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#1-1 君がアンドロイド…?

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 数日前、僕は知り合いの企業から少女型アンドロイドの育成を頼まれた。とりあえず、僕好みに『良い』と『悪い』を学習させれば良いらしい…。そして、実際企業から連れて来られたアンドロイドが今ここに居る…。

「えっ?」
 見た目は17,8歳の少女で、身長は150㎝ちょっとあるぐらいだろうか…。フリフリのメイド服を着た、あどけなさが残るアンドロイドと言うより人間の少女だった。

「本当にアンドロイド?」
 と僕は少女を連れて来た、いかにも営業っぽいスーツ姿の男に聞いた。
「はい、アンドロイドです。ただの機械ですよ。で、こちらが簡単なマニュアルです。分からない事があれば彼女に聞いてください」
 と、小さな紙切れを貰い「では」と男は出て行った。
「ええっ?」
 聞きたい事が色々あったが…、急に二人にされてしまった。



 とりあえず、男から渡された小さな紙切れを読んだ。
『名前はまだありません。
 名前を付けましょう!
 良い事は褒めましょう。
 悪い事は叱りましょう。
 貴方に奉仕する事が彼女の喜びです。
 貴方の性欲を満たす為なら何でもします。
 セックス機能搭載アンドロイド試作体を育成して下さい。
 なお、アイカメラ、収音マイク等は搭載しておりませんので、プライバシーが露見する事はありません。
 存分に性欲を満たしてください』

「んっ?…?」
「はい。御主人様にご奉仕させて頂きます」
 と言った後少女はニコッと笑った。

「意味分かってる?」
「はい。御主人様の性欲を満たす為に私は居ます。人型のだと思って下さい」
 と恥ずかしげもなく言い放った。
「そんな、具体的な事を真顔で言わないで!」
 と僕は顔が熱くなった。
「ごめんなさい…」
 と少女はしょんぼりしてしまった。

「あぁ、叱ったわけじゃなくてさっ。あっ、名前何が良いかな…、メイド服だから、芽衣ってどうかな?」
「芽衣…、はい。今日から私は芽衣です。名前を登録しました。続けて、御主人様を登録しますか?」
「僕を登録? あぁ、うん…」

≪続く≫
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