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13話
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アシン・ラシール侯爵
日記より抜粋
帝国歴704年10月18日
本日陛下からのお召しにより、急遽王宮へ参内する事となった。
お召しの理由も分からず、とにかく急げ、と着替えもさせて貰えぬまま、馬車へ押し込まれ。
王宮に到着早々、顔色を失った侍従に引き摺られるように、連れて行かれた謁見の間には、これまで見たことが無い、不機嫌な顔の国王陛下が待ち構えていた。
薬事部での業務は始めたばかり、不興をかう程の仕事はしていない筈だよな?
「アシン・フォン・ラシールお召しにより、参内いたしました。急なお召しにより、見苦しい姿で申し訳ございません」
「良い。急げと申したのは余である。気にするな」
余?
余と来たか。
これは相当機嫌が悪い。
僕は何を仕出かしたんだろう。
思い当たるとすれば、継承パーティーで騒ぎがあった事くらいだけど、あれの被害者はリーシャだ。
あぁ。そうか、リーシャを守れなかった事で、僕はお咎めを受けるのか。
「ラシール侯爵、面をあげよ」
「はっ」
陛下の許しを得て顔をあげると、初めてそこに別の人物が膝を付き、項垂れて居る事に気が付いた。
「其方を呼んだのは、他でもない。先日侯爵家で催された宴での騒ぎについてだ」
「はっ。陛下には格別のお心遣いを頂きながら。不本意な事では御座いましたが、陛下のお耳汚しとなる始末。深くお詫び申し上げます」
「うむ・・・確かに耳汚しであったな。ラシール家の警備は不十分であったと言わざるを得ん」
「真に申し訳なく」
「っが。その騒ぎの元凶は、そこなハイム伯爵の令嬢であろう。其方が恐縮する必要は在るまい」
そこで初めて、項垂れている人物がハイム伯爵なのだと気が付いた。
これまで軍閥との交流を持っていなかったため、イザベラの親だという認識はあったが、ハイム伯爵の顔は良くは知らなかった。
「宴での騒ぎは、其方からの詫び状も有り、余も知るところではあるが、あれ以降ハイム伯からの謝罪は有ったのか?」
「いえ。逆に言われの無い糾弾を受けた次第です」
「ほう?してその内容は?」
「ハイム伯爵家令嬢イザベラを、私とリーシャが辱めた。故に責任を取れとの事で御座います」
「それは事実か?」
「まったくの事実無根に御座います」
「ふむ・・・とラシール侯爵は申して居るが?如何か」
声を掛けられたハイム伯の片がびくりと揺れ、恐る恐る口が開かれた。
「し・・しかしながら我が娘は、リーシャ嬢に話し掛けただけだと。位階が下の娘が、先にリーシャ嬢へ話し掛けた事は、確かに過ちでした。ですがリーシャ嬢は、侯爵家の権威を笠に、衆人の前で娘を貶めた上。娘はドレスを引き裂かれ、あられもない姿をさらされております。このような非道が罷り通りましょうや」
「・・・・アシン。如何か?」
「イザベラ嬢とその仲間の2人が、先にリーシャを平民と嘲り、リーシャの母君を娼婦と貶める暴言を吐きました。これに対し、我が義妹は抗議をしたのですが、それに激昂したイザベラ嬢により、暴行を受けた次第に御座います」
「それは、真であるか?」
「真に御座います。わたくしは、ハイム家へ正式な抗議を行う為、リーシャ本人と、その場に居合わせ、全てを目撃していた招待客への聞き取りを行いました。そして、その証言は一致いたしております。この証言に関しましては、全ての方が、万が一裁判になった場合でも、真実のみを証言すると、聞き取り書に一筆添えて下さっております」
「だそうだが。ハイム伯、何か申し開きはあるか?」
「我が娘は、身に覚えのない事で。リーシャ嬢より一方的に糾弾されたと申しております」
