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3.書類
その時リグの手が私の肩を掴んだ。
「サリアン…私は君を傷つけた。あの日君に合わす顔が無くて、朝、君が出て行くのを自室で黙って見ていた。追い掛けたくてもその資格が無かった。君を裏切りその挙げ句騙され…謝罪をする勇気も無いまま時を過ごしてしまった。謝りたかった。ずっと…サリアン済まなかった。一番大事だった君に私は酷い仕打ちを…」
リグはそう言いながらポロポロと空の色の瞳から涙を流した。彼は身長が高い。それなのにとっても小さな子供にも見える。痩せこけた頬。浮き出る喉仏。白かったはずのシャツ。レースの取れた袖口。でも大きくて長い指。骨張っているけど爪の形は変わらなかった。好きだった夫だった人の指。
痛んで腐り落ちそうなぽっかりと空いた胸の暗がりを抱えつつ、私はボンヤリと彼の泣く姿を見ていた。睫毛の長さ、耳の形。眉毛やシワの数。痩せて皮が寄ってしまったのね。何気なく右手でその額の皺にそっと手を伸ばす。
「皺…おじさんみたいね。ちゃんと食事してね。身体をだい、じに…し…ない、と」
そんな事を呟きながら何故かフッと体の力が抜けて目の前がチカチカしたと思った瞬間、ガクンと視界が落ちボヤけて暗くなったのを最後に私の意識が失くなった。
**
「精神的疲労による失神です。何か強い心労、ショックを受けたのでしょう。しばらくしたら意識は戻ると思います。このまま落ち込むようなら連絡を。気付け薬を二日分お出ししときますよ」
「ありがとうございました先生」
執事が屋敷の裏戸口まで医師を送る。
「あ、ダクスさん。あの、さっきの男の方。今旦那様のお部屋に戻られましたけど…良かったのですか?」
そう言い怪訝な顔をしながら侍女のカラが黒髪の執事に話しかけて来た。
「ああ、大丈夫。私もすぐ戻りますよ。お着替えはされましたか?」
「はい。旦那様のお言付け通りお風呂にも入られてお食事もされました」
「そうですか」
「で、あの方どなたなんですか?」
「…そうですね、新しい旦那様のペットですよ」
「ふぁ!!!」
「ふっ!ふふっ唯の冗談ですよ」
「な!もう、ダクスさんたらっ!」
(まだ決定では無いだけですけど、ね)
*
『コンコンッ』
「ダクスです。入りますね」
そう問いかける執事によって扉を開けられる。そこはサリアンの私室であり天蓋から豪奢なドレープが垂れる広いベッドに主人が眠る。その傍らに先程とは違い、小綺麗にした金の髪を持つ長身の男がその横に寄り添い済まなそうな顔で椅子に座っていた。
「リグマイアス様、お疲れでしょう。お部屋をご用意致しました。そちらでお休み下さい」
「いえ、私はここに。せめて彼女が起きるまでおります。…私の所為ですので」
「左様ですか。ああ、融資の件ですが、主人より無担保無利息にて貸付するように承りましたのでそのように手配させて頂きますね。すでに領地は返還の命が出されているようですが、我が商会から返還停止の通知と立て直しの案を国に申し立て致しますのでご安心ください」
黒髪の執事がそう言うとリグマイアスは首を小さく左右に振り下を向いたままこう返す。
「いえ…必要は有りません。私は一度無能故に手放してしまった。もう、信用など微塵も無い。このままで良いのです。私などより上手く回される方が治めれば良い」
「ふうん。では、どうされるおつもりですか?」
「そうですね…旅でもしますよ。宛ては有りませんが今の私には彼女に償う術がない。彼女が起きたらもう一度ちゃんと過去の事を謝ってから出て行きます」
自傷気味にそう呟いた男。その男の椅子に座る後ろ姿を眺めつつ黒髪の執事は徐に諌める様に言葉を投げかける。
「…貴方は勝手な方だ。主人の心を引っ掻き回して何事も無かったように出て行くと言う」
「そ、そんなつもりはっ」
曇った顔をしたリグマイアスがガタッと音を立て椅子から立ち上がった。
「では何故主人は倒れたのかお分かりですか?」
「…私が現れたから…ですよね。偶然とは言え嫌な思いをさせたのでしょう…」
「偶然ですか?ふっ…多分、主人はこのままだと自ら命を絶ちますよ?」
「は?え?ま、まさか今更…あ、いや、そう言う意味じゃなくて。既に三年も経っているし…」
