んだ後、また私のいる階までやってきて手合わせをしてくれると嬉しいわ。だからさよならではなく、また会いましょうというわね?」
これは七五〇階からここまで一緒に来た守護者さんからの言葉。自分は頷いて、またお邪魔しに向かいますよ、と返答を返しておいた。満足そうにうなずいた彼女は、瞬間移動見ないな感じで一瞬で消えた。七五〇階へと帰っていったのだろう。次に声をかけてきたのはグラッドだった。
「今回もやられたな……だが、最後の決戦で最大の功績を上げるのは俺達だ。アース、逃げるんじゃねえぞ?」「大丈夫、ちゃんと最終決戦には参加する予定だから……それに、残された時間の中でお互いのタイミングが合えば一対一のシンプルな対人をやるのも悪くないだろう?」
グラッドは自分の返答に、ニヤリと笑みを浮かべて右手を握った状態で差し出してきた。自分も同じように右手を出し、軽くぶつけ合わせる形でお互いに応えた。グラッド達とは関わった時間はそう多くはないが、その密度はなかなか濃いものがある。恐らく残された時間で何度もPvPをやる気がする。逸れもまたよし、だ。彼等との戦いは得る物が多い。
「ちょっと試験官、質問いいかい? アタイらはここで一日待機しろって話だったけど、ただここに居るだけじゃあまりにも退屈が過ぎるんだよ。だからさ、さっきの対戦に使ったあれをアタシたちに開放してくれないかい?」
これはゼラァの言葉だ。まあ、そりゃそうだな。彼等にとって、一日待機はあまりにも退屈すぎるだろう。お互いを相手にした対人戦なんてそれこそ腐るほどやってきているだろうし……その時間を潰すために、先ほどの変則的な対戦の場を使いたいという気持ちは理解できる。
「了解しました、参加する人数が一人減るため多少の調整を加えは致しますが、その間は解放いたします。調整は五分で済みますので、お待ちください」
試験官もゼラァの申し出を受け入れた。むしろ想定していたのかもしれないな、全く淀みなく対処しているし。
「アース、良い戦いをさせて貰った。今日の負けは俺の糧になる。ありがとう」
そしてザッドからはそんな言葉と共に握手を求められたので、自分も応えてしっかりと握手をした。ザッドの向上心は立派だな、次会う時はさらに強くなっている事は間違いないだろう……ちょっとそれが怖い気もするが。
「では、自分はこれで」「ああ、またな」
最後にもう一度グラッドと軽く挨拶をしてから扉をくぐる。そしてその先に見た物は……途轍もなく長く続いている階段であった。先が見えない……これを登らなきゃいけない訳、か。よし、全力で走るぞ……気合を入れて、階段の一段目に足を乗せた瞬間だった。階段がエスカレーターのように動きだしたのは。ただし、高速で。
「のおおおおお!?」
シートベルト、ありません。椅子、当然ありません。手すりにつかまって立っている状態で、高速で動くエスカレーターってなかなか怖すぎるんですが!? 下手な絶叫マシーンよりも怖いぞこれえ!? なんでこんなの作ったんだ!? 普通に今まで通りの扉潜ったわワープするシステムで良かっただろうに!
そんな自分の不満など当然高速で動き続けるエスカレーターは聞いてくれない。半ば放心気味になりながら運ばれていく事しか自分には出来ない……そうして運ばれる事、どれぐらい立っただろうか……自分は一つの扉の前に立っていた。立っていたんだ……
「そんな……いくらアースが特殊ルールで強くなっているからとしても、僕が今までの旅と経験と得てきた物の全てを組み合わせた結果、習得できた最強魔法が相殺され、た……」
普段のガルが決して出さない、絶望に染まり切った声を出す。本人は見えないが、ガルから感じ取れていた戦意という物が急速にしぼんでいく。間違いなく、先ほどの大魔法がガルの最大にして最後の切り札だったのだろう。あれで決める、そう言う段取りの元にグラッドパーティの残った四人は動いていたのかもしれない。
(そして、まだ一人向こうは戦える人物がいる)
まだ煙は収まっていないが、勘で自分は全力で左に飛びのいた。そして飛んできた超高速の矢。ああ、ジャグド。お前さんならそう言う攻撃を仕掛けてくるよな。大技を防ぎきって安心するという一瞬の油断を突いてくるとは思っていた。なぜなら、自分がジャグドと同じ立場に立っていたならば、まさに同じことを選択するからだ。
「やれることがある程度似ている分、その思考は予測しやすい所があるんだよ」「──ちっ、大半の奴なら今ので逆転勝利となるのによ……これでこっちの手も売り切れだぜ、くそったれ」
煙が晴れてきた。そこには力なく座り込んでしまっているガルと、両手……特に左手からかなりの血を流しているジャグドがいた。ジャグドの息は荒く、立っているのがやっとと言った感じだ。あの両手から血を流している状態と、先ほど飛んできた目に納める事が難しい超高速の矢はやはり関係があるのだろう。
そんな事を考えていたのが表情に出ていしまっていたのだろう、ジャグドが口を開く。
「避けられちまったから、教えてやる……さっき放ったのは、ガルと同じく今までの旅で得た経験と得たものを組み合わせた結果習得出来たアーツだ。Wikiに物ってねえから、たぶん習得出来た奴はごく少数だろうよ」
少なくとも、そんなアーツを自分は習得できていない。恐らくは各分野を極めに極めたプレイヤーのみに発現する究極のアーツなのだろう。先ほどのガルの魔法もまた、その手の類なのだろうと予想が出来る。
