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第30話 約束
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「ソラル、じゃあ、手を出して」
レオンはもう一度俺の前に跪くと、小箱から取り出した繊細な彫りの入った金の指輪を左手の薬指にはめた。
「一生、幸せにしますっ! 俺と、結婚してください」
「はいっ! 俺も君を幸せにできるよう、頑張るよ! よろしくおねがいします!」
俺もレオンにならって、レオンの薬指に指輪をはめた。
「待てっ! 駄目だっ!ソラル!!」
急に動き出したルイ王子が叫んだ。
「その指輪は呪いの魔道具だ! はめたら一生外せなくなるぞっ!」
「失礼なっ! この指輪にはお互いの居場所の探査機能と浮気防止機能しかついていませんっ!」
ーー十分すぎる魔道具だろっ!!!!
俺はじろりとレオンを見るが、レオンはずっとにこにこと微笑んだまま。
ーーまあ、この件はあとでゆっくり話そう。
「ははっ、とりあえず、……おめでとう。ソラル。
……わざわざ領地から出てきて……、私は、一体、何を、見せられて、いるんだ……」
微笑むユーゴ様は、なぜか死んだ魚のような眼をしている。
そして、ゴンッ、ゴンッという音に目をやると、なんとルイ王子が髪を振り乱し、壁に額を何度も叩きつけていた。
「これは、夢だっ、夢だあああっ!!! 覚めろっ、早く覚めろぉおおお!!!」
「……」
「……とりあえず、お二人に俺たちのことを認めてもらってよかったです。では俺はソラルと約束がありますので。
ああ、結婚式の招待状は近々お送りいたしますね!」
レオンが俺の肩を抱く。
ーーこれ、認めてもらったことに、なる、のか……?
「あの、でも、殿下は……」
ーー話を聞いてもらえる状態ではないと思うが。
「あとで王宮に連絡を入れておく。誰かが引取りに来るだろう」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユーゴ様もしばらく一人になりたいということだったので、俺たちは二人で王都の俺の自宅に戻った。
ーー道中俺は、なぜかレオンにずっと姫抱っこされたまま!!
そして……、
「やっ、ちょっと、なにっ!? もういいっ! レオンっ! もういいからっ!」
「約束」通り、俺は寝台の上で、レオンに出された白濁を掻き出されていた。
「駄目だよ、ソラル。ちゃんと全部出しておかないと、お腹が痛くなっちゃうよ」
裸にされ、隅々綺麗にされた俺。レオンが長い指で、四つん這いになった俺の内部をこする。
「やっ、あっ、そこばっかり、押したらっ、あっ、あああっ!」
「ソラル、結婚したら、うちに引っ越してきてね」
レオンが俺の腰にキスを落とす。
「え……!?」
「ソラルの部屋、ちゃんと用意してあるから。それに、いつまでも兄上にもらった家に住んでるなんて、俺が、許さない!!!」
クンッと感じるポイントを押され、俺は両手の力が抜ける。
「んはっ、ああ!」
「ああ、ソラル、気持ちいいんだね。ソラルを見てたら、俺も気持ちよくなってきちゃった」
はあはあと荒い息を履きながら、レオンが俺の背中を舐めあげる。
「ああんっ、あ! そうだよ! レオン、ちょっと待って!
結婚って、そんな簡単にできるものか!? だいたいご両親はなんて……、あっ、くっ、そこっ、やだ、やめろって……、
うぅ、あ、あ……」
思わず舞い上がってオッケーしてしまったが、付き合うだけならともかく、結婚となれば両家の許可が必要となるはず! うちはともかくジラール家は押しも押されぬ公爵家だ! レオンはその跡取りであって……!
そもそも俺は農民の出身だし身分違いもはなはだしく、しかもそれ以前に男だっ!!
「何心配してるんだ? もう前に許可はもらってあるでしょ。ソラルがうちに来たとき……」
「は? 許可? うちに来たときって……?
もしかして、うちに飾ってあるあの絵をお借りしたときか!? ちょ、待って! 指、止めて! もう、いいからっ!
あっ、や……」
「そうだよ。父上が言ってただろ。あの絵はもらってくれて構わないって。つまり、そういうこと。
俺、最初からソラルを将来の伴侶として紹介してたんだ。……気づかなかった?」
ーー相変わらず鈍感だね。
耳元で言われ、俺は思わずレオンを振り返った。
ーーそんなん、気づくかよ!? ボケーー!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回、最終回の予定です!!
