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十章
十話 真相 その一
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次の日。
「正道、手はずは整えておいたから。思う存分やってきなよ」
「……別に話し合いをするだけだ。まあ、相手次第だが」
俺と上春、朝乃宮、左近は朝方、風紀委員室でこの事件最後の打ち合わせをしていた。
全てを終わらせるため、対峙しなければならない相手がいる。その相手と話をするため、俺は左近の協力を要請した。
左近はすぐさま手配をしてくれた。今日の朝、屋上にヤツらは来てくれるはずだ。
左近には昨日の夕方に、全てを話してある。そして、白部は平村と仲直りしたこと、イジメはやめることも伝えている。
話の最後に俺は左近に提案した。
この一件の決着の方法は俺に一任して欲しいと。
左近としては平村のイジメが解決すればそれでいいのだろう。二つ返事でOKをもらっている。
伊藤との約束は果たした。後は、白部と平村と交わした約束を護らなければならない。
その為に、この事件の真相を明らかにする必要がある。
腕時計盗難事件はなぜ、起こったのか?
この事件の黒幕は誰なのか?
その答えを俺は知っている。だが、まだ二人には話していない。なぜなら、事実確認が出来ていないからだ。
だから直接、今から黒幕に問いただすのだ。
「藤堂先輩。私も最後までこの事件を見届けてもいいですか?」
上春は力強い眼差しで真っ直ぐ俺を見つめてくる。
上春には世話になった。上春だけでなく朝乃宮も力を貸してくれた。
突発的なコンビだったが、それでも、協力してここまでくることができた。俺一人では絶対に真実にたどり着く事が出来なかった。
俺は目の前の、小さな頼りになる協力者と向き合い、感謝の念を込めて頷く。
「もちろんだ。俺達が白部さん達に出来る最後の事をしよう」
事件の幕引きは白部達に任せたいと思う。俺達風紀委員はそれを円滑に終わらせるために助力するだけ。
俺の考え通りなら、このままだとうまくいかない。だから、力ずくでも俺達の望む結果へ導いてみせる。ハッピーエンドで終わらせる為に。
「そろそろ、時間だよ正道。待ち合わせ場所は正道のご要望の場所にしておいたから」
「恩に着る」
俺は風紀委員室を出る前に、左近からペンと小型のスピーカーを借り受ける。
ペンは俺の胸ポケットに、スピーカーは鞄の中に入れ、風紀委員室を出て行った。
「あ、あの藤堂先輩。ペンとスピーカーなんて何に使うんですか?」
「ただの保険だ」
「?」
使わないに越したことはないが、最悪のケースを想定して準備したのが、このペンとスピーカーだ。
もし、俺の想定した展開になれば、この二つの道具を使うことになるのだが、なるべくなら使いたくないし、上春に話すのは気が引ける。
俺はそれ以上答えず、屋上へと向かう。
上春は何か言いたげだったが。
「分かりました、今は聞きません。でも、話し合いが終わったら教えてくれませんか?」
「ああっ、約束する」
上春はこれ以上、追求してくることはなかった。俺は上春に感謝しつつ、道具を使うことがないよう祈りつつ、屋上のドアを開けた。
屋上には誰もいない。涼しい風が俺達を迎えてくれる。今日も一日、いい天気になりそうだ。
時刻は八時を少し過ぎたほどで、待ち合わせの人物はもうすぐやってくる。その人物こそ、事件の黒幕であり、腕時計盗難事件の首謀者だ。
事件を終わらせる。
その思いを胸に、俺達は相手を黙って待ち続けた。
しばらくして、屋上のドアがゆっくりと開く。
屋上に入ってきた人物は……。
「あざーす、藤堂先輩」
「藤堂先輩、おはようございます」
「おはよう、庄川君、井波戸さん。朝早くからすまないな」
俺が左近にお願いして呼び出した人物は、庄川と井波戸だ。
