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3章 疑惑の夜会編
17 伯爵令嬢は怒りを爆発させる
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リードの背中を見送りながら、セリーナはこれからどうするべきか、考えを巡らせていた。
周囲に視線を走らせれば、セリーナに声を掛けようとタイミングを狙っている人々が目に付く。
聖女と言う肩書きはセリーナが想像していたより求心力があるようだ…とセリーナが気付いたのは、この夜会が始まってしばらくしてからだった。
リードやコーエンが一緒であれば、上位貴族の得意とする言葉遊びや、回りくどいお世辞、その逆に先程のアーサフィス侯爵の様な態度も上手くいなしてくれるであろうが、セリーナにはその経験値が圧倒的に足りない。
つまり、一人でこの人混みの中にいるのは危険なのだ。
先程のアーサフィス侯爵がこちらを見下していた表情を思い出し、ズシリと心に重りが乗ったような気分になった。
セリーナは会場にぐるりと視線を巡らせ、その隅の人気のないエリアにテラスがあるのを確認した。
あそこなら、あまり人に見付からないで済みそう。
それに、誰か来ても体調が悪くて休んでいると言えば、無理に話し掛けては来ないだろうし。
よしっ!と、この会場では声に出せないような掛け声を頭の中だけで唱えて、気合を入れ直した。
少し足早にテラスを目指せば、そこは予想通り人影一つ無かった。
「こんな事なら、会場内で飲み物や食べ物を調達して来たら良かったかしら。」
落ち着く場所が確保出来たなら、次は王城の夜会の料理を堪能しない手はない。
そう思って、会場の方を振り返れば、テラスの入り口が人影によって塞がれている。
その中心に立っているのがアーサフィス侯爵令嬢だと気付いて、セリーナは背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
面倒を避けてきたつもりが、どうやら自ら敵の罠に足を踏み入れてしまったようだ。
こちらを睨み付ける令嬢達の表情を見れば、これが計画的な物だと言う事はすぐに分かった。
もしかして、アーサフィス侯爵がリードを連れて行った事も…。
全て計画通りなのだろうか。
「ご機嫌よう…。私、飲み物を忘れてしまって…取りに戻ろうとしていた所なので…失礼しますね。」
セリーナはさもテラスを皆さんに譲ろうとしていると言った風にその場を立ち去ろうと、令嬢達の立っている方へと足を向けた。
出来る事なら回れ右して逃げたいくらいだが、後ろはテラスの柵であり、ここは3階なのでそちらへ逃げる事は叶わない。
あぁ、私が本当に魔女で、空でも飛べれば…。
セリーナは脳内で現実逃避を図るが、そんな事が許されるなら、そもそもこの様に囲まれては居ないだろう。
「あら、飲み物ならこちらに沢山ありますわ。」
「遠慮せずにお受け取りになって。」
ケラケラと言う笑い声と共に、令嬢達が手に持つグラスを振りかざした。
あっと思った時にはセリーナは既に頭から爪先までびしょ濡れだった。
グラス何杯分のシャンパンを浴びたのだろうか。
シャンパンは祝いの席での飲み物であるが、この様に人にぶっ掛けて祝う方法はこの国にはない。
「あら、美しい聖女様のお召し物がシャンパンで更に輝きを放っているようだわ。」
「まぁ、ご冗談がお上手なのね。王城へ呼ばれる事さえ烏滸がましい伯爵令嬢風情が、元の姿に戻っただけでしょ?」
「魔法の解けたシンデレラは所詮ドブネズミだったってお話かしら?」
またケラケラと笑い声が上がる。
確かに今のセリーナの格好は酷いものだろう。
クラリスがせっかく選んでくれたのに…。
優しい友人の顔を思い出すと、泣きたくなった。
「そもそも、貴女みたいな田舎娘が殿下にエスコートされてるなんて、殿下の品位を落とし兼ねないのよ!」
「そうよ!ブルーセン子爵令息だって、肩書きが無ければ、あんたなんて視界の端にも入れないわ。」
「早く恥を晒す前に田舎にお帰りなさい。」
一通りセリーナを嘲笑った令嬢達は満足したのか、次は理不尽なまでの怒りをぶつけてきた。
人の悪意と言うのは…それが乗った言霊と言うのは、それだけで威力を持つ。
セリーナは精神がすり減るのを感じた。
そして、彼女達の怒りの理由がリードとコーエンである事を知った。
いや、アーサフィス侯爵令嬢が、他の令嬢達を率いている時点で予測は付いていた。
何で…私がこんな目に遭わなきゃいけないのよ。