「で、だ。このアーツは強力な分、反動とでも言うべきデメリットがある。ガルは半日MPが常時ゼロになっているだろうし、俺もこの腕の治療には半日かかる。こういった理由で連発できねえし、外したらそこでお終いというまさに最後の切り札とでも形容するアーツや魔法って訳だ。だからこそ、最後の最後までアースと戦う戦意を失わないで済んでたわけなんだが……」
ここまで話すと、ジャグドもすっくりと地面に腰を下ろした。両腕からかなりの痛みが来ているようで、しばしの間小さなうめき声をあげている……ワンモアのシステム上、こういった痛みは実際の怪我と大差ない痛みをプレイヤー自身に感じさせるからな。相当辛いはず。それでも呼吸を整えたジャグドは、再び自分に向かって話を再開した。
「済まねえな、ガチでこれは痛いんでな……とにかく、アースには俺達の最終手段すら対処されちまったことになる。残り時間はあと一分……すでにザッドもゼットもやられちまっているし、ガルと俺は戦闘不能だ。受け入れるのは悔しいが、ここから逆転の目は流石にねえ。俺達の負けだ」
──どうやら、これは本心からの言葉のようだな。何らかのアイテムでダウンしているザッドとゼットが一瞬で起き上がってくる可能性は常に考慮していたのだが、その様子もない。一応ザッドとゼッドに鎖を飛ばしてみたが、二人とも三時六せずに鎖にからめとられて檻に飛ばされていった。
そして、タイムアップ。勝敗は決した。この非対称対戦の勝負は自分の勝利である。すると、自分とグラッド達は全員が九九五階のエリアに戻された。
「お疲れさまでした。最後までどうなるか分からない素晴らしい戦いであったと思います。それではアース様はあちらの扉から先へ……グラッド様率いるパーティは一日だけ、このエリアで待機していただいた後にあの扉をくぐれるようになります」
これは勝負を見届けたこの階の管理人からの言葉だ。いよいよ、本当にいよいよ塔の天辺にたどり着ける……長かった。それでも、ついに手が届く。そして……なぜ自分には挑んで欲しいとミリーを通じて頼んできたのかという疑問も解ける筈だ。残り三か月を切ったこの世界で、自分は何を見る事になるのだろうか。
「私の同行はここまでね。貴方と出会えて楽しかった。最上階での話が済んだ後、また私のいる階までやってきて手合わせをしてくれると嬉しいわ。だからさよならではなく、また会いましょうというわね?」
これは七五〇階からここまで一緒に来た守護者さんからの言葉。自分は頷いて、またお邪魔しに向かいますよ、と返答を返しておいた。満足そうにうなずいた彼女は、瞬間移動見ないな感じで一瞬で消えた。七五〇階へと帰っていったのだろう。次に声をかけてきたのはグラッドだった。
「今回もやられたな……だが、最後の決戦で最大の功績を上げるのは俺達だ。アース、逃げるんじゃねえぞ?」「大丈夫、ちゃんと最終決戦には参加する予定だから……それに、残された時間の中でお互いのタイミングが合えば一対一のシンプルな対人をやるのも悪くないだろう?」
グラッドは自分の返答に、ニヤリと笑みを浮かべて右手を握った状態で差し出してきた。自分も同じように右手を出し、軽くぶつけ合わせる形でお互いに応えた。グラッド達とは関わった時間はそう多くはないが、その密度はなかなか濃いものがある。恐らく残された時間で何度もPvPをやる気がする。逸れもまたよし、だ。彼等との戦いは得る物が多い。
「ちょっと試験官、質問いいかい? アタイらはここで一日待機しろって話だったけど、ただここに居るだけじゃあまりにも退屈が過ぎるんだよ。だからさ、さっきの対戦に使ったあれをアタシたちに開放してくれないかい?」
これはゼラァの言葉だ。まあ、そりゃそうだな。彼等にとって、一日待機はあまりにも退屈すぎるだろう。お互いを相手にした対人戦なんてそれこそ腐るほどやってきているだろうし……その時間を潰すために、先ほどの変則的な対戦の場を使いたいという気持ちは理解できる。
「了解しました、参加する人数が一人減るため多少の調整を加えは致しますが、その間は解放いたします。調整は五分で済みますので、お待ちください」
試験官もゼラァの申し出を受け入れた。むしろ想定していたのかもしれないな、全く淀みなく対処しているし。
「アース、良い戦いをさせて貰った。今日の負けは俺の糧になる。ありがとう」
そしてザッドからはそんな言葉と共に握手を求められたので、自分も応えてしっかりと握手をした。ザッドの向上心は立派だな、次会う時はさらに強くなっている事は間違いないだろう……ちょっとそれが怖い気もするが。
「では、自分はこれで」「ああ、またな」
最後にもう一度グラッドと軽く挨拶をしてから扉をくぐる。そしてその先に見た物は……途轍もなく長く続いている階段であった。先が見えない……これを登らなきゃいけない訳、か。よし、全力で走るぞ……気合を入れて、階段の一段目に足を乗せた瞬間だった。階段がエスカレーターのように動きだしたのは。ただし、高速で。
「のおおおおお!?」
シートベルト、ありません。椅子、当然ありません。手すりにつかまって立っている状態で、高速で動くエスカレーターってなかなか怖すぎるんですが!? 下手な絶叫マシーンよりも怖いぞこれえ!? なんでこんなの作ったんだ!? 普通に今まで通りの扉潜ったわワープするシステムで良かっただろうに!
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