「ほう?其方の娘は暴言を吐いた事も、暴力を振るった事も無い。全てが身に覚えのない事だ、と申して居るのだな?」
「左様でございます。お恥ずかしながら、我が娘は、学院在学中より、ラシール侯爵に思いを寄せております。その娘が侯爵の妹御に暴言や暴力を振るうなど、考えられません」
「アシン?」
「陛下にもお知らせいたしました通り、私が駆け付けた時、イザベラ嬢は扇子を握った手を振りかざし、義妹に暴行を働く寸前で御座いました。私は彼女の手首を掴みそれを阻止し、その時陛下よりお預かりした、オニキスも、その蛮行を止めようと、令嬢のスカートに食らい付きました。その結果ドレスが破れるという事態に」
「・・・・その際。イザベラはなんとした」
「恐れ多くも、陛下の愛猫を扇子で殴り、それを庇った義妹は首に傷を負いましてございます」
「・・・・ハイム。其方の言い分とは、全く違うな。其方、事実関係を確認もせず、余に対しラシール侯爵を告発したのか?」
「し・・・しかし。娘は侯爵から直々に招待を受けたと、大層喜んで」
「イザベラ嬢は、心を病んでおられるのか?」
「なっなんだと?!」
「では虚言癖お持ちだとしか思えない。そもそもの話し、私はイザベラ嬢へ招待状を送ってなど居りません」
「は?何を言って居るのか分からん」
「成程。では招待客のリストを持ってこさせましょうか?そこには令嬢の名も、ハイム家の名もありません。調べたところ、イザベラ嬢は、ラシール家の傍系の者を脅し、パートナーとしてパーティーに入り込んでいます。イザベラ嬢の虚言癖は、父君譲りのようですね」
「なっ!?無礼であろう!!」
「伯爵如きが、陛下の御前で侯爵である私に向かい、虚言を並べ立てるとは!無礼なのはそちらだ!!」
「っ!!・・・・」
学者一族だとて、このくらいの恫喝は出来るんだぞ。軍閥だからって調子に乗るなよ?
ここは陛下にも包み隠さず全てを話し、潔白を証明しなければ。
「イザベラ嬢が私に好意を持っていることは、学院時代より存じ上げて居りました。しかし私は、はっきりとお断りしている。それを、しつこく何度も何度も。その度に私はイザベラ嬢とお付き合いする気も、侯爵家へ迎える積りも一切無い、と繰り返し断って来ました。それを不満に思った令嬢は、学院の研究室に差し入れだと言い、媚薬入りの菓子まで送って来たのです。ハイム家は、淑女教育を疎かにし過ぎだと思われます」
「ははっ!媚薬と申したか?それで其方はどうしたのだ?」
こんな話で機嫌が直るとは。
陛下は意地の悪いお方だ。
「どうしたもこうしたも御座いません。ラシール家は、代々薬学の研究を生業にいたしております。怪しい薬物が混入していれば、蓋を開けた瞬間に臭いで分かります」
「では、実害は無かったと?」
「いえ。止める間もなく菓子を口にした下級生が、被害に遭いました。その時は教授が直ぐに中和薬を処方して下さったので、大事には至りませんでしたが、その件でイザベラ嬢は、停学を申し渡されております」
「停学とな?」
「はい。その件につきましては、このような醜聞が広まれば、この先令嬢の縁談にも支障があるだろう。穏便に事を済ませて欲しいと、学院長に頭を下げられ。ハイム夫人からも、謝罪と、二度と令嬢を私に近付けさせないと約束するから、内密にして欲しいとの、手紙が送られてきております」
「つ・・・妻から・・・?」
「伯爵は御存じなかったのか?まあ、結局夫人の約束も、口先だけでしたからね」
「そんな筈は・・・ない」
「停学になったイザベラ嬢は、羞恥に堪えられなかったのか、そのまま退学して居るが?まさか、それも知らぬと言うのか?」
「退学?・・・学院を?・・・だが私は授業料を・・・」
せっせと働いた金は、娘の授業料ではなく、奥方の衣装代に消えたのではないか?