コーエンの事はともかく、リードの事に関しては言い掛かりもいいところだし、
聖女という肩書きだって、セリーナが望んで得た物ではない。
今も理不尽な怒りをぶつけられているが、そもそも今ここにセリーナが居る事自体がリードやコーエンの理不尽に巻き込まれた結果なのだ。
…流石に腹が立ってきたわ。
諸悪の根源とも言えるリードの顔を思い浮かべると、ふと彼の言葉を思い出した。
「それに皇太子に向かってあれだけ反抗的だった魔女であれば、このくらいの夜会で怯むはずもない。今、お前はこの国の皇太子で、お前を火破りにしようとしていた男にエスコートされているんだぞ。その事に比べれば、有象無象の群衆など、何て事はない。」
この会場に入る前にリードが口にした台詞だ。
有象無象の群衆ね…。
セリーナは水気を含んで垂れて来た前髪をかき上げて、鋭い目つきで前を見据えた。
「私の肩書きが無ければ、皇太子殿下やブルーセン子爵令息は私に構わない…と、そう言うお話ですね?」
先程までびしょ濡れになり、泣きそうに震えていたセリーナが、急にこちらを睨み返したかと思えば、非常に落ち着いた声で話し掛けられれば、大概の令嬢は怯んでしまっていた。
「そうよ!こちらの話を理解出来る程度の知能はお持ちで安心したわ。」
そう声高に言い返したのはアーサフィス侯爵令嬢だ。
だって田舎だと、王都とは教育水準が違うと言いますものね。とアーサフィス侯爵令嬢は続けた。
そもそも、ディベル伯爵家の領地は田舎と呼んで差し支えない場所にあるが、セリーナ自身は年の大半を王都のタウンハウスで過ごしている。
目立った功績もない伯爵家なので、王城でのパーティーに招待される機会は無かったが、別に田舎娘と言われる謂れもないのだ。
まぁ、仲良くなりたいとも思わない相手に、そこまで丁寧に説明する程、セリーナは優しくはないのだが。
「それであれば、貴女の肩書きは?確か…侯爵令嬢でしたっけ?」
「そうよっ!この国の商業を司るアーサフィス侯爵家の令嬢、それが私よ。」
アーサフィス侯爵令嬢は今更当たり前の事を言わせないでよと言わんばかりに1歩セリーナの前へ進み出た。
「では…そのご立派な商いで、貴女は何に貢献なさったのですか?」
「…は?」
「まさか、その家にお産まれになったという事だけを誇って、その様に声高に名乗られている訳ではないでしょう?」
セリーナが微笑めば、馬鹿にされたとわかったアーサフィス侯爵令嬢はさっと頬を染め上げ、何か反論の言葉を探している。
が、セリーナは彼女に反論の機会を与える気などさらさら無いのだ。
「私は伯爵家の出身ではございますが、自身の能力が評価されて、この様に聖女という肩書きを賜りました。初めこそ不要な肩書きだと思っておりましたが、この肩書きのお陰で私の言葉に耳を傾けてくれる人達が居て…手を差し伸べる事が出来た…。これは私に必要な肩書きで、私を聖女だと信じてくれる人がいる限り、私は少しでも人の役に立ちたいと…そう思っています。それで、アーサフィス侯爵令嬢はどの様な功績をお持ちですの?」
「うるさいわよ!アーサフィス侯爵家がどれだけこの国に貢献していると思っているの!」
セリーナの言葉に、アーサフィス侯爵令嬢は語気を強めた。
結局、家の自慢じゃない…。
まぁ、身分の高い人と言うのは、往々にしてこういう態度なので今更驚く事でもない。
それを言えば、リードだって自己中心的な面があるではないか。
セリーナは先程リードに感じていた怒りを思い出した。
「そもそも…リード殿下に関しても、皆様は皇太子という肩書き以外に何をご存知ですか?偉そうだし、自分勝手だし、そりゃ国民の為であれば私の意見にも耳を傾けてくれる姿勢なんかは評価出来るけど…。コーエン様だって普段は優しい態度ですけど、政務に対する冷徹無比な態度や腹黒い面を知れば…あんな人達を夫に…と望んでも、幸せな結婚生活など送れるはずがありません!」
セリーナの日々の不満が爆発した。
「良ければ、皆様にどの様なお相手がお似合いか、1人ずつ占いましょうか?」
そして、怒りの矛先がリードとコーエンに向かった事で、目の前のご令嬢方の婚活に対する心配さえも湧いて来たのだ。
数名の令嬢は社交界でも評判となっているセリーナの占いに興味を惹かれているが、先頭に立つアーサフィス侯爵令嬢の怒り心頭の様子を見れば、名乗り出る強者はいない。
「殿下に対して何と言う事を…。不敬ですわ!」
アーサフィス侯爵令嬢がセリーナの頬を張る為に手を勢いよく振り上げたが、その手が振り下ろされる事は無かった。
