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自警団と騎士団の夜営
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◆◆◆◆◆
魔物討伐が終わった頃には、すっかり夜になっていた。その為、自警団は森の中で夜営を行うことになった。その自警団を守るために、王立騎士団もそば近くで夜営することにしたようだ。
「俺は自警団団員のウルリーカ・ポールソンです。今回の魔物討伐のリーダーです。魔物との戦闘に集中するあまり、森の奥深くで迷い難儀しておりました。お助けいただき有難うございます、王国騎士団の皆様」
仲間の団員に偉そうに振る舞っていた自警団のリーダーが、騎士団に対してはペコペコと頭を下げている。
俺のことも『おっさん男娼など抱けるか』となじっていた。という訳で、ざまぁって感じだ。
まあ、俺は夕飯を作る手伝いをしているので、遠目から観察しているだが会話は耳にはいる位置にはいる。
「私は王立第三騎士団副団長の、ローランド・エクルンドだ。自警団団長より、魔物討伐に向かった団員達が帰って来ないとの救助要請があり、我々が動く事になった」
「自警団団長の要請があっり、王立騎士団が動いて下さったのですね」
ウルリーカの言葉に、騎士のローランドは不快感を示した。
「本来ならば自警団員の救助に、王立騎士団が動く事はない。今回は、王立第三騎士団団長と自警団団長が昵懇の関係のため、騎士団団長は我々の派遣を決断された」
「そうでしたか!それは、とてもありがたい事です!」
ウルリーカはにやにやと笑みを浮かべる。ローランドは目を細めつつ、言葉を続ける。
「また、自警団の魔物討伐に、民間人が行動を共にしていた事も、騎士団を派遣する決め手となった」
「民間人?それは男娼の事ですか?いやぁ、奴等の存在が夜の営み以外にも役に立つとは思いもしませんでした」
ムカつくやつだ。男娼を下にみやがって。だいたい、お前の魔物討伐の計画に穴があったからこんな目にあったのだろうが。まじで、ムカつく。
「ウルリーカ・ポールソン。魔物討伐の指揮をとっていたのは君だ。にもかかわらず、全く責任を感じてはいないようだな?君は団員や民間人を危険にさらした。装備も不十分で、回復師はもとより回復薬さえ不十分だった。君の指揮権を奪いはしないが、民間人の保護はこちらがする事にした。問題はないな、ウルリーカ・ポールソン?」
この言葉に、ウルリーカは慌てて反論する。
「お待ち下さい、騎士様!彼らの仕事はこれからです。夜の営みの為に雇ったというのに、仕事をさせずに引き渡す事はできません。今夜は団員の慰めに使います。そうでなければ、支払った金銭に見合いません」
「民間人を危機に晒しながら、答えはそれか?その金を装備に使うべきだったな、ウルリーカ。民間人の六人は、騎士団が預かる。黙って従え」
ウルリーカが、ギリギリと歯軋りをしている。まあ、とりあえず今日は自警団員の相手はしなくてよさそうだ。命の危機にさらされた男が、男娼に優しく接するとは思えなかっただけにたすかる。
まあ、騎士団の夜の相手をすることになるかもしれないが・・おっさんの俺が夜の営みに呼ばれる可能性は低いんじゃないかな?
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魔物討伐が終わった頃には、すっかり夜になっていた。その為、自警団は森の中で夜営を行うことになった。その自警団を守るために、王立騎士団もそば近くで夜営することにしたようだ。
「俺は自警団団員のウルリーカ・ポールソンです。今回の魔物討伐のリーダーです。魔物との戦闘に集中するあまり、森の奥深くで迷い難儀しておりました。お助けいただき有難うございます、王国騎士団の皆様」
仲間の団員に偉そうに振る舞っていた自警団のリーダーが、騎士団に対してはペコペコと頭を下げている。
俺のことも『おっさん男娼など抱けるか』となじっていた。という訳で、ざまぁって感じだ。
まあ、俺は夕飯を作る手伝いをしているので、遠目から観察しているだが会話は耳にはいる位置にはいる。
「私は王立第三騎士団副団長の、ローランド・エクルンドだ。自警団団長より、魔物討伐に向かった団員達が帰って来ないとの救助要請があり、我々が動く事になった」
「自警団団長の要請があっり、王立騎士団が動いて下さったのですね」
ウルリーカの言葉に、騎士のローランドは不快感を示した。
「本来ならば自警団員の救助に、王立騎士団が動く事はない。今回は、王立第三騎士団団長と自警団団長が昵懇の関係のため、騎士団団長は我々の派遣を決断された」
「そうでしたか!それは、とてもありがたい事です!」
ウルリーカはにやにやと笑みを浮かべる。ローランドは目を細めつつ、言葉を続ける。
「また、自警団の魔物討伐に、民間人が行動を共にしていた事も、騎士団を派遣する決め手となった」
「民間人?それは男娼の事ですか?いやぁ、奴等の存在が夜の営み以外にも役に立つとは思いもしませんでした」
ムカつくやつだ。男娼を下にみやがって。だいたい、お前の魔物討伐の計画に穴があったからこんな目にあったのだろうが。まじで、ムカつく。
「ウルリーカ・ポールソン。魔物討伐の指揮をとっていたのは君だ。にもかかわらず、全く責任を感じてはいないようだな?君は団員や民間人を危険にさらした。装備も不十分で、回復師はもとより回復薬さえ不十分だった。君の指揮権を奪いはしないが、民間人の保護はこちらがする事にした。問題はないな、ウルリーカ・ポールソン?」
この言葉に、ウルリーカは慌てて反論する。
「お待ち下さい、騎士様!彼らの仕事はこれからです。夜の営みの為に雇ったというのに、仕事をさせずに引き渡す事はできません。今夜は団員の慰めに使います。そうでなければ、支払った金銭に見合いません」
「民間人を危機に晒しながら、答えはそれか?その金を装備に使うべきだったな、ウルリーカ。民間人の六人は、騎士団が預かる。黙って従え」
ウルリーカが、ギリギリと歯軋りをしている。まあ、とりあえず今日は自警団員の相手はしなくてよさそうだ。命の危機にさらされた男が、男娼に優しく接するとは思えなかっただけにたすかる。
まあ、騎士団の夜の相手をすることになるかもしれないが・・おっさんの俺が夜の営みに呼ばれる可能性は低いんじゃないかな?
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