「この三年間は貴方を見返したくて走り抜けてきたんですよ。それがね、あなたが思っていたより不幸になっていたと分かってしまった。主人が言ってたでしょ?目標が無くなった、疲れた、と。張り詰めていた気が切れたのです。今の主人は危うい。最悪の選択をするかも知れません」
「彼女は私を…恨む事で頑張れたって事ですか?」
「そうです。でも、疲れてしまった。恨む事にも、悲しむ事にも。美しいのに元々男性に気が無い方ですから他者に見向きもしないし、新しいお相手でも居れば良かったんですが、尽く袖にしてしまわれるのでこちらもヤキモキしていたのですよ。それでね、調べたんです。主人の唯一…貴方の今の状況やお相手の事、探ろうと思って」
「え?私?」
「そうしたら貴方…」
「ん…ぅ」
その時寝具の上で美しい唇が動き、気を失っていたサリアンが小さく身じろいだ。
「「……」」
二人の男はその姿を見ながら口を閉じ息をするのを止めピタッと固まる。
「…もう少ししたらお目覚めになられるかも知れませんね…リグマイアス様。もし、このまま主人の前から消えると言うのなら、この書類にサインをなさって下さい。ですが貴方があの提案を受け契約を結ぶと言うなら…」
そう告げダクスは一枚の書類をスッとリグマイアスに渡した。
「これ、は?」
「別れて三年経っても貴方は主人を繋ぎ止めている。決意が有るならもう解放して差し上げて下さい。主人のお父上様にもいい加減煩く言われて困っていたんです。早く次の良い伴侶を見繕うようにとね。さあ、これで決着を付けましょう」
リグマイアスはその書類を何故か懐かしげに眺めながら呟いた。
「…ええ…そうですね。お互いに、もう」
**
「…ん…あ…あら?ここは」
「サリアン大丈夫かい?」
「リグ…マイアス?私…」
私のベッドの横で椅子に座りながらリグがホッとした様な顔を浮かべている。
その傍に居たダクスはチラリと私に向かい目配せをした後静かに扉から出て行ってしまった。状況が読めない…
「あ、あの。リグマイアス、さん。私…何が?」
「疲労で倒れたんだ。すまない。私が姿を見せたからだね。本当偶然だったんだけど。いや、本当はずっと君を探してた。でも会おうなんて思って無かったんだ。ただ、君がちゃんと幸せになれているか、それが知れれば良かった」
「疲労?で、でも私は…幸せに…見えるでしょ?」
「……」
「見えない?」
「ああ」
「可笑しいわね。頑張って来たのよ?まあ、小娘だから昔は父の威光もあったんだろうけど。今は自分で自分の財は築いたわ。ふふ…」
「サリアン…」
「リグマイアスさん。綺麗にしたのね。金の髪。綺麗ね。貴方の空色の瞳と相まって天使様みたい…随分痩せ細ってるけど。食事は取った?ダメよちゃんと食べないと。融資するから…そうだ。領地の計画書を作らないと。契約書も…」
「サリアン良いんだ。もう良いんだよ。私は領主には戻らない」
私はそれを聞いて呆然とした。
「えっ!じゃあ、どうするの?何処に行くの?」
「そう、えっと…旅にでも出ようと思って。働きながら転々とね。行けるところまでさ」
そう言ってリグは力無く微笑んだ。ああ…そうか…
「…そう、決めたのね…」
仕方が無い
「じゃあもう…私は必要無いわね」
ああ…これで…終わり
下らない意地を張り続けるのも
空を見て貴方を思い募るのも
金の髪に想いを馳せるのも
そんな私も……もう終わりにするわ
「旅ね。良いわ。リグマイアスさん身体に気を付けてね?そうだ、当面の旅費をお渡しするわ。貴方の旅が良いものであります様に私からの餞別よ。帰りにダクスから受け取ってちょうだい。メモを書くから少し待ってね」
もう、私には要らないものだから。資産を全部あげても良い。もう好きにすれば良い。私はサイドテーブルの上に有るメモ用紙とインク壺を見る。するとその横に何かの書類が置かれていたのを見つける。
「あら?これ…何の書類?」
「……」
私は体を起こしその書類に目をやる。一度…過去に手にした事のあるその紙。特別では無い材質だけれども…私にはとても重くて悲しい思い出…
「…え?」
「…サリアン。済まない」
「どう言う事?何故此処に…?」
「出せなかった」
「え?出せない?…どこ、に…あ…ああ!」
リグはそう呟くと徐に首から吊るした厚い皮の巾着の中から何重にも折られた少し茶色に染まる紙を取り出した。
それを丁寧にゆっくりと広げていく。その様子を私はただ呆然として眺めていた。
それはあの日
二人が終わった日
私が去る時に残していった
自らの名前を書いた別れの証
