異世界転生~筋肉フェチの元女子高生がやらかす物話

アカヤシ

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17歳~新人冒険者編

第1話 少年の願いに答える

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深夜  とある村にて・・・・



「きゃあああああ !」

「誰か!誰か助けてくれえええ!」

ザシュッ!

「がはははは!誰も助けに来たりしねえよ!」

「大人しくしろや!女子供は商品だ!傷付けんじゃねえ!男は殺せ!」

「こんな辺境の村なんかに貴族達が兵を派遣するわけねえだろ!村が滅んだのが気付くのは税金を回収しにくる頃だろうよ!」

「やめてくれ!金目の物も食料も渡すから!もうやめてくれ!」

「うるせえよ!クソジジイ!」

グサッ!

「がはっ!や、めて、くれ、た、のむ」

「さっさとくたばれ!」

ザシュッ!

「ちっ!汚れちまったぜ。おい!撤収するぞ!村に火を放て!」

村はあっという間に火が回り焼けていく。

村は焼き尽くされた。




朝日が昇った頃、村の火は消えた。

ある者の手によって、

その者は村の中を歩きながら辺りを見渡した。

その者はとある小屋の前で足を止める。

瓦礫と化した小屋の残骸を取り除いていくとそこには少年がいた。

いや、少年の遺体があった。

が、同時に少年の『霊』がそこに立っていた。

『ぐっすっ!ママ!パパ!痛いよ!苦しいよ!』

その者は少年の霊に話し掛けた。

『!?お姉ちゃん、僕が見えるの?え?『エルフの秘術』で幽霊さんと会話が出来るの?じゃあ、お姉ちゃんはエルフさんなの?』

その者は首を横に振った。

『パパとママがここに隠れてなさいって!僕!怖くて動けなくて!隙間から見たらパパが!パパが斬られて!ママが悪い大人に捕まって!けど僕!怖くて動けなくて!!』

その者は首を横に振った。

『パパや皆が死んじゃって!ママが連れ去られて!僕!僕!』

その者は少年を引き寄せ抱き締めた。

『幽霊』であるはずの少年を。

『え?お姉ちゃんがなんとかしてくれる?駄目だよ!死んじゃう!』

その者は少年を強く抱き締める。

『任せて?本当に?お姉ちゃんがママを助けてくれるの?パパ達の仇を取ってくれるの?』

その者は少年から手を離し、魔法起動キーを唱えた。


『バルク・カザード』!! 


その者は誰が見ても分かるほどの名刀を生み出した。

『うわあ!凄い斧だね!え?『ドワーフの秘術』で作り出したの?じゃあお姉ちゃんドワーフさんなの?』

その者は首を横に振った。

『え?ドワーフさんじゃないの?え?斧に誓う?仇は必ず討ってくれるの?お姉ちゃんは死なない?絶対だよ!死んじゃダメだからね!』

その者は首を縦に振った。

『えっ?悪い大人の人はどんな奴等だった?えっと、あっ!確か村長が掴みかかった時に何かを落とすのが見えたよ!あっち!』

地面に銀色のプレートが落ちていた。

『お姉ちゃん・・・僕もう行かなきゃダメだって。だから、お願いします!ママを助けて下さい!』

その者は首を力強く縦に振り答えた。

『お姉ちゃんありがとう!』

少年の霊は消えていった。

その者は地面に落ちていた銀色のプレートを読み上げる。


・スタトルック冒険者ギルド所属
・ギルドランク Dランク
・名前○○○○=○○○○


その者は銀色のプレートをポケットに仕舞うと、地面に斧を突き立て魔法を発動させる。


『巫女の祈りに答えし大地の王』!!


次の瞬間、まるで大地が生き物のように動き始め、建物残骸を取り除き、村人の遺体を集めていき、そして地面に穴があき、その中に遺体が入れられていった。勿論少年の遺体も。

その者は最後に少年の墓の前で手を合わせる。

その者は村の外に出ると新たな魔法を唱えた。


『炎帝馬召喚・豪天』!!


地面に魔法陣が浮かび上がり、その中から炎を纏った真紅の巨馬が現れた。

その者が跨がると巨馬は進み始める。



初級ダンジョンがある始まりの町『スタトルック』へと。
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