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sideイリアス
14話
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「……はぁ……」
温かい湯に身を浸す。流石に渓谷を下り、川に押し流され、疲れは蓄積されていたらしく、ゆるゆると強張った筋肉が解されていく。
優美な曲線を描くバスタブの淵に頭を預けた。
森からここまで戻ってくる間のウィリテは、何だかんだ言いながら笑顔もあるし穏やかだったと思う。
でも……。
私は水滴の滴る片腕を持ち上げて、バスタブの淵に肘を着き、そして自分の額を指で押さえた。
自分でもくっきり眉間に皺が寄るのが分かる。
私は決して忘れた訳じゃない。
あの、第三監獄で捕虜の記憶を探った時に見た光景。
ーーーーウィリテは、男に襲われた過去ががある。
同意も得ず、たた自分の欲を満たすためだけに暴力的に組み敷かれていた。
あの場面から、どのくらいの時間が経過したかなんて分からない。それに時間の問題じゃないんだ。
これ以上、彼を苦しめたくない……。
私の、眠りの樹の枝を捧げた誓い。
『ウィリテを生涯守る』という言葉。あれには、当然ながら『私から』も含まれているんだ。
一度は失敗して彼を傷付けてしまったのだ。次は絶対にあんな事はしない。
慎重に、そしてゆっくり関係を築いていこう。
改めてそう思い、私はゆっくりと瞼を閉じた。
今までの疲労から、一瞬意識が飛んでいたのかもしれない。
はっと、肩を揺らして目を開けると、そこには柔らかな微笑みを浮かべたウィリテがいた。
「………………え?」
彼はバスタブの淵に腰を下ろし、小さな瓶を傾けて何かを湯に混ぜているところだった。瓶の中身がなくなると、キュッと蓋をして床に置く。そして袖を捲った腕で、ゆっくり湯を混ぜ始めた。
「やっぱり随分疲れているね、イリアス」
ふわりと立ち上がる、爽やかな香り。
「ウィリテ?どうしてここに?それに、それは?」
「スイートマージョラムの精油にオレンジで香り付けしたものだよ。炎症を抑えたり鎮痛の効果があるんだ。そして疲労回復の効果もね」
優しい光を宿す黄金色の瞳に、私は暫く見とれてしまっていた。彼は何か少し迷う様子を見せていたけれど、やがて浮かべていた笑みを自嘲に変えすっと視線を逸らした。
「イリアス、もしかして僕の昔のコト、知ってるの?」
らしくもなく、ビクンと肩が跳ねる。それで十分ウィリテには伝わってしまったらしい。
彼は私に視線を戻すと、悲し気な笑みを浮かべた。
「僕を……、汚いと思う?」
「な………に…?」
何を言われたか分からず目を見開く。ウィリテは湯に浸けたままの腕を小さく動かし、揺れてできた波紋に目を落とした。
「さっきイリアスが寝室は分けるって言ったよね。僕、その時にもしかしてイリアスは僕のコト…知ってるんじゃないかって思って…」
「君を!!汚いなど思ったことは一度たりともないっ‼」
思わず、ウィリテの腕を掴み引き寄せた。
バシャンと湯が激しく波打つ。飛び散った湯がウィリテの顔にも飛び、綺麗な頬をつっと辿て滴り落ちていく。
それが、ウィリテの涙に見えて、私はきつく眉根を寄せた。
「何故、そんな事を……」
「逆に聞くけど、じゃあ何で寝室を分けようって思ったの?僕だってこの獣人の国で暮らしていたんだ。番を得た獣人が何を望むのか、流石に知ってる」
じっと私を見つめる瞳には、悲壮感は微塵も感じられない。獣人である私を気遣っての発言じゃないようだ。
私はウィリテの腕を掴む手はそのままに、反対の手で頬の水滴をグイっと拭った。
「私は……」
ただひたすらに私を見つめる黄金色の瞳を、私もただ見つめ返す。
「私は君を傷つけたくはない。怖がらせたくないんだ」
私の言葉に彼は僅かに首を傾げたけれど、そのまま無言で先を促した。
「君の身に起こったことは……知っている。それがどうって訳じゃない。ただ、君の気持ちを思うと、私たちにはお互いを知るための時間が必要だって思ったんだ」
その言葉にウィリテは一瞬キョトンとして、そして嬉しそうにふわりと微笑んだ。
「イリアスは僕の事を考えてくれたんだね。それは凄く嬉しい。ありがとう。でもね……」
笑みを悪戯っぽいものに変化させて、ウィリテはぐっと上半身を私の方へと傾けてきた。
バスタブの淵に座っていた彼の腕を掴み引き寄せていたから、彼は凄くバランスの悪い体勢なのにそんなに身体を傾けると……っ!