二人は途中で帰ってしまったので、司波達の会合のことを知らない。司波達から語られた事実を知らない。
俺は二人に昨日の会合のことを話すと共に、もう一つの謎について解き明かし、真実を聞き出すつもりだ。
その準備はしてきた。後は実施するだけ。
「別にいいわよ。それより、教えてくれるんでしょうね? 事件の真相を」
「そうっすよ! どうして、俺達から帰った後に判明したんですか! ずるいっすよ!」
左近は二人に腕時計盗難事件の真相が分かったので、この屋上に来て欲しいと連絡し、この時間に呼び出したのだ。
二人の個人情報をどこで手に入れたのかは聞かない方がいいのだろう。蛇の道は蛇と言うしな。
「まあまあ、落ち着いてください、二人とも。今から藤堂先輩がちゃんと話してくれますから」
上春は二人をなだめ、俺にウインクしてみせた。俺は笑顔で受け止める。
さあ、始めようか。腕時計盗難事件の真相を。
俺は二人に、昨日の会合について語った。
昼ご飯を終えた後、俺は自分の推理を検証し、間違いないことを確かめた。
その上で、俺は平村にお願いして、司波と髙品が来るのを校庭で待ち続けていた。
平村と白部には事件の事で話したいことがあるので、司波と髙品を呼んで欲しいとしか言っていない。詳しいことは二人が来てから話すと言い含めている。
俺が平村達に説明しなかった理由は、なるべくなら司波達の口から真実を話して欲しかったからだ。
平村と白部、司波、髙品は親友同士だった。だからこそ、真実をありのまま、話して欲しい。
俺達の間には緊張感が漂い、誰も話をしない。
俺は目をつぶり、考えをまとめる。
大丈夫だ……トリックは分かった。いけるはずだ。
問題は……事実を知った後、四人の仲がどうなってしまうのかだ。
四人とも親友同士だった、それが腕時計盗難事件のせいでバラバラになってしまった。
バラバラになったつながりは元に戻るのか? それとも、修復できないのか?
見てみたい……平村達の絆を……強い絆を……。
「藤堂はん……分かってます?」
朝乃宮の声に我に返る。
朝乃宮の瞳が語っていた。また同じ過ちを繰り返すのかと。
「……分かってる。利用するつもりなんてない。平村さんと白部さんの為に行動するつもりだ」
「それならええんですけど」
今回は二人のために行動することを決めている。それが伊藤との約束だからな、破るわけにはいかないだろ?
俺は一度目をつぶり、心を落ち着かせる。
大丈夫だ……問題ない。
彼女達の事を考え、行動する。俺の願望なんて二の次だ。
しばらくして、目的の人物がやってきた。
司波莉音と髙品瑠々。
司波莉音はくせ毛のあるショートカット、ぱっちりとした力強い瞳をしたボーイッシュな雰囲気を持つ女子だ。ショートパンツからみせる健康的な足は、陸上で鍛えられた力強さがある。
髙品瑠々は真逆で、腰まであるしなやかな髪とくりっとした瞳、全体的に線の細い女子だ。ロングスカートに白のニット姿はシンプルだがうまく着こなしている。
二人の表情はこわばっている。白部と平村も戸惑いを隠せずにいた。
一年前までは親友同士だった者が集まったのに、雰囲気は重苦しい。ここに集まった理由が同窓会ではなく、一年前の事件の事だから。五人の仲が壊れてしまった原因となるものだったから。
このまま黙り込んでも話は進まない。
俺は司波と髙品に声をかける。
「司波さんと髙品さんですね? 私は藤堂と申します。訳あって一年前に起こった腕時計盗難事件を調査しています。この事件を解くカギとして、お二人をここへお呼びいたしました」
司波と髙品は警戒したような目つきで俺を見つめている。部外者が一年前の事件を調べていることを不審に思っているのだろう。
「私が藤堂先輩にお願いしたの。あの事件、やっぱり納得がいかない。真相をはっきりとさせておきたいから」
白部がフォローしてくれたおかげで、司波達の視線は白部と平村に向けられる。
さて、どう切り出すか。
いきなり、核心を突くべきか?
