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総員集結
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「アル!」
「レイン!無事だったか!」
霧が晴れ、周囲の様子がよく見える。
レインは詳しくは後で聞くが、なんとかセイルズを倒せたようだ。
セイルズは手足を縛られ、拘束されている。
「あのセイルズを倒せたのか。」
「ええ。なんとかね。」
レインも愛用の薙刀を持っておらず、剣を持っている。
どうやら苦戦はしていたようだ。
「あ、そうだ!皆はどこに行ったの?見当たらないけど?」
「そういえばそうだな。少し辺りを探してみよう。」
手分けをしようとも考えたが、味方のいない状況で離ればなれになるのは危険だと判断し、共に行動することにした。
しかし、この判断は後悔することになってしまった。
「こ、これは……。」
少し歩くと血が飛び散っている現場があった。
それは牢獄で自爆したスロールの時と酷似していた。
自分が最初に見に行こうと思っていた方向だ。
もし、手分けをしていればこれをレインに見せることは無かっただろう。
「そ、そんな……。」
付近にはマインが使っていた剣が落ちていた。
更に、酷い状態で判別は難しいがあの双子のどちらかの死体もあった。
……いや、恐らくランの方だろう。
ランが使っていた大剣があった。
恐らくだが、マインもあの霧に捕らわれ、この双子と対峙したのだろう。
そして、かなわないと悟り自爆で道連れにしたというところか。
……この双子は不死身だと思っていたが、死体があるところを見ると死ぬことはあるらしい。
頭部が酷く欠損しているので、脳の組織を破壊することが出来れば死ぬのだろう。
マインの剣を拾い、レインに渡す。
レインは目に涙を浮かべていた。
「……まだマインが死んだとは確定していない。もう少し辺りを探してみよう。」
「……そうね。ありがとう、アル。」
そのまま辺りを歩いていると、皇帝のいる城まで来た。
あの父親とはここで決着をつけることになっている。
今すぐにでも決着をつけてやりたいが、そうはいかないのだろう。
まずは仲間を探すことが重要だ。
「若!」
すると城の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「っ!セインか!」
「はい!お久しぶりです!」
城の中から出てきたのはセインだった。
他にも俺達がつれてきたアナテルの軍もおり、無事だったことが確認出来た。
「お、どうやら無事に霧の牢獄は解除されたみたいですね。」
「そうか、ゼイル殿がやってくれたのか。」
するとゼイルは少し悲しそうな顔をしながら懐から一枚のメモを取り出した。
「ああ。マイン殿のお陰でね。」
その後、詳しく話を聞いた。
どうやらセイン達は独自に皇帝の首をとろうと城に奇襲を仕掛けたようだ。
しかし皇帝はおらず、いたのは第一皇子のフルートのみであった。
マインのお陰で霧の牢獄を解除出来るのはフルートだと知っていたので、ゼイル達は全力でフルートを倒し、霧の牢獄を解除したらしい。
かなり苦戦を強いられたようだがゼイルの活躍もあり、逃がしてしまったものの霧の牢獄の発生装置の破壊には成功したらしい。
マインはというと物を誰かに転送できる代わりに爆発するという失敗作の魔道具で自爆し牢獄の解除権をフルートが持っていることと、あの双子が銃を恐れていたことなど有益な情報をもたらしてくれた。
やはり、先程のあれはマインのものだったのだ。
レインの様子を見ると覚悟はしていたようで、涙は流していなかった。
だが、やはり辛いようなので後で話を聞いて置くとしよう。
「それで、結局皇帝はどこにいるんだ?」
「……恐らくですが、宝物庫にいると思われます。」
俺達がルーゼンやローゼンと出会うきっかけとなったあの宝物庫か。
確かにあそこは元々帝城だったし、逃げ込む先としては十分だろう。
距離もそこまで遠くは無い。
だが、そうなってしまうと戦力が足りなくなってしまう。
さすがにゼイル達が先程取ったという戦術ももう通用しないだろう。
それに、リンもフルートもアロンもあそこにいるのだろう。
正直手が足りなさすぎる。
そう思っていると空から懐かしい声が聞こえてきた。
「アルフレッド様!」
「っ!まさか!」
空を見上げると一頭の竜が飛んでいた。
その竜は目の前に降りてきた。
その竜から飛び降りて来た人物に抱きつかれた。
「お久しぶりです!アルフレッド様!」
「セラ!?どうしてここに!?怪我は大丈夫なのか!?」
セラの怪我はこんな短期間で完治するような怪我ではなかったはずだ。
なのに、何故ここにいるのだろうか。
「その事も含めて、色々とご報告があります!」
セラが指を指す方向を見ると様々な旗印が、混ざった大軍がぞろぞろとこちらに向かってきていた。
「まさか!?」
「はい!アイフィス平原に決戦に勝利し、全軍がここに集結いたしました!」
軍の先頭には懐かしい顔ぶれが揃っている。
皆が無事に勝って来てくれたようだ。
なるほど、俺達が霧の牢獄に捕らわれている間にそんなことになっていたようだ。
しかし、少々早すぎる気がする。
もしかするとあの霧の牢獄には時の流れに干渉する機能があったのかもしれない。
まぁどちらにせよ一気に戦局が有利になったことには違いない。
