地味な加護はいらない』と婚約破棄した王子が、帝国外交顧問になった私の前で頭を下げています

「感情の揺れを読み、場を整える」——それがエリスの加護、感情調律師。
七年間、婚約者の王子を陰で支え続けたその力を、王子は一言で切り捨てた。
「地味すぎる。王妃には相応しくない」
行き場を失ったエリスは、隣国・アルディア帝国へ。
皇帝カインは彼女の加護の真価を一目で見抜き、対等なパートナーとして迎え入れた。
言葉の裏を読み、感情の嘘を見抜き、エリスは帝国外交顧問へと上り詰めていく。
そしてある日、貿易交渉の卓に現れたのは——あの王子だった。
頭を下げるために。
「殿下。私の加護の値段、今ならおわかりになりますか」
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