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10 リリアーナ視点・レオン視点 ※残酷注意 R15
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ꕤ୭*モーセ準男爵夫妻の続き(リリアーナ視点)
「愚かな・・・・・・」
私はこのマーガレットの両親が死体で発見されたのを見つめつぶやいた。お互い激しくつかみ合い争った形跡があり、殺し合ったことは明白だった。
あの日、本邸に忍び込んだモーセ準男爵夫妻には気がついていた。簡単にララの部屋に侵入させたがその首を絞めたと思っているのはただの人形。子供と同じ大きさの精巧な人形を暗闇のなかで絞め殺したつもりになって嬉々として裏庭に埋めたモーセ準男爵夫妻。
「鬼畜のやることはやはりえげつないわね。ならば、同じくこちらも同じ趣向でいきましょうか」
私は魔法でジョナサンを本邸に隠すと、ラマ・レミントン侯爵に預かってもらった。この子は大嫌いな奴らの子供だけれど、罪があるわけではないし殺すことはできない・・・・・・
あの夫妻はジョナサンが姿を消したことに不安に駆られていた。自分のしでかしたことで悪夢を見るがいい。
「地中深く埋まった人形の服よ。ジョナサンが着ていた服にすみやかに変われ! 人形よ、お前はジョナサンのような顔形に変わり泥に埋もれてあの夫妻を待て」
予想した通り、あの夫妻は穴を掘り起こし始めた。自分達が殺したものが何かを知るために。
そして、見つけた自分達の孫の服。闇にとらわれた者は、もうこちら側には戻ってこられない。地獄に真っ直ぐ墜ちて殺し合った。
自業自得だ。これは、私が直接くだした死ではない。
ꕤ୭*真実の愛なんてそんなもの(レオン視点)
運命の女と思って一緒になった木こりの娘も時間が経てばただの女。なぜあれほど眩しく見えたのかわからない。
美化していたぶん、冷静になると欠点ばかりが目につく。さらに子供を産んでからはブクブク太ってただの醜い白豚だよ。
これならリリアーナの方がよっぽど良かった。教養はあったし貴族らしい気品に満ちていた。今の妻には可愛らしさも可憐さもなく、あるのは醜い脂肪だけ・・・・・・
ーーなぜ、あんなに食う?
「やめろ、そのパンをお代わりするな!」
言おうものなら、
「母親で子育てしているのだから体力が必要なのよ! あんたの子供を育ててやっているのよ。感謝しなさいよ」
と、怒鳴られた。
ーーこんなはずじゃぁなかった。
しかし、私はすでに死んだことになっている。このまま貧しく冴えない女とこの田舎で暮し続けるって地獄だな。
そんな時に財布を拾った。たくさんの札束と高級娼館の会員カードがそこにはあった。なんとそれはVIPカードだ。
行かないという選択肢は当然ない。
ここは、天国だよ。男の楽園! ありとあらゆる肌と瞳の女、最高の美女しかいない。この世はこれほど楽しいんだな。私はもう家には帰らない。これが地獄の入り口だとは私は少しも思わなかった。
その財布が弟のラマが、私を破滅させるために道にわざと置いたものだと知ることは最後までなかった。
逆上した妻に刺し殺された私の話は次回で・・・・・・
「愚かな・・・・・・」
私はこのマーガレットの両親が死体で発見されたのを見つめつぶやいた。お互い激しくつかみ合い争った形跡があり、殺し合ったことは明白だった。
あの日、本邸に忍び込んだモーセ準男爵夫妻には気がついていた。簡単にララの部屋に侵入させたがその首を絞めたと思っているのはただの人形。子供と同じ大きさの精巧な人形を暗闇のなかで絞め殺したつもりになって嬉々として裏庭に埋めたモーセ準男爵夫妻。
「鬼畜のやることはやはりえげつないわね。ならば、同じくこちらも同じ趣向でいきましょうか」
私は魔法でジョナサンを本邸に隠すと、ラマ・レミントン侯爵に預かってもらった。この子は大嫌いな奴らの子供だけれど、罪があるわけではないし殺すことはできない・・・・・・
あの夫妻はジョナサンが姿を消したことに不安に駆られていた。自分のしでかしたことで悪夢を見るがいい。
「地中深く埋まった人形の服よ。ジョナサンが着ていた服にすみやかに変われ! 人形よ、お前はジョナサンのような顔形に変わり泥に埋もれてあの夫妻を待て」
予想した通り、あの夫妻は穴を掘り起こし始めた。自分達が殺したものが何かを知るために。
そして、見つけた自分達の孫の服。闇にとらわれた者は、もうこちら側には戻ってこられない。地獄に真っ直ぐ墜ちて殺し合った。
自業自得だ。これは、私が直接くだした死ではない。
ꕤ୭*真実の愛なんてそんなもの(レオン視点)
運命の女と思って一緒になった木こりの娘も時間が経てばただの女。なぜあれほど眩しく見えたのかわからない。
美化していたぶん、冷静になると欠点ばかりが目につく。さらに子供を産んでからはブクブク太ってただの醜い白豚だよ。
これならリリアーナの方がよっぽど良かった。教養はあったし貴族らしい気品に満ちていた。今の妻には可愛らしさも可憐さもなく、あるのは醜い脂肪だけ・・・・・・
ーーなぜ、あんなに食う?
「やめろ、そのパンをお代わりするな!」
言おうものなら、
「母親で子育てしているのだから体力が必要なのよ! あんたの子供を育ててやっているのよ。感謝しなさいよ」
と、怒鳴られた。
ーーこんなはずじゃぁなかった。
しかし、私はすでに死んだことになっている。このまま貧しく冴えない女とこの田舎で暮し続けるって地獄だな。
そんな時に財布を拾った。たくさんの札束と高級娼館の会員カードがそこにはあった。なんとそれはVIPカードだ。
行かないという選択肢は当然ない。
ここは、天国だよ。男の楽園! ありとあらゆる肌と瞳の女、最高の美女しかいない。この世はこれほど楽しいんだな。私はもう家には帰らない。これが地獄の入り口だとは私は少しも思わなかった。
その財布が弟のラマが、私を破滅させるために道にわざと置いたものだと知ることは最後までなかった。
逆上した妻に刺し殺された私の話は次回で・・・・・・
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