クシャクシャになった
離婚届だった。
「サリアン…私は君を傷つけた。あの日君に合わす顔が無くて、朝、君が出て行くのを自室で黙って見ていた。追い掛けたくてもその資格が無かった。君を裏切りその挙げ句騙され…謝罪をする勇気も無いまま時を過ごしてしまった。謝りたかった。ずっと…サリアン済まなかった。一番大事だった君に私は酷い仕打ちを…」
リグはそう言いながらポロポロと空の色の瞳から涙を流した。彼は身長が高い。それなのにとっても小さな子供にも見える。痩せこけた頬。浮き出る喉仏。白かったはずのシャツ。レースの取れた袖口。でも大きくて長い指。骨張っているけど爪の形は変わらなかった。好きだった夫だった人の指。
痛んで腐り落ちそうなぽっかりと空いた胸の暗がりを抱えつつ、私はボンヤリと彼の泣く姿を見ていた。睫毛の長さ、耳の形。眉毛やシワの数。痩せて皮が寄ってしまったのね。何気なく右手でその額の皺にそっと手を伸ばす。
「皺…おじさんみたいね。ちゃんと食事してね。身体をだい、じに…し…ない、と」
そんな事を呟きながら何故かフッと体の力が抜けて目の前がチカチカしたと思った瞬間、ガクンと視界が落ちボヤけて暗くなったのを最後に私の意識が失くなった。
**
「精神的疲労による失神です。何か強い心労、ショックを受けたのでしょう。しばらくしたら意識は戻ると思います。このまま落ち込むようなら連絡を。気付け薬を二日分お出ししときますよ」
「ありがとうございました先生」
執事が屋敷の裏戸口まで医師を送る。
「あ、ダクスさん。あの、さっきの男の方。今旦那様のお部屋に戻られましたけど…良かったのですか?」
そう言い怪訝な顔をしながら侍女のカラが黒髪の執事に話しかけて来た。
「ああ、大丈夫。私もすぐ戻りますよ。お着替えはされましたか?」
「はい。旦那様のお言付け通りお風呂にも入られてお食事もされました」
「そうですか」
「で、あの方どなたなんですか?」
「…そうですね、新しい旦那様のペットですよ」
「ふぁ!!!」
「ふっ!ふふっ唯の冗談ですよ」
「な!もう、ダクスさんたらっ!」
(まだ決定では無いだけですけど、ね)
*
『コンコンッ』
「ダクスです。入りますね」
そう問いかける執事によって扉を開けられる。そこはサリアンの私室であり天蓋から豪奢なドレープが垂れる広いベッドに主人が眠る。その傍らに先程とは違い、小綺麗にした金の髪を持つ長身の男がその横に寄り添い済まなそうな顔で椅子に座っていた。
「リグマイアス様、お疲れでしょう。お部屋をご用意致しました。そちらでお休み下さい」
「いえ、私はここに。せめて彼女が起きるまでおります。…私の所為ですので」
「左様ですか。ああ、融資の件ですが、主人より無担保無利息にて貸付するように承りましたのでそのように手配させて頂きますね。すでに領地は返還の命が出されているようですが、我が商会から返還停止の通知と立て直しの案を国に申し立て致しますのでご安心ください」
黒髪の執事がそう言うとリグマイアスは首を小さく左右に振り下を向いたままこう返す。
「いえ…必要は有りません。私は一度無能故に手放してしまった。もう、信用など微塵も無い。このままで良いのです。私などより上手く回される方が治めれば良い」
「ふうん。では、どうされるおつもりですか?」
「そうですね…旅でもしますよ。宛ては有りませんが今の私には彼女に償う術がない。彼女が起きたらもう一度ちゃんと過去の事を謝ってから出て行きます」
自傷気味にそう呟いた男。その男の椅子に座る後ろ姿を眺めつつ黒髪の執事は徐に諌める様に言葉を投げかける。
「…貴方は勝手な方だ。主人の心を引っ掻き回して何事も無かったように出て行くと言う」
「そ、そんなつもりはっ」
曇った顔をしたリグマイアスがガタッと音を立て椅子から立ち上がった。
「では何故主人は倒れたのかお分かりですか?」
「…私が現れたから…ですよね。偶然とは言え嫌な思いをさせたのでしょう…」
「偶然ですか?ふっ…多分、主人はこのままだと自ら命を絶ちますよ?」
「は?え?ま、まさか今更…あ、いや、そう言う意味じゃなくて。既に三年も経っているし…」
「この三年間は貴方を見返したくて走り抜けてきたんですよ。それがね、あなたが思っていたより不幸になっていたと分かってしまった。主人が言ってたでしょ?目標が無くなった、疲れた、と。張り詰めていた気が切れたのです。今の主人は危うい。最悪の選択をするかも知れません」
