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番外編 3
基本は大事
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柚花と軽米は、カレンダホテルのレストランで、遅いランチをしている。
そこで突然、軽米が結婚をしたくない!と言い出したから柚花は慌てた。
「ちょっと軽米さん、冷静になろうか。
あのね、結婚目前になると、誰しも不安になるのは当然よ。
この人でいい?って自問自答が始まるものだから。
私もそうだったけど、思い切って……」
「あー」
軽米が柚花の言葉を遮った。
「分かっています、言ってみただけです!
困らせて、すみません。
この先、上手くやっていけるのか、不安しか無くて……。
でも、大丈夫です。
ちゃんとに、婚礼式をしますから」
「いや、無理に結婚するのは良くないけど……。
ほら、育ってきた環境が違うから、何かと食い違いがあるものよ。
特に前沢さんは大富豪育ちだし、生活水準が高くて、軽米さんとは感覚が違うかも知れないけど。
どんなに小さな事でも、2人で話し合えば何とか上手くいくと思うから。
今だって、2人で節約生活をしているでしょ」
軽米の気持ちを何とか上向きにさせようと、柚花は必死だ。
「あっ、今まで話してませんでしたが。
実は、私の祖父はプチ富豪なので、生活水準的には、実家も似たようなものかと。
それと、祖父と和希さんの祖父が、なんと友人同士で、私達、偶然お見合いをしたこともありました。
だからこの結婚に、両家は大賛成してくれています」
(えっ、お見合い?初耳だわ。
は?毎日、節約生活をしている軽米さんなのに、実家は金持ちだったの?
なら、家は建てて貰えばいいのに。
両家が良好な関係なら、何も心配はないでしょ?
突っ込み所、満載だけど……)
「お見合いとかの事は気になるけど、今は置いておくわ。
……そう、似た環境で育ったなら、前沢家に上手く馴染めると思うんだけど?
不安に感じなくても、きっと大丈夫だと思うわ」
「あっ、そうじゃなくて。
向こうのお母様が、料理教室の先生だから、当然、お料理がお上手なんです。
でも私は、一人暮らしをしていても、外食やコンビニお弁当が多かったから、ろくな物が作れません。
節約を始めてからは、納豆を食べてましたし。
和希さんの方が上手なんです……」
「へっ?何だ、そんな事で?
いつだったか、手料理を作ってくれたじゃないの。
あれくらい出来れば、上出来でしょ?」
柚花は、少々、拍子抜けした。
「えー!あれは、炊き込みご飯の素や出汁入り味噌を使った簡単な物です。
でも、時間がかかりましたけど。
柚花さんなら分かってくれると思っていたのに……。
以前、野口シェフから酷い事を言われましたよね?
まあ、私は酷い事は言われてはいませんが、私より和希さんの方が料理上手だなんて、軽く落ち込みます。
同居もどきをしないなら、和希さんに作ってもらえばいいけれど、そうもいかないだろうし……」
「やだ、軽米さん!
嫌な思い出を掘り起こさないでよ。
……そっか、お姑さんが料理の先生なのか。
それは、何だか面倒臭いな。
だったら、貴女のお母さんに教われば?」
「私の母は、忙しい人なんです。
それに、そんなにお料理が得意でもなくて、よく家政婦さんに作ってもらっていました」
「うっ、さすが金持ち……。
なら、しょうがない!
前沢さんの好きな料理を前沢母に教われば?
料理を覚えるし、可愛いお嫁さんと思われるし、一石二鳥でしょ?
そうしたら?」
軽米は、目を細めて柚花を見る。
「……それはダメなんです。
私は、お料理が出来ます!というていでいるので、教えて下さい!なんて言えません。
なので、柚花さんが教え下さい」
「えっ!私が?
そんなの無理に決まっているでしょ!
えーと、手っ取り早く教えてくれるのは……。
あっ、いた!」
柚花が得意顔で話すと、軽米も大きく頷いた。
「なるほど倉田チーフですね。
OKしてくれるでしょうか?
