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ある日、突然。
お絵描き大会 ★
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私、丸山 柚花、カレンダホテルでウェディングプランナーをしている。
他人の結婚には、偉そうに口を出し、積極的に行動をするが、自分は彼氏すらいない有り様だ。
以前の私は、いつしか王子様が迎えに来てくれるなどと、妄想を抱いていた事もあった。
そして、とうとう本物の王子様のような智也さんという男性が現れてくれたのだ!
本来ならば、二つ返事で智也さんの胸に飛び込むべきところを何を血迷ったか、私は交際を断ってしまった。
余りにも私には、勿体ないイケメンの智也さんだから、気が引けてしまったのだ。
色々と考えてしまう お年頃の私は、チャンスを棒に振ってしまったのだった。
もしかしたら、バチが当たるかもしれないな……。
……………………
ここは、カレンダホテルのブライダル部のスタッフルーム。
「さあ、先日の宿題の発表会をしましょう。
外崎さん、お休みのところ悪いわね。
まあ、私もそうなんだけどね!
では、プレゼンを始めて下さい。
丸山さんから、いってみましょうか」
倉田チーフが私を指名した。
「はい、前もって言っておきますが、私は絵が苦手だから、上手く描けませんでした!
皆さん、我慢して見て下さい。
お願いします。では、始めます」
柚花は、4枚の画用紙に絵を描いてきたが、取り敢えず、身振り手振りで説明をする。
「カレンダホテルの文字を映してから、噴水広場をバンと映して、癒しの小道を通って行くと、チャペルがドーン!
はい、こちらです」
柚花は、1枚目を見せた。
(これは、どこのチャペル?
うちのチャペルではない!
この絵は全然、似ていない!)
この場にいる全員が思ったが、口には出さない。
皆んなの反応は、まあ、頷く程度だから、悪くないのかも?
まっ、超適当に見えますけど、私としては頑張りましたよ!
「次にチャペル前で、新婦は母にベールダウンしてもらい、父と共にバージンロードを歩きます。
これまで両親にベールに包まれるように守られ、大切に育てられてきた新婦を新郎に託します。
ここで、両親の表情をズームイン。
そして、新婦両親からの思いを受け取り、新郎が新婦のベールを優しくオープンします。
今、2人の垣根が取り除かれる!
これから2人の世界が始まってゆくのです!
こちらです、じゃん」
「ぶっ、ぶっはっはっ」
外崎さん、野村さん、軽米さんが吹き出して笑った……。
「ひぃ、そ、そら豆……こけし……はっはっは、笑える……ひっひっひ」
外崎は、涙を流して笑っている。
彼のツボにはまったようだ。
「こら、外崎さん、笑い過ぎですよ。
あなたは、これからなんだから!人のこと笑っていられないでしょう?
さあ、丸山さん、続けて!」
倉田チーフに注意をされて、手で口を隠す外崎だった。
「はい、うんんっ。続けます。
次は、和装の2人、神前式を行うシーンです。
おふたりらしい、結婚式の形を自由に選んでもらえることが、カレンダホテルの売りですから、その思いをこのシーンに込めました。じゃん」
(今度は、のっぺら坊だ……面白過ぎだ!でも、笑ってはいけない……)
外崎、野村、軽米は、必死に笑いを堪えている。
ずっと黙っているのは、倉田チーフと緑川さんだ。
倉田チーフは、ともかく。緑川さんは、思いやりがあるのね。
見直したわ。笑わないでいてくれて、ありがとう!
「それから、最後はカレンダホテルの中、大きな花瓶をドンとアップして、ロビー、シャンデリアをサッと流して、ホテルをバックに私達がご挨拶。こちらです。
スタッフ全員で、お待ちしておりますと言います。以上です」
(今度は、まるに針金の私たちだ!)
そんな風に誰もが思った。
「あ、とても楽しかったです。いえ、良かったと思います」
軽米さんが言ってくれて、皆が拍手をしてくれた。
よしっ!私にしては良く出来たわ!
笑われても、満足している!