「彼女は私を…恨む事で頑張れたって事ですか?」
「そうです。でも、疲れてしまった。恨む事にも、悲しむ事にも。美しいのに元々男性に気が無い方ですから他者に見向きもしないし、新しいお相手でも居れば良かったんですが、尽く袖にしてしまわれるのでこちらもヤキモキしていたのですよ。それでね、調べたんです。主人の唯一…貴方の今の状況やお相手の事、探ろうと思って」
「え?私?」
「そうしたら貴方…」
「ん…ぅ」
その時寝具の上で美しい唇が動き、気を失っていたサリアンが小さく身じろいだ。
「「……」」
二人の男はその姿を見ながら口を閉じ息をするのを止めピタッと固まる。
「…もう少ししたらお目覚めになられるかも知れませんね…リグマイアス様。もし、このまま主人の前から消えると言うのなら、この書類にサインをなさって下さい。ですが貴方があの提案を受け契約を結ぶと言うなら…」
そう告げダクスは一枚の書類をスッとリグマイアスに渡した。
「これ、は?」
「別れて三年経っても貴方は主人を繋ぎ止めている。決意が有るならもう解放して差し上げて下さい。主人のお父上様にもいい加減煩く言われて困っていたんです。早く次の良い伴侶を見繕うようにとね。さあ、これで決着を付けましょう」
リグマイアスはその書類を何故か懐かしげに眺めながら呟いた。
「…ええ…そうですね。お互いに、もう」
**
「…ん…あ…あら?ここは」
「サリアン大丈夫かい?」
「リグ…マイアス?私…」
私のベッドの横で椅子に座りながらリグがホッとした様な顔を浮かべている。
その傍に居たダクスはチラリと私に向かい目配せをした後静かに扉から出て行ってしまった。状況が読めない…
「あ、あの。リグマイアス、さん。私…何が?」
「疲労で倒れたんだ。すまない。私が姿を見せたからだね。本当偶然だったんだけど。いや、本当はずっと君を探してた。でも会おうなんて思って無かったんだ。ただ、君がちゃんと幸せになれているか、それが知れれば良かった」
「疲労?で、でも私は…幸せに…見えるでしょ?」
「……」
「見えない?」
「ああ」
「可笑しいわね。頑張って来たのよ?まあ、小娘だから昔は父の威光もあったんだろうけど。今は自分で自分の財は築いたわ。ふふ…」
「サリアン…」
「リグマイアスさん。綺麗にしたのね。金の髪。綺麗ね。貴方の空色の瞳と相まって天使様みたい…随分痩せ細ってるけど。食事は取った?ダメよちゃんと食べないと。融資するから…そうだ。領地の計画書を作らないと。契約書も…」
「サリアン良いんだ。もう良いんだよ。私は領主には戻らない」
私はそれを聞いて呆然とした。
「えっ!じゃあ、どうするの?何処に行くの?」
「そう、えっと…旅にでも出ようと思って。働きながら転々とね。行けるところまでさ」
そう言ってリグは力無く微笑んだ。ああ…そうか…
「…そう、決めたのね…」
仕方が無い
「じゃあもう…私は必要無いわね」
ああ…これで…終わり
下らない意地を張り続けるのも
空を見て貴方を思い募るのも
金の髪に想いを馳せるのも
そんな私も……もう終わりにするわ
「旅ね。良いわ。リグマイアスさん身体に気を付けてね?そうだ、当面の旅費をお渡しするわ。貴方の旅が良いものであります様に私からの餞別よ。帰りにダクスから受け取ってちょうだい。メモを書くから少し待ってね」
もう、私には要らないものだから。資産を全部あげても良い。もう好きにすれば良い。私はサイドテーブルの上に有るメモ用紙とインク壺を見る。するとその横に何かの書類が置かれていたのを見つける。
「あら?これ…何の書類?」
「……」
私は体を起こしその書類に目をやる。一度…過去に手にした事のあるその紙。特別では無い材質だけれども…私にはとても重くて悲しい思い出…
「…え?」
「…サリアン。済まない」
「どう言う事?何故此処に…?」
「出せなかった」
「え?出せない?…どこ、に…あ…ああ!」
リグはそう呟くと徐に首から吊るした厚い皮の巾着の中から何重にも折られた少し茶色に染まる紙を取り出した。
それを丁寧にゆっくりと広げていく。その様子を私はただ呆然として眺めていた。
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※作品の初出は2014年(平成26年)。鉄道・駅などの描写は当時のものです。