異世界転生~筋肉フェチの元女子高生がやらかす物話

アカヤシ

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14歳~男装王子編

第15話 一難去ってまた一難

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「ただいま戻りました」

「リ、リサ!なんて姿に!」

ガリガリにやつれた姿の娘を私から受け取ったダンパルは泣きながら強く抱き締める。

「病は治しておきました。あとはしっかりと食事を摂らせて下さい」

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

「バカな!そのガキの病気は不治の病!貴様ごときがしかも10分程度で治せる筈がないだろ!」

私はキラレスを無視して陛下に屋敷で見た事を説明した。

「キラレス=エラロスを拘束しろ。其奴は最早貴族でもない、ただの犯罪者だ」

兵士がキラレスを拘束する。まあ、魔力と運以外一般人クラスのランク2じゃ逃げ切れないよな。

「ふざけるな!そうだ、イリス!俺を助けろ!俺達は愛し合っていたではないか!今も俺を愛しているのだろう?」

はあ?何を言っているんだ?

「イリス!俺達は幼馴染だろ!ガキの頃からの仲だろ!なあ、イリス!」

「気安く私の名前を呼ばないで下さい。私は一度も貴方に恋心を抱いたことなどありません!一度もです。私の心はここにいるペルディーダ様、いえ、ディ、ディ、ディオ様の物です!私の心も体も全部このお方の物です!」

イリスが私の胸に飛び込んできた。

「この淫売女!必ず後悔させてやる!俺が、」

尚も喚き散らすキラレスに、

「さっさと牢に連れていけ。貴族牢ではなく一般牢にな」

キラレスは兵士に連れられていった。あと一人いる犯罪者を捕らえて終わりだな。

「危ないです!ディオ様!」

私に抱き付いていたイリスを思い切り突き飛ばす女がいた。そうキラレスの妻であるマリルだ。
私がイリスに起き上がらせようと手を伸ばそうとするがマリルが立ちはだかり、あろうことか私に抱き付いてきた。

「ディオ様はその女に騙されているんです!その女から昔、犯罪紛いな悪質な苛めを受けたんです!彼女は認めてキラレスと婚約破棄したし慰謝料だって払ったんですよ!」

え?そうなのかと私はイリスの顔を見る。

「ち、違います!ディオ様!私はその婚約話が嫌だったんです!だからアッチから切ってくれるならと思ったンです」

そんなに嫌だったのか。汚名をきてでも別れたかったんだな。

「マリル=エラロス、君のやった事も被害者から聞いている。素直に縛につきなさい」

「違うんです!全部キラレスに命令されてやったんです!私は悪くないんです」

「貴方は愛する夫に全部押し付ける気ですか?自分のやってきたことも?」

私が聞くと、

「あんな奴、愛しているわけありませんよ!家柄と顔しか取り柄がないんです。あの短小男はおだててやればなんでも言うことを聞いてくれるので都合が良かっただけです。ディオ様の足元にも及びません!」

怖っ!この子怖い!

「ディオ様素敵です。あんな奴とは離婚するんで私と結婚してください!」

何を言ってるのこの子は?今から逮捕されるというのに助かるとでも思っているのか?

「マリル=キラレス。貴方は裁かれなければなりません。ご自身がやってきたことに。あと私には貴方の『魔眼』とさっきから私の体をさりげなく触りながらかけている感覚干渉魔法もね。」

「くっ!この不能野郎!私を助けなさいよ。ディオ!」

不能どころか私は女ですから。ついてませんから。さっきからマリルの目に魔力が集中し過ぎているようだが大丈夫か?

「言ったでしょ。私には貴方の『魔眼』は効かないと今までその力に頼ってきたようですがいい加減にしないと眼球が壊れますよ」

「うるさい!うるさい!私に指図するな!何でよ!今まで私の思い通りにならなかったことなんて一度もなかったんだから!」

今度は私ではなく周りの人間に『魅力の魔眼』を発動しようとする。が、その瞬間にマリルの眼球がはじけた。

「ぎゃあああああああ!!痛い!痛い!目が!目があああああ!」

私は眼球が潰れて痛がり苦しむマリルに近づき眼球を治した。

「あれ?痛くない?ディオが治してくれたのね?」

「ええ、私が治しました」

「ディオは私に惚れたんでしょ!あんな女なんかより私を選んだのね!」

「勘違いしないで下さい。私が貴方に惚れるなど絶対にありません。貴方は嫌な事から今まで目を背けて生きてきた。最後くらいは見えた方がいいでしょう。貴方を裁く人間の顔を、貴方が裁かれることを待ち望んでいる人間が大勢いることを、あと、私は眼球しか治していないので『魅力の魔眼』はもう使えない筈ですよ」

「嘘よ!嘘!こんなのあり得ない!そうよ!夢よこんなの悪夢だわ!さっさと目を覚ましなさいよ!貧乏男爵家でいいから戻しなさいよ!」

そこで陛下がある事実を口にする。

「マリル=エラロスよ。貴様の実家の男爵家はもう存在しない。貴様の両親はお前が作った借金を苦に自殺した。今は別の貴族が領地をおさめておる」

「夢よ、こんなの、夢なんだから・・・・」

しかし、マリルに陛下の声は届いていないだろう。

「・・・連れていけ。二人の刑罰は屋敷の調査等を行い後日正式に下すとしよう」

そして陛下はパーティー会場内を見渡すと、

「今回は此方から招いておきながら皆には不快な思いをさせてしまった。申し訳ないが今宵はこれで終わらせてもらうがその前にイリス!ペルディーダ殿!我が元に来てくれ!」

私とイリスは陛下の前へ移動した。

「我が娘イリス=サランドラとここにいるディオ=ペルディーダは婚約、」

「お待ち下さい!!」「待って下さい!」

誰だ、陛下の言葉を遮ったのは?これって不敬って言うんじゃないの?私はその声を発したであろう人間を探す。

そして二人の男女が前へと出てきた。

んんっ!なんでここにいるの!
そこにはガウリィ=エルドラドとアメリア=エルドラドがいた。
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