慌てて両腕でウィリテの身体を支える。その行動を予想していたのか、彼はクスクスと笑い始めた。
「イリアス、貴方今年21歳なんだって?」
突然そう言われて、私は訳が分からなくてパチリと瞬いた。
「僕ね、よく若く見られるけど26歳なんだ。貴方より年上だね。そんなお兄さんの僕から、イリアスへちょっと助言してあげる」
「え……なにを…」
「予想はね、あくまでも予想だよ。それが事実とは限らない。貴方が僕の過去を配慮して気遣ってくれたのは嬉しいけど、それは僕の望みとは違う」
ドクンと、心臓が大きく鳴る。待ってくれ。君の望みとは……。
ダメだと思いながらも、つい期待をしてしまう。望んでしまう……。
「本当に僕の事を考えてくれるのなら、ちゃんと僕の意思を確認して?」
「君の…、ウィリテの望みは、なに?」
問う声が無様に掠れて揺れる。私のその様子に、ウィリテは甘く目を輝かせた。
「僕は守りの樹の中からイリアスの話をずっと聞いていた。そして思ったんだよね。貴方が見ている世界を、僕も見てみたいって。貴方の、すぐ側で。ずっと貴方と一緒に。昼も夜も決して離れることなく、共に在りたいって」
「それって……」
ゴクリと喉が鳴る。
恥ずかしそうに耳を赤く染める彼を見て、私は悟った。
私はまた間違えるところだったのだ。
こうだと決めつけて、君のためだと盲目的にそれを信じて……。
「……ウィリテ。私は君が欲しいんだ。私の手を取ってくれただけじゃ、私の元に来てくれただけじゃ、この飢餓感はなくならない。君は……、私を受け入れることができる?」
「勿論!」
その言葉が聞こえるや否や、私はウィリテをバスタブの中に引きずり込んで強く抱きしめていた。
びしょ濡れになってクスクス笑う彼のこめかみに唇を寄せる。そして、優しく緩む目じりに口付けた。
「年下というのも、悪くないものだ」
そう呟くと、この世で唯一の、私の大事な宝物に誓いの口付けを贈った。
温かい湯に身を浸す。流石に渓谷を下り、川に押し流され、疲れは蓄積されていたらしく、ゆるゆると強張った筋肉が解されていく。
優美な曲線を描くバスタブの淵に頭を預けた。
森からここまで戻ってくる間のウィリテは、何だかんだ言いながら笑顔もあるし穏やかだったと思う。
でも……。
私は水滴の滴る片腕を持ち上げて、バスタブの淵に肘を着き、そして自分の額を指で押さえた。
自分でもくっきり眉間に皺が寄るのが分かる。
私は決して忘れた訳じゃない。
あの、第三監獄で捕虜の記憶を探った時に見た光景。
ーーーーウィリテは、男に襲われた過去ががある。
同意も得ず、たた自分の欲を満たすためだけに暴力的に組み敷かれていた。
あの場面から、どのくらいの時間が経過したかなんて分からない。それに時間の問題じゃないんだ。
これ以上、彼を苦しめたくない……。
私の、眠りの樹の枝を捧げた誓い。
『ウィリテを生涯守る』という言葉。あれには、当然ながら『私から』も含まれているんだ。
一度は失敗して彼を傷付けてしまったのだ。次は絶対にあんな事はしない。
慎重に、そしてゆっくり関係を築いていこう。
改めてそう思い、私はゆっくりと瞼を閉じた。
今までの疲労から、一瞬意識が飛んでいたのかもしれない。
はっと、肩を揺らして目を開けると、そこには柔らかな微笑みを浮かべたウィリテがいた。
「………………え?」
彼はバスタブの淵に腰を下ろし、小さな瓶を傾けて何かを湯に混ぜているところだった。瓶の中身がなくなると、キュッと蓋をして床に置く。そして袖を捲った腕で、ゆっくり湯を混ぜ始めた。
「やっぱり随分疲れているね、イリアス」
ふわりと立ち上がる、爽やかな香り。
「ウィリテ?どうしてここに?それに、それは?」
「スイートマージョラムの精油にオレンジで香り付けしたものだよ。炎症を抑えたり鎮痛の効果があるんだ。そして疲労回復の効果もね」
優しい光を宿す黄金色の瞳に、私は暫く見とれてしまっていた。彼は何か少し迷う様子を見せていたけれど、やがて浮かべていた笑みを自嘲に変えすっと視線を逸らした。
