紅の闘争

『何が異世界からの英雄だ。あれはヨシフ・スターリンやアドルフ・ヒトラーと同じ、破壊しかもたらさない、最悪の独裁者だ』

酒場で酔っ払い、ある異世界召喚者を罵った男は後日、秘密警察に連行された。

ウィレーツェル連邦共和国・最高指導者アヴェリス・クルアール
彼は日本からの召喚された異世界召喚者。彼は英雄という美辞麗句よりも先に来るのは、『東洋の食人鬼』『革命の皇帝』などという最悪の独裁者への揶揄である。

英雄であり独裁者、アヴェリス総統の養子にして秘書シャル・イルは革命で滅ぼされた王朝の元皇子。そんなシャルに課された任務は、この国の歴史を記すこと

近代ヨーロッパを彷彿とさせるエウロディア大陸。その列強の一角、一党独裁の国家啓蒙革命党が支配するウィレーツェル連邦は総統アヴェリス・クルアールが統治する。

アヴェリス・クルアールは、日本という国から召喚され、勇者となった。そんな彼は革命を起こし、ウィレーツェル連邦共和国を樹立した。

異世界召喚された稀代の英雄として、さぞ国を発展させ、敵を簡単に屠り、民から愛されたのだろうと思われるだろう?だが、アヴェリスは英雄と呼ぶにはあまりにも独裁的で、プロパガンダによる洗脳と恐怖にまみれすぎていた。

功罪半ばなアヴェリスを裁けるのは歴史のみ

「英雄か、独裁者か。歴史だけがその答えを知る」

どこを征服するのか、誰を粛清するのか……英雄にして独裁者のアヴェリスと、養子にして秘書シャルを中心に繰り広げられる、倫理も道徳もない権謀術数劇。

※この作品は様々な本や資料を調べた上で歴史人物、事件の解説や説明、言及が多くありますが、諸説ありな点や必ず正しい保証はありませんのでご注意ください。
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