「そのような危険人物を、パーティーに招待する者がどこに居る?媚薬の一件は、私が黙していようと、その場に居合わせた者の口から広まり、学院の中では有名な話だった。醜聞塗れで学院を退学したイザベラに、求婚するようなアホなどいない。伯爵は成人を過ぎた娘に、縁談が来ない事を不思議に思ったことは無いのか」
「そのような話・・・妻は何も・・・」
陛下は意地悪くニヤリと笑い、玉座から身を乗り出した。
「ハイムよ。仕事と愛人に夢中で、家庭を放りっぱなしだったツケが回ってきたようだな。事実確認もせず、事を荒立てて勝算があると思うとは、愚かにも程がある。侯爵を引きずり下ろす、良い機会だとでも思ったか?それとも誰かに唆されたのか?」
「そっそれは!」
「まあ。どちらでも構わん。其方は仕事だ・け・は・勤勉だと思っておったが、自分の子供にまともな躾も出来ぬような粗忽者に、兵を任せる事は出来んな。リーシャは余の親友の娘で有り、余が代父も務めた大事な娘だ。その娘を平民と嘲り、暴力を加え。そして我が愛猫に危害を加えた事も看過できん。処罰が決まるまで、ハイム伯爵には蟄居を申し付ける」
「ち・・・っきょ・・・」
只の謹慎なら復権の可能性もあるが、閉門を伴う蟄居だと、伯爵の復権は難しいだろうな。
発表前だとは言え、リーシャはこの国初の癒し手だ。
この一件での、陛下のお怒りは相当なものだと、楽に想像できる。
パティーで騒ぎを起こした時点で、伯爵の没落は決定していた。
今回僕へのお咎めは無かったけど。
僕も気を付けなければ、何時陛下の不興を買い、リーシャを取り上げられるか、分からないんだ。
日記より抜粋
帝国歴704年10月18日
本日陛下からのお召しにより、急遽王宮へ参内する事となった。
お召しの理由も分からず、とにかく急げ、と着替えもさせて貰えぬまま、馬車へ押し込まれ。
王宮に到着早々、顔色を失った侍従に引き摺られるように、連れて行かれた謁見の間には、これまで見たことが無い、不機嫌な顔の国王陛下が待ち構えていた。
薬事部での業務は始めたばかり、不興をかう程の仕事はしていない筈だよな?
「アシン・フォン・ラシールお召しにより、参内いたしました。急なお召しにより、見苦しい姿で申し訳ございません」
「良い。急げと申したのは余である。気にするな」
余?