早く相談したいです」
…………………
柚花と軽米がそんな会話をしている事など、何も知らない倉田チーフは、新商品展示会会場にいる。
「倉田さん、こんにちは。
今回は、お1人でいらしたんですか?」
「こんにちは。
原口さんも いらしていたんですね。
はい、私1人で来たので、目ぼしい物を見逃さないように必死です。
皆んなに、掘り出し物を見つけてくる!って言ったので、責任重大なんですよ。ふふふ」
「原口さんの方は、良い物が見つかりましたか?」
「はい、新商品のソフトドリンクコーナーがなかなか良かったです。
あっ、そうだ。
来週の会合について、後で連絡をしますね。
私達は、あちらへ行きます。
では、また」
船会社の原口は、部下の若い男性を連れて来場していた。
(あらら、随分とあっさり行っちゃった……。まあ、いいわ。
ソフトドリンクか……。
ウェルカムドリンクに使えるといいわね。行ってみましょう)
倉田チーフは、ひとしきり飲んで食べて、お腹を満たしつつ、イベントや引き出物に使えそうな物をチェックしていた。
「あっ!」
雑貨のコーナーで、立ち止まった倉田チーフは目を輝かせた。
(えっ、これ。
シャボン玉が作れる装置というかコンパクトで、クルクル回して、誰でも簡単に大量に作れるおもちゃ?みたいな物だわ!あー!これ、いいわね。
リーフレットをもらいましょう)
それからも、精力的に会場を動き回り、幾つかのリーフレットを貰い、満足してカレンダホテルに戻ったのだった。
…………………
「倉田チーフ様、お帰りなさいませ!」
スタッフルームで、待ち構えていた軽米が、とびきりの笑顔で出迎えた。
「あ、ただいま……。なぁに?
軽米さん、一体どうしたの?
はっ!これ以上は、婚礼式の代金は安くは出来ないわよっ!無理よ」
「ち、違います。
倉田チーフに、お料理を教わりたいんです。
もし明日、都合が良ければ、家に来て頂けないでしょうか?
どうかお願いします。
助けて下さい」
「えっ、私が教えるのっ?
いやぁ、私は適当に作っているしね。
困ったな……。
シェフに教わればいいのに……。
うん?
あっ!閃いた!」
「え、閃いた?
お料理が上手くなる方法ですか?」
軽米は、ワクワクして聞いてみた。
「違うわ。仕事よ、仕事のこと。
婚活イベントの代わりに、独身男女クッキング教室イベントをするのよ!」
「ええと、倉田チーフ、そういう婚活イベントを他の所で、当たり前の様にやっていますが……」
「えっ?そうなの?
……でも、いいわ、この案を叩き台にして、皆んなで練ってみましょうよ。
……あ、軽米さん、ごめんなさい。
料理を教えるのよね?
明日ね、いいわよ。
朝、迎えに来てもらっていい?
一緒に買い出しに行きましょう」
「はい、ありがとうございます。
倉田チーフが神様に見えますぅ」
「ふふ、大袈裟ね。
あら、着信……。原口さんだわ。
はい、倉田でございます」
ほんのりと頬を紅葉させた倉田チーフは、電話をしながら、奥にある楕円形テーブルの方へ移動して行った。
(倉田チーフ、閃いた事がそんなに嬉しかったの?頬を染めてたし。
興奮しちゃったのかな?)
電話を切った倉田チーフが、嬉しそうに報告をする。
「来週のソフィア汽船社との会合は、先方に出向くことになったわよ。
新作メニューの試食を兼ねているそうよ。
楽しみね、るん!」
「 ! 」
(は?今、ルン!って言った?
倉田チーフ、どうしたんですか?
ま、まあ、美味しい物が食べられるのなら、私だって……)
「はい、楽しみです!ルン!」
…………………
上機嫌の倉田チーフは、翌日もご機嫌で、軽米に教え始めた。
だが、次第に鬼教官へと変身していく。
「ああ、切り方がなってなーい!
キュウリの太さがバラバラ!
