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season3
お腹の中の命
「お帰りなさいませ」
プリシラ様の屋敷から戻ると、ジェイマンがいつものように出迎えてくれた。
僕達が全てを聞いたことは分かっているはずで、特に泣き続けたナディアの目は、冷やしたけれど赤みは消えていなくて腫れたまま。
それでも、ジェイマンはいつもと変わらない。
こうして、何があろうと変わらずそこにいてくれて…それが当然なのだと思っていた。
ナディアの時もそうだったけれど、傍にいてくれて…共に生きられるという事は、決して当たり前じゃないと…込み上げてくるものがある。
「ただいま、ジェイマン」
いつものようにそう言えば、ジェイマンはいつものように穏やかな笑みを浮かべてくれた。
いつだってこうして笑顔で傍にいてくれたから、僕はここまでやってこられたのだと思う。
楽しい時も、寂しい時も…大切な人を亡くして泣いて暮らしていた時も、いつだって傍で僕の背中を擦ってくれた。
誰一人信用出来なくなった時も、ジェイマンさえいてくれればそれでいいと思えた。
そして…そんなジェイマンの諌言を、前回の僕は聞き入れることなく耳を塞いだんだ。
大切な人を亡くす辛さを知っていたはずなのに、自己満足で自ら傷付けた。
そんな僕の姿は、きっと幻滅させた。
それでも最期まで付き添ってくれたのは、子爵家に対する忠義心なのか…それとも、少しは僕への愛情が残っていてけれたのか。
どちらとしても僕は無くして当然の事をして、見捨てられてもおかしくなかったのに。
******
「ジェイマン…もうすぐ休みだよね」
「はい。毎年、ご迷惑をお掛け致します」
書類を捌いている時、ふといつもの日付が近付いてくる事を思い出して口にした。
いつもなら『あぁ、もうすぐ休みか』くらいにしか思わなかったけれど…今年は少し違う。
今にして思えば、毎年この休みが近付くと…ジェイマンはどこか寂しそうな顔をしていた。
追求することを禁じられていたという事もあるけれど、僕は何も分かっていなったんだな。
「ジェイマン…いつか、僕達も行っていいかな」
余計な事かもしれない。
そう思ったけれど、ジェイマンは優しい笑みを浮かべて「娘も喜びます」と言った。
「今年はナディアを連れての長路は難しいから…行けるようになったら…頼むね」
娘と同時に孫まで失ったジェイマンに、こんな事を言うのはダメかもしれないと思いつつ…少し尻すぼんで言うと、ジェイマンは穏やかな笑みを浮かべてくれた。
「そうですね。仕立てのいい馬車でさえ、あの距離に揺られるのは大変ですから。それにしても、なんとも感慨深いものです。あの小さかったぼっちゃんが父親に…爺やは泣けてきます」
「僕にとってジェイマンは…執事であるけど、父親であり祖父みたいに思ってる。だからその…」
「私はこのモリス家に従事する事が出来て、本当に幸せだと自負しております。先々代当主様に雇い入れて頂き、先代当主様には兄弟のように慕って頂き…そしてバルティス様。まさか三代に渡り現役でいられるなど思いも致しませんでした。さすがにこの年齢なので、バルティス様のお子様にはお仕え出来ませんでしょうけども。足腰が動くうちはお仕えさせて頂きますよ」
楽しそうに笑うジェイマンの様子に、少しだけ緊張していた心が解れて…そして、どこまでも僕の事はお見通しなのだなと苦笑してしまう。
娘達の話を僕に伝えるという事は、そろそろ引退して辺境に戻りたいと考えていたりするのかな…と思ってしまったから。
「本当にありがとう」
なんだか恥ずかしくて、書類に視線を落としてしまったけれど…ジェイマンが笑顔でいてくれる事は分かっていた。
それくらい、僕にも分かるし…それだけの時間を過ごしてきたのだな実感した。
子供が生まれて落ち着いたら、家族みんなで辺境まで会いに行こう。