それとも、司波達の口から真相を語ってくれることを期待するべきか?
司波達には事件の事で話したいことがあるとだけ伝えているだけだ。だから、真相をとぼけられる可能性がある。
その場合、俺の推理をぶつけるしかないのだが、一年前のことなので物的証拠はない。俺の憶測の域となるので、二人が否定されたらおしまいだ。
それでも、俺はここで白部以外にも犯行は可能だったことを証明したい。白部と平村のわだかまりを解消しておきたい。
俺が最初に口にした言葉は……。
「司波さん、髙品さん。二人に言っておきたいことはないか?」
俺は二人の良心に賭けてみた。
二人が白部と平村を今でも友と思ってくれているのなら、全てを話してくれるはずだ。そんな希望的観測にこの場を委ねてみたのだ。
らしくない。自分でもそう思う。
いつもなら、俺は二人がこの事件に大きく関わっていると確信しているので、最初から事実を叩きつけることから始めていたはずだ。
なぜ、その結論に至ったかを検証と証拠を合わせて説明し、相手に認めさせる。証拠がなければ、トラップを仕掛け、相手の口から自分が犯人だと言わせ、言質を取る。
相手がどうして事件を起こしてしまったのか、動機を確認することなく、罪を犯した生徒を先生方に引き渡し、罰を与えてもらう。
加害者と被害者の気持ちなど考えず、ただ事実を優先させてきたのが、俺のやり方だった。
しかし、今回は違った。
平村と白部の為に……そして、加害者である二人の事も考えて行動している。
頼む……話してくれ……お前達の口から真実を……。
お前達がまだ、平村達を友だと思っているのなら、ちゃんと話してくれ。
俺の願いは司波達に届くのか?
心の中で必死に祈りつつ、司波達が話すのをじっと待ち続けた。
司波と髙品は思い詰めた顔のまま、何も話さない。時間だけが過ぎていく。
しばらくして、二人が口にした言葉は……。
「正道、手はずは整えておいたから。思う存分やってきなよ」
「……別に話し合いをするだけだ。まあ、相手次第だが」
俺と上春、朝乃宮、左近は朝方、風紀委員室でこの事件最後の打ち合わせをしていた。
全てを終わらせるため、対峙しなければならない相手がいる。その相手と話をするため、俺は左近の協力を要請した。
左近はすぐさま手配をしてくれた。今日の朝、屋上にヤツらは来てくれるはずだ。
左近には昨日の夕方に、全てを話してある。そして、白部は平村と仲直りしたこと、イジメはやめることも伝えている。
話の最後に俺は左近に提案した。
この一件の決着の方法は俺に一任して欲しいと。
左近としては平村のイジメが解決すればそれでいいのだろう。二つ返事でOKをもらっている。
伊藤との約束は果たした。後は、白部と平村と交わした約束を護らなければならない。
その為に、この事件の真相を明らかにする必要がある。
腕時計盗難事件はなぜ、起こったのか?
この事件の黒幕は誰なのか?
