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落ち着ける場所
愛されたい?
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恋人同士なら互いに愛し愛され、均衡がとれた状態が理想的な形だろう。
だが、遊具のシーソーをするように片方に重みがある恋愛をしている人もいるはずだ。
愛する方がいいのか?
愛される方がいいのか?
それは、相手に好意をもっている前提ではあるが、愛される方が幸せなのかもしれない。
但し、愛され過ぎて束縛を受けるのは勘弁だ。
愛する方にも節度というものを持ってもらいたいし、愛される方も調子に乗って傲らないで頂きたい。
想いのバランスは、なかなか難しいものがある。
……………………
さて、本日は午後より合同説明会。
「丸山さん、ドレスが良くお似合いですね。では、よろしくお願いします」
柚花は、肩を露出しない、程よくふんわりしたAラインの白いウェディングドレスを着ていた。
手には赤い薔薇のブーケを持っている。
「原口さんこそ、その白いタキシードが素敵です。
こちらこそ、よろしくお願いします」
2人は、腕を組み会場へと入って行く。
「こちらのドレスは、体型に自信のない方でも合う、Aラインドレスと言われるものです。
それと、こちらにある お姫様が着るような プリンセスラインドレスもおすすめです。
どちらも恥ずかしいと感じる痩せ型の方には このスレンダーラインドレスはいかがでしょうか?」
倉田チーフは、マネキンに着せてあるドレスを説明している。
(柚、こんなところで、君のドレス姿を見ることになるとは、夢にも思わなかった。
今、君は幸せでいるのだろうか?
俺が言える立場にないが、幸せでいてほしい)
ユキ、私を見ていますか?
私のドレス姿を綺麗だと、振って勿体無いことをしたと少しでも思ってくれますか?
そんなことをチラッとだけでも、思ってくれたら、昔の私の気持ちが救われるのに。
あっ、ユキ、冗談だよ。
私には、あなた以上に大切な存在ができたから、今なら言えそうだよ。
あなたの裏切りを とっくに許しているんだよ……ってね。
そんな事を思って、柚花はユキの方を見た。
ユキは奥さまと話しながら、こちらを見ていた。
……………………
婚礼衣装のお披露目が終わり、ブライズルームに原口と柚花は戻り、着替えて小休憩をする。
「原口さん、お疲れ様でした。
今日、来て下さったお客様がこの企画に参加してくださるといいですね」
「そうですね。是非、そうしてもらいたいですね。
そうだ、CMは出来上がりましたか?」
原口が聞いた。
「はい、出来ました。
もうすぐ試写会をします。
って言っても、すぐに終わりますけどね。ふふっ、短いですから!」
「丸山さんも出演しているんでしょう?
見るのを楽しみにしています」
「はい、いろいろと出演していますから、お楽しみに!あ、でも恥ずかしいです……」
合同説明会に来て頂いたお客様のほとんどが、挙式&旅行に参加してくれることになり、原口さんをはじめスタッフ一同は、胸をなでおろしていた。
「倉田さん、ひとまず成功ということで、皆んなで食事に行きませんか?」
原口さんは、部下の野本さんと藤井さんという女性の部下を連れて来ていた。
「あー、私、今晩、約束があるので若い人たちだけで行って下さい。
すみません。
丸山さん、野村さん、緑川さん、行って来なさいね」
うわっ、問答無用で言われた!
「はいっ」
柚花をはじめ3人は、元気に返事をした。
……………………
柚花たちは、食事場所を思案した結果、カレンダホテルの中華レストランに決定した。
「では、また、後で来ます」
原口たちは会社に戻って行った。
一緒に見送った野村さんが言う。
「今日の丸山さん、原口さんと とってもお似合いでしたよ。年齢的にも しっくりいく感じだったし。
原口さん、何気にカッコいいですよね。
大人の男性の色気みたいなの感じます。
今晩、丸山さんといいムードになっちゃったりして!」
「こらっ!野村さん、私には彼がいるんだから、変な事を言わないでよ!」
「えー、彼氏さん出来たんですか?