「その者の無礼は許してある。」
振り上げられたアーサフィス侯爵令嬢の手首を、いかにも楽しそうな表情のリードが掴んだ。
周囲に視線を走らせれば、セリーナに声を掛けようとタイミングを狙っている人々が目に付く。
聖女と言う肩書きはセリーナが想像していたより求心力があるようだ…とセリーナが気付いたのは、この夜会が始まってしばらくしてからだった。
リードやコーエンが一緒であれば、上位貴族の得意とする言葉遊びや、回りくどいお世辞、その逆に先程のアーサフィス侯爵の様な態度も上手くいなしてくれるであろうが、セリーナにはその経験値が圧倒的に足りない。
つまり、一人でこの人混みの中にいるのは危険なのだ。
先程のアーサフィス侯爵がこちらを見下していた表情を思い出し、ズシリと心に重りが乗ったような気分になった。
セリーナは会場にぐるりと視線を巡らせ、その隅の人気のないエリアにテラスがあるのを確認した。
あそこなら、あまり人に見付からないで済みそう。
それに、誰か来ても体調が悪くて休んでいると言えば、無理に話し掛けては来ないだろうし。
よしっ!と、この会場では声に出せないような掛け声を頭の中だけで唱えて、気合を入れ直した。
少し足早にテラスを目指せば、そこは予想通り人影一つ無かった。
「こんな事なら、会場内で飲み物や食べ物を調達して来たら良かったかしら。」
落ち着く場所が確保出来たなら、次は王城の夜会の料理を堪能しない手はない。
そう思って、会場の方を振り返れば、テラスの入り口が人影によって塞がれている。
その中心に立っているのがアーサフィス侯爵令嬢だと気付いて、セリーナは背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
面倒を避けてきたつもりが、どうやら自ら敵の罠に足を踏み入れてしまったようだ。
こちらを睨み付ける令嬢達の表情を見れば、これが計画的な物だと言う事はすぐに分かった。
もしかして、アーサフィス侯爵がリードを連れて行った事も…。
全て計画通りなのだろうか。
「ご機嫌よう…。私、飲み物を忘れてしまって…取りに戻ろうとしていた所なので…失礼しますね。」
セリーナはさもテラスを皆さんに譲ろうとしていると言った風にその場を立ち去ろうと、令嬢達の立っている方へと足を向けた。
出来る事なら回れ右して逃げたいくらいだが、後ろはテラスの柵であり、ここは3階なのでそちらへ逃げる事は叶わない。
あぁ、私が本当に魔女で、空でも飛べれば…。
セリーナは脳内で現実逃避を図るが、そんな事が許されるなら、そもそもこの様に囲まれては居ないだろう。
「あら、飲み物ならこちらに沢山ありますわ。」
「遠慮せずにお受け取りになって。」
ケラケラと言う笑い声と共に、令嬢達が手に持つグラスを振りかざした。
あっと思った時にはセリーナは既に頭から爪先までびしょ濡れだった。
グラス何杯分のシャンパンを浴びたのだろうか。
シャンパンは祝いの席での飲み物であるが、この様に人にぶっ掛けて祝う方法はこの国にはない。
「あら、美しい聖女様のお召し物がシャンパンで更に輝きを放っているようだわ。」
「まぁ、ご冗談がお上手なのね。王城へ呼ばれる事さえ烏滸がましい伯爵令嬢風情が、元の姿に戻っただけでしょ?」
「魔法の解けたシンデレラは所詮ドブネズミだったってお話かしら?」
またケラケラと笑い声が上がる。
確かに今のセリーナの格好は酷いものだろう。
クラリスがせっかく選んでくれたのに…。
優しい友人の顔を思い出すと、泣きたくなった。
「そもそも、貴女みたいな田舎娘が殿下にエスコートされてるなんて、殿下の品位を落とし兼ねないのよ!」
「そうよ!ブルーセン子爵令息だって、肩書きが無ければ、あんたなんて視界の端にも入れないわ。」
「早く恥を晒す前に田舎にお帰りなさい。」
一通りセリーナを嘲笑った令嬢達は満足したのか、次は理不尽なまでの怒りをぶつけてきた。
人の悪意と言うのは…それが乗った言霊と言うのは、それだけで威力を持つ。
セリーナは精神がすり減るのを感じた。
そして、彼女達の怒りの理由がリードとコーエンである事を知った。
いや、アーサフィス侯爵令嬢が、他の令嬢達を率いている時点で予測は付いていた。
何で…私がこんな目に遭わなきゃいけないのよ。
コーエンの事はともかく、リードの事に関しては言い掛かりもいいところだし、
聖女という肩書きだって、セリーナが望んで得た物ではない。
今も理不尽な怒りをぶつけられているが、そもそも今ここにセリーナが居る事自体がリードやコーエンの理不尽に巻き込まれた結果なのだ。
