君と共に生きる
これは、天界と魔界と人間界の世界。
かつて天に仕え、人々に祈られた天使――大神佑輝(おおかみゆうき)。
彼の翼は、光の象徴であり、人間たちの希望の証だった。
だが任務の最中、守るべき村は炎に呑まれ、跡形もなく消え去った。
祈りは絶叫に変わり、救済は届かず。その瞬間、天は冷酷な裁きを下す。
――断罪。
背にあった純白の翼は炎に焼かれ、羽根は黒い灰となって大地へと散った。
魂の半分を剝ぎ取られるような痛みに、佑輝は空から引きずり落とされる。
堕天。
それは、神に見放された者の証。
失われた力と、消えない傷跡だけを抱え、佑輝は地上の廃墟へと叩きつけられた。
――雨が降っていた廃墟にて、群れなす魔物に囲まれながらも、彼はなお剣を握る。
けれどその瞳に光はなく、「自分にはもう価値がない」という絶望に沈んでいた。そんな彼の前に、ひとりの悪魔が現れる。百鬼颯真(なきりそうま)。
場違いなほど軽い態度で、瓦礫の上から笑いかけてくる。
だが、その瞳だけは鋭く、佑輝の奥底を見透かしていた。
「必要としてくれる奴が、ひとりでもいれば――君の価値って、取り戻せるのかな?」
場違いなほど柔らかな声が、雷鳴よりも深く、佑輝の胸に響いた。
けれど彼は受け入れられない。翼を失った己を、救えるはずがないと信じているから。
佑輝は颯真を拒み、雨の戦場を立ち去る。
――堕天使と悪魔。
決して交わることのないはずの存在が出会ったとき、
滅びゆく世界に、新たな物語が幕を開ける。
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それは、神に見放された者の証。
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だが、その瞳だけは鋭く、佑輝の奥底を見透かしていた。
「必要としてくれる奴が、ひとりでもいれば――君の価値って、取り戻せるのかな?」
場違いなほど柔らかな声が、雷鳴よりも深く、佑輝の胸に響いた。
けれど彼は受け入れられない。翼を失った己を、救えるはずがないと信じているから。
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