目が覚めたら弟に縛られて監禁されていました。

アメショもどき

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7話 2日目夜の続き

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「よしっ、次は前な」

 僕の背中側を一通り拭き終わった直哉が、楽しそうにそう言って前に回ってくる。

 そして、僕の目の前に立って首筋を拭き始める。

 立ったまま拭いてもらうのは今日が初めてだけど、これかなり近いな。

 拭いてもらっているので仕方ないんだけど、本当に数センチの距離に直哉がいる。

 自分で気づかないほど僕を拭くのに熱中しているのか、それとも気にしないことにしたのか、直哉の股間のテントが僕の丸出しのチンコに当たりそうで……。

 ちょっと朝のことを思い出してしまった。

 朝のことはあんまり思い出し過ぎると大変なことになるので、拭いてくれている方に集中しよう。

 拭いてくれている手に意識を向けてはじめて気づいたんだけど、なんか昨日と拭いてる感触が違う。

 なんて言うか、手の感触がよく分かるというか……。

 不思議に思って胸を拭きだした手を見下ろすと、タオルが昨日のものよりだいぶ薄いものになってた。

 なるほど、直哉の手の感触がわかりやすいわけだ。

 逆に直哉の方には僕の体の感触が昨日よりはっきりと伝わっているだろう。

 直哉は直哉で考えているようだ。

 それくらいは直哉の好きにすればいいと思っていたんだけど……。

 なんかやたらと胸を念入りに拭かれる。

 胸というか、胸の一部というか……具体的には乳首だ。

 僕の乳首に熱い視線を注ぎながら、クリクリとこね回すように拭いている。

 やたらと入念に拭いている。

 拭き続けてる。

 ……。

「あの、直哉、ちょっとくすぐったいんだけど」

「あっ!わ、わりぃっ!」

 僕がそう訴えると、胸からお腹に移ってくれるけど……。

 直哉は見るからにションボリしていた。

 そんなにっ!?

 そんなに乳首触りたかったのっ!?

 それならもっと触らせてあげればよかったと思わなくはないけど、あんまり執拗に触るからちょっと気持ちいい気がしてきて、チンコがやばくなりそうだったんだ。

 今日のところは我慢してもらいたい。

 胸とお腹を拭き終わった直哉が、下半身を拭くために膝立ちになる。

 直哉の顔から数センチのところに僕のチンコが来る。

 目の前にある僕のチンコを見た直哉が、ニヤニヤと……嬉しそうに僕を見上げる。

「にーちゃんちょっと勃ってね?」

「き、気のせいだろ」

 嘘です。

 朝のこと思い出したり、乳首がちょっと気持ちよかったりで、少し元気になりかけてます。

 とは言え、そんなこと正直に言う訳にはいかない……。

「ふーん」

 直哉は楽しそうにそれだけ言うと、足を拭き始める。

 後ろは腰、お尻、足と順当に下に降りていったのに前はお腹の次は足の爪先からだった。

 ……そういえば直哉は好物は後に食べる派だったな。

 関係あるかは分からない。

 下から上がってきて腿を拭き終わった直哉が口を開く。

「つ、次はチンコ拭くからな」

 今までどこを拭くときもそんなこと言わなかったのに……。

 やっぱり、覚悟が必要なのかな?