沢庵が繋がっているわよっ!
何事も基本、基本が大事!
はい、やり直して」
「すみません、お料理を教わりたいのですが……」
「まだね、まだよ、まだ!
切るのも、満足に出来ないじゃないのっ!
いい?これから毎日、練習するのよ。
そうだ、出汁の取り方だけ、教えておくわね。
難しい料理は、レシピを見ながら作ればいいから。
私は、素早く出来る料理を教えてあげる。
仕事帰りでもいいから、私の家に寄りなさい」
こうして軽米は、頻繁に倉田チーフの特訓を受けた甲斐あって、料理の手際が良くなり、短時間でお弁当も作れるようになった。
「軽米さんの作ったお弁当、とても美味しかったわよ。
甘い卵焼きと、甘辛醤油の豚肉焼きの味付けがバッチリで、ほうれん草のお浸しもあって良かったわ。
よし、合格!」
「倉田チーフ、ありがとうございました」
「あなたは、なかなか筋がいいわよ。
これからは、冷蔵庫の中にある物で、何か作れるようになると、更にいいと思うわ。頑張って!」
そんな風に言われた軽米は、少し自信がついたようで、結婚をしない!とは、もう言わなくなった。
柚花は胸を撫で下ろし、気になっている事を聞くことにした。
「ねえ、両家がお金持ちなのに、マイホーム資金の援助をしてもらえないの?」
「和希さんのお父様から、前沢家の屋敷に同居をするように望まれたのですが、私達が拒否をして、その代わり援助無しで、庭に家を建てるから、と宣言したので……。
角が立つといけませんので、実家からの援助も無いです」
「なるほど。
私にも言えることだけど、せっかくのマイホームなんだし、楽しみながら住みやすい家を建ててね」
「はい、そうすることにします」
「さて軽米さん、婚礼式が目前よ。
今のノリノリ気分でいきましょう。
軽米様、明日は、エステの予約日ですので、お忘れなく!」
「はい、綺麗になってきまーす!
ははは」
嬉しそうに笑う軽米を見て、柚花も幸せ気分になったのだった。
そこで突然、軽米が結婚をしたくない!と言い出したから柚花は慌てた。
「ちょっと軽米さん、冷静になろうか。
あのね、結婚目前になると、誰しも不安になるのは当然よ。
この人でいい?って自問自答が始まるものだから。
私もそうだったけど、思い切って……」
「あー」
軽米が柚花の言葉を遮った。
「分かっています、言ってみただけです!
困らせて、すみません。
この先、上手くやっていけるのか、不安しか無くて……。
でも、大丈夫です。
ちゃんとに、婚礼式をしますから」
「いや、無理に結婚するのは良くないけど……。
ほら、育ってきた環境が違うから、何かと食い違いがあるものよ。
特に前沢さんは大富豪育ちだし、生活水準が高くて、軽米さんとは感覚が違うかも知れないけど。
どんなに小さな事でも、2人で話し合えば何とか上手くいくと思うから。
今だって、2人で節約生活をしているでしょ」
軽米の気持ちを何とか上向きにさせようと、柚花は必死だ。
「あっ、今まで話してませんでしたが。
実は、私の祖父はプチ富豪なので、生活水準的には、実家も似たようなものかと。
それと、祖父と和希さんの祖父が、なんと友人同士で、私達、偶然お見合いをしたこともありました。
だからこの結婚に、両家は大賛成してくれています」
(えっ、お見合い?初耳だわ。
は?毎日、節約生活をしている軽米さんなのに、実家は金持ちだったの?
なら、家は建てて貰えばいいのに。
両家が良好な関係なら、何も心配はないでしょ?
突っ込み所、満載だけど……)
「お見合いとかの事は気になるけど、今は置いておくわ。
……そう、似た環境で育ったなら、前沢家に上手く馴染めると思うんだけど?
