異端の呪霊魔術師が勇者の亡霊に取り憑かれたようです

光の神より聖剣を賜りし勇者。魔王征伐に出発す。

……そんな華々しい英雄譚の始まりをよそに、王都の裏社会は今日も平常運転。ケチなチンピラも殺し屋も、我関せずと生きている。

そんな一人であった異端の魔術師・【拝み屋】シドの元にやったきたのは、旅立った筈の勇者様、の『霊』だった。

「え、勇者死んだの?」

助力を求める勇者の霊に乗り気になれないシドであったが、どうやらそうもいかない様子。貴族様神官様国王様の思惑もからみ合い、表舞台に引きずり出される。

「いや英雄とかどうでもいいから。俺はボチボチ働けてボチボチ稼げりゃそれでいいから。だからサッサと昇天しろや」

『そんなこと言わずにお願いします!』


しがない悪党を自称する男の物語は、果たして英雄譚となりうるのか。
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