その答えを俺は知っている。だが、まだ二人には話していない。なぜなら、事実確認が出来ていないからだ。
だから直接、今から黒幕に問いただすのだ。
「藤堂先輩。私も最後までこの事件を見届けてもいいですか?」
上春は力強い眼差しで真っ直ぐ俺を見つめてくる。
上春には世話になった。上春だけでなく朝乃宮も力を貸してくれた。
突発的なコンビだったが、それでも、協力してここまでくることができた。俺一人では絶対に真実にたどり着く事が出来なかった。
俺は目の前の、小さな頼りになる協力者と向き合い、感謝の念を込めて頷く。
「もちろんだ。俺達が白部さん達に出来る最後の事をしよう」
事件の幕引きは白部達に任せたいと思う。俺達風紀委員はそれを円滑に終わらせるために助力するだけ。
俺の考え通りなら、このままだとうまくいかない。だから、力ずくでも俺達の望む結果へ導いてみせる。ハッピーエンドで終わらせる為に。
「そろそろ、時間だよ正道。待ち合わせ場所は正道のご要望の場所にしておいたから」
「恩に着る」
俺は風紀委員室を出る前に、左近からペンと小型のスピーカーを借り受ける。
ペンは俺の胸ポケットに、スピーカーは鞄の中に入れ、風紀委員室を出て行った。
「あ、あの藤堂先輩。ペンとスピーカーなんて何に使うんですか?」
「ただの保険だ」
「?」
使わないに越したことはないが、最悪のケースを想定して準備したのが、このペンとスピーカーだ。
もし、俺の想定した展開になれば、この二つの道具を使うことになるのだが、なるべくなら使いたくないし、上春に話すのは気が引ける。
俺はそれ以上答えず、屋上へと向かう。
上春は何か言いたげだったが。
「分かりました、今は聞きません。でも、話し合いが終わったら教えてくれませんか?」
「ああっ、約束する」
上春はこれ以上、追求してくることはなかった。俺は上春に感謝しつつ、道具を使うことがないよう祈りつつ、屋上のドアを開けた。
屋上には誰もいない。涼しい風が俺達を迎えてくれる。今日も一日、いい天気になりそうだ。
時刻は八時を少し過ぎたほどで、待ち合わせの人物はもうすぐやってくる。その人物こそ、事件の黒幕であり、腕時計盗難事件の首謀者だ。
事件を終わらせる。
その思いを胸に、俺達は相手を黙って待ち続けた。
しばらくして、屋上のドアがゆっくりと開く。
屋上に入ってきた人物は……。
「あざーす、藤堂先輩」
「藤堂先輩、おはようございます」
「おはよう、庄川君、井波戸さん。朝早くからすまないな」
俺が左近にお願いして呼び出した人物は、庄川と井波戸だ。
二人は途中で帰ってしまったので、司波達の会合のことを知らない。司波達から語られた事実を知らない。
俺は二人に昨日の会合のことを話すと共に、もう一つの謎について解き明かし、真実を聞き出すつもりだ。
その準備はしてきた。後は実施するだけ。
「別にいいわよ。それより、教えてくれるんでしょうね? 事件の真相を」
「そうっすよ! どうして、俺達から帰った後に判明したんですか! ずるいっすよ!」
左近は二人に腕時計盗難事件の真相が分かったので、この屋上に来て欲しいと連絡し、この時間に呼び出したのだ。
二人の個人情報をどこで手に入れたのかは聞かない方がいいのだろう。蛇の道は蛇と言うしな。
「まあまあ、落ち着いてください、二人とも。今から藤堂先輩がちゃんと話してくれますから」
上春は二人をなだめ、俺にウインクしてみせた。俺は笑顔で受け止める。
さあ、始めようか。腕時計盗難事件の真相を。
俺は二人に、昨日の会合について語った。
昼ご飯を終えた後、俺は自分の推理を検証し、間違いないことを確かめた。
その上で、俺は平村にお願いして、司波と髙品が来るのを校庭で待ち続けていた。
平村と白部には事件の事で話したいことがあるので、司波と髙品を呼んで欲しいとしか言っていない。詳しいことは二人が来てから話すと言い含めている。
俺が平村達に説明しなかった理由は、なるべくなら司波達の口から真実を話して欲しかったからだ。
平村と白部、司波、髙品は親友同士だった。だからこそ、真実をありのまま、話して欲しい。
俺達の間には緊張感が漂い、誰も話をしない。
俺は目をつぶり、考えをまとめる。
大丈夫だ……トリックは分かった。いけるはずだ。
問題は……事実を知った後、四人の仲がどうなってしまうのかだ。
四人とも親友同士だった、それが腕時計盗難事件のせいでバラバラになってしまった。
バラバラになったつながりは元に戻るのか? それとも、修復できないのか?