余と来たか。
これは相当機嫌が悪い。
僕は何を仕出かしたんだろう。
思い当たるとすれば、継承パーティーで騒ぎがあった事くらいだけど、あれの被害者はリーシャだ。
あぁ。そうか、リーシャを守れなかった事で、僕はお咎めを受けるのか。
「ラシール侯爵、面をあげよ」
「はっ」
陛下の許しを得て顔をあげると、初めてそこに別の人物が膝を付き、項垂れて居る事に気が付いた。
「其方を呼んだのは、他でもない。先日侯爵家で催された宴での騒ぎについてだ」
「はっ。陛下には格別のお心遣いを頂きながら。不本意な事では御座いましたが、陛下のお耳汚しとなる始末。深くお詫び申し上げます」
「うむ・・・確かに耳汚しであったな。ラシール家の警備は不十分であったと言わざるを得ん」
「真に申し訳なく」
「っが。その騒ぎの元凶は、そこなハイム伯爵の令嬢であろう。其方が恐縮する必要は在るまい」
そこで初めて、項垂れている人物がハイム伯爵なのだと気が付いた。
これまで軍閥との交流を持っていなかったため、イザベラの親だという認識はあったが、ハイム伯爵の顔は良くは知らなかった。
「宴での騒ぎは、其方からの詫び状も有り、余も知るところではあるが、あれ以降ハイム伯からの謝罪は有ったのか?」
「いえ。逆に言われの無い糾弾を受けた次第です」
「ほう?してその内容は?」
「ハイム伯爵家令嬢イザベラを、私とリーシャが辱めた。故に責任を取れとの事で御座います」
「それは事実か?」
「まったくの事実無根に御座います」
「ふむ・・・とラシール侯爵は申して居るが?如何か」
声を掛けられたハイム伯の片がびくりと揺れ、恐る恐る口が開かれた。
「し・・しかしながら我が娘は、リーシャ嬢に話し掛けただけだと。位階が下の娘が、先にリーシャ嬢へ話し掛けた事は、確かに過ちでした。ですがリーシャ嬢は、侯爵家の権威を笠に、衆人の前で娘を貶めた上。娘はドレスを引き裂かれ、あられもない姿をさらされております。このような非道が罷り通りましょうや」
「・・・・アシン。如何か?」
「イザベラ嬢とその仲間の2人が、先にリーシャを平民と嘲り、リーシャの母君を娼婦と貶める暴言を吐きました。これに対し、我が義妹は抗議をしたのですが、それに激昂したイザベラ嬢により、暴行を受けた次第に御座います」
「それは、真であるか?」
「真に御座います。わたくしは、ハイム家へ正式な抗議を行う為、リーシャ本人と、その場に居合わせ、全てを目撃していた招待客への聞き取りを行いました。そして、その証言は一致いたしております。この証言に関しましては、全ての方が、万が一裁判になった場合でも、真実のみを証言すると、聞き取り書に一筆添えて下さっております」
「だそうだが。ハイム伯、何か申し開きはあるか?」
「我が娘は、身に覚えのない事で。リーシャ嬢より一方的に糾弾されたと申しております」
「ほう?其方の娘は暴言を吐いた事も、暴力を振るった事も無い。全てが身に覚えのない事だ、と申して居るのだな?」
「左様でございます。お恥ずかしながら、我が娘は、学院在学中より、ラシール侯爵に思いを寄せております。その娘が侯爵の妹御に暴言や暴力を振るうなど、考えられません」
「アシン?」
「陛下にもお知らせいたしました通り、私が駆け付けた時、イザベラ嬢は扇子を握った手を振りかざし、義妹に暴行を働く寸前で御座いました。私は彼女の手首を掴みそれを阻止し、その時陛下よりお預かりした、オニキスも、その蛮行を止めようと、令嬢のスカートに食らい付きました。その結果ドレスが破れるという事態に」
「・・・・その際。イザベラはなんとした」
「恐れ多くも、陛下の愛猫を扇子で殴り、それを庇った義妹は首に傷を負いましてございます」
「・・・・ハイム。其方の言い分とは、全く違うな。其方、事実関係を確認もせず、余に対しラシール侯爵を告発したのか?」
「し・・・しかし。娘は侯爵から直々に招待を受けたと、大層喜んで」
「イザベラ嬢は、心を病んでおられるのか?」
「なっなんだと?!」
「では虚言癖お持ちだとしか思えない。そもそもの話し、私はイザベラ嬢へ招待状を送ってなど居りません」
「は?何を言って居るのか分からん」
「成程。では招待客のリストを持ってこさせましょうか?そこには令嬢の名も、ハイム家の名もありません。調べたところ、イザベラ嬢は、ラシール家の傍系の者を脅し、パートナーとしてパーティーに入り込んでいます。イザベラ嬢の虚言癖は、父君譲りのようですね」
「なっ!?無礼であろう!!」
「伯爵如きが、陛下の御前で侯爵である私に向かい、虚言を並べ立てるとは!無礼なのはそちらだ!!」
「っ!!・・・・」
学者一族だとて、このくらいの恫喝は出来るんだぞ。軍閥だからって調子に乗るなよ?