その時は、ノエルが好きだったという花をたくさん用意して……
******
ここのところナディアはよく眠るようになって、心配したけれど問題はないらしい。
あと変わったのは食の好みで、今まではあまり得意ではなかった強めの香りがするハーブサラダを毎日食べている。
念の為に調べたら、妊婦でも問題ない…むしろ栄養が豊富で子にもいいから、沢山食べて大丈夫と太鼓判まで押された。
最近では、僕まではまっている。
朝イチで飲む絞り果汁もなかなかに美味しい。
……などと考えながら寝室に入ると、ナディアは横向きでぐっすりと眠りについていた。
「……ナディア」
顔にかかっている髪をよけてやると、とても穏やかな寝顔が見えて安心する。
あまり酷いものではないにしろ、悪阻で何度か吐いている姿は痛々しかった。
変わってやれるなら変わってやりたい。
だけどそれは出来ないし、それだけ苦しい思いをしているのに、ナディアはいつもニコニコ笑ってお腹を撫でている。
『早く会いたいけど、ずっとお腹にいて欲しいなとも思ってしまうの』
『そしたら僕はいつまでも会えないじゃないか』
『ふふっ、そうね』
なんてことない日常の会話には、既に僕達の子がいる事が当たり前で…だけどそれが当たり前ではないのだと、プリシラ様の話で知る事が出来た。
ナディア達は当然の事、僕自身も健康で無事に生きていかなくてはならない。
親が突然いなくなる苦しみは知っている。
ふと、少し前の会話を思い出した。
『眠くなるまで母親の体力を奪う…そんなところまでぼっちゃまにそっくりだ』
僕が母上のお腹にいた時、やはり同じようによく眠っていたらしい…そんな話を老医師がすると、ジェイマンも懐かしそうに笑っていた。
『胎動を感じるようになると、しょっちゅうお腹を蹴りあげては足の形を見せていました。さらに大きくなると早く出たいのか、手形が分かるほど中から押してましたね』
『足の形!?手形!?』
なんだか…僕、化け物みたいじゃない?
僕は当然父親になるのは初めてで、妊婦のお腹を直接見たことはない。
だからふたりが言うのも…そんな手とか足がハッキリ分かるなんて…少し怖くて、最近はついついナディアのお腹を見てしまう。
あのお腹の中にいる子がグイグイと…なんて考えると、よく分からない感情でドキドキする。
いつものようにナディアと向かい合うようにして横になると、もぞもぞと擦り寄ってきて、僕の腕の中で安心したように寝顔に笑みを浮かべた。
ナディアは僕の子を宿していて…こうしている今も、お腹の中で懸命に生きているのだと思うと、ふたりの事が愛しくて堪らない。
前回も…間違うことなく進めていたら、この子に会うことが出来ていたのだろうか。
僕が間違えたから、この子は生まれることが出来なかったのだろうか。
もう決して間違わない。
******
「ねぇ…バルト……あの…」
久し振りにナディアが起きている時に寝台に入る事が出来て、少し浮かれて隣に寝転ぶと、なぜか眉を下げて困り顔。
「どうした?」
「あの…ごめんなさい、いつも寝てばかりで…」
あぁ…と思い至った。
妊娠前にはあれだけ繋がっていたのに、ここのところそういった事はしていない。
なんとなく…だったのだけど、まさかそのせいで不安にさせてる?何か疑われてる?と僕の方が不安になって聞けば、そうではないらしい。
「疑ってなんていないわ。ただ…その…無理させてるんじゃないのかと思って…」
へにょりと眉を下げ、もはや泣きそう。
その様子が無性に可愛くて口付けると、嬉しそうに頬を染めた。
「無理なんてしていないよ。そりゃ…そういった気分に全くならないわけではないけど、それよりナディアの方が大切だから」
「……うん、ありがとう」
胸元に顔を埋めてきたナディアをぎゅっと抱き締め、優しく背を撫でてやっていると、少しして小さな寝息が聞こえてきた。
おでこに口付けし、僕も目を閉じる。
こうしてただ寄り添って眠るだけでも幸せを感じられるし、僕は本当に幸せだな…と心から思う。
