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16歳~幸運の黒ウサギ編
第14話 ヒーロー登場?
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「がああああああああああ!!」
私は力ずくで蛇を体から引き抜き、その場から亀裂から離れ距離を取った。蛇が追尾してきたが10mほど離れると止まった。限界か?
『肉体操作』!『瞬間回復』!『自己再生』!『血流操作』!ダメ!なら回復魔法で!・・・っ!ダメだ使えない!回復系が封じられた?
亀裂に目をやるとバキバキと音を鳴らしながら亀裂がドンドン広がって来ている。
これは時間の問題だね。
「クロマル!私の回復は!」
私は貫かれた穴から血を噴き出しながら何とか意識を保ちながら必死に手を考える。
『先ほどの死者の蘇生で神様から持たして貰った力を使い果たしました暫くは使えません』
くそっ!あ、やばい、気を抜くとぶっ倒れそう。
『逃げる事を推奨します八神 愛!!』
「ダメ!今がチャンス!!見て・・・私を貫いていた蛇の太さを!『通常種』より多少太い程度!今まで取り込んだ奴を蘇生させたから!その分能力も残機もは引かれているはずだ!今討ち取らないと!」
先程から装備を『異空間収納』から取り出そうとしているのだが目的の装備が取り出せない。
『ジャミングを受けています!あの蛇を倒さない限り正常に取り出す事は出来ません!』
・・・・詰んだああああああ!バニーガール装備でどうしろと!
私は倒れこんでしまった。
私が今生きているのはランク9だからに過ぎない。
「がああああああああ!!」
体が内側から壊されてる!!
そう感じてしまうほど全身に痛みが走る。
しかし、それだけじゃない。
「まさか、『スキル破壊』!!」
駄目!痛い!痛い!痛い!痛すぎる!
スキルだけではなくどうやら収納している装備品の類いまで破壊されているようだ。
前世はただの女子高生。
車に跳ねられた時は即死だった。
2度目の人生はそこまでの敵はいなかった。
ダンジョン攻略時も『痛覚遮断』等のスキルがあったから耐えられた。
初めて感じる激痛に泣き出してしまった。
「いたっ、い、誰か・・・助けて。うえ、うぐっ」
さっきまでの威勢はそこには最早なかった。
テティ=ペルディーダは2度目の人生を振り返った。
そう言えば私・・・誰かに助けられた事が有ったっけ?
私のピンチに駆けつけくれる正義の味方はいないのかな。
「私には・・・助けに、来てく、れる王子、様はいなかったみ、たいね」
体に力を入れ、フラフラしながらも立ち上がる。
誰もいなくてよかった、無様な姿を晒さずにすんだ。
これがラ○ウ様の部下なら処刑モノだったね。
「道連れ、にしてでも、お前は殺す!!」
世界のマッスルを守る為に!!
私は最後の力を振り絞り亀裂に向かって走り出した。
「「ウオオオオオオオオ!!」」
ウオオオオ・・・ん?あれ?声が重なって聞こえた気が?
攻撃範囲に入った私を蛇が襲ってきたが飛んできた何かに衝突し蛇の攻撃軌道がずれた。
「あれは、『聖天馬ペガソス』?まさか!」
「無事か!!」
ふらついた私を抱き止める男。
「ベレーザ=ポノトテス、なの?」
私は力が抜けベレーザに身を任せた。
「お前、体に穴が!血が、こんなに噴き出してんじゃねーか!」
「あん?女を穴、呼ばわり、するな。乳、首から、乳が、吹き出る?バ、カ野郎、私は出産、経験、なんてね、ねーよ」
「お前が穴なんて言ってないですけど!開いてるって言ったんですけど!しかも、乳じゃねーよ!!血だから!冗談言ってる場合じゃねーだろ!」
「あ、ああ、これ、はただ、の愛液だから、大丈夫、だ」
「何が大丈夫なの!全然ダメじゃん!意識が朦朧としてんじゃん!会話が成立してないじゃん!」
「うるせー、よ、耳の近くで大声、だすな」
「俺のせいなの!!」
私にもいたんだな。助けに来てくれるヒーローが。
私は力ずくで蛇を体から引き抜き、その場から亀裂から離れ距離を取った。蛇が追尾してきたが10mほど離れると止まった。限界か?
