泡沫の夢


薄暗い森の中。

ここにいるのは私だけ。呪われた、私一人。


そのはずだったのに。



「触れたら、消えてしまうような気がして」


「消えたくない、私は、まだ……っ」



貴方の手に触れたいのに。抱きしめたいのに。


人の温もりを知れば、私は消えてしまう。





「だったら一緒にいましょうよ、ずっと」

「それは、すごく……しあわせね」
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