これで、一気に片をつけるとしよう。
「レイン!無事だったか!」
霧が晴れ、周囲の様子がよく見える。
レインは詳しくは後で聞くが、なんとかセイルズを倒せたようだ。
セイルズは手足を縛られ、拘束されている。
「あのセイルズを倒せたのか。」
「ええ。なんとかね。」
レインも愛用の薙刀を持っておらず、剣を持っている。
どうやら苦戦はしていたようだ。
「あ、そうだ!皆はどこに行ったの?見当たらないけど?」
「そういえばそうだな。少し辺りを探してみよう。」
手分けをしようとも考えたが、味方のいない状況で離ればなれになるのは危険だと判断し、共に行動することにした。
しかし、この判断は後悔することになってしまった。
「こ、これは……。」
少し歩くと血が飛び散っている現場があった。
それは牢獄で自爆したスロールの時と酷似していた。
自分が最初に見に行こうと思っていた方向だ。
もし、手分けをしていればこれをレインに見せることは無かっただろう。
「そ、そんな……。」
付近にはマインが使っていた剣が落ちていた。
更に、酷い状態で判別は難しいがあの双子のどちらかの死体もあった。
……いや、恐らくランの方だろう。
ランが使っていた大剣があった。
恐らくだが、マインもあの霧に捕らわれ、この双子と対峙したのだろう。
そして、かなわないと悟り自爆で道連れにしたというところか。
……この双子は不死身だと思っていたが、死体があるところを見ると死ぬことはあるらしい。
頭部が酷く欠損しているので、脳の組織を破壊することが出来れば死ぬのだろう。
マインの剣を拾い、レインに渡す。
レインは目に涙を浮かべていた。
「……まだマインが死んだとは確定していない。もう少し辺りを探してみよう。」
「……そうね。ありがとう、アル。」
そのまま辺りを歩いていると、皇帝のいる城まで来た。
あの父親とはここで決着をつけることになっている。
今すぐにでも決着をつけてやりたいが、そうはいかないのだろう。
まずは仲間を探すことが重要だ。
「若!」
すると城の中から聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「っ!セインか!」
「はい!お久しぶりです!」
城の中から出てきたのはセインだった。
他にも俺達がつれてきたアナテルの軍もおり、無事だったことが確認出来た。
「お、どうやら無事に霧の牢獄は解除されたみたいですね。」
「そうか、ゼイル殿がやってくれたのか。」
するとゼイルは少し悲しそうな顔をしながら懐から一枚のメモを取り出した。
「ああ。マイン殿のお陰でね。」
その後、詳しく話を聞いた。
どうやらセイン達は独自に皇帝の首をとろうと城に奇襲を仕掛けたようだ。
しかし皇帝はおらず、いたのは第一皇子のフルートのみであった。
マインのお陰で霧の牢獄を解除出来るのはフルートだと知っていたので、ゼイル達は全力でフルートを倒し、霧の牢獄を解除したらしい。
かなり苦戦を強いられたようだがゼイルの活躍もあり、逃がしてしまったものの霧の牢獄の発生装置の破壊には成功したらしい。
マインはというと物を誰かに転送できる代わりに爆発するという失敗作の魔道具で自爆し牢獄の解除権をフルートが持っていることと、あの双子が銃を恐れていたことなど有益な情報をもたらしてくれた。
やはり、先程のあれはマインのものだったのだ。
レインの様子を見ると覚悟はしていたようで、涙は流していなかった。
だが、やはり辛いようなので後で話を聞いて置くとしよう。
「それで、結局皇帝はどこにいるんだ?」
「……恐らくですが、宝物庫にいると思われます。」
俺達がルーゼンやローゼンと出会うきっかけとなったあの宝物庫か。
確かにあそこは元々帝城だったし、逃げ込む先としては十分だろう。
距離もそこまで遠くは無い。
だが、そうなってしまうと戦力が足りなくなってしまう。
さすがにゼイル達が先程取ったという戦術ももう通用しないだろう。
それに、リンもフルートもアロンもあそこにいるのだろう。
正直手が足りなさすぎる。
そう思っていると空から懐かしい声が聞こえてきた。
「アルフレッド様!」
「っ!まさか!」
空を見上げると一頭の竜が飛んでいた。
その竜は目の前に降りてきた。
その竜から飛び降りて来た人物に抱きつかれた。
「お久しぶりです!アルフレッド様!」
「セラ!?どうしてここに!?怪我は大丈夫なのか!?」
セラの怪我はこんな短期間で完治するような怪我ではなかったはずだ。
なのに、何故ここにいるのだろうか。
「その事も含めて、色々とご報告があります!」
セラが指を指す方向を見ると様々な旗印が、混ざった大軍がぞろぞろとこちらに向かってきていた。
「まさか!?」
「はい!アイフィス平原に決戦に勝利し、全軍がここに集結いたしました!」
軍の先頭には懐かしい顔ぶれが揃っている。
皆が無事に勝って来てくれたようだ。
なるほど、俺達が霧の牢獄に捕らわれている間にそんなことになっていたようだ。
しかし、少々早すぎる気がする。
もしかするとあの霧の牢獄には時の流れに干渉する機能があったのかもしれない。
まぁどちらにせよ一気に戦局が有利になったことには違いない。
これで、一気に片をつけるとしよう。
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