不死の流儀

西暦に入り二千年と少しの年月が経ったある年。
今までの常識は崩壊した。
未知なる存在『魔族』の出現『魔人開闢』によって。
人智を越えた魔族は魔力なる力と、人間の狭窄な視点では記録し切れていない未知の歴史などの知識を齎した。
その中でも特に有名であり、今も更新され続けている伝説が一つ。
かつて神と人。それに魔族が同時に存在していた『神代』に終止符を打った化物。
神々に対し殺戮の限りを尽くし、神々でさえも喰らう名も無き化物。
死を奪われ、永遠の命に縛られた不死。
破壊の化身にして、破滅の象徴。
神々の繁栄に終わりを齎した名も無き化物は、あらゆる負の感情を込めてこう呼ばれる。
『終焉』又の名を『ラグナロク』と。
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