ここは陛下にも包み隠さず全てを話し、潔白を証明しなければ。
「イザベラ嬢が私に好意を持っていることは、学院時代より存じ上げて居りました。しかし私は、はっきりとお断りしている。それを、しつこく何度も何度も。その度に私はイザベラ嬢とお付き合いする気も、侯爵家へ迎える積りも一切無い、と繰り返し断って来ました。それを不満に思った令嬢は、学院の研究室に差し入れだと言い、媚薬入りの菓子まで送って来たのです。ハイム家は、淑女教育を疎かにし過ぎだと思われます」
「ははっ!媚薬と申したか?それで其方はどうしたのだ?」
こんな話で機嫌が直るとは。
陛下は意地の悪いお方だ。
「どうしたもこうしたも御座いません。ラシール家は、代々薬学の研究を生業にいたしております。怪しい薬物が混入していれば、蓋を開けた瞬間に臭いで分かります」
「では、実害は無かったと?」
「いえ。止める間もなく菓子を口にした下級生が、被害に遭いました。その時は教授が直ぐに中和薬を処方して下さったので、大事には至りませんでしたが、その件でイザベラ嬢は、停学を申し渡されております」
「停学とな?」
「はい。その件につきましては、このような醜聞が広まれば、この先令嬢の縁談にも支障があるだろう。穏便に事を済ませて欲しいと、学院長に頭を下げられ。ハイム夫人からも、謝罪と、二度と令嬢を私に近付けさせないと約束するから、内密にして欲しいとの、手紙が送られてきております」
「つ・・・妻から・・・?」
「伯爵は御存じなかったのか?まあ、結局夫人の約束も、口先だけでしたからね」
「そんな筈は・・・ない」
「停学になったイザベラ嬢は、羞恥に堪えられなかったのか、そのまま退学して居るが?まさか、それも知らぬと言うのか?」
「退学?・・・学院を?・・・だが私は授業料を・・・」
せっせと働いた金は、娘の授業料ではなく、奥方の衣装代に消えたのではないか?
「そのような危険人物を、パーティーに招待する者がどこに居る?媚薬の一件は、私が黙していようと、その場に居合わせた者の口から広まり、学院の中では有名な話だった。醜聞塗れで学院を退学したイザベラに、求婚するようなアホなどいない。伯爵は成人を過ぎた娘に、縁談が来ない事を不思議に思ったことは無いのか」
「そのような話・・・妻は何も・・・」
陛下は意地悪くニヤリと笑い、玉座から身を乗り出した。
「ハイムよ。仕事と愛人に夢中で、家庭を放りっぱなしだったツケが回ってきたようだな。事実確認もせず、事を荒立てて勝算があると思うとは、愚かにも程がある。侯爵を引きずり下ろす、良い機会だとでも思ったか?それとも誰かに唆されたのか?」
「そっそれは!」
「まあ。どちらでも構わん。其方は仕事だ・け・は・勤勉だと思っておったが、自分の子供にまともな躾も出来ぬような粗忽者に、兵を任せる事は出来んな。リーシャは余の親友の娘で有り、余が代父も務めた大事な娘だ。その娘を平民と嘲り、暴力を加え。そして我が愛猫に危害を加えた事も看過できん。処罰が決まるまで、ハイム伯爵には蟄居を申し付ける」
「ち・・・っきょ・・・」
只の謹慎なら復権の可能性もあるが、閉門を伴う蟄居だと、伯爵の復権は難しいだろうな。
発表前だとは言え、リーシャはこの国初の癒し手だ。
この一件での、陛下のお怒りは相当なものだと、楽に想像できる。
パティーで騒ぎを起こした時点で、伯爵の没落は決定していた。
今回僕へのお咎めは無かったけど。
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