「うん、よろしくね」

 恥ずかしいものは恥ずかしいけど、それを隠して頷く。

「お、おう、任せとけ……」

 直哉は一度大きく生唾を飲み込むと、そっと玉々から拭き始める。

 垂れ下がった玉々を優しく揉むように拭いていく直哉。

 というか、完全に揉んでる。

 薄手のタオルのせいで、直哉の手の感触がよく分かって……なんていうか……ヤバい。

 初めての経験だけど、厚いタオル越しと違って、ほぼ人の手で玉々を揉まれるのは思ったより気持ちよくて……。

 チンコに血が流れ込むのがわかる。

「……にーちゃん、勃ってきてね?」

 今度は呆然としたような口調で言う直哉。

「き、気のせいじゃないかな?」

 ごまかしきれないのはわかっているけど、認めるのは恥ずかしすぎて思わずシラを切ってしまう。

「ええー、気のせいかぁ?」

 びっくりしたような顔でチンコを見つめていた直哉だけど、明らかに大きくなってくるとニヤニヤと笑いを浮かべる。

「じゃ、次は棒のところ拭くからな」

「あっ、今そこは……」

 今そこを触られたら、完全に勃つ。

「そこは……?なんだ?にーちゃん」

 『触られると勃っちゃいます』とは流石に恥ずかしくていえない。

「なにも言わないってことは拭いて良いんだな?」

 ニヤニヤと笑いながら僕の顔を見て言ってくる。

 だけど、僕は良いともダメともいえない。

「良いみたいだし拭くぞ」

 そう言って、直哉は僕のチンコの幹を握る。

 いや、間にタオルはあるんだけど、薄くて手で直接握られているようにしか感じられない。

「にーちゃん、なんかチンコ硬くなってる気がするんだけど?」

「き、気のせいだってば」

 直哉に握られて完全に硬くなってしまったチンコの前では、こんなの言い訳にもならない。

「本当にこれ気のせいかぁ?
 ちゃんと確かめてみないとな」

 楽しそうにそう言うと、タオルを床に落としてとうとう素手でチンコを握ってしまった。

「な、直哉?」

「にーちゃんのチンコが硬いのが気のせいなら、これも気のせいだから気にすんな」

 そう言って、僕のチンコをしごき始める直哉。

「ああっ……」
 
 直哉の手のあまりの気持ちよさに思わず声が出てしまう。

「にーちゃんのチンコ、ビクビクしてんぞ」

 嬉しそうにそう言ってしごき続けてる。

「き、気のせい。
 気のせいだから」

 それしか言えなくなってしまった僕を嬉しそうに見つめる直哉と目が合ってしまう。

 直哉は僕の目を見つめながら、楽しそうにちんこをしごき続けてる。

 小さい頃から見慣れている直哉の端正な顔と勃起した僕のチンコ、そしてそれをしごく直哉の手。

 考えたこともなかった光景を見せつけられて現実感が遠のいていく気がする。

 僕を見つめていた直哉が、いたずらっ子のような笑顔を浮かべる。

「それじゃ、これも気のせいだ」

 直哉はそう言うと、僕のチンコをしごく手を止めて、角度を調整すると。

 僕に一度笑いかけた後、僕に見つめられたまま、僕のチンコを口に咥えた。

「な、直哉っ!?そんなことっ!」

「にーひゃんのちんふぉくわえちゃった♡……んっ♡……くちゅっ♡……にーひゃん♡……にーひゃんのちんふぉ♡」

 直哉は大きく口を開けて頭を振りながら、嬉しそうに僕のチンコに舌を絡める。

「……ちゅっ♡……にーちゃん♡……ちんふぉ♡……にーひゃんのおいひぃ♡」

 直哉がひと舐めするごとに僕のチンコに快感が溜まっていく。

 直哉も僕のチンコを咥えて興奮してしまっているのか、自分のチンコを取り出して僕のチンコを握るのとは逆の手でしごいている。

「にーひゃん♡んうっ♡にーひゃん♡ちゅるっ♡にーひゃんのちんふぉ♡じゅるっ♡」

 嬉しそうに僕のチンコを咥えながら自分のチンコをしごく直哉の姿がエロすぎて……。

 あっという間に限界がやってきた。

「直哉っ、出ちゃうっ!出ちゃうから口離してっ!」

「だひてっ♡じゅるるっ♡にーひゃん♡ずじゅっ♡だひてっ♡♡」

 口から離してという僕の言うことを聞くどころか、更に強く吸い上げて激しく舌を絡めてくる直哉。

 もう、ダメだ。

「くっ、イクッ!直哉の口でイクッ!!」

 こらえきれなくなった精液を直哉の口の中にぶちまけてしまった。

「んちゅっ♡ちゅーっ♡ずずっ♡じゅちゅっ♡」

 僕の精液を吸い尽くそうとするように吸い付いてくるせいでなかなか射精が終わらない。

 チンコが精液を吐き出すたびに嬉しそうに笑う直哉の喉が鳴って精液が嚥下されていく。

「ちゅぱっ♡」

 人生で一番長かった射精が終わって、尿道に残った精液まで吸い尽くした直哉がようやく口を離してくれる。

 あまりの快感に腰が抜けたようになっていて、その場にへたり込んでしまう。

「にーちゃんっ♡にーちゃんっ♡今度は俺がイクからっ♡みてっ♡にーちゃん♡イクの見てっ♡」

