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淫魔のお仕事※※突発的ss

カグヤのお仕事★4

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  たいして愚痴にも参考にもならなかった。
  楼依はルシカを迎えに行くと、千皇の兄の百瀬の店に行ってしまった。
  一緒に行ってただ酒でも飲もうか、と思ったがまた余計な事を言われるのもなんだか、と思った。
  大人しく帰って寝ようか、とマンションの入り口まで来ると、日付けが変わった深夜と言うのに、人の気配がした。
  それはマンションの敷地内に入った千皇の後を着いて来ている。
  ロビーに入る前、千皇は立ち止まって振り返ると、数メートル後の人影も止まり、慌てて隠れようとしているのか周りをキョロキョロし始めた。
  千皇はその人物に近付くと、走り去ろうとするソイツの肩を掴んだ。
  ヒィっと小さい声が聞こえる。
  ビクッと肩をすぼませた時、その人物の耳からイヤホンが片方落ちた。

「……何階に用があんの?」

  低い声で千皇は聞いた。

「あ……、ぃ、いぇ……」

  掴まれた人物はオドオドとどもった。
  スマホをぎゅっと胸元に握っている。
  千皇は眉間に皺を寄せ、その人物からスマホを取り上げた。
  画面を見ると、首から下の見知った身体が見えた。
  両脚をM字に開き黒いディルドがカグヤのアナルに突き刺さっている。
  相変わらずペニスは萎えて、腰を上下に動かす度にブラブラと揺れているが、黒くヌメっと光るディルドを出し入れするその様がイヤらしく映っていた。
  千皇は無言でその人物から手を離すと、スマホを突き返した。

「……次ここに来たら、……怪我だけじゃ済まさねぇから」

  睨みながら千皇はそう言った。
  ソイツは声なき声を上げ、走り去った。
  千皇は舌打ちをすると、足早にロビーに入って行く。
  さっきのあの動画はライブ配信だろうか。
  それなら今頃部屋のどこかで、と思うと苛立ちが強くなる。
  エレベーターで最上階へ。
  降りて直ぐに玄関がある。
  静かに玄関を開け、静かに靴を脱ぐ。
  廊下を少し歩いた左側の扉から、気持ち良さげな喘ぎ声が聞こえた。
  千皇は扉の前に立つと、でっかい溜息を吐いた。
  そして、勢い良く扉を開けると、そこにはスマホの前でアナニーに耽っているカグヤがいる。
  千皇にはまだ気が付いて居ないようだ。
  イラつきがMAXになりそうだ。
  千皇は背後からカグヤに近付く。
  
「は、……ぇ?……う、しろ?」

  カグヤのスマホに流れるコメント欄が見えたのか、カグヤが後ろを振り返り見上げた。
  爪先から蕩けた表情で見上げた先には、睨む様に見下す千皇がいた。
  一瞬で状況を飲み込んだカグヤの表情が、目を見開き強ばった。
  カグヤのスマホのコメントが異様な速さで送られている。
  カグヤは千皇から顔を逸らし、スマホの画面に向き直した。

「……ゴメンけど、今日はお終いに」

  と、言いかけた時だった。
  カグヤの背後にしゃがみ込んだ千皇はそのまま羽交い締めにする様に、カグヤを抱き込んだ。
  カグヤの身体が小さくビクッと跳ねた。
  背後からカグヤの顎に伸びた手は、強引にコチラを向かせる。
  これまでにない冷たい目と合った。
  カグヤの背筋に冷たい汗が流れると、そのまま唇で唇を塞がれた。

「んーっ!?」

  驚きと恐怖で声を上げようとも、くぐもった声しか出ない。
  腕を剥がそうとも、千皇のが力が強い。
  顎は固定されているが、口付け自体は軽い。
  舌先がカグヤの唇をなぞると、思わず少しだけ口許が緩んでしまった。
  ゆるりと侵入する千皇の舌がそのまま歯列をなぞり、上顎に這わすとカグヤの全身がゾクっとする。
  怒られる、とか、配信中、とかいろいろ頭を巡ったが、思っていたよりも千皇の口付けからは怒り等は感じられなかった。
  むしろ、優しいと言うか、ハジメテ口付けをした時よりも甘い気がする。
  カグヤの舌に絡むと、軽く吸い付く。
  いろいろ頭の中をめぐっていた思考は、次第に気持ち良さに変わって行く。
  舌の根元に甘く噛み付くと、脳天から下半身に電気が走る様な痺れが駆け巡り、くぐもった喘ぎ声と共にビクビクと下半身が痙攣を起こした。
  ゆっくりと一旦唇を離した。

「……お、お前……、な、に……、考え……、っ!?」

  息を整えながら、ぐったりと千皇にもたれるとカグヤがそう小声で言うも、ズルッと一気にディルドが抜かれ、カグヤの背中が仰け反った。
  ぽっかりと口を開き、閉じようとするカグヤのアナルから零れるローションと、パクパクと動く穴の入口がイヤらしくスマホに映されているだろう。
  千皇はチラッとカグヤのスマホの画面を見た。
  コメントの更新速度が早い。
  とりあえず、配信を止めないと、とカグヤは千皇から上半身を起こそうと手を伸ばした。
  再び引き寄せられた。

「おまっ!いーかげんに"っ!?」

  そして、再び唇を重ねて来た。
  今度は噛み付かれる様な口付け。
  顎を持ち上げられ、こじ開けられた唇から覗く舌に深く絡めた。
  口付けをしながらカグヤの手を掴むと、いつの間にか硬く上を向いているカグヤのペニスを握らせた。
  
「は、……っ、ぁん」

  カグヤの手に千皇の手が重なると、そのペニスを上下に擦る。
  久しぶりにいきり立ったカグヤのペニスからはカウパーが溢れ、粘り気のある水音を立て始めた。
  配信を止めたいのに、息苦しい口付けも、上下に擦られるぺニスも気持ち良くなって行く。
  もう片方のカグヤの手は、無意識に後ろ手に千皇の頭を掴んだ。
  二枚の舌が生々しく絡み合う様も、カグヤのぺニスを擦る手の動きも、全て見られているのも忘れ、カグヤは夢中で千皇の舌を貪った。  
  千皇の口付けは、優しくてもそうでなくても気持ち良くてもっと欲しくなる。
 全身がずっと甘く痺れ、胎の奥底がじんわりと疼く。
  ぺニスも擦って居るだけなのに、更に硬さを増した。

(ぁ……、も、出ちゃ……、っ!!)

  カグヤの腰が浮き上がると、その先端から勢い良く白濁の体液が飛び出した。
  床に白い液体が零れ落ちる。
  久しぶりに出したのか、色も濃くて量も多かった。
  唇を離すと、体力を使い果たしたカグヤはそのまま千皇にもたれかかった。
  もたれかかったものの、軽く千皇に口付けをすると、そのままぐったりと動くのを辞めた。
  カグヤの顔を隠す様に抱き寄せると、カグヤのスマホに手を伸ばし、無言のまま配信を切った。
  
  






  

  

   



   
  
  
  
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