その後、私を笑った3人は、なかなかの絵のセンスを見せつけてくれた。
私を笑わなかった2人の作品は、私以上の面白さだと3人から評価されて、倉田チーフは、ぷりぷり怒り、緑川さんは恥ずかしそうにしていた。
「はい、皆さん、お疲れ様でした。
総じて、皆さんの考えているものは、だいたい同じであるとわかりました。
今から皆さんの絵コンテを持って、協力会社に相談をしてきます。
では、解散しましょう。
外崎さんは、帰っていいですよ。
お休みのところ、ありがとうこざいました。お疲れ様」
こうして、お絵描き大会は終わったのだった。
因みに、外崎さんが考えたものは、自分と野村さんがモデルだと判る花婿、花嫁の似顔絵だった。
それを見た野村さんは、口にこそ出さなかったが、微妙に顏が引きつっていたようだ。
……………………
仕事が終わり、軽米が声を掛けてきた。
「丸山さん、プレゼンのお疲れ様会をしません?
焼肉食べ放題の店がオープンしたんですよ。知ってます?」
「えー、焼肉?どうしようかなぁ。
それにしても、その細さで食欲旺盛なのは、凄いよ。
まさか、前沢さんの前でもガンガン食べているんじゃないでしょうねえ?」
好きな男性の前では、そんなに食べていないだろうと思ったが、一応、聞いてみた。
「えっ?もちろん!食べますよ。
ありのままを見せていないと、疲れちゃいますから!
いつでも私は、自然体でいます。
和希さんは、よく食べるねって!褒めてくれますよ」
そう言って、軽米は微笑んでいた。
褒めてくれていると思っちゃう あなたが可愛いと、私は思います。
本当、軽米さんは可愛い後輩だし、頼もしい友人でもある。
「ねっ、焼肉、一緒に行きましょうよ」
軽米が甘えた声を出した。
「わかった、一緒に行くわよ。
で、どの辺にできたの?」
柚花が軽米に聞いたら、ショッピングモールの中にオープンしたと言った。
「じゃあ、行こうか」
柚花が言い、いつものように別々の車で、食事に向かうのだった。
他人の結婚には、偉そうに口を出し、積極的に行動をするが、自分は彼氏すらいない有り様だ。
以前の私は、いつしか王子様が迎えに来てくれるなどと、妄想を抱いていた事もあった。
そして、とうとう本物の王子様のような智也さんという男性が現れてくれたのだ!
本来ならば、二つ返事で智也さんの胸に飛び込むべきところを何を血迷ったか、私は交際を断ってしまった。
余りにも私には、勿体ないイケメンの智也さんだから、気が引けてしまったのだ。
色々と考えてしまう お年頃の私は、チャンスを棒に振ってしまったのだった。
もしかしたら、バチが当たるかもしれないな……。
……………………
ここは、カレンダホテルのブライダル部のスタッフルーム。
「さあ、先日の宿題の発表会をしましょう。
外崎さん、お休みのところ悪いわね。
まあ、私もそうなんだけどね!
では、プレゼンを始めて下さい。
丸山さんから、いってみましょうか」
倉田チーフが私を指名した。
「はい、前もって言っておきますが、私は絵が苦手だから、上手く描けませんでした!
皆さん、我慢して見て下さい。
お願いします。では、始めます」
柚花は、4枚の画用紙に絵を描いてきたが、取り敢えず、身振り手振りで説明をする。
「カレンダホテルの文字を映してから、噴水広場をバンと映して、癒しの小道を通って行くと、チャペルがドーン!
はい、こちらです」
柚花は、1枚目を見せた。
(これは、どこのチャペル?
うちのチャペルではない!
この絵は全然、似ていない!)
この場にいる全員が思ったが、口には出さない。
皆んなの反応は、まあ、頷く程度だから、悪くないのかも?
まっ、超適当に見えますけど、私としては頑張りましたよ!
「次にチャペル前で、新婦は母にベールダウンしてもらい、父と共にバージンロードを歩きます。
これまで両親にベールに包まれるように守られ、大切に育てられてきた新婦を新郎に託します。
ここで、両親の表情をズームイン。
そして、新婦両親からの思いを受け取り、新郎が新婦のベールを優しくオープンします。
今、2人の垣根が取り除かれる!