『肉体操作』!『瞬間回復』!『自己再生』!『血流操作』!ダメ!なら回復魔法で!・・・っ!ダメだ使えない!回復系が封じられた?
亀裂に目をやるとバキバキと音を鳴らしながら亀裂がドンドン広がって来ている。
これは時間の問題だね。
「クロマル!私の回復は!」
私は貫かれた穴から血を噴き出しながら何とか意識を保ちながら必死に手を考える。
『先ほどの死者の蘇生で神様から持たして貰った力を使い果たしました暫くは使えません』
くそっ!あ、やばい、気を抜くとぶっ倒れそう。
『逃げる事を推奨します八神 愛!!』
「ダメ!今がチャンス!!見て・・・私を貫いていた蛇の太さを!『通常種』より多少太い程度!今まで取り込んだ奴を蘇生させたから!その分能力も残機もは引かれているはずだ!今討ち取らないと!」
先程から装備を『異空間収納』から取り出そうとしているのだが目的の装備が取り出せない。
『ジャミングを受けています!あの蛇を倒さない限り正常に取り出す事は出来ません!』
・・・・詰んだああああああ!バニーガール装備でどうしろと!
私は倒れこんでしまった。
私が今生きているのはランク9だからに過ぎない。
「がああああああああ!!」
体が内側から壊されてる!!
そう感じてしまうほど全身に痛みが走る。
しかし、それだけじゃない。
「まさか、『スキル破壊』!!」
駄目!痛い!痛い!痛い!痛すぎる!
スキルだけではなくどうやら収納している装備品の類いまで破壊されているようだ。
前世はただの女子高生。
車に跳ねられた時は即死だった。
2度目の人生はそこまでの敵はいなかった。
ダンジョン攻略時も『痛覚遮断』等のスキルがあったから耐えられた。
初めて感じる激痛に泣き出してしまった。
「いたっ、い、誰か・・・助けて。うえ、うぐっ」
さっきまでの威勢はそこには最早なかった。
テティ=ペルディーダは2度目の人生を振り返った。
そう言えば私・・・誰かに助けられた事が有ったっけ?
私のピンチに駆けつけくれる正義の味方はいないのかな。
「私には・・・助けに、来てく、れる王子、様はいなかったみ、たいね」
体に力を入れ、フラフラしながらも立ち上がる。
誰もいなくてよかった、無様な姿を晒さずにすんだ。
これがラ○ウ様の部下なら処刑モノだったね。
「道連れ、にしてでも、お前は殺す!!」
世界のマッスルを守る為に!!
私は最後の力を振り絞り亀裂に向かって走り出した。
「「ウオオオオオオオオ!!」」
ウオオオオ・・・ん?あれ?声が重なって聞こえた気が?
攻撃範囲に入った私を蛇が襲ってきたが飛んできた何かに衝突し蛇の攻撃軌道がずれた。
「あれは、『聖天馬ペガソス』?まさか!」
「無事か!!」
ふらついた私を抱き止める男。
「ベレーザ=ポノトテス、なの?」
私は力が抜けベレーザに身を任せた。
「お前、体に穴が!血が、こんなに噴き出してんじゃねーか!」
「あん?女を穴、呼ばわり、するな。乳、首から、乳が、吹き出る?バ、カ野郎、私は出産、経験、なんてね、ねーよ」
「お前が穴なんて言ってないですけど!開いてるって言ったんですけど!しかも、乳じゃねーよ!!血だから!冗談言ってる場合じゃねーだろ!」
「あ、ああ、これ、はただ、の愛液だから、大丈夫、だ」
「何が大丈夫なの!全然ダメじゃん!意識が朦朧としてんじゃん!会話が成立してないじゃん!」
「うるせー、よ、耳の近くで大声、だすな」
「俺のせいなの!!」
私にもいたんだな。助けに来てくれるヒーローが。
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