見てみたい……平村達の絆を……強い絆を……。
「藤堂はん……分かってます?」
朝乃宮の声に我に返る。
朝乃宮の瞳が語っていた。また同じ過ちを繰り返すのかと。
「……分かってる。利用するつもりなんてない。平村さんと白部さんの為に行動するつもりだ」
「それならええんですけど」
今回は二人のために行動することを決めている。それが伊藤との約束だからな、破るわけにはいかないだろ?
俺は一度目をつぶり、心を落ち着かせる。
大丈夫だ……問題ない。
彼女達の事を考え、行動する。俺の願望なんて二の次だ。
しばらくして、目的の人物がやってきた。
司波莉音と髙品瑠々。
司波莉音はくせ毛のあるショートカット、ぱっちりとした力強い瞳をしたボーイッシュな雰囲気を持つ女子だ。ショートパンツからみせる健康的な足は、陸上で鍛えられた力強さがある。
髙品瑠々は真逆で、腰まであるしなやかな髪とくりっとした瞳、全体的に線の細い女子だ。ロングスカートに白のニット姿はシンプルだがうまく着こなしている。
二人の表情はこわばっている。白部と平村も戸惑いを隠せずにいた。
一年前までは親友同士だった者が集まったのに、雰囲気は重苦しい。ここに集まった理由が同窓会ではなく、一年前の事件の事だから。五人の仲が壊れてしまった原因となるものだったから。
このまま黙り込んでも話は進まない。
俺は司波と髙品に声をかける。
「司波さんと髙品さんですね? 私は藤堂と申します。訳あって一年前に起こった腕時計盗難事件を調査しています。この事件を解くカギとして、お二人をここへお呼びいたしました」
司波と髙品は警戒したような目つきで俺を見つめている。部外者が一年前の事件を調べていることを不審に思っているのだろう。
「私が藤堂先輩にお願いしたの。あの事件、やっぱり納得がいかない。真相をはっきりとさせておきたいから」
白部がフォローしてくれたおかげで、司波達の視線は白部と平村に向けられる。
さて、どう切り出すか。
いきなり、核心を突くべきか?
それとも、司波達の口から真相を語ってくれることを期待するべきか?
司波達には事件の事で話したいことがあるとだけ伝えているだけだ。だから、真相をとぼけられる可能性がある。
その場合、俺の推理をぶつけるしかないのだが、一年前のことなので物的証拠はない。俺の憶測の域となるので、二人が否定されたらおしまいだ。
それでも、俺はここで白部以外にも犯行は可能だったことを証明したい。白部と平村のわだかまりを解消しておきたい。
俺が最初に口にした言葉は……。
「司波さん、髙品さん。二人に言っておきたいことはないか?」
俺は二人の良心に賭けてみた。
二人が白部と平村を今でも友と思ってくれているのなら、全てを話してくれるはずだ。そんな希望的観測にこの場を委ねてみたのだ。
らしくない。自分でもそう思う。
いつもなら、俺は二人がこの事件に大きく関わっていると確信しているので、最初から事実を叩きつけることから始めていたはずだ。
なぜ、その結論に至ったかを検証と証拠を合わせて説明し、相手に認めさせる。証拠がなければ、トラップを仕掛け、相手の口から自分が犯人だと言わせ、言質を取る。
相手がどうして事件を起こしてしまったのか、動機を確認することなく、罪を犯した生徒を先生方に引き渡し、罰を与えてもらう。
加害者と被害者の気持ちなど考えず、ただ事実を優先させてきたのが、俺のやり方だった。
しかし、今回は違った。
平村と白部の為に……そして、加害者である二人の事も考えて行動している。
頼む……話してくれ……お前達の口から真実を……。
お前達がまだ、平村達を友だと思っているのなら、ちゃんと話してくれ。
俺の願いは司波達に届くのか?
心の中で必死に祈りつつ、司波達が話すのをじっと待ち続けた。
司波と髙品は思い詰めた顔のまま、何も話さない。時間だけが過ぎていく。
しばらくして、二人が口にした言葉は……。
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