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91.策謀の果てに6
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「くははっー。うめき声を出さないか。
しかし、その苦痛に歪んだ顔。
たまらない、たまらない。次は、左腕だ」
絶対に呻いてなんてやるものか。
ずしゃぁ、左腕から血が噴き出した。
「くぅううぅー痛みには我慢できるようだな。
滾るたぎるタギルーよおー。
神よ、もっとお力を」
血塗られたロングソードを高く掲げ、
天啓を望む戦士。
敵対する魔術師と精霊使いは、
何かしらの魔術をナーシャに向かって唱えだした。
生け捕りにするための拘束魔術のようだった。
ナーシャの動きを阻害するように青白い触手と結界が
展開された。
「色々と研究してきたようでなにより!
しかし、この気色悪い触手は頂けぬな」
無数に蠢き、絡みつく触手を細剣で切り刻み、
エアパレットが結界を打ち抜いた。
そのまま、その空気の弾丸は、精霊使いの腹部を
削いだ。
「化け物め、回復しろ」
何処かに身を潜めている僧侶に向かって叫んだ。
ナーシャはそうはさせまいと、止めを刺そうと
動こうとしたが、目の前の蛮族が大斧を振るい、遮った。
「貴様らに恨みはないが、一族のためだ。
悪くオモウナヨ。おい、遊んでないで、
さっさとその娘を回収しろ」
「けひゃ。コイツをここで痛たぶれば、
そこのエルフの動揺を誘えるだろう。
俺に攻撃されないように牽制しろ」
戦士はロングソードで器用にリシェーヌの鎧だけを
切り裂いた。
そして、露わになった血に染まった服を
首元から真っ二つにゆっくりと切り裂いた。
リシェーヌは目の前の男を睨みつけた。
ロングソードで左右に服をずらした。
胸が露わになった。
首元からリシェーヌの白い肌へ
一直線に切り傷を入れた。
薄く血が彼女の身体に広がった。
男はロングソードと盾を放り、
リシェーヌの服を乱暴に剥ぎ取った。
「くきゃ、まだ、悲鳴をあげねーな」
かちゃり、音がすると、戦士の巨大な膨張した
下腹部がさらされた。
意識が朦朧としていたが、覆い被さってくる男が
これからリシェーヌにする行為が分かった。
自然、涙が零れ落ちた。
「くくっ、はじめてか。
どうせすぐ死ぬんだ。絶望のままに死んどけ」
内腿に熱く硬いモノが当たっていた。
リシェーヌは、それが何か分からないほどの
少女ではなかった。
泣けばナーシャ様の足を引っ張ってしまう。
しかし、リシェーヌは、我慢できずに嗚咽を漏らしてしまった。
ぶちっ、何か変な音が前方から
したような気がする。
ナーシャ様の声だけど、凄く下品な言葉が聞える。
うん、これは死ぬ前に聴こえる幻聴のようなものに
違いない。
この男に蹂躙されて、死ぬんだ。
でもこの男だけは、噛みついてでも道連れにしてやる。
獣臭のする息がリシェーヌの口元に近づいてきた。
朦朧とする意識のなかで、リシェーヌは咄嗟に避けて、
男の首筋を噛みつぶした。
しかし、その苦痛に歪んだ顔。
たまらない、たまらない。次は、左腕だ」
絶対に呻いてなんてやるものか。
ずしゃぁ、左腕から血が噴き出した。
「くぅううぅー痛みには我慢できるようだな。
滾るたぎるタギルーよおー。
神よ、もっとお力を」
血塗られたロングソードを高く掲げ、
天啓を望む戦士。
敵対する魔術師と精霊使いは、
何かしらの魔術をナーシャに向かって唱えだした。
生け捕りにするための拘束魔術のようだった。
ナーシャの動きを阻害するように青白い触手と結界が
展開された。
「色々と研究してきたようでなにより!
しかし、この気色悪い触手は頂けぬな」
無数に蠢き、絡みつく触手を細剣で切り刻み、
エアパレットが結界を打ち抜いた。
そのまま、その空気の弾丸は、精霊使いの腹部を
削いだ。
「化け物め、回復しろ」
何処かに身を潜めている僧侶に向かって叫んだ。
ナーシャはそうはさせまいと、止めを刺そうと
動こうとしたが、目の前の蛮族が大斧を振るい、遮った。
「貴様らに恨みはないが、一族のためだ。
悪くオモウナヨ。おい、遊んでないで、
さっさとその娘を回収しろ」
「けひゃ。コイツをここで痛たぶれば、
そこのエルフの動揺を誘えるだろう。
俺に攻撃されないように牽制しろ」
戦士はロングソードで器用にリシェーヌの鎧だけを
切り裂いた。
そして、露わになった血に染まった服を
首元から真っ二つにゆっくりと切り裂いた。
リシェーヌは目の前の男を睨みつけた。
ロングソードで左右に服をずらした。
胸が露わになった。
首元からリシェーヌの白い肌へ
一直線に切り傷を入れた。
薄く血が彼女の身体に広がった。
男はロングソードと盾を放り、
リシェーヌの服を乱暴に剥ぎ取った。
「くきゃ、まだ、悲鳴をあげねーな」
かちゃり、音がすると、戦士の巨大な膨張した
下腹部がさらされた。
意識が朦朧としていたが、覆い被さってくる男が
これからリシェーヌにする行為が分かった。
自然、涙が零れ落ちた。
「くくっ、はじめてか。
どうせすぐ死ぬんだ。絶望のままに死んどけ」
内腿に熱く硬いモノが当たっていた。
リシェーヌは、それが何か分からないほどの
少女ではなかった。
泣けばナーシャ様の足を引っ張ってしまう。
しかし、リシェーヌは、我慢できずに嗚咽を漏らしてしまった。
ぶちっ、何か変な音が前方から
したような気がする。
ナーシャ様の声だけど、凄く下品な言葉が聞える。
うん、これは死ぬ前に聴こえる幻聴のようなものに
違いない。
この男に蹂躙されて、死ぬんだ。
でもこの男だけは、噛みついてでも道連れにしてやる。
獣臭のする息がリシェーヌの口元に近づいてきた。
朦朧とする意識のなかで、リシェーヌは咄嗟に避けて、
男の首筋を噛みつぶした。
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