…流石に腹が立ってきたわ。
諸悪の根源とも言えるリードの顔を思い浮かべると、ふと彼の言葉を思い出した。
「それに皇太子に向かってあれだけ反抗的だった魔女であれば、このくらいの夜会で怯むはずもない。今、お前はこの国の皇太子で、お前を火破りにしようとしていた男にエスコートされているんだぞ。その事に比べれば、有象無象の群衆など、何て事はない。」
この会場に入る前にリードが口にした台詞だ。
有象無象の群衆ね…。
セリーナは水気を含んで垂れて来た前髪をかき上げて、鋭い目つきで前を見据えた。
「私の肩書きが無ければ、皇太子殿下やブルーセン子爵令息は私に構わない…と、そう言うお話ですね?」
先程までびしょ濡れになり、泣きそうに震えていたセリーナが、急にこちらを睨み返したかと思えば、非常に落ち着いた声で話し掛けられれば、大概の令嬢は怯んでしまっていた。
「そうよ!こちらの話を理解出来る程度の知能はお持ちで安心したわ。」
そう声高に言い返したのはアーサフィス侯爵令嬢だ。
だって田舎だと、王都とは教育水準が違うと言いますものね。とアーサフィス侯爵令嬢は続けた。
そもそも、ディベル伯爵家の領地は田舎と呼んで差し支えない場所にあるが、セリーナ自身は年の大半を王都のタウンハウスで過ごしている。
目立った功績もない伯爵家なので、王城でのパーティーに招待される機会は無かったが、別に田舎娘と言われる謂れもないのだ。
まぁ、仲良くなりたいとも思わない相手に、そこまで丁寧に説明する程、セリーナは優しくはないのだが。
「それであれば、貴女の肩書きは?確か…侯爵令嬢でしたっけ?」
「そうよっ!この国の商業を司るアーサフィス侯爵家の令嬢、それが私よ。」
アーサフィス侯爵令嬢は今更当たり前の事を言わせないでよと言わんばかりに1歩セリーナの前へ進み出た。
「では…そのご立派な商いで、貴女は何に貢献なさったのですか?」
「…は?」
「まさか、その家にお産まれになったという事だけを誇って、その様に声高に名乗られている訳ではないでしょう?」
セリーナが微笑めば、馬鹿にされたとわかったアーサフィス侯爵令嬢はさっと頬を染め上げ、何か反論の言葉を探している。
が、セリーナは彼女に反論の機会を与える気などさらさら無いのだ。
「私は伯爵家の出身ではございますが、自身の能力が評価されて、この様に聖女という肩書きを賜りました。初めこそ不要な肩書きだと思っておりましたが、この肩書きのお陰で私の言葉に耳を傾けてくれる人達が居て…手を差し伸べる事が出来た…。これは私に必要な肩書きで、私を聖女だと信じてくれる人がいる限り、私は少しでも人の役に立ちたいと…そう思っています。それで、アーサフィス侯爵令嬢はどの様な功績をお持ちですの?」
「うるさいわよ!アーサフィス侯爵家がどれだけこの国に貢献していると思っているの!」
セリーナの言葉に、アーサフィス侯爵令嬢は語気を強めた。
結局、家の自慢じゃない…。
まぁ、身分の高い人と言うのは、往々にしてこういう態度なので今更驚く事でもない。
それを言えば、リードだって自己中心的な面があるではないか。
セリーナは先程リードに感じていた怒りを思い出した。
「そもそも…リード殿下に関しても、皆様は皇太子という肩書き以外に何をご存知ですか?偉そうだし、自分勝手だし、そりゃ国民の為であれば私の意見にも耳を傾けてくれる姿勢なんかは評価出来るけど…。コーエン様だって普段は優しい態度ですけど、政務に対する冷徹無比な態度や腹黒い面を知れば…あんな人達を夫に…と望んでも、幸せな結婚生活など送れるはずがありません!」
セリーナの日々の不満が爆発した。
「良ければ、皆様にどの様なお相手がお似合いか、1人ずつ占いましょうか?」
そして、怒りの矛先がリードとコーエンに向かった事で、目の前のご令嬢方の婚活に対する心配さえも湧いて来たのだ。
数名の令嬢は社交界でも評判となっているセリーナの占いに興味を惹かれているが、先頭に立つアーサフィス侯爵令嬢の怒り心頭の様子を見れば、名乗り出る強者はいない。
「殿下に対して何と言う事を…。不敬ですわ!」
アーサフィス侯爵令嬢がセリーナの頬を張る為に手を勢いよく振り上げたが、その手が振り下ろされる事は無かった。
「その者の無礼は許してある。」
振り上げられたアーサフィス侯爵令嬢の手首を、いかにも楽しそうな表情のリードが掴んだ。
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