不安に感じなくても、きっと大丈夫だと思うわ」
「あっ、そうじゃなくて。
向こうのお母様が、料理教室の先生だから、当然、お料理がお上手なんです。
でも私は、一人暮らしをしていても、外食やコンビニお弁当が多かったから、ろくな物が作れません。
節約を始めてからは、納豆を食べてましたし。
和希さんの方が上手なんです……」
「へっ?何だ、そんな事で?
いつだったか、手料理を作ってくれたじゃないの。
あれくらい出来れば、上出来でしょ?」
柚花は、少々、拍子抜けした。
「えー!あれは、炊き込みご飯の素や出汁入り味噌を使った簡単な物です。
でも、時間がかかりましたけど。
柚花さんなら分かってくれると思っていたのに……。
以前、野口シェフから酷い事を言われましたよね?
まあ、私は酷い事は言われてはいませんが、私より和希さんの方が料理上手だなんて、軽く落ち込みます。
同居もどきをしないなら、和希さんに作ってもらえばいいけれど、そうもいかないだろうし……」
「やだ、軽米さん!
嫌な思い出を掘り起こさないでよ。
……そっか、お姑さんが料理の先生なのか。
それは、何だか面倒臭いな。
だったら、貴女のお母さんに教われば?」
「私の母は、忙しい人なんです。
それに、そんなにお料理が得意でもなくて、よく家政婦さんに作ってもらっていました」
「うっ、さすが金持ち……。
なら、しょうがない!
前沢さんの好きな料理を前沢母に教われば?
料理を覚えるし、可愛いお嫁さんと思われるし、一石二鳥でしょ?
そうしたら?」
軽米は、目を細めて柚花を見る。
「……それはダメなんです。
私は、お料理が出来ます!というていでいるので、教えて下さい!なんて言えません。
なので、柚花さんが教え下さい」
「えっ!私が?
そんなの無理に決まっているでしょ!
えーと、手っ取り早く教えてくれるのは……。
あっ、いた!」
柚花が得意顔で話すと、軽米も大きく頷いた。
「なるほど倉田チーフですね。
OKしてくれるでしょうか?
早く相談したいです」
…………………
柚花と軽米がそんな会話をしている事など、何も知らない倉田チーフは、新商品展示会会場にいる。
「倉田さん、こんにちは。
今回は、お1人でいらしたんですか?」
「こんにちは。
原口さんも いらしていたんですね。
はい、私1人で来たので、目ぼしい物を見逃さないように必死です。
皆んなに、掘り出し物を見つけてくる!って言ったので、責任重大なんですよ。ふふふ」
「原口さんの方は、良い物が見つかりましたか?」
「はい、新商品のソフトドリンクコーナーがなかなか良かったです。
あっ、そうだ。
来週の会合について、後で連絡をしますね。
私達は、あちらへ行きます。
では、また」
船会社の原口は、部下の若い男性を連れて来場していた。
(あらら、随分とあっさり行っちゃった……。まあ、いいわ。
ソフトドリンクか……。
ウェルカムドリンクに使えるといいわね。行ってみましょう)
倉田チーフは、ひとしきり飲んで食べて、お腹を満たしつつ、イベントや引き出物に使えそうな物をチェックしていた。
「あっ!」
雑貨のコーナーで、立ち止まった倉田チーフは目を輝かせた。
(えっ、これ。
シャボン玉が作れる装置というかコンパクトで、クルクル回して、誰でも簡単に大量に作れるおもちゃ?みたいな物だわ!あー!これ、いいわね。
リーフレットをもらいましょう)
それからも、精力的に会場を動き回り、幾つかのリーフレットを貰い、満足してカレンダホテルに戻ったのだった。
…………………
「倉田チーフ様、お帰りなさいませ!」
スタッフルームで、待ち構えていた軽米が、とびきりの笑顔で出迎えた。
「あ、ただいま……。なぁに?
軽米さん、一体どうしたの?
はっ!これ以上は、婚礼式の代金は安くは出来ないわよっ!無理よ」
「ち、違います。
倉田チーフに、お料理を教わりたいんです。
もし明日、都合が良ければ、家に来て頂けないでしょうか?
どうかお願いします。
助けて下さい」
「えっ、私が教えるのっ?
