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1~10話
4c、暗殺者の可能性もあります
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「なんてこと言うんですかっ! 一度自分で決めたことを曲げるんですか!? 簡単に他人の言葉を信じちゃダメです! 私がスパイだったらどうするんですか! 暗殺者の可能性もあります! 甲冑内に毒でも仕込もうとしていたかもしれませんよ!? 今こうしている間にだって何を企んでいるかわかったもんじゃないんですから! 放置するなんて危険すぎます! しっかりと見張っておくためにも、この尋問は続けるべきです! いいえっ! 旦那様の身の安全を思うなら、なんとしても続けなくては!!」
っぜぇ、ぜぇ、ぜぇ。
どさくさでひしとグレニスに抱きついたまま、肩で……鼻で息をする。
見上げた顔は、いつだって険しい表情をしているグレニスには珍しく、唖然と目を瞬いていた。
「……何を企んでいる?」
「それを白状させるための尋問じゃないですか」
私の挑戦的な物言いに、グレニスが目を細める。
「そうまで言うのなら、どこまで耐えられるか見せてもらうとしよう」
「はい! よっ———」
喜んでぇー! と元気よく声を上げかけて慌てて口をつぐむ。
危ない危ない。
示された尋問継続の意思に、私は心の中で大きく拳を突き上げ快哉を叫ぶのだった。
っぜぇ、ぜぇ、ぜぇ。
どさくさでひしとグレニスに抱きついたまま、肩で……鼻で息をする。
見上げた顔は、いつだって険しい表情をしているグレニスには珍しく、唖然と目を瞬いていた。
「……何を企んでいる?」
「それを白状させるための尋問じゃないですか」
私の挑戦的な物言いに、グレニスが目を細める。
「そうまで言うのなら、どこまで耐えられるか見せてもらうとしよう」
「はい! よっ———」
喜んでぇー! と元気よく声を上げかけて慌てて口をつぐむ。
危ない危ない。
示された尋問継続の意思に、私は心の中で大きく拳を突き上げ快哉を叫ぶのだった。
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