これから2人の世界が始まってゆくのです!
こちらです、じゃん」
「ぶっ、ぶっはっはっ」
外崎さん、野村さん、軽米さんが吹き出して笑った……。
「ひぃ、そ、そら豆……こけし……はっはっは、笑える……ひっひっひ」
外崎は、涙を流して笑っている。
彼のツボにはまったようだ。
「こら、外崎さん、笑い過ぎですよ。
あなたは、これからなんだから!人のこと笑っていられないでしょう?
さあ、丸山さん、続けて!」
倉田チーフに注意をされて、手で口を隠す外崎だった。
「はい、うんんっ。続けます。
次は、和装の2人、神前式を行うシーンです。
おふたりらしい、結婚式の形を自由に選んでもらえることが、カレンダホテルの売りですから、その思いをこのシーンに込めました。じゃん」
(今度は、のっぺら坊だ……面白過ぎだ!でも、笑ってはいけない……)
外崎、野村、軽米は、必死に笑いを堪えている。
ずっと黙っているのは、倉田チーフと緑川さんだ。
倉田チーフは、ともかく。緑川さんは、思いやりがあるのね。
見直したわ。笑わないでいてくれて、ありがとう!
「それから、最後はカレンダホテルの中、大きな花瓶をドンとアップして、ロビー、シャンデリアをサッと流して、ホテルをバックに私達がご挨拶。こちらです。
スタッフ全員で、お待ちしておりますと言います。以上です」
(今度は、まるに針金の私たちだ!)
そんな風に誰もが思った。
「あ、とても楽しかったです。いえ、良かったと思います」
軽米さんが言ってくれて、皆が拍手をしてくれた。
よしっ!私にしては良く出来たわ!
笑われても、満足している!
その後、私を笑った3人は、なかなかの絵のセンスを見せつけてくれた。
私を笑わなかった2人の作品は、私以上の面白さだと3人から評価されて、倉田チーフは、ぷりぷり怒り、緑川さんは恥ずかしそうにしていた。
「はい、皆さん、お疲れ様でした。
総じて、皆さんの考えているものは、だいたい同じであるとわかりました。
今から皆さんの絵コンテを持って、協力会社に相談をしてきます。
では、解散しましょう。
外崎さんは、帰っていいですよ。
お休みのところ、ありがとうこざいました。お疲れ様」
こうして、お絵描き大会は終わったのだった。
因みに、外崎さんが考えたものは、自分と野村さんがモデルだと判る花婿、花嫁の似顔絵だった。
それを見た野村さんは、口にこそ出さなかったが、微妙に顏が引きつっていたようだ。
……………………
仕事が終わり、軽米が声を掛けてきた。
「丸山さん、プレゼンのお疲れ様会をしません?
焼肉食べ放題の店がオープンしたんですよ。知ってます?」
「えー、焼肉?どうしようかなぁ。
それにしても、その細さで食欲旺盛なのは、凄いよ。
まさか、前沢さんの前でもガンガン食べているんじゃないでしょうねえ?」
好きな男性の前では、そんなに食べていないだろうと思ったが、一応、聞いてみた。
「えっ?もちろん!食べますよ。
ありのままを見せていないと、疲れちゃいますから!
いつでも私は、自然体でいます。
和希さんは、よく食べるねって!褒めてくれますよ」
そう言って、軽米は微笑んでいた。
褒めてくれていると思っちゃう あなたが可愛いと、私は思います。
本当、軽米さんは可愛い後輩だし、頼もしい友人でもある。
「ねっ、焼肉、一緒に行きましょうよ」
軽米が甘えた声を出した。
「わかった、一緒に行くわよ。
で、どの辺にできたの?」
柚花が軽米に聞いたら、ショッピングモールの中にオープンしたと言った。
「じゃあ、行こうか」
柚花が言い、いつものように別々の車で、食事に向かうのだった。
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