【ルーズに愛して】指輪を外したら、さようなら

深冬 芽以

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1.似ていて異なるもの

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 微かな隙間から、何とか声を出す。

 両手でパンツとショーツを一緒に下ろされ、私は諦めた。

 こうなっては止められない。

 私は潔く、パンツから足を抜いた。比呂の勝ち誇った笑みが鼻につく。

「終わったら帰ってよ」

 わざと冷たく言い捨てて、私は比呂を突き飛ばした。

 パンツとショーツを放置して、すたすたと寝室に向かう。

「もうちょっとムードとかさぁ」

 背後からため息交じりに聞こえたけれど、無視した。

 私にムードを求めたのが間違いだとわかったのか、比呂がついてくる。

 ベッドに入る前に、自分でシャツのボタンを外し、袖を抜く。タンクトップとブラジャーも脱ぎ捨てた。

「脱がせるのも楽しみなんだけどなぁ」

「そういうセックスがしたいなら――」

 キスで唇が塞がれ、その先は飲み込んだ。

「俺は、お前を、脱がせたいんだよ」

「――私に、脱がされるのは?」

 比呂のベルトを外し、ファスナーを下ろして、ボクサーパンツの上から硬くなりつつあるモノに触れた。

「会社の奴らに見せてやりたいよ。相川主任がこんなにエロいって」

「ふぅん……。見せたいの?」

 パンツの中に手を滑り込ませ、直に触ると、一気に硬く、大きくなった。

「誰が、見せてやるかよ!」

 腰を掴まれて、勢いよくベッドに押し倒される。素早くパンツを脱ぎ捨てた比呂が、覆い被さった。

 舌が入ってくるのと同時に、指が挿入はいってくる。

「んっ……」

 ほんの少しの痛みは、すぐに快感に変わる。この一年で、比呂は私の身体を私以上に知った。

 どこが感じるか、どうされるのが好きか。

 それは、私も同じで。

 手を伸ばして比呂のモノを握ると、ゆっくりと上下に動かす。舌の動きが鈍くなり、顔を見なくても、比呂が感じているのだとわかった。

「ふっ――」

 比呂の息が僅かに音を含んで、唇の隙間から漏れた。

 比呂の感じている声が、好きだ。

 高く、細く、甘い声。

 私が感じさせているのだと思うと、一層刺激的。

 私が優越感に浸っていると気づいたのか、比呂の指が私のスキなトコロを執拗に撫で始めた。

 互いにキスに集中できなくなって、どちらからともなく唇が離れる。

「千尋……」

 苦しそうに眉をひそめ、私の耳たぶを咥える。

 私の手が、汗と先端から滲む比呂の体液で濡れ、力を入れなければ掴んでいられない。

「ヤバ――。出そ」

 耳元で囁かれ、鼓膜が性感帯になったかのように、一瞬にして昇りつめた。

「んんん――っ!」

 激しい快感に、思わず手を放してしまった。

 比呂はベッドの横引き出しからコンドームを取り出すと、いきり立つモノに装着した。

 足を大きく開かれ、間に比呂が膝をつく。

 まだ膣内が痺れている。

 入口に、温かく硬いモノを押し当てられ、私は身構えた。が、挿入《はい》ってきたのは、熱くて柔らかいモノ。

「あっ――! ああっ――!!」

「すげ、ぐしょぐしょ」

 息が、くすぐったい。けれど、舌の感触の気持ち良さが勝り、抗えない。

「挿れたら、気持ち良さそー」

「ならっ――、早く挿れ……て……」

「もっかい、イッたらな」

 ちゅうっとわざとらしく音を立てて膨らみを吸われ、私は背を逸らした。
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