 立ち上がった直哉がチンコを僕に突きつけてしごいているのをまだ快感に溶けたままの頭で見続ける。

「にーちゃんっ♡にーちゃんっ♡」

 直哉のしごく手がどんどん早くなって……。

「イクッ♡にーちゃんに見られながらイッちゃうっ♡♡ああっ♡♡♡」

 目の前の亀頭が大きく膨らんだと思ったら……亀頭の先から精液が吹き出してきた。

 直哉の精液が僕の顔に降り掛かってくる。

「イってる♡出てるっ♡にーちゃんの顔に出てるっ♡」

 直哉の手がチンコをしごき続けるのに合わせるように、精液も僕に降り注ぎ続ける。

 口元にも垂れてきたので、舐めてみる。

 ……まずっ。

 直哉は良くこんなものを嬉しそうに飲めたな。

 喉に絡まるそれを唾と一緒になんとか飲み下す。

「にーちゃぁん♡」

 まだうっとりとした顔をしている直哉は、硬いままのチンコを使って僕の顔に精液を塗り拡げていく。

 なんか顔からすごい匂いがするけど、直哉のものだと思うとそう嫌でもない。

 僕も舐めてあげようかとすら思ったところで、直哉のチンコが急に引かれる。

 どうしたんだろうと思って直哉の顔を見上げると、青ざめた顔の直哉が自分の精液まみれになった僕の顔を見下ろしていた。

「き、気のせいだから」

 流石にそれは無理があると思う。



 ――――――



 射精して冷静になったらしい直哉が濡らした布で全身を拭き直してくれる。

 思った以上に直哉の精液は飛び散っていて、ほとんど全身に精液の跡があった。

 その全てを無言で拭き取ってくれた直哉にお礼をいう。

「ありがとうね、直哉」

「……」

 でも、直哉は俯いたまま無言だ。

 拭いてくれてる最中も色々話しかけてみたけど、一言も喋ってくれなかった。

 そのまま無言で服を着せ直してもらった。

 どうしたものかなぁ。

 なんか返事がほしいけど……。

 多分反応が返ってくるだろう話題は思いついているけど、言ってしまったらどんな反応になるか予想がつかない。

 言うべきか分からないけど、逆に今でないと言えないと思う。

 最後に頭を洗ってくれて、洗面器と脱いだ服とかを入れた袋を持って立ち上がる直哉に問いかける。

 出来るだけ明るい口調で、なんでもないことのように聞こえるように。

「直哉って、男が好きなの?」

 言っちゃった。

「は、はあっ!?な、何バカなこと言ってんだお前。
 意味わかんねーよ」

 僕をバカにするような顔を作るのに失敗して、苦しそうな顔になって、最後は悲しそうな顔になって、そのまま納戸から出ていってしまった。

 そっかー、否定はしないのかー。

 正直なところ、なんていうか、ちょっとびっくりはした。

 その先を聞いてあげられない、根性なしのにいちゃんでごめんなー。

 もうちょっと、考える時間と覚悟を決める時間をください。

 多分そんな時間はかかんないから。

 もう見えなくなった直哉の泣き顔に謝りなから、これからどうしたものか考え続けた。



 ――――――



 直哉が帰ってこない。

 もうあれから1時間くらい経って、そろそろ寝る時間だけど、直哉が帰ってこない。

 まあ気持ちは分かる……とは言えないけど、僕なりに想像はできる。

 さらにいえば、可愛い可愛い僕の直哉のことだから今も納戸の前で座っているんだろうってことも分かる。

 寒いところに1人でいて体を壊してもいけないし、そろそろ呼ぶとしよう。

「直哉ー、なーおーやー、寝る前におしっこしたいんだけどー」

 ……。

 聞こえているはずだけど直哉は入ってこない。

「なーおーやー。おしっこだってばー」

 ……。

「なーおーやー、拗ねてないで入っておいでー」

 しぶといな。

「なーおーやー。
 10数えるうちに入ってこないと漏らす。
 本気だぞ」

 本気だぞ。

「じゅー、きゅー、はーち、なーな、ろーく」

 まだ駄目か。

「ごー、よーん、さーん、にー」

 仕方ない、漏らしてそれを掃除させるために呼び込むしか無いな。

「いーち」

 さあ漏らすぞ……そう覚悟を決めたところで、ドアが開いた。

「バカかお前?」

 失礼な。

 言われなくても自覚してる。



 ようやく入ってきた直哉に一応本当におしっこの処理をしてもらってあとは寝るだけだ。

 電気を消して真っ暗になった納戸の中。

 昨日と同じく2人で布団に入るけど……。

 昨日と同じく直哉は布団の端から近寄ってこない。

「直哉、もっとこっち」

「……」

 呼びかけても昨日と違って近寄ってきてくれる気配がない。

「直哉、こっち」

 ちょっときつめに言うと、おずおずと言った感じで寄ってきてくれた。

「もっと」

 まだ少し離れているので、もう一度きつく言う。

 また少しだけ近づいてきてくれるけど、まだ足りない。

「もっと……まだもっと……もうちょい」

