皇女はグリフィン騎士団員になり、憧れの騎士に愛される

ゆきりん(安室 雪)

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 他の騎士団長と別れ、グリフィン騎士団長・リューク・アリアの3人はグリフィン騎士塔に向かっていた。

 「でも、グーリーが銀色のグリフィンだからって、他のグリフィンと違わないわよ?何が出来るか考えろって言われてもね?どうすればいいの?」

 「過去の銀色のグリフィンがどうだったか、書庫で調べるか?」

 グリフィン騎士団長が提案わしてくれるが。

 「書庫、ですか・・・。俺に拒否権は?」

 リュークが憂鬱そうに団長に言う。

 「無いな。明日辺りからアリアと2人で探して見ろよ。マスクは何枚か持って行けよ。替えが必要になるだろうからな。じゃあな」

 団長は自分の席に向かい、書類と格闘をはじめる。凄い量があるのだ。

 「リューク、書庫ってヤバイの?」

 「ヤバイな。まかり間違っても、皇女様が行く様な場所じゃ無い事は確かだな」

 ・・・。

 


 翌日、朝から書庫に向かう。

 ・・・。確かにヤバイ所だ。多分、掃除は一切されていない。書庫の棚が崩れている所は山の様になっている。埃は凄い、蜘蛛の巣張り放題。

 「リューク、どこからどうすれば正解なんだと思う?」

 「・・・」

 リュークは目を瞑り、耳を塞いだ。

 「リュークってば!!」

 塞いだ手をバリッとはがす。

 「現実逃避ぐらいさせろよ」

 「現実逃避して、現実が良くなるならね。いくらでもどうぞ?」

 「アリア・・・、お前、ホントしっかりしてるよ」

 「当たり前よ。しっかりしてなきゃ皇女のくせにグリフィン騎士団に入れないわよ」

 「・・・。だな」

 「今後の事を考えると、奥から掃除しながら見て行くのが1番ね。崩れた棚は新しいモノに変えた方がいいだろうし。・・・、ああ、一応窓があるじゃ無い・・・、む?開かないわよ?リューク開けてよ」

 リュークが力を入れて窓を開けようとすると、窓が取れた。

 「・・・。リューク、窓壊してとは言ってないわよ?」

 「仕方ないだろう。サビて引っ付いてんだから」




 2人は風魔法を使い、書物に付いたホコリを窓の外に出し、中身を見ながら年代順に並べて行く。大体の並び順は合っているが、たまに飛んでたり、後の年代の物が混じったりしている。ソレをキチンと直す。

 「あ~、風魔法でホコリを飛ばすとは楽だな。昔咳込みながら探したのがウソみたいだ」

 「使える魔法は使わないとね」

 宝の持ち腐れになってしまう。

 書物の中身を確認しながらの作業になるので、集中してもなかなか捗らない。いつしか2人のお腹が『グゥ』と鳴り始めた。

 「昼飯、食いに行くか」

 「そうだね、お腹空いた」

 お腹の虫の音、聞かれたけどリュークのも聞いたから、まあ、おあいこって事で。


 お昼を過ぎた時間になっていた為、食堂はガラガラでのんびり食べる事が出来た。狭い空間で頑張ったのだ、デザートは倍量しよう。アリアは通常のランチにプリンとマドレーヌを追加した。ちなみに、食堂は国が経費で運営しているので、お金を払わなくて良いのだ。まあ、だからといって食べすぎる者もいないのだが、アリアはたまにデザートを倍量する。
 
 女子だもん、これくらいは許して欲しい。
 

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