換金スキルとショップスキルでバグ技大金持ち〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~

スライム道

文字の大きさ
24 / 119

24

しおりを挟む
「スリーサイズは?」
「好きな人は居るの?」
「日本語はどのくらい喋れるの?」

などなど色々質問が飛び交っていた。

「セクハラするな。節度ある態度を取れ。あと答えられない質問は答えなくても良いからな。」

「……日本語…は……少し…だけ……好き…な……人…は…刀…赤……君……。」

一斉にこちらを振り向かれた。
男子や女子も含めて何でアイツがみたいな目をしていた。

「…刀赤…君……かっこ…いい…よ…?」
「な、なんで刀赤のことが好きなったかをお、教えてく、くれますか?」

学年カースト元2位で現1位のクラスメイト世渡君がかなりどもりながら質問していた。
さっきからチラチラと転校生の顔見ながら下に視線が行っていることから下世話な話でも想像しているのかもしれない。
ミウスさんも視線に気づいたのか眉毛をぴくぴくと動かしている。

思春期男子なら一度は考えたことがある欲求的行動、世渡君の視線の出し方は童貞丸出しというよりかはなれた人の目つきに近い。
察するに彼は40パーセントの比率から超越した人物に成っている。
女慣れしている感覚はあるのにどもるということはそれだけミウスさんが綺麗なのか。
それともそういうキャラづくりをしているのかは解らない。
女子からの不快に思っていると主張している視線がこちらから世渡君に移っている。

「Ξέρεις τι είναι《あなた、彼の何が解る》」

ぞわっとした。
今のはギリシャ語だ。
彼女が元から喋れるがそれなのだろう。
だが彼女に言われた言葉が心臓を鷲掴みにされたように感じた。

クラスメイト達も怒っているのは理解したのか押し黙った。

「……ずっと…一人…寂しい……でも…助け……ない……あなた…たと………でき…る?」
「私には無理です。
 ミウスさん。
 私もずっと病院で一人でしたでも偶にお父さんが来てくれるから今この場に居れたんだと思います。
 クラスの皆さんは今まで彼に強いて来たのはこういうことですよ。
 あなた方が化け物を作っているんですよ。」

口を開いた明日香さんから化け物という言葉を初めて聞いた。
明日香さんは少なくとも俺のことを化け物のように感じたということだろうか。
彼女は想像して他人の痛みを感じたのかもしれない。
同情とは違う。
明確に自分の経験から想像する。

「なりたくてなったわけでもない化け物を作っているんですよ。
 何のために昔話、お伽話があると思っているんですか。
 誰だって痛みを感じたくない筈なのに傷つけることは悲しくならないんですか。」

彼女はずっと病室で一人だったからやれることが限られていたから想像できたのかもしれない。

「私やミウスさんは刀赤さんが受けた痛みなんて知りません。」
「ならこれ以上この場をかき乱すな。」

俺はまた拒絶する。
今更他人からの評価なんてどうでもいい。
答えは自分がいかに満足できる人生を送れるか。
そのことを考えることだけが俺の生きがいだった。

今まで化け物に見られないように、傷が悪化しないように控えていた鍛錬を始めたいと思った。
スキルを取ってわかった。
強くなりたい。
自分がどんなふうになっても構わない。
ただ強さを求めてみたいと幼少期に抱える少年の夢のようなことを考えていた。

「刀赤、流石に……」

それは無いんじゃないかとは言えなかった。
大山先生もいくつもの生徒を受け持った人で引きこもりの生徒の説得にも行っていた。
引きこもりの生徒たちは何かしら学校に行って変化したと話しても信じられないと思っていたり過去のトラウマがどうしても頭を途切る。
だから学校に行くこと自体が恐怖に成っている。
刀赤は引きこもりではないがそれと似たような状態になっていると言えるだろう。

過去の事も少なからず聞いているからこそ両親を壊すようになった集団というモノに懐疑的になるのも無理はない。
自分自身は個人として信頼はしてくれているがあくまでも実績があるからだ。
学生のように人間関係において実績も信頼も無い存在を信用してくれというのは医師免許を持っていない医者を信用してくれと言っているようなモノだった。

「同情してほしいなんて微塵も思っちゃいねえよ。
 俺はな、傷の想像なんて他人事なんだよ。
 もう俺の人生に突っ込んでくれるなよ。」
「……ごめん……でも…お話……して………も……い…い?……」
「ミウスさんに関しては何も謝ることはございませんので結構です。
 ただ自分の気持ちをさらけ出しだけだから俺からは何もこちらからお話しすることはございません。
 勇気ある告白をありがとうございます。
 ただしお答えはNOとだけ言っておきます。」

ミウスさんに言われて冷静さをある程度取り戻した。
感情が高ぶると変に注目されるから親が居なくなってからは一切怒ることなく生きていたのに初めての事だった。
ここまで感情的になったのは。
自分でも何故そうしたのか解らないまま話を続けていく。

「明日香さん、あなたは私の個人情報を衆目の前で演説を行っておりました。
 同情などからお話をしたと思いますが救った後の責任を取ることは考えていらしているのですか?」
「救った後?」
「救った後に人に変われと言うのはあまりにも酷なモノです。
 孤児にご飯をいっぱい食べさせたから仕事をして働けと言っているようなモノですよ。」
「ううぅ。」
「救った後の行動ができないのなら救わなければいいそれだけの事です。
 現に私はあなたと話したときは救うことはしませんでした。
 ただ自分の意見を述べただけです。
 それなのにあなたは自分の正義感を盾に私に変化を求めるのですか?」
「ご、ごめんなさい。」
「はい承知しました。ではこの話はこれで終わりです。大山先生にクラスの皆さま此度は大変ご迷惑をお掛けしました。」

授業自体は滞りなく進んだ。
しかし昼休みにもう一悶着あることは解らなかった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
 2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。  死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。  命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。  自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました

白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。 そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。 王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。 しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。 突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。 スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。 王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。 そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。 Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。 スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが―― なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。 スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。 スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。 この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...