「イリアス、もしかして僕の昔のコト、知ってるの?」
らしくもなく、ビクンと肩が跳ねる。それで十分ウィリテには伝わってしまったらしい。
彼は私に視線を戻すと、悲し気な笑みを浮かべた。
「僕を……、汚いと思う?」
「な………に…?」
何を言われたか分からず目を見開く。ウィリテは湯に浸けたままの腕を小さく動かし、揺れてできた波紋に目を落とした。
「さっきイリアスが寝室は分けるって言ったよね。僕、その時にもしかしてイリアスは僕のコト…知ってるんじゃないかって思って…」
「君を!!汚いなど思ったことは一度たりともないっ‼」
思わず、ウィリテの腕を掴み引き寄せた。
バシャンと湯が激しく波打つ。飛び散った湯がウィリテの顔にも飛び、綺麗な頬をつっと辿て滴り落ちていく。
それが、ウィリテの涙に見えて、私はきつく眉根を寄せた。
「何故、そんな事を……」
「逆に聞くけど、じゃあ何で寝室を分けようって思ったの?僕だってこの獣人の国で暮らしていたんだ。番を得た獣人が何を望むのか、流石に知ってる」
じっと私を見つめる瞳には、悲壮感は微塵も感じられない。獣人である私を気遣っての発言じゃないようだ。
私はウィリテの腕を掴む手はそのままに、反対の手で頬の水滴をグイっと拭った。
「私は……」
ただひたすらに私を見つめる黄金色の瞳を、私もただ見つめ返す。
「私は君を傷つけたくはない。怖がらせたくないんだ」
私の言葉に彼は僅かに首を傾げたけれど、そのまま無言で先を促した。
「君の身に起こったことは……知っている。それがどうって訳じゃない。ただ、君の気持ちを思うと、私たちにはお互いを知るための時間が必要だって思ったんだ」
その言葉にウィリテは一瞬キョトンとして、そして嬉しそうにふわりと微笑んだ。
「イリアスは僕の事を考えてくれたんだね。それは凄く嬉しい。ありがとう。でもね……」
笑みを悪戯っぽいものに変化させて、ウィリテはぐっと上半身を私の方へと傾けてきた。
バスタブの淵に座っていた彼の腕を掴み引き寄せていたから、彼は凄くバランスの悪い体勢なのにそんなに身体を傾けると……っ!
慌てて両腕でウィリテの身体を支える。その行動を予想していたのか、彼はクスクスと笑い始めた。
「イリアス、貴方今年21歳なんだって?」
突然そう言われて、私は訳が分からなくてパチリと瞬いた。
「僕ね、よく若く見られるけど26歳なんだ。貴方より年上だね。そんなお兄さんの僕から、イリアスへちょっと助言してあげる」
「え……なにを…」
「予想はね、あくまでも予想だよ。それが事実とは限らない。貴方が僕の過去を配慮して気遣ってくれたのは嬉しいけど、それは僕の望みとは違う」
ドクンと、心臓が大きく鳴る。待ってくれ。君の望みとは……。
ダメだと思いながらも、つい期待をしてしまう。望んでしまう……。
「本当に僕の事を考えてくれるのなら、ちゃんと僕の意思を確認して?」
「君の…、ウィリテの望みは、なに?」
問う声が無様に掠れて揺れる。私のその様子に、ウィリテは甘く目を輝かせた。
「僕は守りの樹の中からイリアスの話をずっと聞いていた。そして思ったんだよね。貴方が見ている世界を、僕も見てみたいって。貴方の、すぐ側で。ずっと貴方と一緒に。昼も夜も決して離れることなく、共に在りたいって」
「それって……」
ゴクリと喉が鳴る。
恥ずかしそうに耳を赤く染める彼を見て、私は悟った。
私はまた間違えるところだったのだ。
こうだと決めつけて、君のためだと盲目的にそれを信じて……。
「……ウィリテ。私は君が欲しいんだ。私の手を取ってくれただけじゃ、私の元に来てくれただけじゃ、この飢餓感はなくならない。君は……、私を受け入れることができる?」
「勿論!」
その言葉が聞こえるや否や、私はウィリテをバスタブの中に引きずり込んで強く抱きしめていた。
びしょ濡れになってクスクス笑う彼のこめかみに唇を寄せる。そして、優しく緩む目じりに口付けた。
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