レオンはもう一度俺の前に跪くと、小箱から取り出した繊細な彫りの入った金の指輪を左手の薬指にはめた。
「一生、幸せにしますっ! 俺と、結婚してください」
「はいっ! 俺も君を幸せにできるよう、頑張るよ! よろしくおねがいします!」
俺もレオンにならって、レオンの薬指に指輪をはめた。
「待てっ! 駄目だっ!ソラル!!」
急に動き出したルイ王子が叫んだ。
「その指輪は呪いの魔道具だ! はめたら一生外せなくなるぞっ!」
「失礼なっ! この指輪にはお互いの居場所の探査機能と浮気防止機能しかついていませんっ!」
ーー十分すぎる魔道具だろっ!!!!
俺はじろりとレオンを見るが、レオンはずっとにこにこと微笑んだまま。
ーーまあ、この件はあとでゆっくり話そう。
「ははっ、とりあえず、……おめでとう。ソラル。
……わざわざ領地から出てきて……、私は、一体、何を、見せられて、いるんだ……」
微笑むユーゴ様は、なぜか死んだ魚のような眼をしている。
そして、ゴンッ、ゴンッという音に目をやると、なんとルイ王子が髪を振り乱し、壁に額を何度も叩きつけていた。
「これは、夢だっ、夢だあああっ!!! 覚めろっ、早く覚めろぉおおお!!!」
「……」
「……とりあえず、お二人に俺たちのことを認めてもらってよかったです。では俺はソラルと約束がありますので。
ああ、結婚式の招待状は近々お送りいたしますね!」
レオンが俺の肩を抱く。
ーーこれ、認めてもらったことに、なる、のか……?
「あの、でも、殿下は……」
ーー話を聞いてもらえる状態ではないと思うが。
「あとで王宮に連絡を入れておく。誰かが引取りに来るだろう」
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ユーゴ様もしばらく一人になりたいということだったので、俺たちは二人で王都の俺の自宅に戻った。
ーー道中俺は、なぜかレオンにずっと姫抱っこされたまま!!
そして……、
「やっ、ちょっと、なにっ!? もういいっ! レオンっ! もういいからっ!」
「約束」通り、俺は寝台の上で、レオンに出された白濁を掻き出されていた。
「駄目だよ、ソラル。ちゃんと全部出しておかないと、お腹が痛くなっちゃうよ」
裸にされ、隅々綺麗にされた俺。レオンが長い指で、四つん這いになった俺の内部をこする。
「やっ、あっ、そこばっかり、押したらっ、あっ、あああっ!」
「ソラル、結婚したら、うちに引っ越してきてね」
レオンが俺の腰にキスを落とす。
「え……!?」
「ソラルの部屋、ちゃんと用意してあるから。それに、いつまでも兄上にもらった家に住んでるなんて、俺が、許さない!!!」
クンッと感じるポイントを押され、俺は両手の力が抜ける。
「んはっ、ああ!」
「ああ、ソラル、気持ちいいんだね。ソラルを見てたら、俺も気持ちよくなってきちゃった」
はあはあと荒い息を履きながら、レオンが俺の背中を舐めあげる。
「ああんっ、あ! そうだよ! レオン、ちょっと待って!
結婚って、そんな簡単にできるものか!? だいたいご両親はなんて……、あっ、くっ、そこっ、やだ、やめろって……、
うぅ、あ、あ……」
思わず舞い上がってオッケーしてしまったが、付き合うだけならともかく、結婚となれば両家の許可が必要となるはず! うちはともかくジラール家は押しも押されぬ公爵家だ! レオンはその跡取りであって……!
そもそも俺は農民の出身だし身分違いもはなはだしく、しかもそれ以前に男だっ!!
「何心配してるんだ? もう前に許可はもらってあるでしょ。ソラルがうちに来たとき……」
「は? 許可? うちに来たときって……?
もしかして、うちに飾ってあるあの絵をお借りしたときか!? ちょ、待って! 指、止めて! もう、いいからっ!
あっ、や……」
「そうだよ。父上が言ってただろ。あの絵はもらってくれて構わないって。つまり、そういうこと。
俺、最初からソラルを将来の伴侶として紹介してたんだ。……気づかなかった?」
ーー相変わらず鈍感だね。
耳元で言われ、俺は思わずレオンを振り返った。
ーーそんなん、気づくかよ!? ボケーー!!!
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次回、最終回の予定です!!
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