もしかして、私の知っている人ですか?
あ、ニヤニヤしないで教えて下さいよ」
「さあ?どうかな?」
柚花は、そう濁してブライダルサロンへと戻って行った。
……………………
それから数日後、カレンダホテルのスタッフ達と協力者を招いて、簡単なCMの試写会が行われた。
ほんの少しの時間なので、スタッフ達は仕事の合間に見に来たのだった。
「あっ、たっ君、前沢さん、今日はわざわざ お呼びしてすみません。
すぐに終わっちゃいますから、自分の所をチェックして下さいね」
「よし!じっくり見ちゃうよ。なあ、匠海!」
「僕は、丸山さんがどこに映っているか探すよ!いろいろと出てるでしょ?」
「うん、そうなの。丸山を探せ!って、やだ、恥ずかしいなぁ。じゃあ、また」
今日は、狭い会場にホテルのスタッフ達も沢山来ているから、人がぎっしりいる感じだ。
「丸山さん、来ましたよ」
「あっ、原口さん、いらっしゃいませ。先日は御馳走様でした。
野本さん、藤井さんも いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ」
柚花は、席に案内した。
「丸山さん、キョロキョロして落ち着きがありませんけど?
どうしたんですか?」
「あ、軽米さん。えっ、そうかな?
皆んながCMを見ると思うと恥ずかしいような、でも、見て欲しいようなドキドキするんだよね」
「私も!なんたって私、ナレーションしていますから!和希さんが見ていると思うとドキドキなんです!」
軽米は、頬をほんのりとピンクに染めて言った。
「私たちの思いが数分に込められているけれど、皆んなに伝わればいいんだけど。どうかしらね?」
そう言い残し、柚花は会場から出たのだった。
「丸山さん、試写会は始まりましたか?」
「あ……支配人、もうすぐ始まります」
中に行きかけた支配人が止まって言う。
「丸山さん?中に入らないんですか?」
「ちょっと、中が暑くて……」
だが、遊具のシーソーをするように片方に重みがある恋愛をしている人もいるはずだ。
愛する方がいいのか?
愛される方がいいのか?
それは、相手に好意をもっている前提ではあるが、愛される方が幸せなのかもしれない。
但し、愛され過ぎて束縛を受けるのは勘弁だ。
愛する方にも節度というものを持ってもらいたいし、愛される方も調子に乗って傲らないで頂きたい。
想いのバランスは、なかなか難しいものがある。
……………………
さて、本日は午後より合同説明会。
「丸山さん、ドレスが良くお似合いですね。では、よろしくお願いします」
柚花は、肩を露出しない、程よくふんわりしたAラインの白いウェディングドレスを着ていた。
手には赤い薔薇のブーケを持っている。
「原口さんこそ、その白いタキシードが素敵です。
こちらこそ、よろしくお願いします」
2人は、腕を組み会場へと入って行く。
「こちらのドレスは、体型に自信のない方でも合う、Aラインドレスと言われるものです。
それと、こちらにある お姫様が着るような プリンセスラインドレスもおすすめです。
どちらも恥ずかしいと感じる痩せ型の方には このスレンダーラインドレスはいかがでしょうか?」
倉田チーフは、マネキンに着せてあるドレスを説明している。
(柚、こんなところで、君のドレス姿を見ることになるとは、夢にも思わなかった。
今、君は幸せでいるのだろうか?
俺が言える立場にないが、幸せでいてほしい)
ユキ、私を見ていますか?
私のドレス姿を綺麗だと、振って勿体無いことをしたと少しでも思ってくれますか?