とにかく今は、ナディアが無事に出産を迎えて子が生まれる事を祈るだけだ。
プリシラ様の屋敷から戻ると、ジェイマンがいつものように出迎えてくれた。
僕達が全てを聞いたことは分かっているはずで、特に泣き続けたナディアの目は、冷やしたけれど赤みは消えていなくて腫れたまま。
それでも、ジェイマンはいつもと変わらない。
こうして、何があろうと変わらずそこにいてくれて…それが当然なのだと思っていた。
ナディアの時もそうだったけれど、傍にいてくれて…共に生きられるという事は、決して当たり前じゃないと…込み上げてくるものがある。
「ただいま、ジェイマン」
いつものようにそう言えば、ジェイマンはいつものように穏やかな笑みを浮かべてくれた。
いつだってこうして笑顔で傍にいてくれたから、僕はここまでやってこられたのだと思う。
楽しい時も、寂しい時も…大切な人を亡くして泣いて暮らしていた時も、いつだって傍で僕の背中を擦ってくれた。
誰一人信用出来なくなった時も、ジェイマンさえいてくれればそれでいいと思えた。
そして…そんなジェイマンの諌言を、前回の僕は聞き入れることなく耳を塞いだんだ。
大切な人を亡くす辛さを知っていたはずなのに、自己満足で自ら傷付けた。
そんな僕の姿は、きっと幻滅させた。
それでも最期まで付き添ってくれたのは、子爵家に対する忠義心なのか…それとも、少しは僕への愛情が残っていてけれたのか。
どちらとしても僕は無くして当然の事をして、見捨てられてもおかしくなかったのに。
******
「ジェイマン…もうすぐ休みだよね」
「はい。毎年、ご迷惑をお掛け致します」
書類を捌いている時、ふといつもの日付が近付いてくる事を思い出して口にした。
いつもなら『あぁ、もうすぐ休みか』くらいにしか思わなかったけれど…今年は少し違う。
今にして思えば、毎年この休みが近付くと…ジェイマンはどこか寂しそうな顔をしていた。
追求することを禁じられていたという事もあるけれど、僕は何も分かっていなったんだな。
「ジェイマン…いつか、僕達も行っていいかな」
余計な事かもしれない。
そう思ったけれど、ジェイマンは優しい笑みを浮かべて「娘も喜びます」と言った。
「今年はナディアを連れての長路は難しいから…行けるようになったら…頼むね」
娘と同時に孫まで失ったジェイマンに、こんな事を言うのはダメかもしれないと思いつつ…少し尻すぼんで言うと、ジェイマンは穏やかな笑みを浮かべてくれた。
「そうですね。仕立てのいい馬車でさえ、あの距離に揺られるのは大変ですから。それにしても、なんとも感慨深いものです。あの小さかったぼっちゃんが父親に…爺やは泣けてきます」
「僕にとってジェイマンは…執事であるけど、父親であり祖父みたいに思ってる。だからその…」
「私はこのモリス家に従事する事が出来て、本当に幸せだと自負しております。先々代当主様に雇い入れて頂き、先代当主様には兄弟のように慕って頂き…そしてバルティス様。まさか三代に渡り現役でいられるなど思いも致しませんでした。さすがにこの年齢なので、バルティス様のお子様にはお仕え出来ませんでしょうけども。足腰が動くうちはお仕えさせて頂きますよ」
楽しそうに笑うジェイマンの様子に、少しだけ緊張していた心が解れて…そして、どこまでも僕の事はお見通しなのだなと苦笑してしまう。
娘達の話を僕に伝えるという事は、そろそろ引退して辺境に戻りたいと考えていたりするのかな…と思ってしまったから。
「本当にありがとう」
なんだか恥ずかしくて、書類に視線を落としてしまったけれど…ジェイマンが笑顔でいてくれる事は分かっていた。
それくらい、僕にも分かるし…それだけの時間を過ごしてきたのだな実感した。
子供が生まれて落ち着いたら、家族みんなで辺境まで会いに行こう。
その時は、ノエルが好きだったという花をたくさん用意して……