 とうとう触れ合えるまで近くに来てくれた。

「良し、そこなら許す」

「もうこれ以上近寄れねーよ」

 苦笑気味の声で言う直哉。

 お、ようやく喋ってくれた。

 『バカ』って言われて以来ようやくだ。

「いや、手が自由ならもう少し近づけるよ?」

 手が自由なら抱きしめられるのに。

 今だけは手が縛られているのが本気で恨めしい。

 直哉がちょっと怯んだような気配をした後、少しの間沈黙が続く。

 気まずい沈黙なのは確かだけど、直哉が口を開けたり閉じたり、何か言おうと迷っているみたいなので黙って待つ。

 かなりの時間が経って、僕がダメだと思いつつもうつらうつらとしてきた辺りで、ようやく直哉が話し出す。

「……気持ち悪くねぇのかよ?」

「ん?何が……?」

 なんのことか分からずに聞き返したら、また直哉は黙り込んでしまう。

 いや、ごめん、普段から察しが良くない上に眠くて頭働いてないんだ。

 しばらく沈黙が続いて、寝そうになるけどなんとか耐える。

 あくびを噛み殺していたら、また直哉が口をひらいた。

「さっきのこと」

「ん?」

「さっきみたいなことされたのに気持ち悪くねぇのかよ」

 さっきのこと……ああ、フェラとかぶっかけか。

「全然」

 直哉が息を呑むような気配がして、言葉が足りなかったかなと思って付け加える。

「全然気持ち悪くなんてなかったし、むしろ気持ちよくって嬉しかったよ。
 ありがとう」

 お礼を言うのもなんか違う気もしたけど、眠くて頭働かない。

 また黙り込んでしまう直哉だけど、今度は結構直ぐに口をひらいた。

 もしかしたら、寝落ちて時間が飛んだだけかもしれない……。

「あ、あのさ……」

「んー?」

 眠くて声がふやけてる僕とは正反対に、硬い声で話し出す直哉。

「に、にーちゃんも男が好きなのか?」

 流石にちょっと目が覚めた。

 『も』か……。

 話を合わせてあげたほうが直哉は安心するかもしれないけど……。

「いや、僕はそういうのはさっぱり分かんないなぁ」

 ここは正直に言わないとダメだと思った。

 暗闇の中でも直哉が落ち込んだ顔をしているのが分かる。

 でも、ごめんよ、これが僕の本心なんだ。

「男同士とか考えたこともなかったし、直哉がそうだなんて想像もしてなかった。
 だから、直哉の気持ちを分かってあげることは出来ないし、悩みを解決してあげることも出来ない」

「……うっ……ずっ……ぅぅっ……」

 直哉のすすり泣きが聞こえる。

 本当にごめんね。

「でも、ひとつだけ僕にも分かったことは、直哉にならああ言う事されても全然気持ち悪くなかったってこと。
 むしろさっき言ったとおり、気持ちよかったし、嬉しかった。
 もうひとつ言うなら久しぶりに直哉と遊んだみたいで楽しかったよ」

 直哉の涙を拭いたいけど、手が動かない。

 仕方ないので、目のところに口をつけて涙を吸い取った。

 そういえば、監禁される直前に直哉に同じことされたな。

 思えばあの時も驚きはしたけど、気持ち悪いとかは思い浮かびもしなかったな。

「だから、泣かないで直哉。
 なにがあっても、僕は直哉を嫌いになんてならないから」

 そのまま直哉の顔中にキスをし続ける。

 唇は……まだちょっと踏ん切りがつかないのでお預けだ。

「……にーちゃん……ごめん……にーちゃん……うあああぁ……」

 直哉が本格的に泣き出してしまった。

 直哉を抱きしめたいのに手が動かない。

 本当にこう言うときだけは困ったものだな。

「直哉、抱っこしてあげたいけど、手が動かないから代わりに僕を抱っこしてほしいな」

 僕がそう言うと、直哉は僕を強く抱きしめて胸に顔を押し付けて子供のように泣き出した。

 ちょっと腕が痛いけど、ここは我慢だ。
 

 
 直哉が泣き止むには深夜までかかった。

 もう2人とも眠くて意識が飛び飛びだ。

「にーちゃん……」

「んー?」

 ごめん、もう眠い声が隠せない。

「にーちゃん……ごめん……俺、男が……ううん、あの……おれ……」

 苦しそうな顔でなにかを言おうとしている直哉。

 ダメだよ直哉、それはそんな顔で言うことじゃないよ。

「……大丈夫、それは直哉が言えるようになってからでいいから。
 言えるようになるまでずっと待ってるから、急がなくていいよ……」

 僕は直哉と同じ気持ちにはなれないから、僕から言ってあげることは出来ないんだ。

 直哉が言ってくれたらそのときは受け入れるから、その時まで我慢してね。

 卑怯なにーちゃんでごめんね?

 どこまで口に出せたのか、出してしまったのかも分からないまま僕の意識は眠りの海に沈んでいく。

 ……沈み切る直前、なにか柔らかいものが唇に押し付けられた気がした。
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