いやぁ、私は適当に作っているしね。
困ったな……。
シェフに教わればいいのに……。
うん?
あっ!閃いた!」
「え、閃いた?
お料理が上手くなる方法ですか?」
軽米は、ワクワクして聞いてみた。
「違うわ。仕事よ、仕事のこと。
婚活イベントの代わりに、独身男女クッキング教室イベントをするのよ!」
「ええと、倉田チーフ、そういう婚活イベントを他の所で、当たり前の様にやっていますが……」
「えっ?そうなの?
……でも、いいわ、この案を叩き台にして、皆んなで練ってみましょうよ。
……あ、軽米さん、ごめんなさい。
料理を教えるのよね?
明日ね、いいわよ。
朝、迎えに来てもらっていい?
一緒に買い出しに行きましょう」
「はい、ありがとうございます。
倉田チーフが神様に見えますぅ」
「ふふ、大袈裟ね。
あら、着信……。原口さんだわ。
はい、倉田でございます」
ほんのりと頬を紅葉させた倉田チーフは、電話をしながら、奥にある楕円形テーブルの方へ移動して行った。
(倉田チーフ、閃いた事がそんなに嬉しかったの?頬を染めてたし。
興奮しちゃったのかな?)
電話を切った倉田チーフが、嬉しそうに報告をする。
「来週のソフィア汽船社との会合は、先方に出向くことになったわよ。
新作メニューの試食を兼ねているそうよ。
楽しみね、るん!」
「 ! 」
(は?今、ルン!って言った?
倉田チーフ、どうしたんですか?
ま、まあ、美味しい物が食べられるのなら、私だって……)
「はい、楽しみです!ルン!」
…………………
上機嫌の倉田チーフは、翌日もご機嫌で、軽米に教え始めた。
だが、次第に鬼教官へと変身していく。
「ああ、切り方がなってなーい!
キュウリの太さがバラバラ!
沢庵が繋がっているわよっ!
何事も基本、基本が大事!
はい、やり直して」
「すみません、お料理を教わりたいのですが……」
「まだね、まだよ、まだ!
切るのも、満足に出来ないじゃないのっ!
いい?これから毎日、練習するのよ。
そうだ、出汁の取り方だけ、教えておくわね。
難しい料理は、レシピを見ながら作ればいいから。
私は、素早く出来る料理を教えてあげる。
仕事帰りでもいいから、私の家に寄りなさい」
こうして軽米は、頻繁に倉田チーフの特訓を受けた甲斐あって、料理の手際が良くなり、短時間でお弁当も作れるようになった。
「軽米さんの作ったお弁当、とても美味しかったわよ。
甘い卵焼きと、甘辛醤油の豚肉焼きの味付けがバッチリで、ほうれん草のお浸しもあって良かったわ。
よし、合格!」
「倉田チーフ、ありがとうございました」
「あなたは、なかなか筋がいいわよ。
これからは、冷蔵庫の中にある物で、何か作れるようになると、更にいいと思うわ。頑張って!」
そんな風に言われた軽米は、少し自信がついたようで、結婚をしない!とは、もう言わなくなった。
柚花は胸を撫で下ろし、気になっている事を聞くことにした。
「ねえ、両家がお金持ちなのに、マイホーム資金の援助をしてもらえないの?」
「和希さんのお父様から、前沢家の屋敷に同居をするように望まれたのですが、私達が拒否をして、その代わり援助無しで、庭に家を建てるから、と宣言したので……。
角が立つといけませんので、実家からの援助も無いです」
「なるほど。
私にも言えることだけど、せっかくのマイホームなんだし、楽しみながら住みやすい家を建ててね」
「はい、そうすることにします」
「さて軽米さん、婚礼式が目前よ。
今のノリノリ気分でいきましょう。
軽米様、明日は、エステの予約日ですので、お忘れなく!」
「はい、綺麗になってきまーす!
ははは」
嬉しそうに笑う軽米を見て、柚花も幸せ気分になったのだった。
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