【完】こじらせ女子は乙女ゲームの中で人知れず感じてきた生きづらさから解き放たれる

国府知里

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# 長いあらすじ

 こじらせ女子がゲームの中で見つけたココロの扉をあけて再生する物語!
 こじらせ女子は乙女ゲームの中で人知れず感じてきた生きづらさから解き放たれる ~私以外、出会った瞬間ひと目惚れ! 両思いにならないとクリアできないってマジですか?~

***

「うそっ、まさかバスの中で寝落ち……!?」
 ゲーム会社で働くシステムエンジニアのナナエ。完徹続きのあくる朝、乙女ゲームを納品した帰り、バスの中で寝落ちしてしまった。目が覚めるとそこは、なんと昨日まで製作していた乙女ゲームの世界だった!


「は、早く目覚めてバグを報告しないと!」
 恐らくナナエの夢の中であろうその世界。あろうことか、全攻略キャラの好感度がMAXになるという最強アイテムにバグが発生しているとわかった! ゲームがリリースされるまえにこのバグを直さなければと焦るナナエ。早く目覚めて社長に報告しなきゃいけないのに、どういうわけか目が覚めない! これってつまり、ルートをクリアしないとゲームが終わらないってこと!?


「恋愛経験知ゼロのわたしにどうしろと…」
 現実世界では色恋に疎かったナナエは、迫りくる攻略キャラ達の大渋滞に大困惑。バグったアイテムを捨てよう思っていたのに間違って飲み込んでしまい、状況はさらに混迷する一方。一旦王道ルートから離れて主人公の祖国へ戻り静観することに。すると今度は兄弟たちとの確執が浮上して…。


「そういえば、わたしが人と深くかかわるのが苦手になったのって…」
 祖国にはバグアイテムのおかげで重度のシスコン状態の兄、その兄を性対象として愛している弟、政治的に対立する立場の姉がおり、次いでナナエの特殊な状況や能力が次第に明らかになったことで、乙女ゲームルートからも大幅に外れてしまうナナエ。その一方で、ナナエ自身の複雑な子供時代の記憶がよみがえり、心の奥にしまい込んだ感情を再び味わう。


「わたしやり直せるかもしれない…!」
 乙女ゲームという形を取ったナナエの夢の中で、ナナエは自分がこれまで感じてきた生きづらさの原因にたどり着く。感情を封印することでやりすごしてきたが、ゲームのキャラクターたちとの交流の中で、人知れず感じてきた葛藤や諦めに対し、新たな態度で前に進む勇気を得るナナエ。ナナエは今度こそ目覚めるために、自ら王道ルートに戻る決心を固める。


「あなたがいたから…」
 決意も新たにゲーム攻略に乗り出すナナエ。はじめて素直に男性を愛する自分に出会い、互いに思い結ばれる喜びを知る。そして、ゲームクリアと共に、ナナエの意識は現実へ……。


「な、なにこれ、今度は現実世界で両想いになれってこと!?」
 病院で目覚めたナナエは困惑した。事故の後遺症、あるいはまだ夢の中なのだろうか? 目の前には乙女ゲームと同じ好感度のバロメーターが、そこかしこの男性たちの前にポップアップ表記されている。乙女ゲームの次は、現実で両想いしてクリアするまで、まさか、このおかしな幻視は消えないの……!?

 恋愛経験知ゼロレベルのこじらせ女子による乙女ゲームカタルシス&初恋物語。

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