そんなことをチラッとだけでも、思ってくれたら、昔の私の気持ちが救われるのに。
あっ、ユキ、冗談だよ。
私には、あなた以上に大切な存在ができたから、今なら言えそうだよ。
あなたの裏切りを とっくに許しているんだよ……ってね。
そんな事を思って、柚花はユキの方を見た。
ユキは奥さまと話しながら、こちらを見ていた。
……………………
婚礼衣装のお披露目が終わり、ブライズルームに原口と柚花は戻り、着替えて小休憩をする。
「原口さん、お疲れ様でした。
今日、来て下さったお客様がこの企画に参加してくださるといいですね」
「そうですね。是非、そうしてもらいたいですね。
そうだ、CMは出来上がりましたか?」
原口が聞いた。
「はい、出来ました。
もうすぐ試写会をします。
って言っても、すぐに終わりますけどね。ふふっ、短いですから!」
「丸山さんも出演しているんでしょう?
見るのを楽しみにしています」
「はい、いろいろと出演していますから、お楽しみに!あ、でも恥ずかしいです……」
合同説明会に来て頂いたお客様のほとんどが、挙式&旅行に参加してくれることになり、原口さんをはじめスタッフ一同は、胸をなでおろしていた。
「倉田さん、ひとまず成功ということで、皆んなで食事に行きませんか?」
原口さんは、部下の野本さんと藤井さんという女性の部下を連れて来ていた。
「あー、私、今晩、約束があるので若い人たちだけで行って下さい。
すみません。
丸山さん、野村さん、緑川さん、行って来なさいね」
うわっ、問答無用で言われた!
「はいっ」
柚花をはじめ3人は、元気に返事をした。
……………………
柚花たちは、食事場所を思案した結果、カレンダホテルの中華レストランに決定した。
「では、また、後で来ます」
原口たちは会社に戻って行った。
一緒に見送った野村さんが言う。
「今日の丸山さん、原口さんと とってもお似合いでしたよ。年齢的にも しっくりいく感じだったし。
原口さん、何気にカッコいいですよね。
大人の男性の色気みたいなの感じます。
今晩、丸山さんといいムードになっちゃったりして!」
「こらっ!野村さん、私には彼がいるんだから、変な事を言わないでよ!」
「えー、彼氏さん出来たんですか?
もしかして、私の知っている人ですか?
あ、ニヤニヤしないで教えて下さいよ」
「さあ?どうかな?」
柚花は、そう濁してブライダルサロンへと戻って行った。
……………………
それから数日後、カレンダホテルのスタッフ達と協力者を招いて、簡単なCMの試写会が行われた。
ほんの少しの時間なので、スタッフ達は仕事の合間に見に来たのだった。
「あっ、たっ君、前沢さん、今日はわざわざ お呼びしてすみません。
すぐに終わっちゃいますから、自分の所をチェックして下さいね」
「よし!じっくり見ちゃうよ。なあ、匠海!」
「僕は、丸山さんがどこに映っているか探すよ!いろいろと出てるでしょ?」
「うん、そうなの。丸山を探せ!って、やだ、恥ずかしいなぁ。じゃあ、また」
今日は、狭い会場にホテルのスタッフ達も沢山来ているから、人がぎっしりいる感じだ。
「丸山さん、来ましたよ」
「あっ、原口さん、いらっしゃいませ。先日は御馳走様でした。
野本さん、藤井さんも いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ」
柚花は、席に案内した。
「丸山さん、キョロキョロして落ち着きがありませんけど?
どうしたんですか?」
「あ、軽米さん。えっ、そうかな?
皆んながCMを見ると思うと恥ずかしいような、でも、見て欲しいようなドキドキするんだよね」
「私も!なんたって私、ナレーションしていますから!和希さんが見ていると思うとドキドキなんです!」
軽米は、頬をほんのりとピンクに染めて言った。
「私たちの思いが数分に込められているけれど、皆んなに伝わればいいんだけど。どうかしらね?」
そう言い残し、柚花は会場から出たのだった。
「丸山さん、試写会は始まりましたか?」
「あ……支配人、もうすぐ始まります」
中に行きかけた支配人が止まって言う。
「丸山さん?中に入らないんですか?」
「ちょっと、中が暑くて……」
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