******
ここのところナディアはよく眠るようになって、心配したけれど問題はないらしい。
あと変わったのは食の好みで、今まではあまり得意ではなかった強めの香りがするハーブサラダを毎日食べている。
念の為に調べたら、妊婦でも問題ない…むしろ栄養が豊富で子にもいいから、沢山食べて大丈夫と太鼓判まで押された。
最近では、僕まではまっている。
朝イチで飲む絞り果汁もなかなかに美味しい。
……などと考えながら寝室に入ると、ナディアは横向きでぐっすりと眠りについていた。
「……ナディア」
顔にかかっている髪をよけてやると、とても穏やかな寝顔が見えて安心する。
あまり酷いものではないにしろ、悪阻で何度か吐いている姿は痛々しかった。
変わってやれるなら変わってやりたい。
だけどそれは出来ないし、それだけ苦しい思いをしているのに、ナディアはいつもニコニコ笑ってお腹を撫でている。
『早く会いたいけど、ずっとお腹にいて欲しいなとも思ってしまうの』
『そしたら僕はいつまでも会えないじゃないか』
『ふふっ、そうね』
なんてことない日常の会話には、既に僕達の子がいる事が当たり前で…だけどそれが当たり前ではないのだと、プリシラ様の話で知る事が出来た。
ナディア達は当然の事、僕自身も健康で無事に生きていかなくてはならない。
親が突然いなくなる苦しみは知っている。
ふと、少し前の会話を思い出した。
『眠くなるまで母親の体力を奪う…そんなところまでぼっちゃまにそっくりだ』
僕が母上のお腹にいた時、やはり同じようによく眠っていたらしい…そんな話を老医師がすると、ジェイマンも懐かしそうに笑っていた。
『胎動を感じるようになると、しょっちゅうお腹を蹴りあげては足の形を見せていました。さらに大きくなると早く出たいのか、手形が分かるほど中から押してましたね』
『足の形!?手形!?』
なんだか…僕、化け物みたいじゃない?
僕は当然父親になるのは初めてで、妊婦のお腹を直接見たことはない。
だからふたりが言うのも…そんな手とか足がハッキリ分かるなんて…少し怖くて、最近はついついナディアのお腹を見てしまう。
あのお腹の中にいる子がグイグイと…なんて考えると、よく分からない感情でドキドキする。
いつものようにナディアと向かい合うようにして横になると、もぞもぞと擦り寄ってきて、僕の腕の中で安心したように寝顔に笑みを浮かべた。
ナディアは僕の子を宿していて…こうしている今も、お腹の中で懸命に生きているのだと思うと、ふたりの事が愛しくて堪らない。
前回も…間違うことなく進めていたら、この子に会うことが出来ていたのだろうか。
僕が間違えたから、この子は生まれることが出来なかったのだろうか。
もう決して間違わない。
******
「ねぇ…バルト……あの…」
久し振りにナディアが起きている時に寝台に入る事が出来て、少し浮かれて隣に寝転ぶと、なぜか眉を下げて困り顔。
「どうした?」
「あの…ごめんなさい、いつも寝てばかりで…」
あぁ…と思い至った。
妊娠前にはあれだけ繋がっていたのに、ここのところそういった事はしていない。
なんとなく…だったのだけど、まさかそのせいで不安にさせてる?何か疑われてる?と僕の方が不安になって聞けば、そうではないらしい。
「疑ってなんていないわ。ただ…その…無理させてるんじゃないのかと思って…」
へにょりと眉を下げ、もはや泣きそう。
その様子が無性に可愛くて口付けると、嬉しそうに頬を染めた。
「無理なんてしていないよ。そりゃ…そういった気分に全くならないわけではないけど、それよりナディアの方が大切だから」
「……うん、ありがとう」
胸元に顔を埋めてきたナディアをぎゅっと抱き締め、優しく背を撫でてやっていると、少しして小さな寝息が聞こえてきた。
おでこに口付けし、僕も目を閉じる。
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